太宰治のレビュー一覧

  • 女生徒

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    リアルかは別として、とても女性的な文章だった。こんなふうに女心を想像して独白が書けるくらいだから、太宰治はモテるんだろうな。
    どの話も首尾よくいかず、なんとも言えない終わり方で印象に残る。
    また、表現が洒落ているのもいい感じ。
    例えば『誰も知らぬ』の終わり方は、
    「でも、之は秘密にして置いていただきましょう。娘があなた、もう女学校三年になるものでございますもの。」といった具合。
    表題作の『女生徒』は正直唯一つまらなくて、とりとめのない女生徒の頭の中をつらつらと独白形式で隙間なく書いていて、内容がなくて何度も寝落ちしてしんどかった。
    他の話は男女の問題など、ストーリーがあるのでおもしろい。

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    2026年09月16日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    不思議な話。

    解説を読んだりもしたが、解釈が難しい。
    不自由な暮らしから逃れたかったのか。
    大蛇になりたかったのなら強くなりたかったのかな。

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    2026年09月14日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    自分にはあまり理解できない難しい部分があった。戦後のリアルな生活が描かれてて心が痛むようなシーンもあり面白くはあった

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    2026年09月14日
  • 人間失格

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    葉蔵は、平々凡々な人間として生きるには、あまりにも不器用で、繊細すぎる人間だったように思う。 しかし一方で、周囲に合わせるために本心とは違う自分を演じてしまう、という葉蔵の感情そのものは昔も今も問わず、多かれ少なかれ誰もが持っているものでもある。 葉蔵は決して人間からかけ離れた存在なのではなく、むしろ人間が普段は隠している弱さや孤独を極端な形で体現した人物なのかもしれない。平々凡々な人間にはあまりにも向いていなかった葉蔵が、同時にあまりにも「人間」というものの象徴だったように感じた。

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    2026年09月13日
  • 津軽(新潮文庫)

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    序編と途中に挟まる歴史みたいな点は正直私には合わない、読みづらいと感じたが、それ以外はとても面白い。笑えたり感動できたり。

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    2026年09月11日
  • 人間失格

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    人間失格のあらすじをネット等で読むと陰鬱で重苦しいといった印象を受けるが、実際に原文を初めて読んで、むしろあっけらかんとしていてユーモアに満ちているとすら感じられた。全体を通して何度もというよりは、印象に残った部分だけを繰り返し繰り返し読みたくなる作品だった。

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    2026年09月06日
  • 人間失格

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    苦手なのに人に関わり不幸にする、本当に人間失格だと思う。
    内容はともかく、言葉のセンスと勢いがある。
    四畳半の森見登美彦さんとか、太宰治の影響受けてるのかな。

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    2026年09月01日
  • 斜陽

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    没落していく貴族一家。

    貴族としての誇りを貫く母、新しい生き方を求めるかず子、貴族である自分に苦しみ続ける直治。
    三者三様の生き様が、胸に刺さる。

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    2026年08月31日
  • 人間失格

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    ずっと読んでみたいと思っていた作品。
    太宰の遺書なのではないかと言われているくらい太宰と主人公の葉蔵は重なる部分が多いそう。
    人間が苦手で空腹な状態が分からず、周りから自分の気持ちがバレないように幼少期から道化を演じてきた主人公。自分の内を知られることを極端に恐れているところは共感した。ずっと人生に絶望していてひたすら灰色の世界にいるようなんだけど、それがまた人間らしいなと感じた。裕福な家庭に生まれていなかったらどうなっていたんだろうと思った。

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    2026年08月30日
  • ヴィヨンの妻

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    家庭についてのテーマ、太宰治の持ち味、良い感じに噛み合っている。
    やっぱり太宰治の純文学が大好きだ。

