【感想・ネタバレ】斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年10月26日

太宰治は学生時代にかじった程度だ。
文字からインプットする話は、ネガティブ結末を好む傾向があるものの三島由紀夫はハマったのに太宰はハマらなかった。今回は井伏鱒二が描いた「太宰治」を読み、どのような時を生きた人が描いたのか。を想像しながら読むことができた。
人間失格の葉蔵然り、斜陽の直治然り、ダス・ゲ...続きを読むマイネの馬場然り。何とも言えぬ、瞳の奥にひどく暗く深い闇を持った瞳が常に読者を見据えているような感覚に陥る。
太宰の描いた作品に登場するこれらの人物は少なからず太宰本人の過去を投影し、あるいは膨らませた上での人物なのだと感じる。
作品に作者そのものがここまで投影されているように感じるのは、太宰に魅せられているからなのか。果たして太宰の思う壺なのか。まだ時間をおいて読みたいと思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月15日

大人になってから読み返した「斜陽」と「人間失格」は、思ったより軽いタッチだった。書かれている事実に気を取られず、人物の心情を客観的に見れるようになったからかもしれない。
同じページに注釈が載っており、大変読みやすい。
また、「駆け込み訴え」を読んでから「斜陽」を読むと大変わかりやすい。
個人的には「...続きを読む富嶽百景」や「葉桜と魔笛」が好きで、太宰中期の作品にもっと触れたいと思うきっかけになった。このあと「女生徒」を買うに至る。

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Posted by ブクログ 2022年01月29日

やっぱり「人間失格」は凄まじい。
太宰作品をそんなに読んだわけではないけど、これだけは別格だ。葉蔵の心理描写が恐ろしいほど真に迫っており、自分の心理とシンクロし、ドキドキする。

自分と葉蔵は似ているわけではない。だが「お前も同じ穴のムジナじゃないのか?」と問われれば…葉蔵が竹一に見透かされた時のよ...続きを読むうに血の気が引いて顔面蒼白になるだろう。

僕は外面は常識的な好人物を演じている。職場では仕事がデキるやつ、部下に慕われる面倒見の良い上司ヅラするのも自然と板についているし、大方の評価も良い。

しかし、本当は問題は避けたい、サボりたい、休みたい、楽したい、逃げ出したい。生活と対面維持のためだけに仕事をしていると言っても過言ではない。働いても働かなくても同じ給料が貰えるなら迷わず明日から出勤しないだろう。出勤するとしたら世間体が大事だからだ。

家庭だって子どものためとか自分に言い聞かせながら、本当は世間体が大事なのと現状を変えるのが怖くて何もできないのだ。

〇〇死ねばいいのにとか本気で考えるし、それを呟くこともやめることができない。完全に病気だ。葉蔵と何が違う?
違うのは取り繕うのが上手いかどうか、辛抱できるかどうか、というところだけではないのか。いや、辛抱すらも本当の辛抱ではない。辛抱、我慢、忍耐と言えば聞こえが良いが、ただただ臆病なだけなのだ。現状が嫌で嫌でたまらないのに、体面に執着するし、そこから飛び出す勇気は全く持ち合わせていないのだ。

僕も人間失格はないのか?
でもそれを認めたくはないし、そんな勇気はない。

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Posted by ブクログ 2020年06月19日

今日は「桜桃忌」ですか。
太宰治の作品の中で記憶に残る一節は「人間失格」の中の友人の言葉
「ワザ、ワザ」なんです。
確か主人公が周囲に迎合しようとして何かの失敗(転んだか?)を意図的にしたところ、常日頃あまり鋭くない友人が「ワザ、ワザ」と言う。
主人公の意図的な行動を見破られたのだ。

