太宰治のレビュー一覧

  • お伽草紙(新潮文庫)

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    戦時中に書かれた作品で、いずれも古典や民話、伝承を基に、彼独自にアレンジした小説である。解説にあるとおり、この時期の太宰治は、彼の読書体験から、作中人物の心理や情景を解釈して創作するという手法がなされている。

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    2025年11月09日
  • 人間失格

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    全体的に暗い雰囲気で、文体が好きだなと思った。共感できる部分が多く、オチも面白い。ただ、主人公と同じ悩みを抱えてる人も多いと思うから、題名は人間失格というより社会不適合者とかの方が合っている気がする。

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    2025年11月01日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    太宰を最初に読んだのは中学生か高校生だったが。今『人間失格』なんて読むと、キザなインテリさと女に倦む様子がいかにも鼻につく。
    しかし、この本ならば『斜陽』『ダス・ゲマイネ』『ヴィヨンの妻』なんて読んでいくと、太宰がそんな鼻につく「道化」を演じながらも、何に苦しみもがいていたかが感じ取れてくる。
    そういう意味で、この選集はなかなか良いものだな。
    巻末の太宰治伝もよろしい。

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    2025年10月31日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    貴族の身でありながら一般庶民と同じ生活をすることでの葛藤が非常に鮮明に描かれていた。母と弟の自分達の身分への捉え方が正反対で違えど、決して憎むことなく愛で繋がっている様子に感動した。その中立にいる主人公のかず子も徐々に将来に失望しつつも、母と弟の死という逆境を乗り越え自分の生きていく道を作っていく。戦後の激動の時代に自身の確固たる自分を信じて生きていく姿にとても感動した。

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    2025年10月31日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    愛人との別れのセリフが「グッド・バイ」だってぇ。キザなやつ!!!!そんな色男気取ったいけ好かない男が主人公のこの作品。ちょっと今までの太宰作品とは毛色が違う。私は音読して読んでいるのだが、太宰史上一番読みやすかった。そして青空文庫で読んだのでこの作品が未完なのを知らなかったのだ。さあこれから!と興が乗ってきたところでブッツリ終了。息を吸ったまましばし呆然。文章もセリフもテンポが良く、主人公のキャラもヒロイン?のキャラもぶっ飛んでいてとても面白かったのに。あああ残念。

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    2025年10月30日
  • 斜陽

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    読んだ治作品の中で1番好き!

    私はハッピー乙女脳所持者なので、

    「恋と革命」

    なんてワードは大好物です

    私だってそんな風に生きたい

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    2025年10月28日
  • 人間失格

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    他の人の目を気にしがちな自分と少しリンクすることもあり共感ができおもしろい話だったが題名通り主人公がダメ人間すぎてびっくりした。

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    2025年10月22日
  • 津軽(新潮文庫)

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    ネタバレ

    太宰治の作品をちゃんと読んだのは、これがはじめてかもしれない。
     ほぼ「走れメロス」を小学生の時に読んだきりだった。

     中高6年間教わった国語の先生は、あまり太宰がお好きでなかったため、太宰に対してはネガティブな印象を持っていた。
     しかし、今回、青森への旅を機に読んでみて、その印象は好ましいものへと変わった。
     津軽への帰郷の旅行記という体裁をとる本書は、戦時中にもかかわらず、道中始終酒を飲み、

    世の中に、酒というものさえなかったら、私は或いは聖人にでもなれたのではなかろうか

    などと述懐するあたりの人間臭さがよかった。

     最後に太宰が、自分の育ての親とも言うべき女性と再会する場面

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    2025年10月18日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ここまで最初から最後まで綺麗な言葉が続いているのは本当に天才だと思う。かと言って現実離れした内容でもなく妙にリアルなところも面白かった。全体的には淡々と進んでいく感じで読みやすかった。

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    2025年10月16日
  • 斜陽

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    すきなひとを生きる目的と、革命の源泉だと言い切る主人公。それは、妾という一般の道からは外れた形だったがその潔さと無垢な姿勢は美しさすら感じた。

    主人公の弟の遺書にある生きる目的が母親しかないという部分は共感した。
    自分もお酒をよく飲む。騒ぐ。女とも遊ぶ。でもそれが心の底で求め、楽しいと感じることができる時間ではないと意識の裏で思う。
    主人公の弟は母親にものすごく愛されていたのだと思う。母親の大きな愛は異質ともいえる力、長く覆いかぶさるような影響力を持つ。
    愛されすぎてしまった人間は他の幸福が入り込む余地がなくなり、転じて空っぽになってしまう気がする。

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    2025年10月10日
  • パンドラの匣

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    正義と微笑
    自分にできることから、前向きに始めていこうと思えた。

    パンドラの匣
    何かを思って本当の気持ちを隠したり、言いたいことが言えなかったり。それはよくあることだと思う。
    ひばりの言う通り、飾らずに在ることで、自分らしさというものが見えてくるような気がする。

