太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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    「ダメ男だ。」
    と評価し読み終える人もいるかもしれない。

    幼少期からの人生をここまで鮮明に、秀逸な文で心情を表した人は他にいないのではないかと思う。まさか彼と同じ人生を歩んだ人は殆ど居ないと思うが、そのダメ男の感情の中には私達の心の奥底にあった幾つもの共通点が、遂にその素晴らしい文で輪郭を浮かべられたはずだ。

    この一冊は彼の人生を持ってして作られた唯一の本であり、死を予定した本人にしか造ることの出来ないもの。死を予定したことで許された走馬灯である。本作に追随する偉大な作品は、今後造られることは殆どないと思う。

    ダメ男、ただこのダメ男によるあまりにも有名な「人間失格」という存在は間違いなく

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    2026年04月07日
  • 人間失格

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    2021.5.12
    ★4.0

    葉蔵は、幼いころから人との関わり方が分からず、「本当の自分」を隠して生きてきた。周囲に合わせるために道化のように振る舞い、笑いを取ることで人間関係を保とうとしてきた。成長するにつれて、酒や女性、薬物に依存するようになり、心も生活も次第に崩れていき、最終的には精神的に追い詰められ、「自分はもう人間ではない」と感じるほどに破滅していく物語。

    言葉が悪いけど胸糞悪かった。けど、それ以上にいい作品だった。だんだんと落ちぶれていく様子が苦しくて、自分はもう人間では無いっていってたけど、人間の弱さと孤独を最大限に極限まで詰め込んだ人生だったと思う。大人になって、人間に対

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    2026年03月31日
  • ハムレット! ハムレット!!

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    シェークスピアが開けた小窓から無限の宇宙が広がっていく。16-17世紀に書かれた作品が現代でもこれほど人の心を掴んでいることに鳥肌が立つ。文学の持つ底知れなさを思う。

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    2026年03月28日
  • 人間失格

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    学生時代に読んだという人が多いと思う。
    もしそうであっても、25〜29歳あたりの人が読むとまた違った印象を抱くと思うので、是非再読してほしい。

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    2026年03月25日
  • 人間失格

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    多くの人が知る太宰治の名作だが、長年人々に読み続けられる名作たる所以を感じた。名のない主人公が不安や葛藤の中で生きながら、周囲に溶け込もうとしながらも人間そのものへの恐怖があり、自分自身に人間失格の烙印を押してしまう様が痛々しかった。人間とは一体何であり、その人間が形成する社会で生きるとはどういうことかを考えさせられる。

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    2026年03月23日
  • 人間失格

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    主人公の「自分は人間失格」っていう徹底した自己否定のものがたり。人の感情に本当に敏感で、感受性や観察力が鋭い。それ故に壊れていく過程が悲しい、、
    コンビニ人間の主人公と真逆

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    2026年03月22日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    一人の男の生涯を描いた作品。
    人間に対して抱く恐怖が詳細に描かれていた。終盤、主人公が自身に人間失格の判定を下す大きなきっかけとなった事件が、これまでの登場人物ではなく名もない男というのがリアルでつらい。そこから酒や薬にどんどん溺れて抜け出せなくなっていくのがやるせない。
    昔の作品だけど今でも使う表現や横文字が多用されていて意外と読みやすかった。

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    2026年03月21日
  • ヴィヨンの妻

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    自分が買ったのは昭和54年の異なる短編集でした。

    ヴィヨンの妻はじめ、第二次世界大戦前後の時代背景描写が良い。物資は薄いけど人が濃いというか、、

    ヴィヨンは、ダメ男を守る健気な嫁の話だけど、最終的に女性の器の大きさを感じる素敵な話でした。

    しかし、、この時代の男はろくなのいないな笑

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    2026年03月20日
  • 斜陽

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    太宰が晩年、戦後の思想や社会を憂い、自己批判・内省を通して書いた作品、「斜陽」。初読の感想としては美しかったということである。戦後において貴族が、緩やかに滅亡へと足を運んでいく。しかし、その滅亡へのカウントダウンが始まっていくにあたり、不安や屈託のようなものは感じられず、どこかそれを1歩引いた冷めた目線で見ることができた。

    一読目では咀嚼できない重厚なストーリー。
    太宰の作品を複数読んだわけではないので、考察に欠けるが、もっと読んでみたいと思った。

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    2026年03月19日
  • 人間失格

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    恥ずかしながら太宰治はすごく昔の人だと思っていたのですが、あれ?自分の祖父と同年代かも?と気がついて、急にものすごく親近感が湧いて読んでみることにしました。

    意外と読みやすくてびっくり。
    主人公の心情もわかりやすい。
    だけど、私はあまり共感はできませんでした。
    人間が怖いというところはなんとなくわかるのですが、
    人間が怖いから道化を演じるって、ものすごく器用じゃない?いやいや人間関係しっかりやってくスキルあるよーっと思ってしまいました。笑
    人の心の中をここまで詳細に知ることはなかなか無いから、そうか、ふだんふざけてるあの人も実はみんな演じているだけなのかも?など、身近な人をもう少し深く観察し

