太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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    読むのは4回目。読む年齢によって感じ方が異なる不思議な本。
    暗いな。自分よりも生きづらそうなのでなんか安心してしまう。

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    2026年05月21日
  • 人間失格

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    ネタバレ

     ごつごつの文章。リズムはまずまずなので最後まで読める。

     内容は身を持ち崩した男の物語。この本はタイトルの妙と当時としては衝撃的なダークな人生の内容でつづった小説、ということか。

     このあと、同様な本は山ほど出ていて、表現や構成が「人間失格」よりずっと良いものもある、ということか。

     この本が書かれたのは戦後の1948年。読んでみた感想として明治期の本かと思っていた。

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    2026年05月13日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    学生時代、『待つ』を読んだ時に、この短い文章でこれだけ不安定な心情を表現できる文豪の才に衝撃を受けた記憶があったのと、乙女の本棚シリーズの本が欲しいなと思っていた頃にたまたま書店で見かけたので購入。

    最初の数ページは、百年前の太宰の語りと、現代調のイラストに隔たりを感じたが、しだいに、じわじわと、この作品で語られている心許なさとイラストの虚無な眼をした少女が重なってきて、何度も読み返してしまう。眺めれば眺めるほど、小説世界を深掘りしていく耽美で病みを抱えたイラスト。

    関係ないけど、ゲスの極み乙女の「id1」という曲に「ぼくらは少しだけ明日を待ちすぎてる気がする」という歌詞があるのを思い出した。戦争が始まって世の中に置いてきぼりにされたように感じて、生きづらさを拭ってくれる突破口を求めている。
    この作品の最後の一文に、学生時代の私はただならぬものを感じたのだが、歳をくってから読むとそこまでの衝撃はない。ただ、確かに、どこかしらの駅に、こういう若い子はいるだろうなと思った。昔は私もそういう子どもだったかもしれない。そして、そういう頃の感性を忘れないでください、と語りかけられている気になった。

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    2026年05月09日
  • ヴィヨンの妻

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    ダメな夫を支える妻の話

    ダメな夫なんだけど憎めない。妻も妻で仕方ないなーという感じで生きている。どうにか生きていく、怒っても仕方ないもの〜という雰囲気がちらほら見えていてでもそれは物分かりのいい妻ではなくて、妻は妻で夜の世界を知り、時には客と関係を持ったりしている。生きるためには強くいなくてはとその当時の生き様みたいなものが見えた。

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    2026年05月07日
  • 人間失格

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    最後の畳み掛けは圧巻でした。

    太宰治の文章にはストーリー性があって、やや難解な語を使っている所もスラスラと頭に入ってきました。多分意識されてるのかな?

    肝心の内容はここでは話しませんが、読んでいる内に感情が奥へ奥へと引き込まれていく感じで、思わず見とれてしまいました。締めは、太宰治の矜恃とも言える、圧巻の締めでした。

    読んでみてこの感覚を味わってみてください。基本的に読みやすいので、若者の方にもおすすめできます。

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    2026年05月06日
  • 人間失格

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    初めての太宰治。思ったより暗めの物語で、出口のない感じが凄かった。様々な社会問題が取り上げられており、それが今の現代人にも刺さっているのではないかと思った。「人間失格」な葉ちゃんが結局一番人間っぽいのではと感じた。

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    2026年05月06日
  • スラよみ!日本文学名作シリーズ4 富嶽百景

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    中学か高1のころ読んだのだが全く忘れている。太宰はあまり富士山を支持していないのだが富士山には月見草がよく似合うなどを残し、御坂峠の晩秋に旅館にこもったときのエッセイ小説。中学のころわかって読んでたのかな。太宰の本は読みやすかった。

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    2026年05月04日
  • ヴィヨンの妻

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    太宰治晩年の短編集
    戦中の疎開中の出来事としての話しが多い
    そして晩年ということで
    なかなか苦しい生活の家庭や
    それをかえりみずに
    家に寄りつかない男の姿
    健気に子供を抱えながら支える
    妻の大変さ
    などなどまるで自分のことのようだけれど
    はたして本当に
    こんなふうだったのか
    それとも自分の不甲斐なさを
    嘆きつつそんな男ばかり
    物語上に登場させているのか
    「おさん」では
    愛人と出かけたまま帰らず
    妻は諏訪湖まで遺体を受け取りにいく
    いつしか心の中は
    こんな将来でなければならないと
    思い込んでいったかのよう

    軽快な楽しい、しかもオチがあったり
    そんな文章からは
    お茶目な一面をうかがわせるが
    本当の太宰治は
    はたしてどんな人物だったのか
    会ってみたいものです

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    2026年05月03日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

     面白いが、誰に感情移入をすれば良いのか、何をテーマとして考えれば良いのかがわからなかった。前半は華族が徐々に困窮していく様子が描かれていたが、後半には恋愛模様が入ってくる。直治の絶望もそこまで描かれることなく、あっさり自殺してしまった。かず子の恋愛も上原に会いにいく前の心情、手紙、会っているときは面白かったが、あっさり終わってしまった印象。解説でも言われているように「膝を叩きたくなるような文章」はなかったように思える。

     解説を読んだことで『斜陽』の読み方がわかった。
     母と娘がだんだん落ちぶれていく。それと同時にかず子は思想が浅く飲んだくれの上原に惹かれていく。母が結核で死に、直治が自殺した中、醜くても生きる道を模索するかず子が描かれている。暗く繊細で退廃的な太宰が描く生きる決意が描かれている。

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    2026年04月25日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    素直な感想だと
    共感できる事はあるが、共感しきれないだった。
    主人公程、自分の気持ちを理解してそれを抑え込める程我慢強く器用じゃない。
    自分は何を求めてるのか今でも分からない。楽したいけど楽すぎても嫌やという我儘な性格なので、、、
    自分の欲そのままに生きたら人間として駄目になる、この人間は社会の中で生きる人間の事なのかなと浅はかに思いました。

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    2026年04月22日
  • 人間失格

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    人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。

    このフレーズがとても好き!
    太宰治初めて読んだけれど、こんなに読みやすいんだと驚いた!
    勝手に読書最上級者じゃないと読みづらいかなと思ってた!