何故この事が...続きを読む記憶に残っているのだろう。

桜桃忌、合掌。

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Posted by ブクログ 2020年03月04日

太宰の有名な作品を収めた贅沢な一冊。
こうして読んでみると、太宰の中にある自分への不信感や他人への恐怖心、それをどの作品も反映してるように思う。

文章が意外なほど美しく、リズミカル。 
「走れメロス」の文体は、メロスが疲労困憊しながらも、体に鞭打って前に前に疾走する姿が感じられた。

簡単ではない...続きを読む文章なのに、するする読める。
とくに口語体の、話すような、語りかけてくるような言葉のリズムが心地よい。

聖書からの引用、女性の言葉遣いのたおやかさ、上品さなど、代表作を並べてみるとわかる太宰らしさを発見することができた。

大学生以来の「斜陽」が一番刺さった。
あの頃はこんなに感動しなかったのに。
没落していく貴族の姿が美しく静かに伝わってくる。

華族や宮様の品格のよさと、そこには相入れない俗人の世界の違い。
言葉遣いも違い、生活態度も違い、生きることに対する必死さは感じられない。
市井の人々から見ておママごとに見える生き方。
時代に取り残されようとしている人々、忘れ去られようとしている人々がこの時日本にもいたのだなと、その生き方が強く印象に残っている。
それだけではなく、おママごとみたいな生活、生き方をしているかず子は、ある人に恋をする。
その恋愛の姿も、やはりどこか浮世離れしている。
現実感がなくて、ふわふわしているようにも思う。
でも、情熱的で、時代がどうとかよりも、世間がどうとかよりも、自分の心だけを大切にする生き方を選ぼうとするところが、とてもしなやかにたくましく感じ、不思議な感動が呼び起こされた作品。

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Posted by ブクログ 2019年10月01日

初めて、教科書に掲載されていた以外の作品に触れました。作品群に滲み出る著者の心情のようなもの、作品になった瞬間にそれは虚構にかわるのに、なまなましさすら感じました。思っていた以上に読みやすく、ほかの作品も読んでみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2019年09月09日

太宰治って、暗い人というイメージがあったけど、文章はとても読みやすく、普通浮かんでは、すぐ消えていく考えを、そのまま文章に出来るって、すごい人です。

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Posted by ブクログ 2016年08月10日

斜陽、人間失格など11作品が収録されている。斜陽の上原や直治、人間失格の葉蔵、ヴィヨンの妻の大谷など、社会的に真っ当な生き方から外れて酒に溺れる人物が繰り返し登場する。弱さ、強さとは何か?を考えさせられた。酒に溺れても金がなくなっても、周囲から絶縁されても、生に固執すること、生き延びることが強さだと...続きを読む思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年03月02日

