太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

    Posted by ブクログ

    大学を卒業する前に読んで以来、2度目の『人間失格』
    前回は新潮文庫のを読んで、以下のような感想を記していた。

    /「名作」と言われているので、タイトルに惹かれたのも含め、ずっと読みたかった。
    読みやすかったけど、しっくりこなかった。
    また年を経て、読み直したい。/

    そこから社会に出て幾年経って打ちのめされた私は、この作品に共感せられるようになった。
    完全に自分のことを書いている、とは思わないが、分かる部分が多くて、自分の内面をこんなに描写してくれた太宰に感嘆した。そして、自叙的なんだけど、あくまでもフィクションの小説に仕立てるあたりは、読み終えてため息が出た。
    (ただ、追い詰められてにっちも

    0
    2026年02月16日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚でございます♡
    少しずつ読んでます(o^^o)


    今回は太宰治でございます


    お恥ずかしながら
    たぶん太宰治も初めてですね、、、
    (教科書はわからないけど)



    きりぎりすです




    売れない画家であった夫が
    成功したら、変わってしまった
    それを嘆く妻の思いについて書かれています



    イラストはしまざきジョゼさん



    物語の雰囲気に合った作品を邪魔しないイラストでした(^^)



    貧乏でも慎ましく暮らすことに幸せを感じる妻。そして成功して変わってしまう夫に失望していく、、、、
    私なら成功バンザーイ!ってなりそうだけど笑

    夫のいやーな感じがとてもうまいなぁと思いました。

    0
    2026年02月16日
  • パンドラの匣

    Posted by ブクログ

    「正義と微笑」を読みたくて買ったが、表題作「パンドラの匣」もよかった、面白かった。
    「太宰文学に珍しい明るく希望にみちた青春小説」とあらすじにあったが、確かにこの2作は、堕落していく方向ではなく、先を目指していく男子を描いていて明るいと感じられた。それでも、「正義と微笑」の芹川進くんは死にたいと思案するし、「パンドラの匣」のひばりも死を見つめるところから始まっている。

    この作品を読んで「明るさ」について考えた。
    何も不安がなくて馬鹿みたいに明るいことも違うし、飾って明るくしようと努めるのも違う気がする。太宰の書いた明るさは、苦しみ抜いた先でふっと力が抜ける(作品の中の言葉を使えば)「かるみ」

    0
    2026年02月11日
  • 人間失格

    Posted by ブクログ

    タイミングが心配だったけれど、思ってた以上に楽しんで読めた。笑
    葉蔵の苦悩は今の人間にも理解できるし、むしろそう思ってる人の方が多いのでは、と思えるほど。
    でも彼が「狂人」になってしまったのはなぜだろう?
    太宰本人の人生の過酷さが詰まっているので、いましんどい人は読まない方が良いね。

    0
    2026年01月29日
  • ヴィヨンの妻

    Posted by ブクログ

    まじでどうしようもねえ〜って感じなのに一気に読んじゃった。晩年の短編が収められているからか、全体的に陰鬱とした暗いものが漂っているけれど、でもやっぱり面白いんだよなあ。なにがどうしてこんなにぐいぐい読ませられるのか、自分でもわからないけれど。はっきり言ってしまえばとても自己中心的だし、別に感情移入するわけでもないのに…面白いとしか言えないのが悲しい。語彙力求む。
    特に「おさん」すきだったかな。

    0
    2026年01月24日
  • 惜別・パンドラの匣

    Posted by ブクログ

    「パンドラの匣」が、タイトルから凄そうでどんな重大なことが書かれてるんだろうと読んでみましたが、「パンドラの匣」は思ったより全然明るくて、穏やかな青春恋愛小説って感じでした。知識的には勉強になることもありましたが、本屋さんで宣伝されていたりここで他の方が感想に書かれていたりするような人生の勉強になることはあまり見つけられなかったのは私がまだ若輩者だからでしょうか(大学生です)

    「惜別」の方が勉強になる事が多かったです

    0
    2026年01月21日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お姉様のお手紙がロマンチストで、確かに読んでいるとすこし気恥ずかしくなります。
    でもそこが良かったです。
    短編で読みやすく、想像つきやすい、分かりやすくてとてもここもよかった。
    姉妹の愛情を感じます。

    0
    2026年01月16日
  • 斜陽 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    和子の恋愛観や直治の生に対する絶望みたいなものに共感できるところが多かった。この小説において共感できるとか納得出来るというのは自分が少し成長したという事なのかなと思った。
    太宰治の小説を初めてじっくり読んだ気がするが、表現がすごく綺麗だなと思った。また何かしら読もうと思う。分量も少ないのですぐに読み終われた。

    0
    2025年12月27日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    彼の作品は主人公が太宰治の実体験などが濃くノンフィクションとフィクションが曖昧に感じる。
    だから、彼の作品一つ一つは独立して成立しており、まるで「太宰治」自身が一貫として主人公に見え、彼自信が作品であり、基本的にどの話も好きになる。

