太宰治のレビュー一覧

  • 太宰治全集(8)

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    -「わかい頃には、」と兄は草をむしりながら、「庭に草のぼうぼうと生えているのも趣があると思ったものだが、としをとって来ると、一本の草でも気になっていけない。」-

    太宰治のエッセイはほんとに脱力系でよい。引用は「庭」というエッセイ。疎開先の津軽の家で太宰が兄と草むしりをしながらの会話をかいていて「利休」のことが話題になってたりして、おもろい。兄が普通にインテリで、弟をアホだと思っている感がなんか、笑える。

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    2009年10月07日
  • 惜別(新潮文庫)

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    時代としては太平洋戦争中、
    太宰文学としては中期後半に書かれた
    長編二作が収録。

    「右大臣実朝」は、
    源頼朝と北条政子の子として生を受け、
    年若くして征夷大将軍となり、
    28歳で甥の公暁に暗殺される源実朝の半生を、
    その死によって源氏の将軍は
    三代で途絶える事となった悲劇の年若き権力者の姿を
    傍で仕えた従者の視点から語った作品。

    謀略や抗争といった血生臭い場所に身を置き、
    自身の破滅、源氏の破滅に向かって静かに進みつつも、
    真の貴族であり、「金塊和歌集」などを生み出した
    優れた歌人であった実朝。

    「アカルサハホロビノ姿デアロウカ。
    人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。」

    そんな彼の発する

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    2012年01月04日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    小説よりエッセイの印象。
    エッセイというと人生の指南書みたいで好きじゃない。
    太宰も暗くて好きじゃない。

    毎回の王様のブランチのブックコーナーで勧められて
    読む。
    お!予想外に読みやすい。

    最近、草食系男子という言葉があるけど、
    喩えて言うなら草食系小説。草食系エッセイ。

    指南書のようなおせっかいな感じもなく、
    長編小説のような読まなきゃ!ということもない。

    色んな短編が入っている。
    太宰が人気あるのがわかるなって思う一冊。
    もっと若い時に読みたかったな。

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    2009年10月10日
  • 斜陽

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    何年か前に、文学を読もうと思って買ったのに、読んでいなかった本。2年くらい前かな。

    09年3月19日15時2分26秒より更新


    直治の自殺の告白の遺書は、こころに出てくる先生の告白に似ている。

    辞書を見ながら読んだので時間はかかったが、読んでいていろいろ感じた。

    まず、お金について。お金がないと生きて行けないと思った。・・小説を今まで読んでこなかったので、こんな凡庸かつ的外れなことしかかけなくて情けない。

    直治の気持ちに少し共感を覚えながらも、自分もそうなるのではないかと思い怖くなった。


    太宰治昇天:

    これもとても興味深い。行き詰まりなどないのにそういう言葉で一括りにしてしまう

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    2009年10月04日
  • 惜別(新潮文庫)

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    『右大臣実朝』と『惜別』の二篇を収録。

    『右大臣実朝』はなんか肌に合わず半分で断念。
    しかし、これを読んだらきっと実朝を好きになるに違いないと思った。

    『惜別』は魯迅と医師と藤野先生の話。

    「このように誰にも知られず人生の片隅において
    ひそかに不言実行せられている小善こそ、
    この世のまことの宝玉ではなかろうかと思った。」

    「文明というのは、生活様式をハイカラにする事ではありません。
    つねに眼がさめている事が、文明の本質です。
    偽善を勘で見抜く事です。
    この見抜く力を持っている人のことを、教養人と呼ぶのではないでしょうか。」

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    2015年11月12日
  • 斜陽

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    不器用な生き方しか知らず、時代に翻弄される貴族の一家の悲壮に満ちた物語。
    ポツダム宣言受諾、そして昭和天皇の人間宣言により、日本国民は旧来の倫理観の転換を余儀なくされました。中でも古い道徳の只中にあった貴族(皇族)の心の葛藤は、現在に生きる僕らの想像を絶するものであったに違いありません。
    最期まで貴族を貫くか。
    現実と向き合い戦うか。
    死か。
    どちらにせよ、辛い選択には変わりないのです。

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    2009年10月04日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    奇抜な発想で現代風(!?)な心理描写を加え、構成されなおした「新ハムレット」。太宰はパロディが得意ですが、その中でもこの「新ハムレット」は最高峰じゃないかと。
    ユーモラスだけど現実的な登場人物の内面の動きが面白かった。
    ハムレットの悪口をハム母に言っちゃうオフィリヤとかね!

