太宰治のレビュー一覧

  • 津軽

    Posted by ブクログ

    とてものんびり読める本でした!
    太宰治の35歳の時に津軽を旅した紀行文です。
    旅で人の優しさに触れる内容でとても温かい気持ちになりました。

    0
    2026年03月08日
  • ヴィヨンの妻

    Posted by ブクログ

    初読、2026年2月。表題作が特に印象的だった。キリキリと切迫していながら「傑作意識」に変に囚われていない、初期とも中期とも違う読み心地で一気に読んだ。

    0
    2026年02月28日
  • 斜陽 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半は母とかず子の日常が中心で、あぁ可愛そう。ああ健気だなんて思いながら読んでいた。

    しかし、好きなのは弟の直治の日記と手紙、どう狂乱しても貴族であったこと。死ぬことへの権利は母の前では見送らなければならないこと。なんだかとてももどかしく愛おしかった。ママ。という呼び方。決して遊ぶことが楽しくなかったなんて、分かってくれとひとりでに綴られる文章は生暖かくていい。

    母は最後の貴婦人というフレーズは、たまらなく好き。かず子が上原との子を直治の子だと偽って奥さんに抱かせたいというのは、最初どういう事だろうと悩んだ。しかし直治の子を抱かせる。それが偽りだとしても、都合のいい夢であっても、尊いような気がしてしまった。

    0
    2026年02月22日
  • 斜陽 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「人間は、恋と革命のために生まれて来た」
    人が没落していく様子を見た。その中で生きる覚悟を受け入れるのはとても強い事だと感じた。

    「人間は、自由に生きる権利を持っていると同様に、いつでも勝手に死ねる権利を持っている」

    0
    2026年02月22日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    友人の勧め「葉桜と魔笛」を読みたくて手に取る
    春の盗賊、新樹の言葉も気に入った〜
    I can speak、タイトルは前々から何やろうと思っていたけど
    たまたま収録されていたのでようやく読めた
    太宰の言葉、たまに可笑しくて好き

    0
    2026年02月19日
  • 人間失格

    Posted by ブクログ


    いる、こういう人。
    幸せになることから無意識に逃げて、幸せになりかける度、幸せになれない言い訳を自ら作ってしまう。
    叶うのが怖いのか、深層心理では幸せを追いかけていたいタイプなのか、だから終着もしないし、欲もない。
    欲があると、手に入れたら幸せになってしまうもんね。
    幸せにならないように、でも不幸からは距離を置いているつもりで、結果、不幸にあしをとられながら泳ぐ感じ。
    常に不幸の渦潮がそばにあるみたいな、引っ張られるんかな。
    苦しいよね、そりゃ。

    変わり方は簡単なのに…
    できない(しない)頑固さだけが強い。

    これが『人間失格』やったかと。
    すごい切り口だなと。

    『人間』というものがもし、
    生まれた時から幸せに向かうようにプログラムされていたとしたら
    (その幸せとは、例えば『私は今幸せだ!』と言えること、だとして)
    葉蔵は間違いなくそのプログラムのミスで欠陥品、
    つまり『人間失格』なんだろう。

    でも人間はプログラムされてないし、
    幸せは人それぞれだし
    最近はダイバーシティとかと謳われていて
    心や脳の病気は誰しもがなり得るもので
    そんな現代であったなら、葉蔵は自分を
    『人間失格』まで思うだろうか。

    あと、アドラーの、『嫌われる勇気』を読んだら
    どう感じるんだろう葉蔵は。
    辛くしてるのは自分なのだよと。

    ただ、
    『世間というのは、君じゃないか』
    それは、ほんとにそう!

    0
    2026年02月18日
  • 人間失格

    Posted by ブクログ

    起きていることは悲劇なのに、主人公はどこまでもコメディリリーフなので、純粋な悲劇が独特なテンポに変わっている。
    鬱病文学というイメージしかなかったが、良い意味で裏切られた。面白かった。

    0
    2026年02月17日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚でございます♡
    少しずつ読んでます(o^^o)


    今回は太宰治でございます


    お恥ずかしながら
    たぶん太宰治も初めてですね、、、
    (教科書はわからないけど)