    0
    2025年12月21日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読む前はTwitterで話題になっていたのをみて買ったので恋愛ものかと思っていた
    疲れていても読みやすい短編集だった
    令嬢アユだけは太宰に女性を消費する側の自覚が足りなくてどうかと思うけど佳日は良かった
    解説を読んで戦時中の厳しい時代に文学と向き合っていた太宰の覚悟や真剣さを感じたけど実際は自分よりいろんなものが見えているんだろうな
    文学とは欲に流されず他者への配慮を忘れず、構造を明らかにすることなのかな

    0
    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

    Posted by ブクログ

    男性の存在意義はなんなのだろうか。
    自分にも家庭にも臆病で、自信がなくて。後ろめたいことがあると、真っ向から向き合うことに怯えて短略的に怒鳴ることしか出来ない。仕事をしてお金を家に入れることだけが役割だったのだとしたら、今は女性もお金を稼ぐ。夫にも気を遣え、子供も育てられ、配給の情報を取り生きるために食べ物や衣服を揃えることもできる万能な女性。
    男性に出来ることってなんなのでしょう。

    などと、男性の家庭での必要性について考えさせられるお話でした。

    ふと時間を置いてみると、この作品は男性を頼りなく魅せるために、女性の忍耐美のようなものを際立たせている気もする。私が悶々と考えた、男性の家庭での

    0
    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

    Posted by ブクログ

    ▷親友交歓
    内心快く思っていないのに社交的であることを「軽薄」と表現しているのが、太宰治がいかに人間の裏表・処世的な振る舞いを忌み嫌っていたのかが現れていて良かった。

    0
    2025年12月17日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    成功の光と影 
    奥さんの気持ちわかります。慎ましく必死に暮らしていたころが幸せだった。旦那さんは富と成功により変わってしまったんですね。確かに何が正しくて間違いかわかりませんが、生活に嫌気がさしたんでしょうね。

    0
    2025年12月07日
  • 人間失格

    Posted by ブクログ

    人のことを気にして着飾ったり、嘘をついたりなど、したことあることや感じたことを言語化してるのですごく共感できた
    ここまでは堕落してないがこうもなり得たと思うから反面教師にしていきたい

    0
    2025年12月06日
  • もの思う葦(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    他人の文学に対する強烈な批判や、自作の批評者、特に 芥川賞の選考委員であった 川端康成への捨て身の反論など、『人間失格』でファンになった読者は、太宰を薄氷のように繊細なメンタルと捉えているでしょうが、本書では強烈な批判精神にパンチを食らうでしょう。

    「日本の既成文学に対する最も本質的な批判を行った歴史的な記念碑」と解説者が絶賛しています。「霊感のごとく天から得られた言葉」を駆使した批評は詩のように刺さります。

    重版出来を50刷以上も繰り返しているのがその証です。太宰ファンは必読の批評集です。

    0
    2025年12月02日
  • 魚服記(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ともかく人が死ぬ不吉な滝壺の話。
    太宰治は「少女」を描くのが上手いよなぁと思う。
    大人から見た、瑞々しさ、幼さ、残酷さを持った「少女」。
    おまけに挿絵が、華奢だけど少しずつ色気が出てくる少女の様子が上手いんだ。
    孤独な父親に対して
    「おめえ、なにに生きでるば」。
    聞いてはいけない質問だ。答えられない上に、相手を追い詰める残酷さがある質問だからだ。
    でも、親に対してこういう視点を持ってしまうのが娘だよねえ。

    雪の中で目覚めてから、スワが走り出す様子が見どころだと思う。親父は何をしたんだよ。

    0
    2025年12月01日
  • 晩年(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一ヶ月かけて読み切った。
    太宰が27歳で出した、処女作品集『晩年』。執筆したのは23, 24歳の頃だというから、二十代半ばである私は、ただ凄いなァと思って、共感するところも多かった。
    『晩年』というタイトルからも、これが自殺を前提に書かれた遺書的な作品であることがわかる。
    解説には、自分の人生を懸けて『晩年』を書いたが、それが文壇に評価されて、太宰自身も「もっと書くものがある」と、書くことで生きることを続けられた、そんなような経緯が書かれていた。

    本作品集は、色んな手法が試されていて、自叙的な作品もあれば、視点がひっくり返る寓話的な作品もあったり、滑稽な諧謔のある傑作もあったりと、太宰の魅力

    0
    2025年11月20日
  • 斜陽 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    audibleにて。「既読がついたり瞬時にやり取りできるLINEみたいなツールがない時代だと、相手の返事を想像してその先まで書くんだなあ」と、主人公の手紙を読みながら思った。母親のおしっこのくだりで声を上げて笑ってしまったが、終盤の弟の遺書はすごい良かった。

    0
    2025年11月17日
  • P+D BOOKS 帰去来 ~太宰治私小説集~

    Posted by ブクログ

    何度めかの再読
    今が最も心に沁みたと感じたことは
    過去を記憶しておれぬ愚かしさゆえか
    卓抜の文章表現にあやかりたい
    もう会えぬ同人とまた話したい

    0
    2025年11月09日
  • お伽草紙(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    戦時中に書かれた作品で、いずれも古典や民話、伝承を基に、彼独自にアレンジした小説である。解説にあるとおり、この時期の太宰治は、彼の読書体験から、作中人物の心理や情景を解釈して創作するという手法がなされている。

    0
    2025年11月09日