感情タグBEST3
久しぶりに読んで感涙。太宰治作品の中で一番好きです。たくさん笑って、最後はホロリとさせられます。私の亡き父が、それこそ甲斐犬のブリーダー的な事をしておりました。もう何十年も前の事で、私も噛みつかれた事があります。その頃は野良犬もたくさんいましたし、読みながら共感する事が多々あって懐かしく嬉しくなりま...続きを読むした。
泉鏡花然り、文豪には犬が苦手な人が多い印象がある。本作はどこまで実体験に即していてどこまでフィクションなのか分からないが、読み物として面白い。
畜生ならぬ畜犬について談ずる太宰治
犬好きに与えたとしたらイジワルだな~
犬に噛まれても犬好きは犬好き
いじわるな表現で、気分が悪くなる箇所もあったけれど、本当は犬が好きなのではないかという疑いあり。
最後はかわいそうなことにならなくて良かった。
Posted by 読むコレ 2014年05月03日
氏のユーモアが現代でも通じるものなのか、現代のユーモアが太宰文学から着想を得ているのかは定かでありませんが、少なくとも笑いのツボをよく押さえてあるなぁと感心させられる短編です。
作中の主人公は犬を恐れ、生活の中での脅威を切々と訴えていきますが、その様子を擬人化し大袈裟に表現していく描写が兎に角可笑...続きを読むしい。
と同時に現代の我々でもこういった話法を良く使う事を考えると、氏のセンスの先見性には驚かされるものがあります。
尚この主人公、結構酷い奴ではありますが、ラストでは犬好きの方でも多少は溜飲を下げられるのでご安心を。