太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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    ネタバレ

    【お、おもしろい】
    あとがきの最後の一行を読んで鳥肌が立った。
    この最後の着地をもって人間失格は名作になったんだと思う。

    葉ちゃんほどではないがら誰しもが自分に重ねてしまう部分があるんじゃなかろうか。

    自分の不幸は、拒否の能力の無い者の不幸でした。進められて拒否すると、相手の心にも自分の心にも、永遠に修繕し得ない白々しいひび割れができるような恐怖におびやかされているのでした。

    物語としてインパクトのある描写がすーーっと過ぎてしまうのに違和感を持ちながら読み進めた。

    言葉遣いが昔なので短編だけど読むのにちょっと時間がかかったがその分細かい描写が描かれていて現代の文学とは別の濃密さがあった

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    2026年05月06日
  • 人間失格

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    最後の畳み掛けは圧巻でした。

    太宰治の文章にはストーリー性があって、やや難解な語を使っている所もスラスラと頭に入ってきました。多分意識されてるのかな?

    肝心の内容はここでは話しませんが、読んでいる内に感情が奥へ奥へと引き込まれていく感じで、思わず見とれてしまいました。締めは、太宰治の矜恃とも言える、圧巻の締めでした。

    読んでみてこの感覚を味わってみてください。基本的に読みやすいので、若者の方にもおすすめできます。

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    2026年05月06日
  • 人間失格

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    初めての太宰治。思ったより暗めの物語で、出口のない感じが凄かった。様々な社会問題が取り上げられており、それが今の現代人にも刺さっているのではないかと思った。「人間失格」な葉ちゃんが結局一番人間っぽいのではと感じた。

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    2026年05月06日
  • 人間失格

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    はしがきとあとがきで内容をサンドイッチすることによって、主人公の破滅的な人生を、読んでてつらくなり過ぎないよう、あくまで三人称視点で俯瞰しながら楽しめるようにしているのが読みやすかった。
    解説に書いてあるように、一度精神病棟に入ってから人間としての太宰は死んで、余生を作家という生き物として燃やし尽くしたのだとしたら、太宰の死因は自殺じゃなくて殉職といっても過言じゃないかもしれない。

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    2026年05月04日
  • 斜陽

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    「不良とは、優しさのことではないかしら」
    「破壊思想。破壊は、哀れで悲しくて、そうして美しいものだ」

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    2026年05月04日
  • スラよみ!日本文学名作シリーズ4 富嶽百景

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    中学か高1のころ読んだのだが全く忘れている。太宰はあまり富士山を支持していないのだが富士山には月見草がよく似合うなどを残し、御坂峠の晩秋に旅館にこもったときのエッセイ小説。中学のころわかって読んでたのかな。太宰の本は読みやすかった。

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    2026年05月04日
  • ヴィヨンの妻

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    太宰治晩年の短編集
    戦中の疎開中の出来事としての話しが多い
    そして晩年ということで
    なかなか苦しい生活の家庭や
    それをかえりみずに
    家に寄りつかない男の姿
    健気に子供を抱えながら支える
    妻の大変さ
    などなどまるで自分のことのようだけれど
    はたして本当に
    こんなふうだったのか
    それとも自分の不甲斐なさを
    嘆きつつそんな男ばかり
    物語上に登場させているのか
    「おさん」では
    愛人と出かけたまま帰らず
    妻は諏訪湖まで遺体を受け取りにいく
    いつしか心の中は
    こんな将来でなければならないと
    思い込んでいったかのよう

    軽快な楽しい、しかもオチがあったり
    そんな文章からは
    お茶目な一面をうかがわせるが
    本当

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    2026年05月03日
  • 斜陽

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    太宰作品2作目。
    かず子が上原に送るラブレターが重すぎて笑った。現代でいうメンヘラだな〜と思ったが、上品な口調の中にユーモアがあるから流石。読者に直接語りかけるような口調だから尚面白い!「あなたが私の恋を点火したのだから、あなたが消していってください」
    とか、めっちゃ粘着質だな!!と笑った。

    上原を訪ねるために東京に出てきたかず子が、住所を頼りに手当たり次第に人を頼るという描写があったが、時代を感じさせられてとてもよかった。
    恋焦がれる人に会いたくて、心細く涙しながら人に道を聞くなんて、現代では経験し得ぬことだ。

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    2026年05月02日
  • 斜陽

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    旧い価値観の崩壊と新しい生き方の模索
    死ぬ覚悟と、生きる覚悟
    何かの終わりは、何かの始まりかもしれないと感じた。

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    2026年04月27日
  • 人間失格

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    本書ほど一人の人間の人生に深く関心を持てる作品はないと言っても過言ではない。近代社会における著者の苦悩がありありと文字に起こされている。この短さにしてこの満足度は素晴らしいとしか形容し得ない。太宰の人生の濃さを知ればこそより楽しむことが出来るだろう。

