太宰治のレビュー一覧

  • 盲人独笑

    購入済み

    太宰自身書いている通り、転載とはいえそのまま写しているわけではないので、そこに作者自身の創作性が宿るのだと思う。
    内容で一番好きな箇所は「てぬぐひかけを、あさがほにとられた。」なんだかコミカルで面白い。

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    2021年10月19日
  • 斜陽

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    人間の心理を追求していくとこういう結末になっていくのかなと、薬に頼って生きても、お酒に溺れたとしても、生きていく道が見つからないとなにかに依存してしまうことになってしまうのかなと。
    人を愛し、最愛の人が亡くなる悲しみ、ハッピーエンドで終わらなくても人生にはたくさんの道がありゴールは人それぞれである。

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    2021年10月11日
  • 桜桃

    購入済み

    太宰が最後に完成させた短編である。のちにダウン症と診断された息子を目の前にした太宰の心情を推し量る、ひとつの手がかりだ。

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    2022年09月28日
  • 人間失格 2巻

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    ネタバレ

    一話ごとに原作小説からの抜粋があるのだが
    単純な抜粋ではなくデザイン的にも印象的。

    心中を乗り越え、
    折角幸せを掴んで順調にいけるかと思いきや
    再び転がり落ちてく。

    小説を読んでいるから大方話は分かっているのに
    悲しくなる。

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    2021年08月22日
  • 惜別(新潮文庫)

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    太宰治が自分の内面をほぼ投影させず、本歌取りというか、言論統制の強かった戦時下に、原案ネタを使って、アタマと文才だけで作り上げた2作品。魯迅のものも、右大臣実朝も、やはり極めて秀才であることを彷彿させる作品には仕上がってる。とはいえ、特に右大臣実朝は公暁との対比で劇仕立てにしたほうがよかったのでは。

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    2021年08月16日
  • 太宰治全集(2)

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    ★4「新樹の言葉」
    ★3.5「満願」「女生徒」「懶惰の歌留多」「愛と美について」
    「火の鳥」が未完なのが惜しまれる。

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    2021年08月07日
  • 十二月八日

    匿名

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    太宰の妻、津島美知子をモデルとした主婦による日記形式の短編である。昭和一六年十二月八日、「一介の主婦」がラジオをどう聴いたかは興味ある題材。

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    2022年09月28日
  • 漫画 人間失格

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    太宰治の人間失格の漫画バージョンです。
    こんな有名なのに読んだことがなく、小説だと重くて読みづらいので
    漫画で読んでみました。
    絶望している感じのおどろおどろしい雰囲気や、狂っている感じの雰囲気が良く出ています。
    こういう話の内容ならこんな感じの絵になるんだろうなぁと思います。
    個人的にはこの雰囲気の話や絵が苦手なのでとても読みづらかったですが、内容をざっくり把握するにはいいのかなと思う本でした。

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    2021年07月25日
  • 太宰治全集(1)

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    ★3.5 「魚服記」「地球図」「道化の華」「彼は昔の彼ならず」「ロマネスク」

    全集の一番最初に「晩年」がくるとは。

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    2021年07月24日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    何だか怪しげな雰囲気が漂う。(イラストの雰囲気もあるかも)
    スワは自由を望んでいたのか…?
    スワの最後のイラスト美しかったです。

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    2021年06月25日
  • 惜別(新潮文庫)

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    「右大臣実朝」が読みたくて借りた。実朝は、日本化したキリストであり、実朝を殺した公暁がユダの役割、ということらしい。なるほど。

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    2021年05月30日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    太宰はなんとなく避けていたが、やはり自己言及ぶりは思った通りで、しかし「みみずく通信」の海からの帰りに生徒が増えているシーンなどは映像にしたらかなり好きだろうなと思った。

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    2021年05月03日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    太宰治ってこういう乙女な文章も書くのね。ぼんやりしている今井キラさんのイラストはマッチしている。「ロリイタ」って感じ。

