太宰治のレビュー一覧

  • お伽草紙(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    陰惨さや皮相的な面が表には出ず、とても終戦の前月に発表されたとは窺えない。読んでいて楽しい気分になる。2020.10.6

    0
    2020年10月06日
  • 晩年(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ビブリア古書堂の事件手帖から
    中身は短編集
    お話を楽しむというより、太宰文学とは?という観点で読んでみる方が良いかもしれない
    難解な作品も多いので、ネット上の様々な解説と併せて読むと、理解が深まる

    0
    2020年10月02日
  • 人間失格 1巻

    Posted by ブクログ

    実際は電子本で最終まで終了。
    太宰の『人間失格』を現代に設定を移し、著者がネット上の独白を読み進める形になっている。

    0
    2020年07月25日
  • 太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ

    Posted by ブクログ

    人間失格がしぬほど性に合わなくて避けていた太宰。
    葉桜と魔笛に触れる機会があり、少し興味が湧いたので手に取りました。
    私は女性独白体で書かれたものが好きなのかも。男性が妙に演説を始めるものはつまらなかったけど、美しい兄たち・ろまん燈籠など、好ましく読めるものも多かったように思います。

    0
    2020年07月09日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    ここに収録された作品は、自身をモデル化し、体験を再構成させたものが多い。フィクションとノンフィクションの境界があやふやで、太宰もそれを狙っているかのようにメタ的な視点で眺めている。
    後世、太宰治の作品を読む時に、彼とオーバーラップさせて読まれることが多く、小説と実体の誤解が生じているのではないか、と思う。

    0
    2020年06月03日
  • 走れメロス

    購入済み

    子供の頃 、国語の授業で勉強した「走れメロス」
     当時は読書が苦手で読むのに悪戦苦闘したことをよく覚えている。
    太宰治シリーズは 結構大人向けの内容が多いので読むのに躊躇するが、この作品は、学校教育で出されるだけ合って、大人になってから読み返してみると読みやすかった。
    (ただ、「人間失格」は学校教育に持ってきていい内容かのちに疑った)

    0
    2020年04月26日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

    Posted by ブクログ

    ・名作と呼ばれる本が、こんな多くの人間に共感されるものが、こんな内容でよいのか、となんだか腑抜けした

    0
    2020年04月06日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「女生徒」や「恥」は好き。
    自分のことを綴った話はいかにも太宰らしい。度々出てくる弟くんが、このあと若くして亡くなってしまうんだなあと思うと辛い。

    0
    2020年02月02日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    蜷川実花監督の人間失格を観てから読みました。
    太宰治は初めてで普段小説を読まない私には解説が多く読み慣れず少し大変でしたが、それでも淡々と読むことができました。個人的には走れメロスが1番好きです。つづいてヴィヨンの妻かな〜。どんよりした物が好きではないので太宰は私には向いていないのかも‥笑
    死にたい死にたいが多くて天才って繊細で生き辛そうだなと思いました。


    世間とは個人じゃないか

    「世間というのは、君じゃないか」

    ー人間失格ー

    ここ共感しました。

    0
    2020年01月30日
  • 晩年 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    高校生の頃耽溺した太宰。最近、ビブリア古書堂の事件手帖で取り上げられていたので、また読む気になった。いゃ〜若い頃とは全く感じ方が違うのでびっくり。今となっては太宰の自意識の高さがむず痒い。

    0
    2020年01月25日
  • きりぎりす(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    クスッと笑えるものからちょっと考えさせられるものまで様々な物語が入った短編集。
    個人的には畜犬談、きりぎりす、風の便り、水仙、日の出前あたりが面白かった。
    太宰の作品は人間失格から入ったのでああいう系統の作家なのかと思っていろいろ読んでみたが読むたびにその引き出しの多さに驚かされる。
    それぞれが今の作家にはない面白さがあると思う。

    0
    2019年08月31日
  • きりぎりす(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「おわかれ致します。あなたは、嘘ばかりついていました。……」名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を、妻の告白を通して印象深く描いた表題作など、著者の最も得意とする女性の告白体小説「燈籠」「千代女」。著者の文学観、時代への洞察がうかがわれる随想的作品「鴎」「善蔵を思う」「風の便り」。他に本格的ロマンの「水仙」「日の出前」など、中期の作品から秀作14編を収録。