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    2026年04月27日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

     面白いが、誰に感情移入をすれば良いのか、何をテーマとして考えれば良いのかがわからなかった。前半は華族が徐々に困窮していく様子が描かれていたが、後半には恋愛模様が入ってくる。直治の絶望もそこまで描かれることなく、あっさり自殺してしまった。かず子の恋愛も上原に会いにいく前の心情、手紙、会っているときは面白かったが、あっさり終わってしまった印象。解説でも言われているように「膝を叩きたくなるような文章」はなかったように思える。

     解説を読んだことで『斜陽』の読み方がわかった。
     母と娘がだんだん落ちぶれていく。それと同時にかず子は思想が浅く飲んだくれの上原に惹かれていく。母が結核で死に、直治が

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    2026年04月25日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    素直な感想だと
    共感できる事はあるが、共感しきれないだった。
    主人公程、自分の気持ちを理解してそれを抑え込める程我慢強く器用じゃない。
    自分は何を求めてるのか今でも分からない。楽したいけど楽すぎても嫌やという我儘な性格なので、、、
    自分の欲そのままに生きたら人間として駄目になる、この人間は社会の中で生きる人間の事なのかなと浅はかに思いました。

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    2026年04月22日
  • 人間失格

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    人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。

    このフレーズがとても好き!
    太宰治初めて読んだけれど、こんなに読みやすいんだと驚いた!
    勝手に読書最上級者じゃないと読みづらいかなと思ってた!

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    2026年04月19日
  • 人間失格

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    短いのに、というか、短いからこそ長年棚に置かれ続けていた迷作をやっと読みました。共感できないけど、「こういう人を知っている」という感想。見た目も愛想も良く、大抵の人からは好かれ、酒癖が悪いというお茶目もあるけど、心底臆病で、その割にプライドが高く、人の優しさにつけいり、親密な関係を築かない奴。嫌いになれないんだよなぁ。1年くらい連絡をとってないけど、「失格」の烙印を押されていないことを願う。小説自体は、わかりやすく堕ちていくのが滑稽で、最後の最後のタイトル回収で拍手したくなりました。

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    2026年04月18日
  • 斜陽

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    生きることとか恋のつらさの表現が良い
    かず子のあなたの赤ちゃんを産みたいという鬼気迫る思い、破滅感情が心に残る
    貴族の没落に共感できるわけじゃないけど心の拠り所がない辛さは痛いほどわかる、弟の最後の手紙が良かった

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    2026年04月17日
  • 斜陽

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    きっとあたしはさぁ、この時代に生まれていたら太宰治を好きになっていたと思うんだ。
    だって罪な男でメロいもん。
    太宰をメロいという言葉で片付けては良くないけどね。

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    2026年04月14日
  • 斜陽

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    お母さまがスープを飲んで「あ」と言う
    おじさまたちがお酒を飲んで「ギロチンギロチンシュルシュルシュ」と言う

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    2026年04月13日
  • 津軽(新潮文庫)

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    本書は、太宰治が新津軽風土記の執筆を依頼されて、生まれ故郷の津軽を歩いた旅日記だ。

    完全なる私見だけれど、この本の面白さは3つある。
    ひとつめは当時の津軽の風土に対する生き生きとした描写だ。書かれたのは昭和19年なので第2次世界大戦末期だが、ほのぼのして豊かな風土が歴史とともに描かれる。それは津軽に行ったことが悔やまれるほどだ。この本を手にして津軽を旅したくなる。

    ふたつめはやはり太宰の女々しさというかうじうじしただらしのなさだ。彼の生家に仕えた女中や書生を訪ね歩く中で、太宰の煮え切らないウジウジした態度が垣間見える。そしてそれは太宰の魅力でもある。彼の人生を辿る旅でもあるので、太宰という

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    2026年04月13日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ユダがキリストを裏切るまでの間に、本当にこんな葛藤があったのでは無いかと思わせるほどの説得力があります。今でもユダは裏切りものとして言い伝えられていますが、ユダからすると先に裏切ったのはキリストの方なのかもしれないと思うと、聖書の解釈も色々出来るのだなあと思いました。

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    2026年04月11日
  • 人間失格

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    特別であったはずの葉蔵が自分の体験から身近になり、生きづらさみたいなものは、自分だけではなくて全ての人が持ちわせているものかもしれないと感じました。
    相手との間に一枚隔てることで理解できないことを隠しながら生きていく。表と裏があり、それを知らずに信じてしまう怖さと隠すことが常になっていき、自分を見失う怖さみたいなものも感じ、何が正解でどう生きていくのが正解なのか、難しいなと思いました。

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    2026年04月10日