太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今まで読んできた太宰の小説の中で最も主人公がワクワクしているような気がする。概ね健康な印象を受けた。
太宰の人柄……常に他者の目線を意識しており、自分に自信がない。でもキザ。不器用な人間。まあモテるだろうな、と思う。
少年時代の描写について:
たかが、十里(約40km)、されど十里。少年時代の小旅行は、別の惑星に行くようなものだったんだろう。私も田舎者なのでわかる。
作中に出てくる太宰のファッションが、おそらくダサい。おのぼりさんルックという感じで愛おしい。慣れない場所に出たとき、ちょっとでもいい服を着て背伸びがしたくなるのは当然のことだ。
大人になってからの描写について:
太平洋戦争真 -
Posted by ブクログ
「人間失格」は、昭和時代にはマスト・リードの文学だった。高校生・大学生の頃、太宰治はハマった作家の一人だった。確か本棚には、新潮文庫の黒い背表紙が何冊も並んでいたと思う。なかでも、「人間失格」は、自意識過剰だった若い頃の私には、自分を代弁してくれていると感じていたように思う。
だからこそ、年齢を重ねて、自意識過剰が減ってしまったあと、あの頃のようにはハマれないだろうと読むことを避けていた。あの頃の感動を、「なーんだ」と上書きしたくないから。
しかし、この度知った英語での読書会。英語で本の話をするのはハードルが高いが、AI英会話アプリ「Speak」を相手に管を巻くことで抽象度の高いことも話せ -
Posted by ブクログ
学生時代、『待つ』を読んだ時に、この短い文章でこれだけ不安定な心情を表現できる文豪の才に衝撃を受けた記憶があったのと、乙女の本棚シリーズの本が欲しいなと思っていた頃にたまたま書店で見かけたので購入。
最初の数ページは、百年前の太宰の語りと、現代調のイラストに隔たりを感じたが、しだいに、じわじわと、この作品で語られている心許なさとイラストの虚無な眼をした少女が重なってきて、何度も読み返してしまう。眺めれば眺めるほど、小説世界を深掘りしていく耽美で病みを抱えたイラスト。
関係ないけど、ゲスの極み乙女の「id1」という曲に「ぼくらは少しだけ明日を待ちすぎてる気がする」という歌詞があるのを思い出し -
Posted by ブクログ
ネタバレ【お、おもしろい】
あとがきの最後の一行を読んで鳥肌が立った。
この最後の着地をもって人間失格は名作になったんだと思う。
葉ちゃんほどではないがら誰しもが自分に重ねてしまう部分があるんじゃなかろうか。
自分の不幸は、拒否の能力の無い者の不幸でした。進められて拒否すると、相手の心にも自分の心にも、永遠に修繕し得ない白々しいひび割れができるような恐怖におびやかされているのでした。
物語としてインパクトのある描写がすーーっと過ぎてしまうのに違和感を持ちながら読み進めた。
言葉遣いが昔なので短編だけど読むのにちょっと時間がかかったがその分細かい描写が描かれていて現代の文学とは別の濃密さがあった -
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太宰治晩年の短編集
戦中の疎開中の出来事としての話しが多い
そして晩年ということで
なかなか苦しい生活の家庭や
それをかえりみずに
家に寄りつかない男の姿
健気に子供を抱えながら支える
妻の大変さ
などなどまるで自分のことのようだけれど
はたして本当に
こんなふうだったのか
それとも自分の不甲斐なさを
嘆きつつそんな男ばかり
物語上に登場させているのか
「おさん」では
愛人と出かけたまま帰らず
妻は諏訪湖まで遺体を受け取りにいく
いつしか心の中は
こんな将来でなければならないと
思い込んでいったかのよう
軽快な楽しい、しかもオチがあったり
そんな文章からは
お茶目な一面をうかがわせるが
本当