太宰治のレビュー一覧
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日記の断片ですか?
恥ずかしいことを、恥ずかしがりもせず、書いているという感じ。自分を戯画化することで、自意識を紛らそうとして、多分、益々辛くなるのだろう。
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太宰らしい、ただそれだけ
自意識でがんじがらめで身動きできない、という状況がひたすら綴られている。自分一人では耐えられない重み。だが、他人がいたら尚更堪え難いというジレンマ。
が、「作品」と言えるレベルでない気がする。 -
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権威に敏感な太宰
人間は得てして、得意分野でこそ、馬脚をあらわすということがある。思い入れが強いために、却って自分を客観視できず、暴走してしまうようだ。私はこの文章をそう読んだ。
太宰は熱狂的なキリストファンだから、他人がキリストを語ることに厳しい。あたかもゲームの「名人様」が、他人のプレイに辛辣であるように。私は太宰の小説を読むにつけ、もうちょっと思慮深い人という印象があったので、この文章での彼は少しく意外であった。
キリスト研究の「世界的」権威を否定する一方で、日本人の「世界的」思想家の名声を讃える……真珠湾前夜で、太宰も愛国心に燃えていたのであろうか?
この「世界的」人物が誰なのかは分からないが、一時の権 -
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構造主義以前?
構造主義、というのは確か、作家の出自や人生行路や人間性を考えずに、作品のテクストそのものだけから批評しよう、というものだったかと思うが、それを訴えている文章、という気がする。が、多分動機は「自意識から自由になりたい」というもので、読者にと同時に、自分に言い聞かせているのであろう。
「沈黙するな。自意識に埋もれるな」と。いつももがいている人、太宰。 -
Posted by ブクログ
戦時中の太宰のマイナー作品群。
比較的、マイナー。
戦争の流れの中で逆らわず。しかし、疑問は大きく抱いているが、そんなものは大々的に出せない。つまり、後世から帝国の太鼓持ちと呼ばれてしまう一因が集積された作品群である。
映画風立ちぬを見てから、戦争に加担する人々を責められない。なぜなら反抗すれば死ぬのだ。文学者は人で、聖人ではない。戦後世代が、彼らを責める資格があるのか、私にはわからない。読者と同じように世相に苦しんで、滅びゆく日本と共に生きただけでいいのではないだろうか。
にしても、太宰が女性の視点やるのはうますぎて鼻につく。
大いなる文学のために
死んでください。
自分も死にます。
この