太宰治のレビュー一覧

  • もの思う葦(新潮文庫)

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    太宰治のエッセイ。現代を生きる私たちに身近なものから縁遠いものまで、当時の太宰を取り巻く物事に対しての太宰の気持ちが綴られている。
    中には共感できるものもあった。

    太宰治という人間が好きな人や、彼の考え方が好きな人、彼の心情を知りたい人に読んでほしい1冊。
    太宰を知るにはおすすめの本だと思う。

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    2026年02月01日
  • 人間失格

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    正直一回読んだだけではよくわからなかった。文豪と言われている所以は由緒で感じられたが、ストーリーとして面白いと感じなかった。
    ただ解説サイトを見ると自分の視点が甘かったようにも感じたのでいつかもう一度読み返そうと思う。

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    2026年02月01日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    ○貴族
    最後まで貴族だった母親
    貴族に抗おうとするも貴族として死ぬ直治
    革命を起こし貴族を投げ捨てたかず子
    三者の対比が面白い。

    「人間はみな同じ」この言葉に苦しむのは貧しい人たちかと思っていたが貴族もまた苦しめられるのだというのが新しかった。

    直治の恋の相手だった上原の奥さんに子どもを抱かせたいというかず子の思いが、直治の最期の思いを受け取った証拠で切なくなった。

    ○ヘビが象徴するもの
    母がヘビを怖がるのは「悪いこと」を怖がっているから、かず子が怖がらないのは「悪いこと」を怖がっていないから。


    あとがき
    直接呼びかけてくる潜在的二人称の文体
    自分ひとりに話しかけられているような心の

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    2026年01月24日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    太宰作品は読んだあとに陰鬱な気持ちになるまでがテンプレート。
    人間の欲深さや虚飾性、そして生死への思い全てが詰め込まれた作品。人間が抱えている葛藤を少しだけ誇張した感じがするが、本質を捉えて言語化する能力には驚かされてばかり。やはり、最高峰の文豪の1人。

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    2026年01月22日
  • ヴィヨンの妻

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    相変わらず陰鬱で独特の空気感があった。夫は妻に働かせたお金で酒を飲むどうしようもない男だが、妻はそれが幸せだと言う。何が幸せか本人にかわからない。
    店の大将の、「お金は自分の手の中に握るまで、どうなるかわからないよ?」ってセリフが面白かった。
    実際その通りだと思うし、含み益みたいだなとも思った。

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    2026年01月21日
  • 斜陽

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     読んでいてすごく面白いわけではない。かといって、つまらないことは全くない。ただ、純文学的作品にありがちな、自分の言葉にして感想を語るのが難しい系の代物だった。自分の感性はまだまだ未熟。
     かずこの母の雰囲気がなんとなく好きだった。また、当時の貴族には、貴族なりの苦しさがあったことを知った。

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    2026年01月14日
  • ヴィヨンの妻・桜桃 他九篇

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    太宰を読むのは高校生のとき以来か。時代背景など考えずに太宰を正面から受け入れたときと異なり、今読むと戦後の荒廃や廃退が迫ってくる。

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    2026年01月12日
  • 太宰治全集(4)

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    「佐渡」の自分の乗った船の行き先が佐渡なのか佐渡じゃないのか、人に聞こうかやめとこうか、明らかに挙動不審なところに笑っちゃった
    勢いと勘違いで作家に手紙を送っちゃう「恥」も好き

    勢いつらつら読める作品が多かった

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    2026年01月07日
  • パンドラの匣

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    正義と微笑
    シンプルな若さ、青さ。
    自分の中で固まり切っていない思想が、兄などに影響を受けながら変容していき、その中でたまに見える信用に足るものがある、というのが若者らしくていい。

    181 思いがけない事ばかり、次から次へと起ります。人生は、とても予測が出来ない。信仰の意味が、このごろ本当にわかって来たような気がする。毎日毎日が、奇蹟である。いや、生活の、全部が奇蹟だ。

    210 「善く且つ高貴に行動する人間は唯だその事実だけに拠っても不幸に耐え得るものだということを私は証拠立てたいと願う。」(ベートーヴェン)

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    2026年01月01日
  • 斜陽

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    戦後、没落貴族となった母と姉弟の生きざまを描いた作品。

    時代の変化による生きづらさや葛藤、それは立場こそ違えど現代も同じ。
    人間の弱い部分や脆さが生々しく、滅びゆく姿もまた美しかった。

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    2025年12月30日
  • ヴィヨンの妻

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    昭和21年から23年にかけて発表された八編が収録。

    「ヴィヨンの妻」は、太宰の妻からの目線で描かれています。苦労が滲み出ているものの、懸命に生きていると感じさせる小説です。しかし太宰は自分の都合の良いように解釈しているようですが‥。この小説の最後に、妻のセリフで「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きてさえすればいいのよ」は、何だか切なくなりました。