本当の意味で人を信じることができなかったのだろう。
道化を演じることができるほど器用だったことは、彼にとって良かったのであろうか。

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Posted by ブクログ 2016年01月01日

とてもとても面白かった。
笑いあり、涙あり。

母の「おしっこよ」と一番最後のMC「マイコメディアン」のオチにチェーホフじゃないんかよ!!wと爆笑してしまった。

なんだかシュールで、、

母が弱っていく描写はとても泣けた。
自分の母を看病するカズコ、とても強く優しい女性だ。
私と同じ歳なので、特に...続きを読む共感した。

そして何よりも最後の弟の手紙に感動した。

彼は根っからの貴族なんだ。
どんなに一般人に合わせようと不良になったとしても、貴族として育てられた貴族なんだ。

凄く感動した。
最後の分の「僕は貴族です。」凄い泣けた。

弟、どうしようもない奴だとばかり思っていたが、素直でお母さん思いのいい子じゃないか。

太宰治初めて読んだが、こんなに面白いとは…。

特に華族に対して興味を持っていたが、あまり華族がテーマの小説って私の知る中では少ない。

凄い良いテーマだと思ったし興味深かった。

一気読みだった。

そしてボリュームもたっぷりでどれも面白かった。

用語の解説がそのページに書いてあるのがとてもよかった。

どの小説も面白く、可笑しく、人間臭さがあり素直な文体が気に入った。

特に気に入ったのは「富嶽百景」
知的可笑しさが満載。

富嶽百景は太宰が精神的にも一番安定しているときに書かれたものらしく、落ち着いた文体とストーリー、美しく静かな小説だ。

彼はきっとユーモアたっぷりの面白おじさんなんだと思った。

私はこういう男性、チャーミングで可愛いと思う。

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Posted by ブクログ 2012年04月18日

太宰治の繊細な心理描写、感受性にただただ圧倒された。
人間失格の葉蔵は、太宰治自身と言えるほど 酷似しているし、まさしく身を削って書かれた作品だけあって、葉蔵の思いには人の心を揺さぶる力がある。
世間に理解されない孤独、他人を理解出来ない苦悩、道化を演じる自分、現代にも共通する闇の部分を堂々と、美し...続きを読むく書いている。
多くの人達に愛される理由がわかった気がする。

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Posted by ブクログ 2011年12月13日

「駆け込み訴え」を初めて読んだ時、ああ、自分がここにいる、と思った。強すぎる憧憬。相手と自分が別々の人間であることすら許せなくなる。高校時代の私の墓標。たまに墓参りのつもりで読み返す。

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Posted by ブクログ 2012年03月14日

互いにあざむき合って、しかもいずれも不思議に何の傷もつかず、あざむき合っている事にさえ気がついていないみたいな、実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信の例が、人間の生活に充満しているように思われます。
それからの日々の、自分の不安と恐怖。

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Posted by ブクログ 2023年11月18日

娯楽小説のような面白さは当然なく、ときに読み進めるのが辛くなるのだけど、心のうちを痛烈に表現するようなこういう堅苦しい本をときたま読みたくなる。

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Posted by ブクログ 2021年04月29日

斜陽(2020/10/20)
文豪・太宰治の作品。小説を読むのは数年振りかもしれない。
終始暗いストーリーで、読んでて寂しくなった。難しい言葉が多く、海外の作家や作品も多く登場していて、作者自身の知性をすごく感じた。昔から読み継がれて今でも残っている作品だけあって凄かった(小並感)。

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Posted by ブクログ 2020年12月24日

タイトルの他に、ダス・ゲマイネ、満願、富嶽百景、葉桜と魔笛、駆込み訴え、トカトントンを収録。豪華。
正直、太宰治は何で人気なのかわからない勢だったんだけど、これだけ一気に太宰ワールドを堪能するとさすがという感想。

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Posted by ブクログ 2020年08月20日

さすが太宰治。

引き込まれる。
生きることが下手な男が、恐怖と不安に負けながらも
やっとの思いで生きた話。

心が弱くて、様々なものに依存してしまう。
酒、女、睡眠薬、モルヒネ…。

「恥の多い人生を送ってきました。」

「世間とは一体なんだ?誰を気にしているのだ。
それは個人ではないか。」

...続きを読むのフレーズが印象的です。
女にとって罪な男。でも憎めない。
面白い。

共感できる。

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Posted by ブクログ 2020年06月23日

「斜陽」、眠れない夜に一気に読んでしまった。やっぱりすごいよね。
前読んだのがいつか覚えていないくらいだけど、下手したら20年くらい前だけど、それでもなんとなく覚えている表現はあって。
読ませる力があるなあと思う。

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Posted by ブクログ 2016年01月10日

未読の「 葉桜と魔笛」「駆込み訴え」、青空文庫にもあるようだけれどせっかくなのでまとめて。葉桜、は妹が姉の耳元で・・・派です。

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Posted by ブクログ 2015年11月23日

【斜陽】
この世には、美しいものと醜いものとが混在していて、もちろんそれは明確に線引きされてこっちは美でこっちは醜だという風にはなっていません。むしろ、美醜は同一のモノやコトに同居していて、見るとき、見る者によってどちらの面も発現しうるものであるのだ、ということを徹底的に謳った物語のように感じました...続きを読む
話の大筋だけを捉えると、旧貴族の凋落を描いたどうしようもなく暗い話です。暴力はありませんが、全体が死の気配で満ちています。
嫌悪、疾病、泥酔、困惑、貧乏、没落。そういうネガティブなものが充満する中にあって、可愛らしさや純粋さがところどころで突然に顔を出します。小さく容易に壊れてしまいそうなものであっても、暗く汚れた中にただ一つそこにあって輝いている。それだからこそ一層美しく見える。そういうものを描きとった作品だと思いました。
ただ、それだけでは終わらないぞ、という最後の章です。ドロッとした舌触りが飲み込んだあとも残るような読後感です。

