太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら太宰治はすごく昔の人だと思っていたのですが、あれ?自分の祖父と同年代かも?と気がついて、急にものすごく親近感が湧いて読んでみることにしました。
意外と読みやすくてびっくり。
主人公の心情もわかりやすい。
だけど、私はあまり共感はできませんでした。
人間が怖いというところはなんとなくわかるのですが、
人間が怖いから道化を演じるって、ものすごく器用じゃない?いやいや人間関係しっかりやってくスキルあるよーっと思ってしまいました。笑
人の心の中をここまで詳細に知ることはなかなか無いから、そうか、ふだんふざけてるあの人も実はみんな演じているだけなのかも?など、身近な人をもう少し深く観察し -
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私はこの本を読むのに三度挑戦した。
一度目は序章で止まり、二度目は幼少期の部分で読むのをやめてしまった。そして三度目で、ようやく最後まで読み終えることができた。だから今回読み終えたこと自体に、ある種の達成感と意味を感じている。
人間失格を読み終えてまず感じたのは、これは単なる文学作品ではなく、まるで自分のために書かれた本のようだということだった。それほどまでに主人公・葉蔵の姿は、自分の内面と重なる部分が多かった。
特に強く共感したのは、葉蔵の幼少期である。
彼は人の顔色をうかがいながら生き、道化を演じることで周囲の人間関係の中に自分の居場所を作ろうとする。
それは単なる性格ではなく、むしろ人間 -
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人は本当の自分を見せずに生きることもできるし、周囲に合わせて関係を成立させることもできる。しかしその一方で、自分と他人の間には常に見えない距離があり、完全に理解し合うことは難しいのではないかという感覚も感じた。
葉蔵の幼少期の心理には、自分の経験と重なる部分があった。人の顔色を読み、相手が望む行動を先回りして取る感覚は理解できる。そのため物語の前半では強い共感が生まれた。
しかし物語が進むにつれて、葉蔵が同じ逃避を繰り返し、自分を変えようとしない姿を見て、共感は徐々に距離のあるものになった。苦しさは理解できるが、そこから抜け出そうとしない姿には疑問も感じた。そのため、葉蔵の生き方を「理解できる -
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ネタバレ前半は母とかず子の日常が中心で、あぁ可愛そう。ああ健気だなんて思いながら読んでいた。
しかし、好きなのは弟の直治の日記と手紙、どう狂乱しても貴族であったこと。死ぬことへの権利は母の前では見送らなければならないこと。なんだかとてももどかしく愛おしかった。ママ。という呼び方。決して遊ぶことが楽しくなかったなんて、分かってくれとひとりでに綴られる文章は生暖かくていい。
母は最後の貴婦人というフレーズは、たまらなく好き。かず子が上原との子を直治の子だと偽って奥さんに抱かせたいというのは、最初どういう事だろうと悩んだ。しかし直治の子を抱かせる。それが偽りだとしても、都合のいい夢であっても、尊いような -
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いる、こういう人。
幸せになることから無意識に逃げて、幸せになりかける度、幸せになれない言い訳を自ら作ってしまう。
叶うのが怖いのか、深層心理では幸せを追いかけていたいタイプなのか、だから終着もしないし、欲もない。
欲があると、手に入れたら幸せになってしまうもんね。
幸せにならないように、でも不幸からは距離を置いているつもりで、結果、不幸にあしをとられながら泳ぐ感じ。
常に不幸の渦潮がそばにあるみたいな、引っ張られるんかな。
苦しいよね、そりゃ。
変わり方は簡単なのに…
できない(しない)頑固さだけが強い。
これが『人間失格』やったかと。
すごい切り口だなと。
『人間』というものがもし -
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大学を卒業する前に読んで以来、2度目の『人間失格』
前回は新潮文庫のを読んで、以下のような感想を記していた。
/「名作」と言われているので、タイトルに惹かれたのも含め、ずっと読みたかった。
読みやすかったけど、しっくりこなかった。
また年を経て、読み直したい。/
そこから社会に出て幾年経って打ちのめされた私は、この作品に共感せられるようになった。
完全に自分のことを書いている、とは思わないが、分かる部分が多くて、自分の内面をこんなに描写してくれた太宰に感嘆した。そして、自叙的なんだけど、あくまでもフィクションの小説に仕立てるあたりは、読み終えてため息が出た。
(ただ、追い詰められてにっちも -
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乙女の本棚でございます♡
少しずつ読んでます(o^^o)
今回は太宰治でございます
お恥ずかしながら
たぶん太宰治も初めてですね、、、
(教科書はわからないけど)
きりぎりすです
売れない画家であった夫が
成功したら、変わってしまった
それを嘆く妻の思いについて書かれています
イラストはしまざきジョゼさん
物語の雰囲気に合った作品を邪魔しないイラストでした(^^)
貧乏でも慎ましく暮らすことに幸せを感じる妻。そして成功して変わってしまう夫に失望していく、、、、
私なら成功バンザーイ!ってなりそうだけど笑
夫のいやーな感じがとてもうまいなぁと思いました。 -
Posted by ブクログ
「正義と微笑」を読みたくて買ったが、表題作「パンドラの匣」もよかった、面白かった。
「太宰文学に珍しい明るく希望にみちた青春小説」とあらすじにあったが、確かにこの2作は、堕落していく方向ではなく、先を目指していく男子を描いていて明るいと感じられた。それでも、「正義と微笑」の芹川進くんは死にたいと思案するし、「パンドラの匣」のひばりも死を見つめるところから始まっている。
この作品を読んで「明るさ」について考えた。
何も不安がなくて馬鹿みたいに明るいことも違うし、飾って明るくしようと努めるのも違う気がする。太宰の書いた明るさは、苦しみ抜いた先でふっと力が抜ける(作品の中の言葉を使えば)「かるみ」