太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
死や破滅思考・行動に依ってしか生きていけない登場人物たち。
痛みを感じねば生きている心持も得ない、現実に対してリアリティの欠如に苦しんでいるのだろう。
実に痛ましい事だ。
この痛ましさに気付かない理解出来ない人は幸せだ。
現代だからこそ、より一層太宰作品は愛されると思う。現代病だらけじゃないか!
表題作より「パンドラの匣」を読みたくて、珍しく新書で購入。
どの作品も当たり前のように良かったけれど(当たり前のよう…ってスゴイね)、「眉山」が一番良かったかな。
身体が辛くって押してでも、接客していたのはサービス業の鏡!
なにより愛嬌があって可愛らしい良い子だ。 -
Posted by ブクログ
「人間失格」
初めて読んだ。思っていた以上に胸を打って、おもしろい。
道化になり、お茶目な振りをするのはたいていの人がそうなんだと思う。そしてたいていの人は、そのことを受け入れて生きているんだろうなぁ。少なくとも自分は、そう。
だからこそ、男のもがき苦しむ様子に胸を打たれた。自分の軽薄さが身に染みるな。その軽薄さを嫌っているのに、実のところそれを憎みきれないでいる。
男のジゴロっぷりが結構目から鱗。女から女へと渡り歩くってそんな感じなんだ。この突き抜けた身勝手さ(と言い換えられると思う)は凄い。
「グッド・バイ」
そうかこれが伊坂幸太郎の「バイバイ、ブラックバード」のやつか!最後でようや -
Posted by ブクログ
走れメロスを読みました。
読んでみようと思ったきっかけは、子供が通う学校の学習発表で、6年生が演じた走れメロスを観劇したためです。
劇はたいへんよくできていました。保護者を中心とした観劇者は、みな、しんと静まり、劇の世界に引き込まれていました。わたしも感動しました。
感動しながら、小林よしのりの漫画で読んだ「南の島に雪が降る」のことを考えていました。
「南の島に雪が降る」とは、大東亜戦争でパプアニューギニアに駐屯していた日本陸軍の部隊で、慰安のため、隊員同士で劇を催し、その劇の中で降らした紙の雪に、劇を見ていた隊員が感動し涙を流した、という実際の話です。
6年生の劇でも感動するレベルの劇