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    2025年10月09日
  • 斜陽

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    10代の時に「人間失格」を読んでから苦手意識のあった太宰。やっと読む気になり20年近くぶりに。

    ある貴族の没落を描いた作品。
    前時代の象徴たる浮世離れした上品さを持つ母の死、それにより姉弟はどのように生きることを選択するのか。
    貴族であることを捨てきれず、時代に絶望する直治、恋と革命のために生きることを誓うかず子。

    それぞれの「斜陽」へ向かう登場人物と太宰を重ね、彼の生きづらさがやっと少し分かったような気がした。

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    2025年10月08日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    予想に反して、一家が没落していくさまから目が離せず、どんどん読み進んだ。
    時代の空気が生んだ作品であり、太宰の苦悩が反映されている。おしまいがかっこよく好きだ。「しくじった。惚れちゃった。」は、オタクが沼にはまった瞬間で使えそうなフレーズ。

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    2025年10月05日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    斜陽、人間失格、どちらも10代の頃には衝撃的で、自分の価値観に大きな影響があったように思う。特に斜陽で、お母様がナイフとフォークを使う時、型にとらわれず、優雅に美味しそうに食べる様には憧れちゃって、今だに真似しようとしてる(笑)。今、もう一度読み返すと、そこまでのめり込めなくて、やはりあの頃は感受性が豊だったんだと感じた。

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    2025年09月30日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    有名なフレーズ「しくじった惚れちゃった」がどんな展開で出てくるかなと期待しながら読みました。
    鋭利な言葉回しが多く、またかず子の恋する様子がとても狂気的で面白かった。
    私は上記のフレーズよりもかず子の「戦闘、開始、恋する、すき、こいがれる、本当に恋する(略)」のが好きだ。

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    2025年09月27日
  • 太宰治短編集 走れメロス・女生徒など

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    小学生が読むには難しい言葉も多いけれど、ストーリーを理解することはできてました。
    私も読み終え、太宰治ってめんどくさそうな人だなぁと感じつつもそれはそれで面白かったです。

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    2025年09月22日
  • 斜陽

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    Audibleにて聴書。
    主人公にもその弟にも共感出来なかった。
    貴族じゃないからだろうか。
    主人公の叔父には共感できた。
    凡人だからだろうか。

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    2025年09月19日
  • 惜別(新潮文庫)

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    「右大臣実朝」と留学時代の魯迅を主人公にした「惜別」がカップリングされた文庫。
    太宰の中期の中編とのことだ。

    自分にとって何が感慨深いかというと、「右大臣実朝」を初めて最後まで読み切ったということ。
    「吾妻鑑」やら「増鏡」、「承久軍物語」がちりばめられたこの作品、読みづらいのは当たり前だが…。
    十代の頃、ちくま文庫版の全集で通読していって、実朝で挫折。
    文学部の学生となってから再チャレンジし、少しは読み進めるも、鎌倉幕府の御家人たちの人間関係が頭に入らず、挫折。
    (「鎌倉殿の十三人」でも観ていたら、また違っていただろうか?)
    四半世紀近く経っての再チャレンジで、ようやく最後のページまで到達。

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    2025年09月16日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    ずっと以前に『人間失格』を読んだきりだった。

    上品な文章。
    没落する貴族の一家、「最後の貴婦人」である母、麻薬に頼らざるを得ない弱々しい弟、直治。そして、姉のかず子だけが妙に生命力がある、というか庶民に近い、というか。一人生き残るのにも納得。

    自殺する直治は貴族にも居心地の悪さを感じ、庶民になりたい思うが庶民からはやっぱり貴族扱いされ、庶民にもなりきれず、生きる場所がなくなってしまう。

    母や姉の着物や宝石を売って遊ぶお金を調達し、お酒にかえてしまう直治。
    どうしようもない奴だと思っていたけど、自分のことがとてもよくわかっている人だったことが、遺書からわかる。

    姉のかず子は「恋と革命」に

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    2025年11月02日
  • 晩年(新潮文庫)

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    太宰治を初めて読んだ。全体に漂うノスタルジックな世界観とは裏腹に、文章自体は思いのほか平易で、読みやすさがあった。主人公の内省が率直に描かれ、情景描写はあえて抑えられているように思えた。作品の舞台や風景よりも、語り手の心の動きに焦点が置かれている点が印象的だった。

    「猿ヶ島」は、より物語性を備えた一篇で、純文学初心者としては意外性があった。島に漂着した主人公が、実は猿であり、そこが動物園だったという結末は寓話的でありながら、どこか現代的な小説らしさも感じられる。単なる童話にとどまらず、大人向けの文学として仕立てられており、猿を主人公に据えることで人間社会を風刺的に映し出しているように思えた。

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    2025年09月12日