太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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     昔、若い頃に読んだ時、あまりにも退廃的で自虐的な描写に、太宰治を敬遠するほどになってしまった作品。
     歳を重ねて、今読み返してみると妙に共感できる部分が増えていることに気づいた。

     自分の中の恐怖や不安、陰鬱な心を繕うように表ではおどけてみせる。
    そしてそんな姿を俯瞰して見ている自分もいる。
     いろいろな方向から、いろいろな自分が押し寄せて、やがて自分自身が崩壊していく様は、けっして他人事とは思えない姿だった。
     人間が、人間としてバランスを崩さないように、上手に生きていく術を見つけることが、人間としての平和に繋がるのかもしれない。

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    2026年09月13日
  • 斜陽

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    第二次世界大戦後の、没落貴族の母、娘、息子。
    敗戦後の生活の様子や、貴族が没していく様子、そこからの自分の生き方を決めるまでが書かれています。

    太宰治は人の転落を書くのがすっごく上手い。
    何か本人の人格に問題があるというわけでもないのに、取り巻く環境やタイミングによってこんなに人生を左右されてしまうのかと、自分ももしかしら近い将来そうなるのかもしれないと思わされる生々しさがある。

    かず子はきっと、本人は逞しく図太くなることなんて望んでいないんだろうけれど、環境がそうさせてはくれないんだろうなあ。
    貴族という立場ではいられず、1人の女性として、1人の母として、どうにか生きていかなくてはいけな

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    2026年09月13日
  • 人間失格

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    この小説が、普段は道化によってひた隠しにしてきた作者の内的真実を徹底的に深掘りし告白した自叙伝だからこそ、現代において違和感や生きづらさから自分を取り繕ったり、嘘を言ってしまうような読者の人に対して、その行動の裏にある意識が書き連ねられているようで、今もなお共感を得て、愛読され続けているのだなと感じた。すなわち私たちは自己分析の究極系を見せられ、その重なりに自己を投影しているのだと思う。作者と思考の深さは違えど、どこか通ったことのある道のような既視感があり、破滅に至るような凄まじい作者の人生をどこか間近で見れているような感覚がある。苦悩に対する目から鱗のような解決策を提示してくれる訳ではないけ

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    2026年09月09日
  • 人間失格

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    表紙カバーに書かれている太宰治の生涯を踏まえながら読むと、主人公も周囲の人間もとてもリアルに浮き出てきて、写真では血の通っていないように見える主人公が特に生々しく感じられた。道化を演じたり、酒や女、薬に溺れたりする様子はタイトルと反してとても人間らしいと感じた。

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    2026年09月07日
  • 人間失格

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    強い自意識、ナルシシズム。

    ずっと考えてしまう。
    考えずにはいられない。
    他人からどう思われるか。
    生きづらい。

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    2026年09月05日
  • 人間失格

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    「自分は、これまでの生涯に於いて、人に殺されたいと願望した事は幾度となくありましたが、人を殺したいと思った事は、いちどもありませんでした。」
    これだけで、語り手の殆どがわかってしまう素晴らしい文章。一語一語をにらみ、じっくり読むことで見えてくると言うのではなく、すぱっと頭に入ってきたと同時に、語り手の人格が形成されていく流れを体感できる。もちろんこれまでの文章が助けに入ってくれているのだろうけども、それにしても良い。

    語り手は罪人として縛られているときの方が、そうでないときよりも不安を覚えず、ほっとした気持ちになる。この描写がやけに印象深い。簡単に自らを彼に重ね合わせてはいけないような気がす

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    2026年09月05日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    太宰治って今でもこんなに読みやすいんだというのが最初の感想かもしれない。時代背景などを加味したうえでその鬱々とした雰囲気の一端はしっかり伝わってくる、名著。

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    2026年09月03日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    戦後、没落していく貴族を描いた小説。最後の直治の遺書があまりに切ない。結局、生きてきた環境が違いすぎると、真に仲良くなることは難しいのかもしれない。ちなみにかず子が上原と一度会っただけで好きになるのは理解不能だし、最後子供授かるのもなんか気持ち悪い。

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    2026年09月02日
  • 人間失格

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    太宰治作品は走れメロスしか読んだことないです。
    新潮文庫の夏のプレミアム文庫で買いました。
    黒カバーに金箔印刷カッコイイ

    太宰治ファンに怒られるかもしれないですけど、現代のXにいるめっちゃ文章力ある妙に自虐うまいオタクくんみたいな文体でたまげた。
    ()で補足する文章小説あるんだ...私もよくSNS文がソレになるので、無知のリスペクト文体だったのかも⁈??????(文章力無人間、逆にそんなことを言って恥を知れではある...すみませんでした)

