太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前半は母とかず子の日常が中心で、あぁ可愛そう。ああ健気だなんて思いながら読んでいた。
しかし、好きなのは弟の直治の日記と手紙、どう狂乱しても貴族であったこと。死ぬことへの権利は母の前では見送らなければならないこと。なんだかとてももどかしく愛おしかった。ママ。という呼び方。決して遊ぶことが楽しくなかったなんて、分かってくれとひとりでに綴られる文章は生暖かくていい。
母は最後の貴婦人というフレーズは、たまらなく好き。かず子が上原との子を直治の子だと偽って奥さんに抱かせたいというのは、最初どういう事だろうと悩んだ。しかし直治の子を抱かせる。それが偽りだとしても、都合のいい夢であっても、尊いような -
Posted by ブクログ
戦後の没落貴族話
儚くも強い、過渡期の犠牲者
生涯温床育ちの優雅で世間知らずの母、それでも母としての健気さにまじで胸打たれて泣いた
かずこちょっとやりすぎと思いつつ、アウトサイダーの自分がそんな涼しいこと思うのは無責任すぎるんじゃないか、とも
貴族。持ってた側、というか持って生まれちゃった側の人間が、生きてるうちにどうやら再び幸せにはなれなさそうと悟った時に、どんな気持ちになるんだろうみたいな文章かなりくらった
どんな気持ちになって、どういう行動に移せば正解なんだろう。
こういうどうしょうもない時代に書かれる人間の反抗心的な読み物がありがたい
リスペクトを知り、謙虚になれる
近代作品の真髄 -
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いる、こういう人。
幸せになることから無意識に逃げて、幸せになりかける度、幸せになれない言い訳を自ら作ってしまう。
叶うのが怖いのか、深層心理では幸せを追いかけていたいタイプなのか、だから終着もしないし、欲もない。
欲があると、手に入れたら幸せになってしまうもんね。
幸せにならないように、でも不幸からは距離を置いているつもりで、結果、不幸にあしをとられながら泳ぐ感じ。
常に不幸の渦潮がそばにあるみたいな、引っ張られるんかな。
苦しいよね、そりゃ。
変わり方は簡単なのに…
できない(しない)頑固さだけが強い。
これが『人間失格』やったかと。
すごい切り口だなと。
『人間』というものがもし -
Posted by ブクログ
乙女の本棚でございます♡
少しずつ読んでます(o^^o)
今回は太宰治でございます
お恥ずかしながら
たぶん太宰治も初めてですね、、、
(教科書はわからないけど)
きりぎりすです
売れない画家であった夫が
成功したら、変わってしまった
それを嘆く妻の思いについて書かれています
イラストはしまざきジョゼさん
物語の雰囲気に合った作品を邪魔しないイラストでした(^^)
貧乏でも慎ましく暮らすことに幸せを感じる妻。そして成功して変わってしまう夫に失望していく、、、、
私なら成功バンザーイ!ってなりそうだけど笑
夫のいやーな感じがとてもうまいなぁと思いました。