あらすじ
身がわりの友をすくうために走るのだ!――友情と信頼(しんらい)をまもろうと命がけで走る青年のすがたをえがいた「走れメロス」など、太宰(だざい)の本当の良さがわかる感動的な11の短編(たんぺん)。犬がこわいのに犬に好かれてしまう太宰と飼い犬との交流を楽しく語る「畜犬談(ちくけんだん)」、重い病(やまい)の妹とその姉におこる奇跡(きせき)をミステリー風に物語る「葉桜(はざくら)と魔笛(まてき)」、キリストへの愛(あい)ゆえのうらぎりをユダが語る「駈込み訴え(かけこみうったえ)」のほか、「トカトントン」「桜桃(おうとう)」などドラマチックな物語や心にのこる名作ばかりの決定版。さし絵多数。解説・齋藤孝
収録作:走れメロス/畜犬談/葉桜と魔笛/黄金風景/駈込み訴え /眉山(びざん) /燈籠(とうろう)/善蔵(ぜんぞう)を思う /桜桃 /トカトントン/心の王者
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「走れメロス」「畜犬談」「葉桜と魔笛」「黄金風景」「駆込み訴え」
「眉山」「燈籠」「善蔵を思う」「桜桃」「トカトントン」「心の王者」
この本、いずれ買おうと思う。
「眉山」が読みたくて借りたのだけど、期待を裏切らない面白さでした。
特に「畜犬談」。
声に出して読みたくなる名調子の文章。
溢れてくる含羞とプライド、諦念とか優しさ、とか。
なんでそうなん?といいたくなるような、そんなこと気に病むなよ、と
声をかけたくなるような。
マジでダメな男なんだけど、ほっとけない。
いや、太宰、モテただろうよね、そりゃあ。