太宰治のレビュー一覧

  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    ネタバレ

    太宰治作品が読みたくなって読んだ。

    ろまん燈籠は兄弟5人が物語を連作することを中心とする家族の話だ。
    兄弟5人全員の性格が異なるため、それぞれの書く話には個性があり、それを書き分ける太宰の文筆能力には恐れ入った。
    兄弟5人の中では、次男が書く物語が最も気に入った。次男が物語に新たな展開を生んでいると思った。
    しかし、どの兄弟も他の家族から作品が批判されており、最も評価されたのは陰の功労者であった母であった。
    兄弟の物語を読んだ祖母からは、「若者は陰の功労者の存在を蔑ろにするから良くない」と言われていた。
    私も陰の功労者に目が届かないため、そういった人達に目を配れるようになりたい。

    あと、『

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    2022年07月03日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    太宰は、滑稽である。少し認知症を患っている。一文が長すぎて(句点に辿り着くのに、数多の読点を要する)理解に苦しむ事がある

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    2022年06月29日
  • 女生徒

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    太宰治の短編集ですね。
    十四編の女性を主人公にした短編集です。独白形式は太宰治の得意とする文体ですが、とても柔らかく難しい語句も無く、優しい文章で綴られいます。
    太宰治人気の秘密がそこにあるように思えますね。
    太宰さんは母親が病弱で乳母と子守りの女性によって育てられましたから、女性の言葉や仕草が絶妙に表現出来るのかも知れませんね。父権時代に喧しく育ってないのが太宰文学の柱かな。
    ともあれ久し振りに太宰作品にふれて心も温まる思いでした。

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    2022年06月15日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    面白かった。後半のお伽草子の幾つかの短編が特に面白かった。私小説的な作者の独白のようなものではなく、ただ単に読者のため、読者を楽しませるために書いているものだというのが伝わってきた。

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    2022年06月02日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    好きになった作品の概要をメモ程度に
    ・新樹の言葉:乳母つるの兄妹との甲府での再会を描いた作品。
    ・花燭:気弱な男爵とかつての女中で現在大女優となったとみとの恋愛を描いた作品。
    ・葉桜と魔笛:老夫人と病気の妹の美しい回想を描いた作品。

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    2022年05月10日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    イラストが華やかで、ロリィタワールドの様な雰囲気はなかなかいいなと思った。主人公を取り巻く環境、主人公の考えが想像つく。

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    2022年04月23日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    言いたい事はなんとなく分かる。
    綺麗事ばかりでは生きていけないよなとか思うけど、誰しも一度は考えたことがあるんじゃないかな。

    キリギリスととコオロギの違いをネットの記事で調べたけど、コオロギというのは総称らしい。
    「きりぎりす」には個々人が持つ特性や信念が埋没することを表現していると思った。
    太宰はそんな事を感じてたのかな。

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    2022年04月12日
  • 惜別(新潮文庫)

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    アウトサイダーだったからこそ
    あの時代に
    こういった物語がかけたのかなと
    津軽の人の反骨
    中央に阿らない感じ

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    2022年03月29日
  • 晩年(新潮文庫)

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    生活。

    良い仕事をしたあとで
    一杯のお茶をすする
    お茶のあぶくに
    きれいな私の顔が
    いくつもいくつも
    うつっているのさ

    どうにか、なる。

    “葉”

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    2022年03月29日
  • 走れメロス

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    「畜犬談」と「おしゃれ童子」は現代にも通ずるところがあり、この短編集の中でも読みやすい作品でした。
    皮肉っぽくもそういった人間たちを目で追ってしまう。そのような人間らしい作者の価値観が知れ、学校では学べない心情変化が学べると思います。

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    2022年03月21日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ろまん燈籠
    5人の兄弟が物語を連作する話。5人の性格の描写が細かく、それぞれの作風がわかりやすく出ているのも面白い。末弟の物語は拙く、いろんな物語のつぎはぎだった。長女の物語は小説を自作しているだけあって文才が1番あり、女性ならではのラプンツェルの心理描写が見事だったように思う。次男の文章は口伝だったため、途中愛とは何かと熱弁し脱線していたが、物語の展開を大きく変え、続きが気になるようなストーリーに仕上げていた。次女の物語は、彼女の普段読んでいる本が影響を与えたのか、言い回しが独特で、長女が作り上げたラプンツェルの批判がメインであった。最後の長男は真面目な性格が故に、せっかくの物語の展開を台無

