太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何年か前に、文学を読もうと思って買ったのに、読んでいなかった本。2年くらい前かな。
09年3月19日15時2分26秒より更新
直治の自殺の告白の遺書は、こころに出てくる先生の告白に似ている。
辞書を見ながら読んだので時間はかかったが、読んでいていろいろ感じた。
まず、お金について。お金がないと生きて行けないと思った。・・小説を今まで読んでこなかったので、こんな凡庸かつ的外れなことしかかけなくて情けない。
直治の気持ちに少し共感を覚えながらも、自分もそうなるのではないかと思い怖くなった。
太宰治昇天:
これもとても興味深い。行き詰まりなどないのにそういう言葉で一括りにしてしまう新聞や人。
短編とはいえ、一回ではよくわからない、感じ取りきれない。
ただ、安住さんはこういう文学を読んできたからこそ、豊富な語彙や言葉遣いに対応ができるのだという風には思えた。
女性は怖いなと感じた。そして、男性にとってはよくわからないところがあると思った。 -
Posted by ブクログ
太宰治なら『人間失格』と『斜陽』だね、という太宰ファンを見つけたらそいつはモグリである。太宰の小説はかなり、笑っちゃうことばかり書いてある。彼は本物の道化なのだ。シリアスに太宰を読む人間はどうかしている。太宰という作家は、お笑芸人系の作家なのだ。どれもこれも一級品の道化心が散りばめられていて、彼の人生同様いい加減でもったりした話しぶりとドライヴ感により読者たちを引き込んでいく。すなわち、三島由紀夫ほどに、固定観念を押し付けてこない、優しい場所に読者を誘い込み隔離し幽閉するのが太宰流なのである。太宰にかぶれた憐れな少年少女たちは、太宰と自分をダブらせ、なんて人生は儚いんだろうねえ、なんて前髪をはらっとさせつつ、咳のひとつでもしてみせて、その場限りの憂鬱を楽しむ。実際の太宰はかなり健康であった。新宿から三鷹など簡単に歩いていたらしいし、玉の井での女遊びも相当ハードに通ったらしい。これが、二言目にはキリストと言っていた男のすることだろうか。太宰は、いつまでも読者をナブリモノものにして遊ぶ。読者は否応無く玉の井の遊女たち以下に格下げされ、太宰さああんなんて言っちゃ、桃の花の散るのをみて悶絶する。嗚呼、莫迦らしいったらない。太宰の最高傑作は、実はデヴュー作である『晩年』であることはあまり有名ではない。この渇き切った文体、遺書として書かれた割にはあまりに意欲的な文章の羅列の裏に、太宰の悪魔的な野心が隠れきらずに、炎を噴き上げるのを見つけて、ついつい私は太宰さん、ワザ、ワザ、と言ってハニカンデしまうのである。道化師に一番してはいけないこととは知りつつも。
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Posted by ブクログ
太宰治の代表作としてあまりにも有名な作品で、正直、読む前は少しとっつきにくい印象がありましたが、文章はとても読みやすく、すっと物語に入っていけたことに驚きました。
一方で、描かれている葉蔵の人生はとても重いです。人に嫌われることを恐れ、人の顔色をうかがい、道化を演じながら周囲に合わせて生きていく姿には、読んでいて苦しくなるところもありました。それでも、ただ暗いだけではなく、人間の弱さや生きづらさが生々しく描かれているからこそ、目を離せない作品だったと思います。
読み終えてからも、人間、失格。という言葉が頭に残りました。葉蔵は本当に人間失格だったのか、それとも人間らしく生きることができなかっただけなのか。そんなことを考えさせられる作品でした。