    内容面白かったです。
    面白かったって言っていいか謎だけれど...
    いい感じになった女との結末を、次の行で結果書かれてるの凄い。
    おい!ネタバレするなよw

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    2026年09月02日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    戦後の1人の貴族女性の生き方を描いた話。
    恋と革命に没頭し、生きようと励んだそのたくましさと、その裏に潜む悲しさ。これはなんとも言葉にできないものがありました。
    また弟の遺書に、姉も美しい。このように記載があって感動しました。
    人間失格を読んだ後に読んだのですが、どこか葉蔵のようにとても生きれないという侘しさを感じ、心に残る1冊だった。

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    2026年09月01日
  • 人間失格

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    全然人間失格じゃなかった。むしろ人間臭くて優しくて自分がないがためにどんどん堕ちていくのが悲しい。むしろ人間失格なのは世間でうまくやっている周りの人間だよ

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    2026年08月30日
  • 斜陽

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    斜陽、秘め事でこころが燃えたときの光?
    心がまっすぐな人たちの「ねじれた愛」を感じます。

    「新しい倫理。いいえ、そう言っても偽善めく。恋。それだけだ。……私はいま、恋一つにすがらなければ、生きて行けないのだ」

    「小説を読んで襟を正すなんて、狂人の所作である。……よい作品ほど、取り澄ましていないように見えるのだがなあ」

    取り澄まさず、心がまっすぐであればあるほど、愛がねじれてゆく。斜めになる。「拗らせる」とはこういうことか、と考えさせられました。何度も読みたい!

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    2026年08月30日
  • 人間失格

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    なんだか自分のことを言っているみたいと思っていたら、解説にもそのような内容のことが書いてあって、びっくり。

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    2026年08月29日
  • 津軽(新潮文庫)

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    太宰治の作品は人並み程度にしか読めていないのですが、なかでもこれは面白かったなと思います。
    太宰治といえば「人間失格」ですし、よく語られるその生い立ちの影響もあって暗く寂しい人物像を思い浮かべてしまうのですが…
    決してそれだけではなく、お茶目でお人よしな面もあって、なんだか放っておけないような気がする、そんな人間味を感じられる人だなと感じました。
    だからこそ、この人が最後には自ら命を絶ったんだなと思うと、なんともいえない悲しさが。

    「さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」という言葉で締めくくるのが好きなんです。
    最期には自死を選んだにしろ、この時の彼にとって

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    2026年08月27日
  • 人間失格

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    ページ数も少なくサクッと読めました。

    終始こちらに語りかけるような書き方で、私も主人公に情が乗りそうになりました。

    太宰先生を初めて読む中で印象的だったのが、作中に嫌味な言い回しがなく、誰かを下げる表現もあまりなかったことです。そのため、私は読後感が割と清涼であると感じました。
    他作品の作中表現も気になったので、次は「斜陽」を読んでみようと思います。

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    2026年08月24日
  • 斜陽

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    大学生の時に読んだことあったけど再読。やっぱりなんか良い。この話結構好き。暗い、落ちて行く、そういう話しが好きなのかなと思う。

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    2026年08月21日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    結構前に読んだからもう覚えてないけど何個かは、これおもろいなって思った話があった。そして,最後のグッドバイはいつかのためにとってる。太宰はやっぱり好きなんだと思う。読書素人だけど。

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    2026年08月21日
  • 人間失格

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    人間関係に1番もがき苦しんで自分を取り繕っていた葉蔵が1番人間らしいとすら思った。最後のあとがきのバアのマダムの一文が全てで、葉蔵は自分が人間失格だと思い込みすぎていたように思う。最後の方の畳み掛けが凄かった。

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    2026年08月21日
  • 人間失格

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    はしりがき、読んでくうちに理解できて面白い。幼いながら生きづらいっていうのを自分で分かっちゃった葉蔵が可哀想。終盤は不幸のオンパレード

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    2026年08月21日
  • 斜陽

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    ジレンマに生きる直治が印象的。
    貴族が没落していく様はなんとも切ない。太宰の教養が存分に発揮されていて、またいつか読み直したくなる文章だった。
    斜陽と聞くと、斜陽産業とか(私は知らなかった、「斜陽族」って言葉の方が流行語だったのね)、なんとなく未来の見えないマイナスな表現に感じている。しかし、そもそも斜陽とは夕方の西陽で日中より明るい、明るさの中に暗さを見出す(逆も然り)のが太宰の捉え方である、という解説を読み、斜陽という言葉の前提(原義)を改めて認識して、この小説の影響力の大きさを感じた。

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    2026年08月17日