    こちらとは対照的に、「おさん」では妻と太宰の本音がぶつかり合っているような小説が書かれています

    社会に馴染めず、孤独な太宰治は聖書の引用と共に小説にしがみついて生きている‥そんな惹きつけられる力強い文章に魅力を感じます。

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    2026年01月02日
  • 人間失格

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    太宰は6男坊で生まれて、甘えられないし我儘も言えない数々の苦労がある幼少期を過ごしています。
    最後に登場する飲み屋のママが言うように「お父さん(実家)も悪かった事もあると思う」に同感します。けれども、これだけ兄弟が多ければ両親もそれぞれの子供に構っていられない様子も納得できました。

    お金もあり、学校へも通えて。
    かなりの美男子が更に罪ですね。

    薬局でモルヒネが買えるのは、この時代ならでは、完全に依存症のようでした。だれか賢くて支えてくれる女性がいたら良かったのに‥。

    友人の堀木は、本物の悪友です。それでも堀木自身は、自宅で両親とうまく同居し、それを見た太宰は複雑な心境になっています。

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    2025年12月26日
  • 女生徒

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    一人の女子生徒の独白で話が進んでいく。

    大人になりきるまえの 本人も持て余してしまうような感情の揺れ動きがよく描かれていた。

    特に大人に対する視線は辛辣だ。
    私にも覚えがある。

    私は中学生の頃 『走れメロス』を読まされて以来 太宰治は好んで読まない。
    今回は大掃除しながらの耳読だったので まぁ途中でやめてもいいか ぐらいの気持ちでこの作品を選んだのだけれど 中学生の時に読んでいたら共感していたかも。


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    2025年12月23日
  • 斜陽

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    聖書や歴史上の芸術家やらの引用がたくさん出てきて難しかった。
    教養を身に付けてからもう一度読んでみたい。

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    2025年12月16日
  • パンドラの匣

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    ネタバレ

    ○正義と微笑
    純真な青年の内面を、日記形式で巧みに表現した作品。
    主人公(芹川進)の感情の動きをとても丁寧に綴っており、学生(こども)から社会人(おとな)になっていく過程での苦悩や葛藤が描かれる。
    拗らせた陰キャのような思考(自分は特別だと思っている)に、とても感情移入できた。
    春秋座で厳しい稽古に必死に食らいつき、どんどん活躍の場を広げていく中で、あれだけ尖っていた青年が、「己れ只一人智からんと欲するは大愚のみ」と悟る。社会の厳しさ、地に足をつけることの重要性を理解するラストの余韻が素晴らしい。
    序盤に出てくる黒田先生の勉強論は、幅広く教育現場で引用されるべき。(p.17)
    自分自身も死に物

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    2025年12月10日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    初めて日本を代表する小説家の本を読んだ。非常に興味深くて読んでて楽しかった、小説でこんなに夢中になれたことはなかった。
    途中までは貴族の、のんびりしてる話かと思ってたら
    なんだ 恋だの革命だの性欲だの思想だの ぐちゃぐちゃしていて、リアルな人間を言葉で表現しているなと感じた。希死念慮がある時に読まなくてよかった

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    2025年12月10日
  • 斜陽

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    戦後の没落貴族・かず子の絶望が詩的で淡々とした語り口に潜んでいながらも、真新しい人生を切り拓いていく彼女の強さがとても印象的だった。弟・直治の自壊的な生き方は著者自身の実体験も投影されているようでフィクションを超えた告白録然とした迫力がある。救いがなく重い。

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    2025年12月09日
  • 人間失格

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    題名が気になって見た。共感したり、確かにと思ったところがいくつもあった。

    個人的には酒、タバコとか色々経験してからもう一度読もうと思う。

    まだ子供だから難しいなと思った。

    読んでみたくなったら読んでいい。でも大人になってできることをやってから見た方がいい気がした。

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    2025年12月07日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    久々の乙女の本棚シリーズ

    画家として成功した旦那様と離縁しようとする女性の独白作品。

    こんな人だったっけ。。。?って思ってしまった人と一緒にいるのって結構しんどいよね

    2025.11.30
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    2025年11月30日
  • 斜陽

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    私には少し難しかったかもしれない。文豪の作品を触れる度に思う。そして再読させられる。それほど罪深くて奥深い。人間失格と同様、斜陽も太宰本人を写し出している人物で構成されている。故に、生々しい。滞在的二人称によりあたかも自分もその場にいるような、登場人物として作品を見ているような錯覚に陥る。太宰治の考え方は、やはりすごく悲しく虚しいと思う。ただ、その悲哀の中に人間の核心に迫る大部分がある。明るさだけを持つ人間なんていない、明るさを判断するには暗さが必要だ。暗さの中にこそ明るさはある。それは逆も然り。太宰は明るさの中の暗さを主張している気がするが、私は逆に暗さの中にも明るさがあると気付かされた。そ

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    2025年11月23日