太宰治のレビュー一覧
-
購入済み
はにかみや露悪の中に
かなりの恋愛経験を経て、最期には愛人と心中した太宰治らしい恋愛論である。太宰治らしい、はにかみや露悪の中に、時代を超えた真実性が含まれているような気がする。とは言うものの彼の小説と比べると、エッセイ評論としてはそれほど面白いものではないような気がする。
-
Posted by ブクログ
アラン・ブースの『津軽』に触発されて読んでみた。順番が逆だというのはわかっている。
この順番で読むと太宰には不利だ。アラン・ブースは太宰『津軽』の良いところ(おいしいところ)を引用しているから。
そのうえ、読んでみると太宰は津軽地域について言及した文章をあれこれ引用していて、これが面白くない。太宰が自分の言動について書いている部分が圧倒的に面白いのに、その面白さを薄めているように感じる。
まあ昭和の物書きには、字数を埋めるためにそういうことをするパターンがよくあるのだけど。
もう一つ。アラン・ブースは太宰『津軽』を読むための適切な補助線を引いてくれているので、補助線なしで読む太宰『津軽』は面白みに欠けるように感じられてしまう。
これは太宰が悪いと思う。
彼の書きっぷりは太宰治がいかなる存在かを前提にしている、言ってみればファン向けの書き方なのでそのコンテクストを共有していない者には要説明なのだ。
解説の亀井勝一郎(文庫版発行が昭和26年なので)は『津軽』を太宰文学のキーになる作品だと評しているのだけど、それも同じことを意味している。それ以前・以後の太宰作品の流れの中に置くことで意味が増す作品と位置づけて、単体での評価を置いてけぼりにしているようなものだから。
というわけで私の評価はイマイチなのだが、面白い部分はちゃんと面白い。まっさらな気持ちで読めばもっと楽しめたと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレはい、大好評満員御礼につき(どこがよ)読まずにレビュー第3弾です!
今回も太宰っす
太宰治の『待つ』です
なんかおびーのレビューに駅で待ってるとか書いてあったな
あ、ちょっと待って
その前に「おびーのレビュー」ってゴロ良くない?
もともと超脱線のレビューなのにさらに脱線するっていうね
はいはい
太宰ですからね
なんか物悲しい感じですよ恐らくは
そして駅での待ち合わせといえば昔は伝言板ですよ
まぁ若い人は知らんでしょうけどね
おじちゃんたちが若い頃はスマホや携帯なんてものはありませんでしたからね
駅の待ち合わせ室(ってのがあったのよ)には緑色した伝言板ってのが必ず設置してあってね
そこにチョークでまさに伝言を書き残して待ち合わせ相手に伝えたりしてたんです
例えば「2時間待った!もう帰る死ね!」とかね
で、伝言板といえはxyzですよ!
シティーハンターですよ
シティーハンターと太宰では時系列が合わないですけど、そんなの知ったこっちゃないですよ!
あ、ボディーガードだと完全盗作になっちゃうんで、殺し屋にしましょう
うん、この女性は道ならぬ恋に溺れているわけです
相手の男性には奥さんと別れて結婚してくれるよう迫ってるんですが、煮えきりません
それもそのはず、男は婿養子で相手の家にがっつり依存、別れる気なんてさらさらありません
しかし、女との関係は続けたい
そんな中ぽろっと「あ〜、いっそ奥さんが死んでくれたらな〜」と漏らしてしまいます
それを女は本気にして殺し屋を伝言板で雇うのです
合言葉は「いろはにほへと」
そして殺し屋は男の奥さんを殺すことに成功するんですが、その際に奥さんを守ろうとした男も殺されてしまいます
絶望した女は再度殺し屋に今度は自分を殺すように依頼しますが、殺し屋は同じ人物から二度依頼を受けないことにしていました
そうとは知らない女は駅の待合室で、来る日も来る日も、殺し屋を待ち続けるのでした
悲しい。゚(゚´Д`゚)゚。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ津軽史の引用や土地の説明が読みにくい…知人とのやりとりも退屈…と思いながら無理して読み進めていたが、ラストで一気に面白くなった。
田舎の駅舎での場面の切り取りがとても綺麗だった。
たけとの再会もグッときた。
生まれ故郷について、自虐的に語る一方で誇り高く思っていたり、家族や知人との関係を悲観的に語りながらも意外に良好であったり、自身を卑下するのに無遠慮なところがあったり、理解が難しかった。読んでるこちらも不安定な気持ちになる。
太宰の生い立ちには暗いイメージを持っていたけれど、想像とは異なり色々な人からたくさん愛情を受けて育った人なのだと感じた。
「信じるところに現実はあるのであって、現実は決して人を信じさせる事ができない」という言葉が深い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレはい好評につき(どこでよ?)第2回読まずにレビューーーー!
