太宰治のレビュー一覧

  • 惜別(新潮文庫)

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    『右大臣実朝』と『惜別』の二篇を収録。

    『右大臣実朝』はなんか肌に合わず半分で断念。
    しかし、これを読んだらきっと実朝を好きになるに違いないと思った。

    『惜別』は魯迅と医師と藤野先生の話。

    「このように誰にも知られず人生の片隅において
    ひそかに不言実行せられている小善こそ、
    この世のまことの宝玉ではなかろうかと思った。」

    「文明というのは、生活様式をハイカラにする事ではありません。
    つねに眼がさめている事が、文明の本質です。
    偽善を勘で見抜く事です。
    この見抜く力を持っている人のことを、教養人と呼ぶのではないでしょうか。」

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    2015年11月12日
  • 斜陽

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    不器用な生き方しか知らず、時代に翻弄される貴族の一家の悲壮に満ちた物語。
    ポツダム宣言受諾、そして昭和天皇の人間宣言により、日本国民は旧来の倫理観の転換を余儀なくされました。中でも古い道徳の只中にあった貴族(皇族)の心の葛藤は、現在に生きる僕らの想像を絶するものであったに違いありません。
    最期まで貴族を貫くか。
    現実と向き合い戦うか。
    死か。
    どちらにせよ、辛い選択には変わりないのです。

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    2009年10月04日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    奇抜な発想で現代風(!?)な心理描写を加え、構成されなおした「新ハムレット」。太宰はパロディが得意ですが、その中でもこの「新ハムレット」は最高峰じゃないかと。
    ユーモラスだけど現実的な登場人物の内面の動きが面白かった。
    ハムレットの悪口をハム母に言っちゃうオフィリヤとかね!

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    2009年10月04日
  • 斜陽

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    小学生の時分教科書で学んだメロスを除いて太宰作品とのファーストインプレッション。女が憬れる女を描写するのが巧いなーとほうほう唸りながら読んでいました。

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    2009年10月07日
  • 新撰クラシックス 人間失格 櫻桃 グッドバイ(小学館文庫)

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    前々から読んでみたかった『人間失格』。わざと面白い行動をとり、人を笑わせる。人に好かれることは知っていても、人を愛する能力はかけている。そんな主人公・大庭葉蔵。そういうところが他人に見破られるところが印象的。クラスメイトの竹一に、わざと尻餅をついたことがばれたとき、友達の堀木に、「世渡りの才能だけは、いつかはボロが出るからな。」と言われたとき。しかもしまいには、モルヒネ中毒。まさに、廃人。人間、失格。

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    2009年10月04日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    治感爆発。欺瞞と猜疑。疑心暗鬼!再読したい。ハムレットは治の得意な青年の躁鬱病的な性質を書きたかったのだろうか。見ていてイライラするけど自分もこんな風なのかと思うと恥ずかしい。オフィーリアの少女特有な冷めた感じが好きです。原作とはまるっきり違うけど素晴らしき換骨堕胎

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    2009年10月04日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    2006. 10月頃 
    「津軽通信」の「雀」が、真実がどうあろうと僕はこれを実話だと信じる。これを太宰一人の手柄にするにはあまりに惜しい。

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    2009年10月04日
  • 走れメロス

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    走れメロスってこんな長かったっけなー。と本の厚みを見て思いましたが、短編集なのですね。
    文体が古いため、たどたどしく読んでました(笑)
    しっかし魅力的な方です太宰さん。
    もともと自伝を書く方だったんですね。
    絶対にギャグセン高いですこの人。
    そして走れメロス。感動です。
    主人公がくじけるシーンはリアル!!!
    人間失格を読んでみたいです。

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    2009年10月04日
  • 走れメロス

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    授業で習ったにもかかわらず覚えていなかったので読みました。友情は大事、でもときに悪魔のささやく誘惑に負けそうになる。そういうところに共感しました。

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    2010年07月30日
  • 斜陽

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    太宰の本をきちんと読んだのは初めてではなかろうか。思っていたよりも暗くなく、安心。女生徒、人間失格など、他も読んでみたい。

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    2009年10月04日
  • 斜陽

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    三島傾倒してた頃よんで先入観あった作品。後に自分が不倫のよなことした時に酔ってどっぷりとひたって読んで泣いたあたりは…恥といいつつ、感じた女性感は愛人太田静子の「斜陽日記」に手を入れただけか、と1度冷めました、男らしくない太宰作品でも際立った女性像を感じる事も納得できるかと。女性の新しい生き方、強さをデカダンと酔う男のみっともなさに際立ちます、とあるTVの影響で、主人公は「小川たまき」さんのイメージ…。一応目は通そう、というの1冊。