【人間失格】
著者が紙の向こう側から、こう訴えかけているような気がしてなりませんでした。
「これは、あなたの手記ですよ」
脅かしでもなく、呪いでもなく、単に事実を伝達されているような感覚でした。
かつて、人間失格を読むと自ら死に近づく者がある、というようなことを聞いたことがあり、ずっと敬遠してきました。あるいはそういうこともあるかもしれませんが、それはちょっと感度が高過ぎるかな? という気がします。
あなたの「一部」はこの男の痛みを共有しているのではありませんか? というように感じました。
作中の人物に著者の生い立ちと当時の心境を重ねる向きもあるようですが、そうしたところで資料的な価値はともかく、鑑賞する側にはあまり意味がないかも知れません。自分にも思いあたる節があるなというところと、ストーリーが率直におもしろいと思いました。

【ダス・ゲマイネ】
同人誌を刊行しようと企てる青年らの、なんだかグズグズしたやりとりの話です。前2篇のような暗さはあまりなくて、どちらかというと滑稽な感じです。ただ、なんだかパッとしない人たちのうんちくや理屈っぽい議論が連続するので、もしかするとそういう人々一般に向けられた皮肉なのかも知れないな、という印象でした。
登場する誰に焦点を当ててみても楽しめる作だと思います。それぞれが個性的でありながら没個性的、特徴はあるけれどそれでも凡庸、という、ある面であらゆる人に共通したの空しさみたいなものを描いています。
そんな話がダラダラと続き、色々なことが突然にサッと片付いてしまいます。そんなところは大変に潔い作品です。これでいいのだ、という一種の主張かも知れません。

【満願】
ショートショートと呼べるくらいの短編です。読みやすいですが、意味を理解しかねる箇所があって、思わずインターネットで調べてしまいました(が、そんなことしなければよかったのかも知れません)。なるほどそういう意味か、と思ったのですが、これは自然に察することができる類のものなのでしょうか? それともやっぱり小説的余白みたいなもので、読み手側で書き込み自由な部分なのでしょうか?
肺の患者を旦那にもつ奥さんが、医者になにかを「固く禁じ」られていて、それを「辛抱」しているという話で、ある日「おゆるしが出た」ことによって「うれしそう」に彼女が「さっさっと飛ぶように歩いて」いるというシーンで締めくくられます。
こうやって要約してみると種々の解説も、なるほどそうかもな、と思えるし、もうそうとしか考えられないのですが、一体なにが禁じられていたのか? 最後の一文の意味は? こんなことを考えるのは、いかにも想像する楽しさそのもののようです。


【富嶽百景】
小説の体ですが、エッセイのようでもあります。富士を中心に据えて、その見栄えに対する主観的な評価を、自身の居所と心境に重ねながら展開していくお話です。つまり、その時みえた富士のことを主人公が云々いうわけですが、読みてからすれば、それはいまアンタがそういう心持ちなんだよ、と言いたくなるような感じです。きっとそれを見越して書かれたのでしょう。
下敷きとなっているのは、当人の縁談です。
靄のかかったような心境が続く点ではその他の作と同じです。相変わらず悩みを抱えて続けていますが、全体的に陰鬱とした感じはありません。
最後も、愉快に明快に締めくくられます。爽やかな、希望の光の差し込むような眩しさで終わるので、気持ちのいい作品です。

【葉桜と魔笛】
苦しい。この話は苦しい。こんなに短い文章にこれだけの悲哀を凝縮するのはブラックホールを創出するようなものです。

【駈込み訴え】
なるほど。言葉遣いから明治から昭和の話かと思って読んでおりますと、ああなるほど。中盤辺りから、ユダの話か、と感づきます。

【走れメロス】
教科書で読んだ時にはそんな風には思いませんでしたが、すごく短い作品なんだな、と。それなのにあれだけのストーリーとメッセージが凝縮されているなんて。脱帽です。