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    2021年05月03日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    「こぶとりじいさん」、「浦島太郎」、「かちかち山」、「舌切り雀」という有名なおとぎ話を太宰が独自のユーモアな解釈をしたもの。

    特に浦島太郎は、助けた亀との言い争いのシーンがとても長く、しかもあまりにもお互い理屈っぽくて笑ってしまった。

    子供向けの昔話であるがゆえに描かれていないだろう余計な会話であるとか、あえて描かなかったかもしれない人間らしい薄汚い場面だとかをあえて見せることによって、昔話を新たな解釈をして読むことが出来る、少し皮肉っぽい面白い作品だった。

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    2021年04月27日
  • 晩年(新潮文庫)

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    今を引き延ばしてどうにか生きる。それでいい。
    大きな、或いは小さな挫折から正しく死ぬ程の絶望を味わう。それを昇華させる力を持ち得ているのは正直羨ましい。わたしはまだ、この気持ちをどうするべきか、模索しているのだろうから。

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    2021年03月10日
  • 津軽

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    太宰治の紀行文。故郷凱旋記録でもある。戦後に近い1944年、太宰治は津軽を訪れることを思いつく。太宰にとっての津軽は、片想いの相手のようでもある。地形、歴史を織り交ぜながら綴られる津軽の土地土地。地形にはその土地に住まう人となりを作る素地のようなものがある。津軽人気質は、うざくて、面倒で、愛らしい。太宰の来津を喜ぶ同級生たちは、過剰なまでに歓待する。その様が嬉しくも、照れ臭くもあり、それを真っ直ぐに感情に出せない太宰は手放しに褒めず、斜に構えた文章でつづるが、津軽が大好きな様が滲み出ていてほほえましい。

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    2021年02月25日
  • 走れメロス 太宰治 名作選

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    やはり名作ですね!

    名作は友情が描かれる。今まで600冊?ほど読んできたから分かる暑さが有る!!!

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    2021年02月21日
  • 津軽

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    津軽風土記の執筆依頼を受けた太宰が、三週間かけて津軽半島(蟹のはさみの向かって左手)を一周し自身のルーツを辿ってきたという名紀行文です。
    生れた町である金木を、特徴もないのに気取った町、底の浅い見栄っ張りの町、と序章でしょっぱなから貶しているのも愛ゆえ。津軽のことなんてほとんど知らないと言っているが、その故郷愛は随所に感ぜられる。
    各地で旧友を訪ねてはへべれけになるまで酒をご馳走になっている姿は、まるで彼の書く小説の登場人物がそのまま抜け出してきたようでにやりとしちゃう。太宰は林檎酒でいいんですよなんて一応遠慮したりはしているが、それを見抜いて日本酒やビールを出してくれる友人たちは"

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    2021年02月11日
  • 太宰治全集(5)

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    日記形式の小説・・・「何も書くことがない」・・・それで済む・・・・
    まぁ最後は面白くなってきたので良しとしよう。
    コントのような物もあったりで・・・・
    ふと思う?太宰と石川啄木の議論をさせると面白かろうナッ

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    2020年12月22日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    ネタバレ

    この作品は「富士山」を中心に主人公の様々な心情から「富士山」への価値観を述べ、そこから生まれる主人公にとっての考え方、心情の変化から人間としての成長が「富士山」を通して見えてくる作品だと考える。
    この物語で主人公は、十五つにも及ぶ「富士山」に対しての心情や価値観を述べている。一つ目、最初の主人公の発言として客観的に「すらと高い山ではない 」これはある意味日本で一番高いとされている山に対しての「侮辱」とも言える言葉である。しかし、二つ目の発言ではこの富士山をあらゆる視点から見た時(十国峠)「高い」「完全のたのもしさ」があると富士山への価値観が一変にして変わったことがわかる。三つ目、東京での「アパ

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    2020年11月28日