太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今まで、敬遠していたことに激しく後悔。
なんだろう、この何回も読みたくなる感じ。すてき。太宰すてき。
名言を浴びせまくられ。
誰にでもある、かよわい感情を、物惜しみせずに見せびらかしてくる。
それにたまらなく共感する。さみしい。かまってってかんじ。
自分はどうしようもない人間だと思う反面、他の人間とは違うことを信じている。そんなところがおろかで、恥ずかしくなる。
収録作品は
『秋風記』
『新樹の言葉』
『愛と美について』
『ろまん燈籠』
『女の決闘』
『古典風』
『清貧譚』
好きだったのは『新樹の言葉』
太宰が山梨とゆかりが深いことを知る。嬉しくなる。 -
Posted by ブクログ
かなり面白い。
名作小説をマンガ化したものは、たいがい、原作のイメージを超えることなく、駄作に終わってしまうことが多いと思うのだけれど、この「人間失格」は、原作の魅力を損なうことなくリライトしていると思う。
原作そのままを作品化しているわけではなく、設定は現代になって、もし、主人公の葉蔵が今の世に生きていたら、どういう人生を送ることになっていたか、という変換がされており、これがとても上手く出来ている。
小説の中にあった、上野桜木町の屋敷は六本木ヒルズに舞台を移し、カフェの女給はキャバクラ嬢に替わり、時代設定は大幅に変わっているにもかかわらず、見事なまでに原作の重要なポイントはそのまま引き継 -
Posted by ブクログ
パンドラの匣、トカトントン、ヴィヨンの妻、眉山、グッド・バイ
どれも好きな作品。
パンドラの匣:
友人への書簡の形式になっている。書き手は結核患者であり死を感じずにはいられないが、書き手は嬉々としたり落ち込んだり苦悩したり感情豊か。彼は生きているのだ、ということが伝わってくる。
同室の登場人物も看護婦とのやりとりもなんだかさわやか、ほがらか。しかし、背景は隔離された健康道場であることを思い出すととたんに、そこは幻想で、暗い死にとつながっている感じもする。
トカトントン:
無気力になる瞬間を「トカトントン」という音であらわす。
わかる。そういう瞬間がある。
ヴィヨンの妻:夫は