    きりぎりすです




    売れない画家であった夫が
    成功したら、変わってしまった
    それを嘆く妻の思いについて書かれています



    イラストはしまざきジョゼさん



    物語の雰囲気に合った作品を邪魔しないイラストでした(^^)



    貧乏でも慎ましく暮らすことに幸せを感じる妻。そして成功して変わってしまう夫に失望していく、、、、
    私なら成功バンザーイ!ってなりそうだけど笑

    夫のいやーな感じがとてもうまいなぁと思いました。やっぱり嫌よね。



    ぐるになるって言葉が出てきて
    この時代からあったのかと驚きました


    グループのグルだと思ってたけど
    外来語じゃなくて正真正銘の日本語だそうで
    江戸時代でも使われてたそうです




    最後の、きりぎりすが鳴くあたりの意味合いが私には理解しきれず
    いろんな人の考察読んだりしてみた読書でした


    まだまだ勉強が必要です!!!

    0
    2026年02月16日
  • パンドラの匣

    Posted by ブクログ

    「正義と微笑」を読みたくて買ったが、表題作「パンドラの匣」もよかった、面白かった。
    「太宰文学に珍しい明るく希望にみちた青春小説」とあらすじにあったが、確かにこの2作は、堕落していく方向ではなく、先を目指していく男子を描いていて明るいと感じられた。それでも、「正義と微笑」の芹川進くんは死にたいと思案するし、「パンドラの匣」のひばりも死を見つめるところから始まっている。

    この作品を読んで「明るさ」について考えた。
    何も不安がなくて馬鹿みたいに明るいことも違うし、飾って明るくしようと努めるのも違う気がする。太宰の書いた明るさは、苦しみ抜いた先でふっと力が抜ける(作品の中の言葉を使えば)「かるみ」にあるのではないかと思った。

    まあ、そんなことを変に考えなくても、この作品は面白かった。太宰が好きだと思うから、或いは、そう思いたいから面白く感じられたってこともあるだろうし、本を読んでいるときの体調も大いに感想には関係すると思うが、私は今、太宰作品を面白いと感じて、読んでいて楽しいのである。それでいいだろう。

    次は、方向をがらっと変えて二度目の『人間失格』へ。

    --

    仲間はずれでも、よろしい。こんな仲間にはいって、無理にくだらなくなる必要はない。ああ、ロマンチックな学生諸君! 青春は、たのしいものらしいねえ。馬鹿野郎。君等は、なんのために生きているのか。君等の理想は、なんですか。なるたけ、あたり触りの無いように、ほどよく遊んでいい気持になって、つつがなく大学を卒業し、背広を新調して会社につとめ、可愛いお嫁さんをもらって月給のあがるのをたのしみにして、一生平和に暮すつもりで居るんでしょうが、お生憎さま、そうは行かないかも知れませんよ。思いもかけない事が起りますよ。覚悟は出来ていますか。可哀想に、なんにも知らない。無智だ。

    けれども僕は、白痴の天才は断然、否定しているのだ。今に見ろ、と思っている。無器用ものの、こった一念の強さほど尊いものは無いのだ。

    君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きている事が、人に迷惑をかける。僕は余計者だ。」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。

    僕は色気が無いどころか、大ありだった。それこそ意馬心猿とでもいうべき、全くあさましい有様だったのだ。

    0
    2026年02月11日
  • 人間失格

    Posted by ブクログ

    タイミングが心配だったけれど、思ってた以上に楽しんで読めた。笑
    葉蔵の苦悩は今の人間にも理解できるし、むしろそう思ってる人の方が多いのでは、と思えるほど。
    でも彼が「狂人」になってしまったのはなぜだろう?
    太宰本人の人生の過酷さが詰まっているので、いましんどい人は読まない方が良いね。

    0
    2026年01月29日
  • ヴィヨンの妻

    Posted by ブクログ

    まじでどうしようもねえ〜って感じなのに一気に読んじゃった。晩年の短編が収められているからか、全体的に陰鬱とした暗いものが漂っているけれど、でもやっぱり面白いんだよなあ。なにがどうしてこんなにぐいぐい読ませられるのか、自分でもわからないけれど。はっきり言ってしまえばとても自己中心的だし、別に感情移入するわけでもないのに…面白いとしか言えないのが悲しい。語彙力求む。
    特に「おさん」すきだったかな。