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    2009年10月04日
  • 斜陽

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    小学生の時分教科書で学んだメロスを除いて太宰作品とのファーストインプレッション。女が憬れる女を描写するのが巧いなーとほうほう唸りながら読んでいました。

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    2009年10月07日
  • 新撰クラシックス 人間失格 櫻桃 グッドバイ(小学館文庫)

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    前々から読んでみたかった『人間失格』。わざと面白い行動をとり、人を笑わせる。人に好かれることは知っていても、人を愛する能力はかけている。そんな主人公・大庭葉蔵。そういうところが他人に見破られるところが印象的。クラスメイトの竹一に、わざと尻餅をついたことがばれたとき、友達の堀木に、「世渡りの才能だけは、いつかはボロが出るからな。」と言われたとき。しかもしまいには、モルヒネ中毒。まさに、廃人。人間、失格。

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    2009年10月04日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    治感爆発。欺瞞と猜疑。疑心暗鬼!再読したい。ハムレットは治の得意な青年の躁鬱病的な性質を書きたかったのだろうか。見ていてイライラするけど自分もこんな風なのかと思うと恥ずかしい。オフィーリアの少女特有な冷めた感じが好きです。原作とはまるっきり違うけど素晴らしき換骨堕胎

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    2009年10月04日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    2006. 10月頃 
    「津軽通信」の「雀」が、真実がどうあろうと僕はこれを実話だと信じる。これを太宰一人の手柄にするにはあまりに惜しい。

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    2009年10月04日
  • 走れメロス

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    走れメロスってこんな長かったっけなー。と本の厚みを見て思いましたが、短編集なのですね。
    文体が古いため、たどたどしく読んでました(笑)
    しっかし魅力的な方です太宰さん。
    もともと自伝を書く方だったんですね。
    絶対にギャグセン高いですこの人。
    そして走れメロス。感動です。
    主人公がくじけるシーンはリアル!!!
    人間失格を読んでみたいです。

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    2009年10月04日
  • 走れメロス

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    授業で習ったにもかかわらず覚えていなかったので読みました。友情は大事、でもときに悪魔のささやく誘惑に負けそうになる。そういうところに共感しました。

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    2010年07月30日
  • 斜陽

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    太宰の本をきちんと読んだのは初めてではなかろうか。思っていたよりも暗くなく、安心。女生徒、人間失格など、他も読んでみたい。

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    2009年10月04日
  • 斜陽

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    三島傾倒してた頃よんで先入観あった作品。後に自分が不倫のよなことした時に酔ってどっぷりとひたって読んで泣いたあたりは…恥といいつつ、感じた女性感は愛人太田静子の「斜陽日記」に手を入れただけか、と1度冷めました、男らしくない太宰作品でも際立った女性像を感じる事も納得できるかと。女性の新しい生き方、強さをデカダンと酔う男のみっともなさに際立ちます、とあるTVの影響で、主人公は「小川たまき」さんのイメージ…。一応目は通そう、というの1冊。

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    2009年10月04日
  • 晩年

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    太宰治なら『人間失格』と『斜陽』だね、という太宰ファンを見つけたらそいつはモグリである。太宰の小説はかなり、笑っちゃうことばかり書いてある。彼は本物の道化なのだ。シリアスに太宰を読む人間はどうかしている。太宰という作家は、お笑芸人系の作家なのだ。どれもこれも一級品の道化心が散りばめられていて、彼の人生同様いい加減でもったりした話しぶりとドライヴ感により読者たちを引き込んでいく。すなわち、三島由紀夫ほどに、固定観念を押し付けてこない、優しい場所に読者を誘い込み隔離し幽閉するのが太宰流なのである。太宰にかぶれた憐れな少年少女たちは、太宰と自分をダブらせ、なんて人生は儚いんだろうねえ、なんて前髪をは

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    2009年10月04日
  • ヴィヨンの妻・桜桃 他九篇

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    太宰を読むのは高校生のとき以来か。時代背景など考えずに太宰を正面から受け入れたときと異なり、今読むと戦後の荒廃や廃退が迫ってくる。

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    2026年01月12日
  • 太宰治全集(4)

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    「佐渡」の自分の乗った船の行き先が佐渡なのか佐渡じゃないのか、人に聞こうかやめとこうか、明らかに挙動不審なところに笑っちゃった
    勢いと勘違いで作家に手紙を送っちゃう「恥」も好き

    勢いつらつら読める作品が多かった

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    2026年01月07日
  • パンドラの匣

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    正義と微笑
    シンプルな若さ、青さ。
    自分の中で固まり切っていない思想が、兄などに影響を受けながら変容していき、その中でたまに見える信用に足るものがある、というのが若者らしくていい。

    181 思いがけない事ばかり、次から次へと起ります。人生は、とても予測が出来ない。信仰の意味が、このごろ本当にわかって来たような気がする。毎日毎日が、奇蹟である。いや、生活の、全部が奇蹟だ。

    210 「善く且つ高貴に行動する人間は唯だその事実だけに拠っても不幸に耐え得るものだということを私は証拠立てたいと願う。」(ベートーヴェン)

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    2026年01月01日
  • 斜陽

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    戦後、没落貴族となった母と姉弟の生きざまを描いた作品。

    時代の変化による生きづらさや葛藤、それは立場こそ違えど現代も同じ。
    人間の弱い部分や脆さが生々しく、滅びゆく姿もまた美しかった。

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    2025年12月30日