太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リアルかは別として、とても女性的な文章だった。こんなふうに女心を想像して独白が書けるくらいだから、太宰治はモテるんだろうな。
どの話も首尾よくいかず、なんとも言えない終わり方で印象に残る。
また、表現が洒落ているのもいい感じ。
例えば『誰も知らぬ』の終わり方は、
「でも、之は秘密にして置いていただきましょう。娘があなた、もう女学校三年になるものでございますもの。」といった具合。
表題作の『女生徒』は正直唯一つまらなくて、とりとめのない女生徒の頭の中をつらつらと独白形式で隙間なく書いていて、内容がなくて何度も寝落ちしてしんどかった。
他の話は男女の問題など、ストーリーがあるのでおもしろい。
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Posted by ブクログ
気にし過ぎな主人公の性格が、笑えないどころか理解できてしまう。子供の頃から、むしろ今でさえ同じように人の目を気にしたり過去に縛られて生きている。おどけて見せて中でぐるぐるぐるぐる考え悩み続けているタイプ。
途中出てくるノリ軽め友人が「四畳半神話大系」の小津を思い出してしまい、頭の中で描写される彼はアニメ版の小津になってしまってた。
作品が作者の自伝的位置づけのため
作者の年譜もちゃんと読んだ。
自殺を図るのが多すぎるよ…と悲しくなったので、太宰さんのことを少し好きになってきたのかも
この本と同時に井伏鱒二さんの「山椒魚」と「太宰治」を買った。二人の関係がどのようなものだったのか「2026年の夏の宿題」として読み進めてみようと思う。
雑談:文ストのカバーについて
こちらのアニメを知らないのでどうなんだろうなと少し避けてきたが、むしろ現代だからこの表紙であって後々「あの頃はこれ流行ってたな」と思い返せるカバーなので良いかも?と肯定的に捉えるようになった。 太宰さんが見たら「恥だ」と落ち込んでしまうかな?アニメって何ぞや?というところからだろうけど、嫌がりながら喜びそうな気もする。 -
Posted by ブクログ
「恥の多い生涯を送ってきました」
この言葉を少しでも理解してみたいと思い、読み始めた。
タイトルや著者の勝手なイメージから、終始もっと陰鬱な雰囲気が充満しているのかと少し警戒していたが、そんなことはなかった。
人を拒否できず、世間を受け入れられず、日陰者のような気で生きていたというわりに、周りには常に人がいるなぁという印象だった。
本人の孤独も幸せも自己分析も、その経緯も、死に向かう心理も、ぱっとは理解できなかった。
ただ後半の、人を想い、絶望し、躍起になり、憔悴し、薬中毒にまでなり、行きついた病院で結論づけた人間失格という語句が、とても深みを増して見えた。立体的になったように感じた。本人は死にむかっているが、そこには生を感じた。うまく表現できない。
淡々と読み終えてしまったが、最後の鑑賞を読んで
、もう一度読み返してみたいと思うようになった。
生と死や孤独や苦悩が書かれた自伝的小説かとおもっていたが、その中に父性が描かれていたとは読むことができなかった。
この小説を読む力がまだなかったな。
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Posted by ブクログ
ネタバレかわいい坊や→美しい青年→印象に残らないほど感情というものが見えない白髪の男性
冒頭で描かれた1人の人物像、全部読んで納得した。
嫌われるのが怖くて自分を隠して生きて、
いつしか偽物の笑顔が自分の普通になって。
周りを楽しませるため(自分を守るため)の道化が
結果的に自分を苦しめることになって。
自分が小さい頃から怖がってたのはこんなものか、と、ふと気づいた頃にはもう遅くて。
坊やの時代に、貴方のことは嫌いにならないよって
いう無条件の愛情をたっぷり受けていたら、
道化を演じなくても(周りの人の機嫌を伺わなくても)
すんだのかもなあ。
でも、そんな生き苦しい中で、
(自分で自分を苦しめてる中で)
時折寂しい顔をする美青年だからこそ、
周りの女の人は守りたくなるわけで、
それが魅力だったわけだし。
個人的にはシヅ子(編集者)と
うまくいってほしかったなあ…。
あとはヒラメがもっと愛情深い人だったらな、、。
というかはっきり学費出すよ(俺じゃなくて国が)って言ってくれたらどうなってたのか、。
でも学校行っても結局女の人に囲まれて、っていう環境は変わらなかっただろうから、同じなのかな、、。
堀木は今まで、主人公に対して、
漫画の才能も、頭の良さも勝てず、
好きな人もとられ、、、でもなんだかんだ友達。
終盤、主人公が薬に溺れ、病に苦しみ
弱くなった姿を見て、最後に優しい微笑みしてたのは、堀木としてはなんか安心したのかなあ。
ああ、こいつもずっと無敵じゃない、
普通に人間なんだってわかったのかなあ。
人間失格、理解できるか不安だったけど、
自分なりの解釈で読み進められてよかった!
面白かった!