太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
太宰治なら『人間失格』と『斜陽』だね、という太宰ファンを見つけたらそいつはモグリである。太宰の小説はかなり、笑っちゃうことばかり書いてある。彼は本物の道化なのだ。シリアスに太宰を読む人間はどうかしている。太宰という作家は、お笑芸人系の作家なのだ。どれもこれも一級品の道化心が散りばめられていて、彼の人生同様いい加減でもったりした話しぶりとドライヴ感により読者たちを引き込んでいく。すなわち、三島由紀夫ほどに、固定観念を押し付けてこない、優しい場所に読者を誘い込み隔離し幽閉するのが太宰流なのである。太宰にかぶれた憐れな少年少女たちは、太宰と自分をダブらせ、なんて人生は儚いんだろうねえ、なんて前髪をは
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Posted by ブクログ
ネタバレ大庭葉蔵、改め太宰治の半生を元にした手記。
物心ついたときから、自分は他の人と良くない方向で何か違うと感じる。
だけどそんな自分を悟られないように道化を演じることで、世間の流れに迎合する。
世間が何者なのか理解できずに恐れている。殻を破って理解しようともしない。
ただ、道化となって何とか合わせているだけ。
道化と言っても、
P69「はじめて自分が、恋したひとの声だけに、痛かったのです」
とあるように感情はあるもので、人としての痛みを知っている。
ただそんな相手を前にして恥をかき、入水自殺を決行する。
隠している弱い部分を見られると自尊心が消え去り、一気に死んでしまいたくなるのかもしれない -
Posted by ブクログ
1950年。再読。高校生くらいの時に。確か読書感想文を書いたような、この内容で高校生に感想文書かせないような。
「姉さん。僕は、貴族です」にシビれた覚えがある。ズッキュンだったな。
昭和20年代だ。斜陽族という流行語を生んだらしいが、その頃に生きてないので知らん。
年譜を読んだ。自殺(心中)→失敗を繰り返しているイメージあったけど、結婚して子もできて、執筆頑張った時期もあったのね、と思った。そりゃ書かなきゃ後世に残らないもんね。
明るい気持ちになる小説ではないけど、堕ちていく美学みたいな? 思うに明治生まれの作家の実家は金持ちだ。五男だから大変だ、長男だから大変だ、と言い分はいろいろあるだろ