太宰治のレビュー一覧

  • 斜陽 アニメカバー版

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    元々身分のいい生い立ちのかずこが、戦後の時代に生きることの苦しみを実感する話。
    病気の母と戦争帰りの弟と貧しい生活をする中での葛藤や恋に縋ってしまう様子が描かれ、生死感や人間そのもののなまなましさを感じる物語だった。

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    2026年04月04日
  • 人間失格

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    恥の多い生涯を送って来ました。

    その前段があるのを、恥ずかしながら知らなくて。

    名作。太宰治の行く末を知ってるから、より本人と重ねながら読んでしまうけれど、当時のリアルタイムの読者はそりゃ作者を心配したろう。

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    2026年04月02日
  • 斜陽

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    お母様のスウプシーンからアンニュイな世界へ一気に持っていくのは才能過ぎる。
    あれ?これ、オジサンが書いてるよね?と目をゴシゴシw

    斜陽から入ると、他の作品がキマってるときだったり、廃人になってるときだったりで、あまりの方向のバラバラ具合に困惑する。

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    2026年04月02日
  • 晩年(新潮文庫)

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    なかなかこれまでにない読書体験。作者の今を感じる。きっとまた手に取る日が来るだろうけど、その時に何をこの小説に求めるだろうって思いながら読んでた。

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    2026年04月02日
  • 人間失格

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    危うげで儚く耽美な作品というイメージ。
    世界の営みから逸脱した主人公に対して現代社会で疲弊した自分はどこか共感してしまう。

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    2026年03月29日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

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    一言で言えば、命短し恋せよ乙女…
    戦争の気配が目の前まで迫ってきている1939年に書かれただけあって、生の喜びをめいいっぱい楽しむべきであるという太宰の思いが感じられるような気がした。本人は死にたがりだが、それと反するように「生きる」ことへの執着もあったのかもしれない。姉と妹、父、三者三様の互いを思っての嘘もお互いバレバレで、でもそれでもって互いの愛を知る。太宰作品の、女性が主人公のものはどうもお上品過ぎてハマらなくて、これもそうなんだけど、こんな可愛らしくてピュアな物語を、川端康成に「刺す」なんてネチネチした暴言を書いた太宰が書けるということが面白い。彼の二面性を大いに表している作品。

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    2026年03月28日
  • 斜陽

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    本格的に始めて純文学を読んで見たんですが、感想を書こうにも難しいといったところでした。特に、最後のシーン(直治が、ある女の人に産んでもらった赤ん坊を奥様に抱いて欲しい)といった箇所が良く分からなかったのですが、ネットで調べたりしてなんとなく腑に落ちました。また、直治の遺書に書いてあった「人は、みな、同じだ」についてです。庶民になろうとしたができなかったという内容を現代で例えるならば、陰気な人が陽気になろうとそういう人たちとつるむようにしたが、ボロが出てしまって、結局は陰気のままなんだということなんですかね?

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    2026年03月27日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    学生時代に一度読みましたが今回再読。 内容を思い出したかったのと、表紙の小畑さんのイラスト目当て。 葉蔵のイメージとは違う腹黒そうなイケメンですが、かっこいい! 2枚目の写真イメージかと思ったけど違うみたい?そこはちょっと残念かな。 内容ですが、とことん暗くならないので読みやすいです。 マジメに考えすぎるあまりに、酒と女に溺れていく葉蔵が不憫であり怖くもあります。 精一杯周りの人間に笑顔を振りまき、人から好かれた男の末路があれでは悲しすぎる。 葉蔵は純粋であり過ぎたのか。

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    2026年03月26日
  • 人間失格

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    この物語は、生まれながらに聡明でありながら、どこか世の中を達観している主人公が、社会に適応しようともがきつつも、自身の怠惰な性格や周囲からの悪影響によって堕落していく半生を、手記という形で綴った作品である。

    主人公の心理描写は非常に緻密であり、誤った方向へ進んでしまう思考についても、その過程には思わず納得してしまうような論理性が感じられた。

    また、人間の弱さが色濃く描かれており、自分にも当てはまる部分に自己嫌悪を覚える一方で、主人公の生活がうまくいった際には安堵感を覚えた。こうした感情の揺れを通して、いつのまにか主人公を応援したい気持ちになり、不思議と作品に引き込まれていった。

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    2026年03月25日
  • ヴィヨンの妻

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    重い
    重すぎる
    面白いけどやっぱり暗いし、短編だから1作1作が重くて読み終わる頃には頭が痛くなる
    おすすめはできないかも

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    2026年03月17日
  • 人間失格

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    主人公の語りが9割。会話はほとんどない。結構重大な出来事が起こっていそうだが、詳細はなく大枠のみで語られる。普通の小説で登場人物の心情を読み解くのに慣れた人には読みにくいかもしれない。一文がとても長い。主人公が自分はこういう人間で、こう生きてきてこう思った、と語る半生の話。関わってきた人間の心情などはほとんど語られない。いかに主人公が他者の気持ちがわからなかったかがよくわかる。自分の人生を生きる?見つめる?だけでいっぱいいっぱいだった。

    人の心や常識がわからなくて怖いから、笑わせて敵ではないと思わせることで他者から自分を守っていた。そうでしか生きられない自分を歪な生き物と認識していて、なぜか

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    2026年03月15日
  • 晩年(新潮文庫)

