太宰治のレビュー一覧

  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「ろまん灯籠」が読みたかった。
    個人的に、小説の中で登場人物たちがそれぞれ物語を書く、それぞれの人物に合わせてちゃんと内容に人柄が表れるよう仕上げてある、というところがおもしろかった。
    太宰治もこれを書くのはおもしろかったんじゃないかな。

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    2025年06月24日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    これは「大人の絵本」。(そのまんま笑)

    その昔深夜にやっていたそっちの意味じゃなくてね。(知らなくて興味ある方は調べてみてもいいけど、結果に責任は持ちません笑)

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    2025年05月13日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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     読み終わって、ほおっと嘆息が漏れました。

     これは、19歳で風采の上がらない貧しい画家に嫁ぎ、5年間の結婚生活を経て、夫となった男の本性が少しずつ露わになる中で、その違和感に苦しんだ挙句に、別れを告げることを決意した妻が、夫にしたためた手紙です。

     「おわかれ致します。あなたは、嘘ばかりついていました。」で始まる太宰独特の語り口は、淡々と、しかし、ひりひりと妻の心情を伝えます。

     本の帯に書かれた「小説としても 画集としても 楽しめる 魅惑の1冊」という言葉そのままに、しまざきジョゼさん書き下ろしのイラストは、読解を助けるとともに、作品の風情を視覚化して空気感を画にしているかのようです

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    2025年05月10日
  • 人間失格

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    子どもの頃から本心を隠し、お道化ることで他者とのコミュニケーションをとってきた主人公の葉蔵。

    相手は本心を言ってくれていると信じて他者と関わっているけれど、自分はいつでも本心を言っているのか?、そうでない時もあるなぁと思う。信じて他者と関わっていかなければ、自分を保っていけないだろうと思う。

    葉蔵の行動や心情が丁寧に描写されていて、葉蔵の考え方についてよく理解できた。

    最近は古典の名作を読みたい、読まなきゃという気持ちが強くなっているので、これから読み進めていこうと思う。

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    2025年05月04日
  • 津軽(新潮文庫)

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    津軽地方に旅に出たくなる作品でした。自分のことを素直に書いてる部分が好感持てました。『人間失格』に続いてふたつ目の太宰治作品を読んだわけだけど、やっぱりこの人は天才だと思う。

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    2025年04月25日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    途中で、あ!キリストの話かっと気付いた。何だか日本的な雰囲気が漂っていて不思議な後読感だった。
    太宰治っぽい、ネチネチ、だらだらした独白で、私は好き。

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    2025年04月23日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    好きだったなあ
    恋に溺れ、思想に殺され、道徳に苦しめられる、姉と弟、今でも、今を生きてる誰にでも、重なると思った

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    2025年04月19日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    「道徳の過渡期の犠牲者」、この言葉は刺さりました。なぜなら、現代にも当てはまると思ったからです。
    それはさておき、この本の登場人物全員がこの犠牲者に当てはまるが、私は、かず子の母だけは、犠牲者ではなかったと思います。最後まで子供たちが敬愛する貴族の母であり続けたからです。
    となると、かず子は犠牲者ではあるかもしれないがうまく時代に適応し、直治は適応できなかったのではないかとも思いました。
    「人間失格」もそうでしたが、「斜陽」もまた、自分が持つ特性(「斜陽」で言えば貴族である自分、パーソナリティとも言うのか?)を持て余し、受け入れられず、そのせいで苦しんでいる人を書いていたので、太宰もまたその違

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    2025年04月10日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    期待していたほど憂鬱な気持ちにはならなかった。
    自分のした小さな事が周りにどのように影響するのかとても不安になる気持ちに共感した。
    主人公はとても生きづらそうだと思った。

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    2025年04月08日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    多分、この人は人間を、と言うより男全般を、このような存在としてしか捉えることが出来なかったのだろうか、と何となく感じた。斜陽、ヴィヨンの妻の女性像、世の中の苦難や、時には道理を軽々と飛び越えて生きていく存在に、実は憧れて居たのだろうか。だとすれば、女性と言う存在を分かっているようでそうでなかったのか、分かっているつもりで(無意識に憧れて)書いていたのか。
    メロスにしても、実際にはこのような人間など居ないと信じた上で書いていたのかも(それでも、中盤、弱気に捕らえられたメロスの独白は、何となく人間失格等の男性の自己弁護を思わせる)。だとすれば、自己をより投影していたのは王のキャラクターかも。でも、

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    2025年03月23日
  • ヴィヨンの妻

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    死を身近に感じる話が多く、太宰治の価値観と時代変化の葛藤が伝わってきた。
    トカトントンとヴィヨンの妻が特に面白いです。

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    2025年03月19日
  • パンドラの匣

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    『正義と微笑』は日記形式、『パンドラの匣』は書簡形式で展開される。