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    2026年04月19日
  • 人間失格

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    短いのに、というか、短いからこそ長年棚に置かれ続けていた迷作をやっと読みました。共感できないけど、「こういう人を知っている」という感想。見た目も愛想も良く、大抵の人からは好かれ、酒癖が悪いというお茶目もあるけど、心底臆病で、その割にプライドが高く、人の優しさにつけいり、親密な関係を築かない奴。嫌いになれないんだよなぁ。1年くらい連絡をとってないけど、「失格」の烙印を押されていないことを願う。小説自体は、わかりやすく堕ちていくのが滑稽で、最後の最後のタイトル回収で拍手したくなりました。

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    2026年04月18日
  • 津軽(新潮文庫)

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    本書は、太宰治が新津軽風土記の執筆を依頼されて、生まれ故郷の津軽を歩いた旅日記だ。

    完全なる私見だけれど、この本の面白さは3つある。
    ひとつめは当時の津軽の風土に対する生き生きとした描写だ。書かれたのは昭和19年なので第2次世界大戦末期だが、ほのぼのして豊かな風土が歴史とともに描かれる。それは津軽に行ったことが悔やまれるほどだ。この本を手にして津軽を旅したくなる。

    ふたつめはやはり太宰の女々しさというかうじうじしただらしのなさだ。彼の生家に仕えた女中や書生を訪ね歩く中で、太宰の煮え切らないウジウジした態度が垣間見える。そしてそれは太宰の魅力でもある。彼の人生を辿る旅でもあるので、太宰という人間がどうつくられたかが自らの筆で書かれており、そこも面白い。

    最後はなんと言っても育ての親であるたけとの再会の場面だ。この本のクライマックスでもある。病状だった母のかわりに幼い太宰の面倒を見て、本を読ませたたけと30年ぶりに再会を果たす。ここは良質の恋愛小説でも読んでいるかの気持ちになる。

    いろいろな楽しみ方ができる太宰らしくない明るい終わり方の本だった。

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    2026年04月13日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ユダがキリストを裏切るまでの間に、本当にこんな葛藤があったのでは無いかと思わせるほどの説得力があります。今でもユダは裏切りものとして言い伝えられていますが、ユダからすると先に裏切ったのはキリストの方なのかもしれないと思うと、聖書の解釈も色々出来るのだなあと思いました。

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    2026年04月11日
  • 人間失格

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    「ダメ男だ。」
    と評価して読み終える人もいるかもしれない。

    幼少期からの人生をここまで鮮明に、秀逸な文で心情を表した人は他にいないのではないかと思う。まさか彼と同じ人生を歩んだ人は殆ど居ないと思うが、そのダメ男の感情の中には私達の心の奥底にあった幾つもの共通点が、遂にその素晴らしい文で輪郭を浮かべられたはずだ。

    この一冊は彼の人生を持ってして作られた唯一の本であり、死を予定した本人にしか造ることの出来ないもの。死を予定したことで許された走馬灯である。本作に追随する偉大な作品は、今後造られることは殆どないと思う。

    ダメ男、ただこのダメ男によるあまりにも有名な「人間失格」という存在は間違いなく我々の心の柱になり、どれだけ多くの人々の心を和らげ、救ったのだろうかと想像する。この作品があまりにも有名であるという存在は、私には計り知れない程大きな意味を持っていると思う。その点日本人は幸運だとさえ思ってしまう。

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    2026年07月31日
  • ハムレット! ハムレット!!

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    シェークスピアが開けた小窓から無限の宇宙が広がっていく。16-17世紀に書かれた作品が現代でもこれほど人の心を掴んでいることに鳥肌が立つ。文学の持つ底知れなさを思う。

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    2026年03月28日
  • 人間失格

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    学生時代に読んだという人が多いと思う。
    もしそうであっても、25〜29歳あたりの人が読むとまた違った印象を抱くと思うので、是非再読してほしい。

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    2026年03月25日
  • ヴィヨンの妻

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    自分が買ったのは昭和54年の異なる短編集でした。

    ヴィヨンの妻はじめ、第二次世界大戦前後の時代背景描写が良い。物資は薄いけど人が濃いというか、、

    ヴィヨンは、ダメ男を守る健気な嫁の話だけど、最終的に女性の器の大きさを感じる素敵な話でした。

    しかし、、この時代の男はろくなのいないな笑

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    2026年03月20日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    以前読んだ斎藤孝先生の本に
    『新樹の言葉』
    が紹介されており、とても気になったので表題作のみ読みました。

    太宰治にしては珍しく?ほんのりと清々しさが残るお話でした。
    文章もわかりやすかったです。

    誰かにとっての○○。○○に入るのはアイデンティティ。相互性といってもいいのかもしれない。

    自分がどんな立場なのか、誰かにとってどんな存在なのか。
    そういう立ち位置があれば、本作の主人公のように強く生きていけるようになるのかもしれない。そう強く思わせてくれる作品でした。

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    2026年03月12日
  • 漫画 人間失格

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    漫画人間失格
    太宰治、森稟漫画
    文響社


    人間に期待するのはもうやめませんか
    私たちが感じる「生きづらさ」の正体
    この絶対感、圧倒的に共感
    人とうまくやれないのはあなただけではありません

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    2026年03月08日