    0
    2019年06月27日
  • 津軽通信(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    疎開先の津軽の生家で書き綴られた、新しい自由な時代を迎えた心の躍動が脈うつ珠玉編『津軽通信』。原稿用紙十枚前後の枠のなかで、創作技巧の限りをつくそうと試みた中期の作品群『短篇集』。戦時下の諷刺小説『黄村先生言行録』シリーズ。各時期の連作作品を中心に据えて、それに戦後期の『未帰還の友に』『チャンス』『女神』『犯人』『酒の追憶』を加えて編集した、異色の一冊。

    0
    2019年06月27日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

    Posted by ブクログ

    太宰治が短篇の名手であることはひろく知られているが、ここに収めた作品は、いずれも様々な題材を、それぞれ素材にふさわしい手法で描いていて、その手腕の確かさを今さらのように思い起こさせる。命を賭した友情と信頼の美しさを力強いタッチで描いた「走れメロス」をはじめ、戦前の作品10篇を集めた。

    0
    2019年06月27日
  • お伽草紙(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    困難な戦争期にあって、深く芸術世界に沈潜することで時代への抵抗の姿勢を堅持し、日本文学の伝統を支えぬいた太宰中期の作品から、古典や民話に取材したものを収める。“カチカチ山など誰もが知っている昔話のユーモラスな口調を生かしながら、人間宿命の深淵をかいま見させた「お伽草紙」、西鶴に題材を借り、現世に生きる人間の裸の姿を鋭くとらえた「新釈?国噺」ほか3編。"

    0
    2019年06月27日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    小説好きの五人兄妹が順々に書きついでいく物語のなかに、五人の性格の違いを浮き彫りにするという立体的で野心的な構成をもった「ろまん燈籠」。太平洋戦争突入の日の高揚と虚無感が交錯した心情を、夫とそれを眺める妻との画面から定着させた「新郎」「十二月八日」。日本全体が滅亡に向かってつき進んでいるなかで、曇りない目で文学と生活と戦時下の庶民の姿を見つめた16編。

    0
    2019年06月27日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    麻薬中毒と自殺未遂の地獄の日々から立ち直ろうと懸命の努力を重ねていた時期の作品集。乳母の子供たちとの異郷での再会という、心温まる空想譚のなかに再生への祈りをこめた『新樹の言葉』。“男爵”と呼ばれる無垢な男と、昔その家の女中で今は大女優となっている女性との恋愛譚『花燭』。ほかに『懶惰の歌留多』『葉桜と魔笛』『火の鳥』『八十八夜』『老ハイデルベルヒ』など全15編。

    0
    2019年06月27日
  • 太宰治の手紙 返事は必ず必ず要りません

    Posted by ブクログ

    太宰治の書簡集。面白かったです。
    太宰治って優しくて弱くて駄目な人だったんだな、という思いを強くしましたが、でも彼が周りの人に愛されてたところもよく伝わってきます。
    高田英之助さんに宛てたお手紙がとても温かくて良いです。
    あと、駄目なままずるずる行ってたんだなと思いましたが、「これからはがんばる」みたいなお手紙も多くて、がんばる気持ちはあったのだなぁ。
    更に太宰治が好きになったので、これからも読んでいきます。
    表紙に使われている写真を見る度に、トリミングされてる坂口安吾を思ってしまって切ないです。。

    0
    2019年04月20日
  • 人間失格 2巻

    Posted by ブクログ

    その後の展開が気になって連続で3巻へ。 太宰の原書を初めて読んだときは、道化の葉蔵の部分にリンクするものがあったが、この漫画では何一つ葉蔵と相容れたくない気持ちでいっぱいだ。

    0
    2019年03月14日
  • きりぎりす(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    北村薫「太宰治の辞書」に、この短編集に収録中の「水仙」についての奥野健男の解説が「明白な勘違い」であると書いてあったのが気になって読んでみた。
    「水仙」は収録作品中でも印象的な作品で、確かに奥野のいうように「善意や社会良識がある人間を根本的にだめにしてしまう」わけではないが(善意や社会良識は「水仙」にも「忠直卿行状記」にも出てこないような…)、北村が言うように必ずしも忠直卿の「裏返し」ではなく(そもそも「善意」と「悪意」の対立項が成立しないので)、おべっか(忠直卿及び水仙の取り巻きによる)にせよ恨みから来る無視(水仙の主人公による)にせよ、相手をいい加減にあしらう在り様は、無意識下に「天才」な

    0
    2019年03月10日