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    気になっていた『葉』と『道化の華』を読みました。

    『葉』は断片的な文章も多いのが特徴でした。詩みたいで、読んでいて面白かったです。僕の今の気持ちを代弁してくれるような言葉があって抜き書きしました。

    『道化の華』は、書いてある内容はおおまかには理解できます。
    ただ、いまいちドップリと世界に浸かれなかったです。
    どうしてか考えてみると、心中のお話は以前に『人間失格』を読んで、既におなかいっぱいになっていたからだと思います。

    これからも、少しずつ太宰ワールドに触れていきたいと思います。

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    2026年03月12日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    名だたる文豪の耽美小説集なので、好きな人には気が狂うほどのめり込む作品群です。
    ただし読むのになかなかの精神的カロリーを要するので、ちょっと疲れている時に読むと目が滑ってしまいます。もともと好きな作品も何作か入っているのに、いまは読むのにとても時間がかかってしまった自分が悲しい。
    心に余裕のある時にどうぞ!

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    2026年03月10日
  • 人間失格

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     『人間失格』を読むのは、おそらく5回目になります。10年ごとに手に取っているような気がします(たぶん)...
     太宰治の代表作として高く評価されている作品ですが、これまで読んできて正直なところ、なぜこれほど名作とされているのかがよく分かりませんでした。自分の感受性や文学的理解に何か欠けているのではないかと考え、「年齢を重ねれば分かるのかもしれない」と思って読み返してきました。
     62歳になった今、以前よりも主人公の内面は咀嚼しながら読むことができました。孤独や不安、他者への恐れは理解できます。しかし、それでも尚、この作品が広く支持され続けている理由は、私には掴みきれないままでした。
     『人間

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    2026年02月22日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    『御伽草子』は戦争末期の昭和20年3月、連日の空襲警報の最中に書き始め、敗戦直前の7月に完成したという。
    防空壕でむずかる5歳の娘に絵本を読んでいる太宰は『人間失格』のイメージとかなり離れていた。

    ムカシ ムカシノオ話ヨ
    昔ばなしをベースに太宰の脚色が始まる。言論統制が厳しくなるなか、古典を題材にこんな物語を書いていたとは。
    他に井原西鶴の『諸国噺』もたっぷり味付けされて収録されていた。手を変え品を変え、厳しい時代に書き続けていたことがよく分かった。

    時々太宰自身の言葉が顔を出す。
    これもイメージ作りの脚色なのかな?と思いながらも身近に感じられたりして、その部分はまるでブログを読むようで面

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    2026年02月15日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    人里離れた山間の炭焼き小屋で父親と共に暮らすスワの閉鎖的な暮らしか語られる。
    最初読んだ時頭の中が?でいっぱい…意味不明すぎる!?
    考察サイトを読んで何となく起こった内容が理解できたかな。津軽の伝承と太宰の当時の状況とかが関係しているらしいから、暗い感じなのも納得。

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    2026年02月15日
  • 斜陽

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    暗さの中に一筋の西陽が。夕暮れは確かに影が濃いけれど、明るさも濃い。子供は希望

    後書きがよかったな、お陰で太宰文学の解像度があがって暗くなさそうな話もあると知れた。
    夕方の太陽は「静かなふかい喜び」がある。

    なんか良いなと思った文など
    ・「トマトも毎日5つくらいは召し上がるのよ」「うん、トマトはいい」
    ・ご無事で。もし、これが永遠の別れなら、永遠に、ご無事で。バイロン
    ・私は生きて行かねばならないのだ。子供かもしれないけども、しかし、甘えてばかりもおられなくなった。
    ・生きていること。生きていること。ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。

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    2026年02月14日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    感想としては…難しい。展開に理解が追いつかないというか何というか。考察サイトを読み再読したけれど、何ともいえない気持ちになる作品でした。
    どう解釈しても閉塞感があり、主人公の少女スワの人生って何だったのだろう、と考えてしまいました。大蛇になったと喜んだけど、実は鮒だったスワ。あのまま生きていているより、この結末の方が本人の望む生き方だったんでしょうか。

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    2026年02月14日
  • ヴィヨンの妻

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    現代とはまるで違った価値観、経済状況での生活であり、今の自分の悩みや不安はどれだけ贅沢なものなのかを痛感した。これからのことはとりあえず生きて、生きながらゆっくり考えようと思う。

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    2026年02月14日
  • 人間失格

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    どこまで事実でどこまで虚構か分からないけれど、太宰のだらしなさとメンヘラ具合が全面に出ていたし、実体験も多くちりばめられているような印象を受ける作品。

    社会の生きづらさとかアイデンティティの喪失とかテーマ的には共感するものが多かったけど、ものすごい傑作かと言われると、私はこの作品にそこまで特別な感情は抱けなかったかな~。

    主人公の葉蔵は幼い頃から周りの人に本来の自分を悟られないように自分を取り繕って生きていたけど、太宰もこんなふうに、うわべで関係を築くだけで本当に信頼できる人が少なく、常に人間に怯えながら生きていたのかなと思った。
    あとは、タイトルや手記では自分の事を「人間失格」と定義付け

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    2026年02月11日