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    2026年08月21日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    好きな話だった。
    色々教養ないと分からない表現が多そう。
    教養をつけてからまた読み返そうと思います。
    私は、直治が好き。皇族にも合わず、世間にも合わない。ずっと死にたいとは思いながらも、お母さんやかず子のために生きていて、死ぬ時までもかず子に気を使っていた彼のことを悪人だと、間違ってるとは言いたくない。

    上原さんはちょっと沼でした。

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    2026年08月17日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    当時の女性はこんな感じだったのだろうか。
    男性が女性を描くとやはり想像になってしまうので、正しい描写は難しいかもしれないけれど…
    現代でいう所のかず子はある意味恋愛体質じゃなかろうか。
    精神的には幼く、恋愛に関しては割と貪欲でたくましい。

    弟、自殺の心情は、現代にも通じるように思う。
    毎年2万人の方が自殺してる。
    いつの時代も経済的、精神的弱者がこの世から去っていくのだから。
    この時代の小説は全体的にやはり暗い雰囲気かな。

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    2026年08月17日
  • 太宰治全集(2)

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    ★★★★★
    『火の鳥』

    ★★★★
    『秋風記』『新樹の言葉』『花燭』

    ★★★
    『満願』『富嶽百景』『黄金風景』『女生徒』
    『懶惰の歌留多』『葉桜と魔笛』

    ★★
    『燈籠』『姥捨』『愛と美について』

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    2026年08月16日
  • 人間失格

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    20年ぶりに読んだ。10代で読んだ時は「裕福な家に生まれて、頭が良くても生きにくい人はいるんだなあ」などと思ったけど、久々に読んだら「世の中には自ら望んで不幸に進んでいく人間がいる。その人間にとっては不幸は娯楽なのではないか」と言う考えが浮かんだ。どの本も少なからずそうだが読んだ年齢によって感想が大きく変わる作品だなと思う。昔読んだときの衝撃(読後のひどいモヤモヤした気持ち)はもうない。あの頃の感受性は尊いものだった。

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    2026年08月16日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    女性作家さんは江國香織さんだけ知っているのだけど、選んだ作品がとてもらしくてニッコリした。太宰治は暗いイメージだったけど、こんなかわいい作品もあるんですね
    太宰治は病みそうで怖くてあんま読んでないんだけど、こちらは全部短編なので入り込みすぎなくて逆に良かったかも…… すごい元気な時に読むのが良さそうですね。
    でも暗くても言葉選びがすごーーく綺麗且つわざとらしさがなくて、こんなに古いのに読みやすかった。

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    2026年08月14日
  • ヴィヨンの妻

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    ネタバレ

    昔、大谷みたいなダメ男と付き合ったことがある。浮気を問い詰めたら「男はみんな旅人なんだ。地図を持たない旅人なんだ。」と言った。その時、私は笑ってしまった。笑ってしまうということは、許してしまったということなんだろう。

    ダメな人ほど、人間味があって愛されていたりするし、大谷も周りの人から愛されている。

    ダメな人間でもいいんだ、ありのまま、生きてさえいればいいんだと、泥臭く湿度のある世界観が太宰治っぽくて好きだと思った。

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    2026年08月12日
  • 人間失格

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    気にし過ぎな主人公の性格が、笑えないどころか理解できてしまう。子供の頃から、むしろ今でさえ同じように人の目を気にしたり過去に縛られて生きている。おどけて見せて中でぐるぐるぐるぐる考え悩み続けているタイプ。

    途中出てくるノリ軽め友人が「四畳半神話大系」の小津を思い出してしまい、頭の中で描写される彼はアニメ版の小津になってしまってた。

    作品が作者の自伝的位置づけのため
    作者の年譜もちゃんと読んだ。
    自殺を図るのが多すぎるよ…と悲しくなったので、太宰さんのことを少し好きになってきたのかも