【トカトントン】
「なにをやってもモノにならない、途中で投げ出してしまう、なんでしょうこれは。困ってるんです」という読者からのダラダラした手紙に太宰が数行で回答する、というか一蹴するという体裁をとっています。
現代人にも響く、かもしれません。
否、現代人の悩みの性質は本作のそれよりもはるかに低質でしょう。この時代に居合わせた太宰なら、私たちに向けてどんな回答をするのでしょう。或いは、取り上げることすらしてくれないかも知れません。

【ヴィヨンの妻】
女性の強さと男性の弱さを最大限に増幅した、というような作品でした。それも、恐ろしいくらいに。後味のあまりよくない感じがしました。

【桜桃】
感想が思いつけないです。なんでしょうか、このお話は。

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Posted by ブクログ 2012年04月18日

大宰治の 読み返したかった本が
全部 一冊で読めました

多分 また
大宰治を読み返したくなったら
この本を選ぶ かなあ

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Posted by ブクログ 2012年04月12日

ヴィヨンの妻が読みたくて買った。やっぱり書き方が好き。そして今も昔も変わらないんだなとこの方の本を読んでいつも思う。どの時代も女は結果自立していくのだ。

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Posted by ブクログ 2012年03月09日

どれもいいですね。人間を辞めたくなる素晴らしさ。ただ、太宰はメロスが好きだったのでしょうか。ひょっとすると、パロった?

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Posted by ブクログ 2012年02月08日

太宰の代表作品が納められている。

「人間失格」などは誰もが知る作品であり、
個人的にこの時代、この人物像にとても惹かれるものがあった。

ただいくつか退屈な話もあり、
また、漢字や言葉の言い回しが難しいことがしばしばあり、
古典(と言えるほど古くないにせよ)特有の苦労する箇所があった。

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Posted by ブクログ 2022年06月26日

斜陽の上原みたいなのを好きになっちゃうタイプだと思う
太宰って聖書の引用多いんだ
人間失格久しぶりに読み直したらこんな話だったんだって全然覚えてなかった

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Posted by ブクログ 2020年06月03日

ここに収録された作品は、自身をモデル化し、体験を再構成させたものが多い。フィクションとノンフィクションの境界があやふやで、太宰もそれを狙っているかのようにメタ的な視点で眺めている。
後世、太宰治の作品を読む時に、彼とオーバーラップさせて読まれることが多く、小説と実体の誤解が生じているのではないか、と...続きを読む思う。

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Posted by ブクログ 2020年01月30日

蜷川実花監督の人間失格を観てから読みました。
太宰治は初めてで普段小説を読まない私には解説が多く読み慣れず少し大変でしたが、それでも淡々と読むことができました。個人的には走れメロスが1番好きです。つづいてヴィヨンの妻かな〜。どんよりした物が好きではないので太宰は私には向いていないのかも‥笑
死にたい...続きを読む死にたいが多くて天才って繊細で生き辛そうだなと思いました。


世間とは個人じゃないか

「世間というのは、君じゃないか」

ー人間失格ー

ここ共感しました。

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Posted by ブクログ 2014年11月14日

初めて読んだ太宰治の本。今まで何となく(人間失格というタイトルや、太宰治の顔の雰囲気から)他人を寄せ付けず、他からどう思われていても平気そうな人と勝手に思っていたが、作品を読んでそのイメージが一変した。
こんなに他人の目におびえ、苦悩を抱えた人だったんだな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年07月22日

斜陽、人間失格、走れメロスのみ
斜陽の弟の遺書にあった言葉、
「人間は、みな、同じものだ。なんという卑屈な言葉であろう」
が印象的。たしかにね。

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Posted by ブクログ 2012年02月10日

太宰は好きな作品は好きだけど、嫌いなのは嫌い;
走れメロスとか何度読んでも嫌い。
初めて斜陽を読んだけど、結構鬱になりますね。

駆け込み訴えはやっぱり好きだなー

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