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    2022年02月18日
  • 晩年(新潮文庫)

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     「お前はきりょうがわるいから、愛嬌だけでもよくなさい。お前はからだが弱いから、心だけでもよくなさい。お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい。」 
     一番好きな一節。胸に刺さったなあ。

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    2022年02月12日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    ネタバレ

    「太宰君の作品が、あるところは感想風であったり、またあるところは思想の独白になったり、対話になったり、随筆風だったり____」(名著初版本復刻版 解説 より)
    だから飽きないのか。なっとく。

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    2022年01月13日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    太宰が現代でツイッターやってたらめっちゃいいね押してただろうなって空想した
    自己否定と下降指向か。しんどかったんだな。

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    2022年11月08日
  • 渡り鳥

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    タイトルは人から人へ渡り歩く様を表したものだと思う。○○を見れば○○、というように趣向・気分が変わるのは覚えがあることで共感した。

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    2022年01月02日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    太宰治は1948年6月13日に、玉川上水にて山崎富栄と入水自殺しました。
    本作収録の3作は、太宰治の死後発表された作品です。

    三作品それぞれ内容は大きく異なっているのですが、何れにせよ"死を前にして書いた"というには、あまりにもいつもどおりであると感じました。
    晩年の芥川龍之介のような、読み手に作者の不安定さが伝わるような作品ではなく、一作品として楽しめる3作です。

    そもそも太宰治の入水にも色々憶測があり、遺書も見つかっていることから自殺には違いないと思われますが、その死の間際の思いは不明、というかわかりようがないです。
    愛人と入水しましたが、遺書には「小説を書くのがい

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    2021年12月19日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    昭和57年9月15日 18刷 再読
    太宰治中期の14編

    戦時下の作品なので、各作品とも社会生活の貧しさや不便さは表現されているのですが、どこかコミカルであったりピリッとアイロニーを感じたり粒揃い。
    女性の一人称で語られる作品が、深層心理まで描けていて戸惑うほど。これは、モテたでしょうね。

    「きりぎりす」は、売れない画家に嫁いだ女性が、著名になっていくにつれ俗物的になっていくご主人に別れを告げる物語。この女性の気持ちは共感できる。とは言っても、好きなのは「ヴィヨンの妻」の底知れぬ強さ。
    「日の出前」は日大生殺し事件をモチーフにした作品。太宰本人をも投影させ悲哀さが増されている。イヤミスの原型

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    2021年11月15日
  • 人間失格 3巻(完)

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    ネタバレ

    大庭が絶妙な運びで壊れていくのが悲しかった。堀木が普通だと思ってたのに、不意に見せた残酷さが衝撃だった。
    大庭は生まれつき生きづらい性質かと思ってたけど、最後になってきっかけが明かされた…子供のときから辛い人生だったんだな…読み返すと、新たに気づく描写もある。女にも裏切られてたのか。みんなから好かれるような人が、抵抗する力もなく人間にすりつぶされたのがつらい。
    表紙の大庭の悪人面は中身と違う気もするけど、悪い男ではあるな。
    この世は辛いことが多すぎて、何もかもから逃げ出したい気持ちは私もあるな~、何もわからなくなるというか、周りを認識できなくなるのが救いというのもわかる気がする。
    小説読んでな

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    2021年11月02日
  • 人間失格 2巻

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    大庭ってダメな男なのに、いい人なのか…他人にも自分にも優しい、そして弱い…てことかな。
    自分に利も危険もない相手にも愛想笑いをしちゃうところが悲しかった…やっぱり人間が怖いのか。
    後半は、バーに居候して、結婚して、恐らく人生唯一の幸福なときを過ごしてる大庭に切ない気持ちになった。
    何か、男は醜く女は情が深い、みたいな作者の認識を感じる気がする。堀木は、大庭が羨ましいから八つ当たりしたいけど、いいやつだから仲良くもしたい…のかな。男友達のいいやつって、時々わからないんだけど…

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    2021年11月02日
  • わが半生を語る

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    最も印象に残ったのが「人間はみな同じものだ。そういう思想はただ人を自殺にかりたてるだけのもの」のところ。戦後の平等思想への反発と読んだ。

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    2021年10月16日