太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
太宰治作品は走れメロスしか読んだことないです。
新潮文庫の夏のプレミアム文庫で買いました。
黒カバーに金箔印刷カッコイイ
太宰治ファンに怒られるかもしれないですけど、現代のXにいるめっちゃ文章力ある妙に自虐うまいオタクくんみたいな文体でたまげた。
()で補足する文章小説あるんだ...私もよくSNS文がソレになるので、無知のリスペクト文体だったのかも⁈??????(文章力無人間、逆にそんなことを言って恥を知れではある...すみませんでした)
内容面白かったです。
面白かったって言っていいか謎だけれど...
いい感じになった女との結末を、次の行で結果書かれてるの凄い。
おい!ネタバレするなよwwwwと思いながら読んでました。走れメロス好きなんですけど、太宰治本を介して妙に近い距離にいる?親しみのある?感じがあって不思議。斜陽も読んでみようかなぁ -
Posted by ブクログ
太宰治の作品は人並み程度にしか読めていないのですが、なかでもこれは面白かったなと思います。
太宰治といえば「人間失格」ですし、よく語られるその生い立ちの影響もあって暗く寂しい人物像を思い浮かべてしまうのですが…
決してそれだけではなく、お茶目でお人よしな面もあって、なんだか放っておけないような気がする、そんな人間味を感じられる人だなと感じました。
だからこそ、この人が最後には自ら命を絶ったんだなと思うと、なんともいえない悲しさが。
「さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」という言葉で締めくくるのが好きなんです。
最期には自死を選んだにしろ、この時の彼にとっては本心だったんでしょう。元気で行こう。絶望するな。
太宰治という人を好きになる作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「芋虫」「駆け込み訴え」は読みやすかった。「駆け込み訴え」は聖書の新たな読み方って感じ。イエスがマリアに恋してたのかどうなのか、気になります。
「瓶詰地獄」は初めは近親相姦の罪か、くらいにしか思わなかったが、太郎の異常さに気付くとやばいです。アヤ子は太郎のことを好きじゃないが、太郎が好きだと勘違いしていると仮定すると、アヤ子に同情しかない。
「刺青」は谷崎潤一郎はこういう女が好きなのかなぁというのを感じた。少女が途中から女と表記が変わってるのも良い。女が作った網(色仕掛けとか?)に引っかかってきた男を肥料として成長するのを蜘蛛に見立ててるっぽい。足フェチっぽいのに、背中に墨を掘ったのは意外だった、なんでなのか調べてみようかな。
「影」は難しいけど、文章が綺麗なのとハラハラドキドキ感は伝わる。けど、難しくて日を置いて再読したい。
「白蟻」は推理小説。頭使いました。
「身毒丸」は恋には抗えないみたいな感じなのかな??
「浮舟」は難しすぎる。
「桜の森の満開の下」「夢十夜」は既読でした。 -
Posted by ブクログ
貴族の家に生まれ、お母様の愛情を受けて育ったかず子や直治が、ある芸術家との出会いをきっかけに凋落し、世俗的に生きる様子を描く。
人は皆、何かに支えられ、何かに依存しながら生きている。しかし、依存とは怖いものである。酒、麻薬、恋…。裕福な家庭に生まれたとしても、あるきっかけを境に、破滅への道を進んでしまうことがある。
「生まれ」も、自ら望んで決めることはできない。だからこそ、貴族というだけで周囲からは色眼鏡で見られたり、悩みを理解されなかったりする苦悩があるのだろう。
それでもめげずに前を向こうとする者もいれば、変われないまま苦悩の渦に呑まれてしまう者もいる。そのどちらにも、何かへの強い「依存」があるように感じた。
『斜陽』--まさしく太陽が傾くように、登場人物たちは没落していく。しかし、太宰の美しい文体によって、そうした生き方の中にさえ美しさ、いわば「退廃的な美」があるように見受けられる。
この現代においても、生まれや境遇に囚われることなく、自分が望むように生き、幸福を掴んで行くべきなのだと思う。決められた生き方から外れ、自らの人生を選び取ろうとする姿。その中にこそ美しさがあるのではないか。『斜陽』からそんなメッセージを感じた。