太宰治のレビュー一覧

  • ヴィヨンの妻

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    「眉山」が良かった。「ヴィヨンの妻」も良かった。
    ユーモアにあふれた太宰が実にいい。私は分かった。
    彼の云う「死」は私の思う「死」とは異質なのだ。太宰の
    「死」は「退屈だな。なにか愉快なことないかな?そうだ
    死んでみるか!どんな気分だろうな?どうであれ、今よりは良かろう」

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    2015年07月01日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    短編集。
    戦争に突入していく厳しい時代だからこそ立ち昇る
    人間臭さに太宰はどうしようもなく惹かれたのだろう。
    「佳日」と「散華」が好きだった。
    どの話もタイトルが秀逸。

    小説だけでなくてエッセイ的な文章もあり、
    特に「服装について」は元祖こじらせとも言える
    自意識過剰のぐるぐるっぷりが面倒臭いなと思いつつも、共感できてしまう。

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    2015年02月21日
  • 女生徒

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    内容はどうということはないですが、太宰治はどうしてそんなに女子の気持ちがわかるんだ、という思いになります。

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    2015年01月04日
  • 斜陽(まんがで読破)

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    これは良い!

    ちょっとライトな感じはするけど、
    きっと本で読むよりかは理解できた気がする。

    太宰治は人間失格しか読んだことなくて、
    あの独特な重い世界観に衝撃をうけたんだけど、

    その重い世界がマンガらしく、
    ライトな感じで伝わってきた感じです。

    でもやっぱ本で読む方がよりいっそう重みは伝わると思う。
    て、当たり前か。

    20090509

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    2014年12月21日
  • 一灯

    購入済み

    戦時の文章

    これはもう見事に、時局に迎合した文章である。余りに見事なので、太宰が心底から皇室に敬意を表している、とても単純素朴な人という印象を受ける。が、拙者のイメージの中の太宰は、もっと皮肉な人の筈なので、その齟齬がとても気持ち悪い。太宰は見事に素朴な人を演じきったのか、それとも拙者のイメージが間違っているのか?
    「皇太子誕生で、兄の怒りから一時逃れられたぜ、ラッキー!」と読めてしまうのは、拙者の心が汚れているからであろうか?

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    2014年11月01日
  • 斜陽

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    貴族の没落していくさまが描かれた話。
    お母様のキャラが貴族の呑気さが伝わってきて良い。
    かず子さんの行動力の凄さに脱帽。
    おもしろかった。

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    2014年10月11日
  • ヴィヨンの妻

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    トカトントンがかなりお気に入り。
    よく太宰の小説は思っていることを代弁してくれている、なんていうけれど、この話はそうだなと思った。
    行動力と勇気、明らかに私に足りないものだな。

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    2014年09月10日
  • 美少女

    購入済み

    物語風エッセイ

    実際に起こった出来事のようだが、普通に小説としても読める。温泉で見かけた少女を、床屋でも見た。それだけのことを、これだけストーリーとして語れるというのは、やはり太宰は、骨の髄まで作家なのである。
    ただの日常に対しても、自然と物語性を見出す。そういう風に生きられたら、なかなか楽しみが多いかも知れない。が、苦しみも多いのだろうな……

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    2014年09月03日
  • 清貧譚

    購入済み

    原作もののファンタジーだが

    よく書けていると言えるでしょう。どこまでが太宰の手柄か、となると難しいですが。
    『聊斎志異』はどれも面白いから、リライトとは言え外れる筈もない。
    強いていえば、自意識と美意識が過剰な主人公像が、太宰好みかも、というところでしょうか。

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    2014年09月02日
  • あさましきもの

    購入済み

    他人のことを書いても

    一番見えるのは自意識。哀しいかな、太宰。傑作「人間失格」の元ネタらしきものもある。まあまあ読み甲斐のある随筆。

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    2014年09月01日
  • 貨幣

    購入済み

    吾輩は……

    途中までは「気の利いた書きっぷり」が少し鼻につくかなと思ったけど、落とし所は善し。戦後直ぐの読み物としては、それなりに読者の心を癒やしたろうと思われる。

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    2014年09月01日
  • ヴィヨンの妻

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    パンドラの匣
    トカトントン
    眉山
    グッド•バイ

    パンドラの匣はずばぬけて好きだ。
    トカトントンも、好き。

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    2014年08月28日
  • 惜別(新潮文庫)

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    ・・・・・・っということで、太宰にしては珍しく、十分なる資料を参考にして書かれた小説である。
    こういう小説も書けるのだと、彼の才能にいまさらながら驚かされる。

    日本に留学していた魯迅の仙台時代の物語である。
    彼を描くのに、彼と友人だった学生の思い出話として語らせている点がとても凝っている。
    医学を目指していた魯迅が何で文学に転向したのか、その謎を丁寧に描いている。
    本当の彼の内面に切り込みたいとすれば、こういう小説という形式が一番適切なのだと思わざるを得ない。

    魯迅が文学に目覚める過程を書くことによって、太宰自らが抱く文学への自信と誇りを感じざるを得ない。

    内容とは別に、当時の日本を取り

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    2014年07月27日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

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    名作ばかりを集めているのだから、当然面白い。ベストアルバム的な。
    ただ、ベストアルバムには全体でのストーリーが感じられないのでそれが嫌だったりします!