ドンドンドンパフー
※読まずにレビューとは?カリスマレビュアーひまわりめろんさんが作者とタイトルと表紙のイラストから本の内容を推測し、レビューまで書いちゃうという
乙女の本棚シリーズちょっと飽きてきたんじゃね?と思われかねない大胆企画でございます!あざーす!大歓声あざーす!
はい、太宰っちの『猿ヶ島』です
『葉桜と魔笛』で太宰っちの世界観をインプットして準備万端での「読まずにレビュー」です
間違いなく物悲しい物語です
出会いと別れの物語です
タイトル『猿ヶ島』です
安直で申し訳ないが、どう考えても『鬼ヶ島』です
裏表紙には和装で鉢巻の男性…もう桃太郎じゃん!成長した桃太郎じゃん
あれから10年…時が経つのは早いなぁの桃太郎じゃん
鬼退治です
鬼退治はしましたが、やはり鬼皆殺しってわけにはいきませんよ
いくらなんでも皆殺しは行き過ぎですもん
だって悪さしてたのは一部です
一部の鬼だけなんです
それで女子供も皆殺しなんてそんなわけないです
子どもたちのヒーローそんなことしません
でもやっぱりちょっと不安
鬼は鬼ですからね
そこで猿です
残った鬼たちが二度と悪さをしないように管理者として『鬼ヶ島』に残ったのが猿です
自ら志願して残りました
さすが猿です
最初のうちはね桃太郎も結構頻繁に手紙とか書いてたんですよ「最近どう?」なんてね
でもやっぱりそこはほら桃ちゃんも色々忙しいじゃないですか?
観光大使とか
元々そんなに筆まめなタイプじゃないし
まぁ、猿なら上手くやってくれるだろうってね
ところがどっこい
もう彼女とか呼んじゃってね
やりたい放題ですよ
島の名前も『猿ヶ島』に変えちゃってね
親戚一同移住ですよ
鬼たちから搾取搾取ですよ
なんていうかね
やっぱり環境が人(猿)を変えちゃったんです
楽して稼ぐの覚えちゃうとね
悲しいけどそれが現実
そういう教訓に満ちた物語でした -
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、太宰治さんとすり餌さんのコラボ作品『猿ヶ島』です。すり餌さんのイラストは、初めてですが、なんともこの作品の作風にぴったりでした。何でもそうなんですけど、私、和の雰囲気好きなんですよねぇ~♪ついつい、自分の持ち物も和柄を探してしまいます。
それは、さておきストーリーの方は、主人公の「私」が、大きな海を渡り小さな島にたどり着き散策していると、同郷だという一匹の猿が話しかけてきます。ふと気づくと、沢山の猿が…そして、人間も…。
短いお話でしたが、ラストに“ぞわー”っとしました。なんか、私も周りからどう見られているのか、無性に気になる感じになりました(^-^; -
Posted by ブクログ
太宰治文学忌、桜桃忌
遺体の発見された日を文学忌としている
1933年 太宰治24歳の作品
15歳の少女
父親と山間で暮らす
植物採集に来ていた学生が滝に落ちて亡くなる
少女はその様子を見る
ここに恋があるのかな?
父親から少年が滝に落ちて大蛇になってしまう昔話を聞く
少女がゆるやかに成長していく様子が垣間見れる
成長と共に 従順だった少女の反抗
少女は山に生まれた鬼子という
父親と血の繋がりがあるのか
どちらにしても父親の罪
父親の裏切りから滝壺への投身自殺
彼女はフナになり 解放される
絵はネコ助さん
可愛くも哀しげで 色彩も良い
できれば文字は黒で読みたいかな