    この本と同時に井伏鱒二さんの「山椒魚」と「太宰治」を買った。二人の関係がどのようなものだったのか「2026年の夏の宿題」として読み進めてみようと思う。

    雑談:文ストのカバーについて
    こちらのアニメを知らないのでどうなんだろうなと少し避けてきたが、むしろ現代だからこの表紙であって後々「あの頃はこれ流行ってたな」と思い返せるカバーなので良いかも?と肯定的に捉えるようになった。 太宰さんが見たら「恥だ」と落ち込んでしまうかな?アニメって何ぞや?というところからだろうけど、嫌がりながら喜びそうな気もする。

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    2026年08月09日
  • 人間失格

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    「恥の多い生涯を送ってきました」
    この言葉を少しでも理解してみたいと思い、読み始めた。

    タイトルや著者の勝手なイメージから、終始もっと陰鬱な雰囲気が充満しているのかと少し警戒していたが、そんなことはなかった。
    人を拒否できず、世間を受け入れられず、日陰者のような気で生きていたというわりに、周りには常に人がいるなぁという印象だった。

    本人の孤独も幸せも自己分析も、その経緯も、死に向かう心理も、ぱっとは理解できなかった。
    ただ後半の、人を想い、絶望し、躍起になり、憔悴し、薬中毒にまでなり、行きついた病院で結論づけた人間失格という語句が、とても深みを増して見えた。立体的になったように感じた。本人は死にむかっているが、そこには生を感じた。うまく表現できない。
    淡々と読み終えてしまったが、最後の鑑賞を読んで
    、もう一度読み返してみたいと思うようになった。
    生と死や孤独や苦悩が書かれた自伝的小説かとおもっていたが、その中に父性が描かれていたとは読むことができなかった。
    この小説を読む力がまだなかったな。

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    2026年08月06日
  • 人間失格

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    走れメロスは知っているけど、他は読んだことがない太宰治。この方自身若くして自殺しているからな、、人間失格読んでいて苦しくなった。この主人公、道化で過ごしてきた幼少期が尾を引いていたんでしょう。そういう人は、ずっと何かすがるものがないと不安なんだろうな。太宰もそうだったのかな…
    自分をもって、自立して生きていくってすごいことなんじゃないかって思えた。それって当たり前じゃないのかもしれない。

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    2026年08月04日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    かわいい坊や→美しい青年→印象に残らないほど感情というものが見えない白髪の男性

    冒頭で描かれた1人の人物像、全部読んで納得した。


    嫌われるのが怖くて自分を隠して生きて、
    いつしか偽物の笑顔が自分の普通になって。

    周りを楽しませるため(自分を守るため)の道化が
    結果的に自分を苦しめることになって。

    自分が小さい頃から怖がってたのはこんなものか、と、ふと気づいた頃にはもう遅くて。

    坊やの時代に、貴方のことは嫌いにならないよって
    いう無条件の愛情をたっぷり受けていたら、
    道化を演じなくても(周りの人の機嫌を伺わなくても)
    すんだのかもなあ。

    でも、そんな生き苦しい中で、
    (自分で自分を苦しめてる中で)
    時折寂しい顔をする美青年だからこそ、
    周りの女の人は守りたくなるわけで、
    それが魅力だったわけだし。


    個人的にはシヅ子(編集者)と
    うまくいってほしかったなあ…。

    あとはヒラメがもっと愛情深い人だったらな、、。
    というかはっきり学費出すよ(俺じゃなくて国が)って言ってくれたらどうなってたのか、。
    でも学校行っても結局女の人に囲まれて、っていう環境は変わらなかっただろうから、同じなのかな、、。


    堀木は今まで、主人公に対して、
    漫画の才能も、頭の良さも勝てず、
    好きな人もとられ、、、でもなんだかんだ友達。

    終盤、主人公が薬に溺れ、病に苦しみ
    弱くなった姿を見て、最後に優しい微笑みしてたのは、堀木としてはなんか安心したのかなあ。
    ああ、こいつもずっと無敵じゃない、
    普通に人間なんだってわかったのかなあ。


    人間失格、理解できるか不安だったけど、
    自分なりの解釈で読み進められてよかった!
    面白かった!

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    2026年08月04日