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    2014年07月05日
  • 津軽

    Posted by 読むコレ

    最近太宰治が好きで仕方がない。
    彼の軽妙洒脱な文章を数行目にするだけで楽しくなってしまうのです。
    今回もケタケタ笑って、故郷への愛にジーンときて、最後は何故だか励まされて、幸せこの上なしという感じで本を閉じました。
    本作は故郷である青森の思い出を巡る云わば旅行記で、小説? という疑問はありますが、中身はダメ人間主人公(=作者)の自虐的な語りで世間を斜めから見たり、失敗して恥をかいたり、小さなことに感動したりと安心の太宰印の展開なので違和感なし。
    ところでこの作風って桜玉吉と良く似てません?
    道理で好みに合う訳です。

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    2014年06月30日
  • 禁酒の心

    購入済み

    全部酒のせい

    戦時中に書かれたものらしい。人心が荒廃して、卑屈になって、吝嗇になるのは酒のせいだという論旨。人々の醜悪・滑稽な振る舞いがいろいろ書かれているが、果たしてそれが他人事なのか、自分も含めてなのかは、定かではない。だが、軽蔑にせよ、自嘲にせよ、衛生上良くない考え方であることは確かだろう。酒のせいにしてはいけない。酒は、駄目を加速させることはあっても、駄目にすることはない。
    が、読み物としては楽しく書けているし、戦時中の描写が貴重なので星4つ。読書は道徳講義ではないのである。

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    2014年06月16日
  • お伽草紙

    Posted by 読むコレ

    抱腹絶倒、爆笑必至の痛快コメディ、著:太宰治。
    こんなことがあって良いのでしょうか…と呻かずにはいられない一冊。
    またしても意義深い書と出会ってしまいました。
    オーソドックスからちょっと逸脱した言葉の選択だったり、物事の本質を思い掛けなくも言い得て妙な言葉に置き換えられたりという日本語のセンスに面白さ、可笑しさを感じるのは森見作品で既知の事柄でしたが、本作は正にその要素が凝縮された作品。
    そのうえ時代背景や太宰作品のイメージとのギャップも効いて、兎に角笑えます。
    中学の教科書にこれが載ってたら文学部に行ってたかも。

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    2014年04月28日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    未完の『火の鳥』は、是非とも完結させてほしかった・・・これから面白くなりそうなところで終わってしまうのが残念です。

    ロマンス好きな兄妹たちがリレー形式で物語を紡いでいく『愛と美について』
    兄妹ひとりひとりの人柄と、物語がマッチしていて温かみを感じます。

    一番心に残っているのは『葉桜と魔笛』
    太宰お得意の女性の一人称小説なのですが
    短い物語に関わらず、とんでもない完成度です。
    太宰本人が主人公かな?と思われる他の作品とはえらい違いです。
    心が洗われるような、素敵な話です。

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    2014年04月26日
  • 富嶽百景

    Posted by 読むコレ

    本作が手記に近い手法であると理解した時点で、氏の履歴を併読しながら読み進めました。
    この頃までに氏が「藁一すぢの自負」となる苦悩をどのように経てきたのかを理解する事こそ、本書における正しい富士の見え方なのだろうと単純に思い至ったからです。
    しかしふと振り返り、この曖昧で揺らぎのある富士の情景が果たして「太宰治」という人格を理解されたくて表現されたものだったのか。
    実はそれこそ思考放棄で、本来はその時の読み手の気持ちに沿った富士山を映し出させる事こそ本書の目指す所だったのではないか。
    考えは尽きません。
    中々に深い。

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    2014年04月19日
  • 人間失格

    Posted by 読むコレ

    再読。晩年に心身ボロボロの状態で自身の思いの丈をぶつけた手記的な作品、という印象でしたが、全く異なりました。
    言うなれば(生意気ですが)冷静そのもの。

    主人公の持つキャラクター性は、世間一般に知られる著者の性格とはきちんと一線を画している様ですし、物語は伏線を張るなどしてリーダビリティにも気を遣っていた様子。ましてやコミカルな描写まで抜け目なく挟まれており、まさか人間失格でちょっと笑わされてしまうとは!

    氏がどんな心境で本作を執筆されたかなど知る由もありませんが、作家の気迫と矜持は見せつけられました。
    すげえ。

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    2014年04月16日