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    2009年10月04日
  • 晩年

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    太宰治なら『人間失格』と『斜陽』だね、という太宰ファンを見つけたらそいつはモグリである。太宰の小説はかなり、笑っちゃうことばかり書いてある。彼は本物の道化なのだ。シリアスに太宰を読む人間はどうかしている。太宰という作家は、お笑芸人系の作家なのだ。どれもこれも一級品の道化心が散りばめられていて、彼の人生同様いい加減でもったりした話しぶりとドライヴ感により読者たちを引き込んでいく。すなわち、三島由紀夫ほどに、固定観念を押し付けてこない、優しい場所に読者を誘い込み隔離し幽閉するのが太宰流なのである。太宰にかぶれた憐れな少年少女たちは、太宰と自分をダブらせ、なんて人生は儚いんだろうねえ、なんて前髪をは

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    2009年10月04日
  • 津軽

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    貴重なご機嫌太宰。尺稼ぎみたいな古文漢文の引用はだいぶ読み飛ばしたけど、そこ以外の日常エピソードはお茶目で面白かった。太宰って意外と人望あるんだな。

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    2026年06月13日
  • 晩年(新潮文庫)

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    太宰治の文学忌は6月19日、遺体が発見された日で 誕生日でもありました。
    今日は 入水した日、ご命日です。

    『晩年』は、1936年(昭和11年)6月に刊行された、太宰治 の第一創作集(第一短編集)
    すでにどこかで発表されていた作品の中より
    15作品

    「葉」
    1934年、同人誌『鷭』発表。
    太宰治による断章形式の心象モザイクアート。

    「魚服記」
    1933年、同人誌『海豹』創刊号。
    太宰治文壇デビュー作。
    レビューは『魚服記』(乙女の本棚)にて。

    「列車」
    1933年、『サンデー東奥』203号。
    太宰治名義の第一作、懸賞小説。
    令和となった日本ではもう想像がつかないけれど、上野という駅は東

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    2026年06月13日
  • パンドラの匣

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    正義と微笑が気になって買ったものの個人的には表題作の方が好きかもしれない、主人公の人柄的に。
    しかし、いずれも太宰にしては随分明るいカラッとした雰囲気の話だなぁと思った。

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    2026年06月11日
  • 斜陽

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    うまく書くことができない。書きながら私が感じたことは何か探ってみよう。

    まずは女性が主人公だということに驚いた。「人間失格」がそうだったから、勝手に男性主人公しか太宰は書かないと思っていた。
    戦後の「道徳の過渡期」が舞台。
    主人公かず子の母親はいつも「淋しそうに笑う」。
    南方から帰還した弟の直治(なおじ)も生きる気力がなさそう。
    かず子は病気で母親を失うと、弟と同様に生きる気力を無くす。
    通底している宗教観はキリスト教。
    没落した貴族の出身ということで、直治は「貴族に生まれたのは、僕たちの罪」かと遺書の中で問うたり、かず子はかず子でずっと恋焦がれていた人に拒否を食らうも、結局はその人と子供を

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    2026年06月11日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    2023.12.14
    ★3.2

    戦後の没落していく旧華族の家庭を背景に、母と娘の生き方の変化を描いた物語。主人公のかず子は、時代の変化の中で貴族としての価値観が崩れていく現実に向き合いながら、自分らしい生き方を模索していく。一方で母は旧来の秩序にしがみつき、やがて家族は衰退の中でそれぞれの選択を迫られていく。物語は、かず子の手紙という形で語られ、彼女が「愛」や「生きる意味」を探していく過程が中心になっている。


    難しかった!!!!けど、太宰さんの言葉遣いすごく好き。
    母がスウプを召し上がる冒頭のシーンすごく好き。
    本物の貴族である母と貴族であることが嫌で破滅していく直治、恋のために革命を起

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    2026年06月09日
  • 文豪たちの微妙な関係

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    やはり芥川、太宰、オダサクは面白いね。スルスル読めちゃう。安吾、中也は初見読みづらいが読み込むと面白さが出てきそう。初心にたちかえり、この辺の小説を読み返したい。汚れちまった自分にもまだ響くのだろうか。しかし文豪は短命が多い。タバコ吸いで、ストレスまみれで、寝不足で、酒飲みでないと文章は生まれないのかな。

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    2026年06月04日
  • 人間失格

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    この世界では生きるのに向いていなかったんだね。繊細で神経質で考えすぎの優しい人だったんだろうなと思う。
    太宰の自伝的小説みたいなので、最後の1文は、自分は人間失格だとは思いつつも肯定してあげたい気持ちがあったのかな。

    「ただ、一さいは過ぎて行きます。」
    この言葉が刺さったなぁ。

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    2026年06月04日
  • 人間失格

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    暗い話なのにどこか引き込まれる…

    主人公が太宰治なのかは分からないけど、
    こういう
    「ちょっと暗くて、面白くて、隙がある」
    感じの人がモテるのはわかるなあ…

    本章自体は短いのでぜひ読んでみてほしい。

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    2026年06月03日