    2作品とも太宰の作品とは思えないほどの瑞々しさを感じる青春小説だった。
    特に『正義と微笑』の青年の精神的な成長過程は、読んでいるこちらが励まされるような清々しさがあった。

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    2025年03月18日
  • 晩年

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    ネタバレ

    魚服記、雀こ、道化の華、彼は昔の彼ならず、ロマネスクが好きだった。
    魚服記は晩年の中で一番好きだった。考察の余地を与えてくれる文章でありながら無駄な部分が一切ない。日本神話のような幻想的で格調高い雰囲気は完成されきっており、色々な考察をしなくても作中の雰囲気を感じるだけで好ましく思える小説。父とスワの関係性やスワの行末などは本当に微かに匂わせるだけの表現になっていて、物語の幻想性を高めている。そこの塩梅がとても良かった。
    道化の華の始まりは何ともない文章で普通に読んでいたのだが、途中で登場人物達が険悪な雰囲気になり、読むのに少し嫌気がさしてきた時に筆者の『僕』が出てきてつらつらと散々言い訳を並

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    2025年03月17日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    大庭葉蔵という男が人間失格に至るまでの過程を、彼自身の視点から手記にまとめたお話。手記は三葉に分かれており、幼年期・青年期・成人期の出来事と彼の心情が記されている。

    このお話を初めて読んだ時は、葉蔵が抱える苦しみに同情し、彼の身に起こる出来事を不運に思っていた。

    しかし、改めて読んでみて、どこか遠回しに相手を馬鹿にするような葉蔵のクズさに、不快感を持った。彼がヒラメから学業復帰の話を持ちかけられた時、ヒラメに助けを求めず家出してしまう。
    この一人で何とかしようとして、結局他人に迷惑をかけてしまうようなことが、お話の中で多々あり、葉蔵の幼さを感じた。

    お話の中で印象的だったのは、物語終盤で

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    2025年03月14日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    執筆された時期が30歳過ぎとはいえ(自殺する数年前だったりわずか数か月前だったり)、やはりデカダン抗議・故郷津軽を描写させた太宰治はどうにもこうにも素晴らしい。嘘はじめに、あと戦中戦後の酒がのめない環境で酒ほしさにいろいろする行動もいかにも太宰。寄せ集めながら私は短編集もけっこう好きなので実は嬉しい。頑固で間の抜けた老人、黄村先生シリーズなんか私はとても気に入ったキャラなのでもっと創作してほしかった。雀は遊女との関係はかくあるべしという理想論なのか実話なのかあえて曖昧な所も太宰。ミステリー調の犯人と女神、新境地なのかもしれないが、太宰よりもほかの作家のほうが強いジャンルなので、この路線は太宰に

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    2025年02月27日
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

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    第2弾。本家の内容はすっかり忘れてしまったけれど、それでも江戸川乱歩と太宰治のお話は良かったと。

    で、今回あらためて江戸川乱歩の面白さを認識した。
    太宰治はそこそこ読んでいるけれど、ミステリー好きなのに、乱歩はほとんど読んでない。

    これからのんびりと読んでみようと。
    春になったら、古本屋さん巡りに出かけよう。

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    2025年02月26日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    太宰治はユーモアさを備えているのかと思い知らさらました。
    それくらいこの一冊はおもしろくアレンジが効いていて、楽しくて、時にダークな面にドキッとさせられる。

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    2025年02月26日
  • ヴィヨンの妻

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    太宰治はフェミニストなんだなと思わせる作品でした。
    夫の大谷の不祥事にも妻として粘りよく対処して、逆境をプラスに転じる所は、この作品が書かれた時代からすると、女性はしたたかで、もともと強いものだと言う宣言をしているようでした。

    太宰治の作品のダメな男は、太宰治本人だといわれてるみたいですが、そうであるところもあるでしょうが、そうでないところもある。

    太宰治にとっての太宰的と言われる人物は、作品のコメディ性を高める為のデフォルメであるような気がする。

    冗談で他人を貶めて笑いをとる事は、劣って簡単なテクニックですが、自分を貶めるテクニックは簡単なようで難しい。

    かれは、そらを連発して使う

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    2025年02月25日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    太宰の文学は、一読したときに何とも言えない感情が残る…。エグ…と声が出てしまった。
    自身をマリアに見立て、革命と恋を謳うかず子。貴族という立場である彼女らが、すべてを失い、世間と戦い…。

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    2025年02月23日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    葉ちゃんは道化を演じており本当の自分を見せない。自分は彼に共感はしなかったが、偽ることでしか生きられない人間もいるのだと悟った。今でこそ多様性という言葉で許されるような言動、思えば彼は何かしら精神疾患を抱えているのかと察するほどの社会不適合感があった。現代社会でも彼のように偽りの皮を被って苦しむ人が大勢いるのかも知れないと感じた。

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    2025年02月19日