    0
    2026年01月24日
  • 惜別・パンドラの匣

    Posted by ブクログ

    「パンドラの匣」が、タイトルから凄そうでどんな重大なことが書かれてるんだろうと読んでみましたが、「パンドラの匣」は思ったより全然明るくて、穏やかな青春恋愛小説って感じでした。知識的には勉強になることもありましたが、本屋さんで宣伝されていたりここで他の方が感想に書かれていたりするような人生の勉強になることはあまり見つけられなかったのは私がまだ若輩者だからでしょうか(大学生です)

    「惜別」の方が勉強になる事が多かったです

    0
    2026年01月21日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お姉様のお手紙がロマンチストで、確かに読んでいるとすこし気恥ずかしくなります。
    でもそこが良かったです。
    短編で読みやすく、想像つきやすい、分かりやすくてとてもここもよかった。
    姉妹の愛情を感じます。

    0
    2026年01月16日
  • 斜陽 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    和子の恋愛観や直治の生に対する絶望みたいなものに共感できるところが多かった。この小説において共感できるとか納得出来るというのは自分が少し成長したという事なのかなと思った。
    太宰治の小説を初めてじっくり読んだ気がするが、表現がすごく綺麗だなと思った。また何かしら読もうと思う。分量も少ないのですぐに読み終われた。

    0
    2025年12月27日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    彼の作品は主人公が太宰治の実体験などが濃くノンフィクションとフィクションが曖昧に感じる。
    だから、彼の作品一つ一つは独立して成立しており、まるで「太宰治」自身が一貫として主人公に見え、彼自信が作品であり、基本的にどの話も好きになる。

    0
    2025年12月21日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読む前はTwitterで話題になっていたのをみて買ったので恋愛ものかと思っていた
    疲れていても読みやすい短編集だった
    令嬢アユだけは太宰に女性を消費する側の自覚が足りなくてどうかと思うけど佳日は良かった
    解説を読んで戦時中の厳しい時代に文学と向き合っていた太宰の覚悟や真剣さを感じたけど実際は自分よりいろんなものが見えているんだろうな
    文学とは欲に流されず他者への配慮を忘れず、構造を明らかにすることなのかな

    0
    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

    Posted by ブクログ

    男性の存在意義はなんなのだろうか。
    自分にも家庭にも臆病で、自信がなくて。後ろめたいことがあると、真っ向から向き合うことに怯えて短略的に怒鳴ることしか出来ない。仕事をしてお金を家に入れることだけが役割だったのだとしたら、今は女性もお金を稼ぐ。夫にも気を遣え、子供も育てられ、配給の情報を取り生きるために食べ物や衣服を揃えることもできる万能な女性。
    男性に出来ることってなんなのでしょう。

    などと、男性の家庭での必要性について考えさせられるお話でした。

    ふと時間を置いてみると、この作品は男性を頼りなく魅せるために、女性の忍耐美のようなものを際立たせている気もする。私が悶々と考えた、男性の家庭での必要性についても太宰治によって必然的に考えさせられていたのでは。と感じた。

    0
    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

    Posted by ブクログ

    ▷親友交歓
    内心快く思っていないのに社交的であることを「軽薄」と表現しているのが、太宰治がいかに人間の裏表・処世的な振る舞いを忌み嫌っていたのかが現れていて良かった。

    0
    2025年12月17日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    成功の光と影 
    奥さんの気持ちわかります。慎ましく必死に暮らしていたころが幸せだった。旦那さんは富と成功により変わってしまったんですね。確かに何が正しくて間違いかわかりませんが、生活に嫌気がさしたんでしょうね。

    0
    2025年12月07日
  • もの思う葦(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    他人の文学に対する強烈な批判や、自作の批評者、特に 芥川賞の選考委員であった 川端康成への捨て身の反論など、『人間失格』でファンになった読者は、太宰を薄氷のように繊細なメンタルと捉えているでしょうが、本書では強烈な批判精神にパンチを食らうでしょう。

    「日本の既成文学に対する最も本質的な批判を行った歴史的な記念碑」と解説者が絶賛しています。「霊感のごとく天から得られた言葉」を駆使した批評は詩のように刺さります。

    重版出来を50刷以上も繰り返しているのがその証です。太宰ファンは必読の批評集です。

    0
    2025年12月02日