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    2026年03月17日
  • 人間失格

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    私はこの本を読むのに三度挑戦した。
    一度目は序章で止まり、二度目は幼少期の部分で読むのをやめてしまった。そして三度目で、ようやく最後まで読み終えることができた。だから今回読み終えたこと自体に、ある種の達成感と意味を感じている。
    人間失格を読み終えてまず感じたのは、これは単なる文学作品ではなく、まるで自分のために書かれた本のようだということだった。それほどまでに主人公・葉蔵の姿は、自分の内面と重なる部分が多かった。
    特に強く共感したのは、葉蔵の幼少期である。
    彼は人の顔色をうかがいながら生き、道化を演じることで周囲の人間関係の中に自分の居場所を作ろうとする。
    それは単なる性格ではなく、むしろ人間

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    2026年03月13日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    以前読んだ斎藤孝先生の本に
    『新樹の言葉』
    が紹介されており、とても気になったので表題作のみ読みました。

    太宰治にしては珍しく?ほんのりと清々しさが残るお話でした。
    文章もわかりやすかったです。

    誰かにとっての○○。○○に入るのはアイデンティティ。相互性といってもいいのかもしれない。

    自分がどんな立場なのか、誰かにとってどんな存在なのか。
    そういう立ち位置があれば、本作の主人公のように強く生きていけるようになるのかもしれない。そう強く思わせてくれる作品でした。

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    2026年03月12日
  • 人間失格

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    人は本当の自分を見せずに生きることもできるし、周囲に合わせて関係を成立させることもできる。しかしその一方で、自分と他人の間には常に見えない距離があり、完全に理解し合うことは難しいのではないかという感覚も感じた。
    葉蔵の幼少期の心理には、自分の経験と重なる部分があった。人の顔色を読み、相手が望む行動を先回りして取る感覚は理解できる。そのため物語の前半では強い共感が生まれた。
    しかし物語が進むにつれて、葉蔵が同じ逃避を繰り返し、自分を変えようとしない姿を見て、共感は徐々に距離のあるものになった。苦しさは理解できるが、そこから抜け出そうとしない姿には疑問も感じた。そのため、葉蔵の生き方を「理解できる

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    2026年03月11日
  • 斜陽

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    青空文庫にて。
    過渡期の犠牲者達として様々描かれる人物、しかしその人間達に等しく降り注ぐ「生きること」に対する慈しみの目線。恥ずかしながら太宰を読んだことがなかったのだが、(走れメロスは除く)するすると引き込まれるような文を書く。
    かの有名な「しくじった。惚れちゃった」というフレーズ、なんとなく女性の発した台詞なのかと思っていたが,老猿のような小説家の台詞だったとは。

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    2026年03月09日
  • 漫画 人間失格

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    漫画人間失格
    太宰治、森稟漫画
    文響社


    人間に期待するのはもうやめませんか
    私たちが感じる「生きづらさ」の正体
    この絶対感、圧倒的に共感
    人とうまくやれないのはあなただけではありません

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    2026年03月08日
  • 津軽

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    とてものんびり読める本でした!
    太宰治の35歳の時に津軽を旅した紀行文です。
    旅で人の優しさに触れる内容でとても温かい気持ちになりました。

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    2026年03月08日
  • 斜陽

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    恥ずかしながら、初太宰。
    文体も読みやすく、どんどん読める。
    でも、理解したかと言われれば、我ながら懐疑的。
    太宰の、死や死に方に対する執着は、
    この一冊を読んだくらいではわからないと思うけど、
    もっと読みたいと思うきっかけにはなった。

    にしてもこの時代の人たちの知性はすごいな。
    文中に出てくる『読んでいる本』で知を感じる。

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    2026年03月03日
  • ヴィヨンの妻

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    初読、2026年2月。表題作が特に印象的だった。キリキリと切迫していながら「傑作意識」に変に囚われていない、初期とも中期とも違う読み心地で一気に読んだ。

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    2026年02月28日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    前半は母とかず子の日常が中心で、あぁ可愛そう。ああ健気だなんて思いながら読んでいた。

    しかし、好きなのは弟の直治の日記と手紙、どう狂乱しても貴族であったこと。死ぬことへの権利は母の前では見送らなければならないこと。なんだかとてももどかしく愛おしかった。ママ。という呼び方。決して遊ぶことが楽しくなかったなんて、分かってくれとひとりでに綴られる文章は生暖かくていい。

    母は最後の貴婦人というフレーズは、たまらなく好き。かず子が上原との子を直治の子だと偽って奥さんに抱かせたいというのは、最初どういう事だろうと悩んだ。しかし直治の子を抱かせる。それが偽りだとしても、都合のいい夢であっても、尊いような

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    2026年02月22日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    「人間は、恋と革命のために生まれて来た」
    人が没落していく様子を見た。その中で生きる覚悟を受け入れるのはとても強い事だと感じた。

    「人間は、自由に生きる権利を持っていると同様に、いつでも勝手に死ねる権利を持っている」

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    2026年02月22日