太宰治のレビュー一覧
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「駈込み訴え」「走れメロス」を読み終えての感想。
太宰治を初めて読んだのは中学の国語の授業。担当の先生が太宰治は嫌いと言いながら教えられたこともあってか苦手に感じておりそれ以来読んだことはなかった。しかし、そんな国語の先生の影響で読まないなんてもったいなくない?とふと思い十数年ぶりに手に取った。授業では嫌いだったけれど、おいメロス!と心の中でツッコミながら自分のペースで読むメロスはなんて面白いんだ。テンポも早く、苦手と思っていたのにこんな読みやすいなんて。今まで避けてきた分もこれからどんどん読んでいきたい。嫌いと言っていてごめんなさい、太宰さん。 -
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はい、というわけで47オネェは治ちゃんの『きりぎりす』ですよ
これで『乙女の本棚』は既刊全部読んで追いついちゃったのかな?
作品集はあるけど、それはまぁ読む(見る?)気は今のところありません
はいはい、治ちゃんね
これはね〜
なんか非常にすっとした
清貧のこころよね
ひと言で言うと
成功してなんか卑しくなっちゃった夫に、こんなはずじゃあとがっかりした妻が別れの決意表明!というお話です
俗に言う「がっかりこん」ですな(初耳!)
いやでも、うんうん治ちゃん分かるわ〜となりました
『乙女の本棚』なので、絵にも触れたい
絵のタッチとしては非常に好み!なんだけど、切り取り方がね
うーん、そ -
Posted by ブクログ
昨夜から読んでいた『人間失格』を読み進めた。太宰治は、 小説家である前に一人の人間で、ただ自分を見つめる術として小説を書いていた。
どの自分が本当で、どの自分が嘘なのか。いつもおどけて見せて、人を笑わせようとする。嫌われたくない、嫌われないように人に好かれるように生きることに長けている。『人間失格』は、太宰の遺書のようなもので、陰気臭さを感じるのはいうまでもない。女性と心中しようとしたがために、家族と縁を切られ、その日その日を生きながらえて行った。女性に生き、女性に死んだ人生だった。
太宰治は、本当にモテる人だったようだが、女性が勝手に助けてくれていたようだ。というのも、女性の扱い方を心得て -
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終戦後から自殺するまでの3年間に書かれた短編集。著者の反抗精神が随所に出てくる
新潮文庫 太宰治 「グッド・バイ」
最初の短編「薄明」に描かれた 敗戦直後においても「捨て切れない一縷の望み」とは、田舎臭さや乞食根性が持つ 人間の自由思想、反抗精神、高貴さのことかな、と思って読んだ
「苦悩の年鑑」「十五年間」は、言葉のインパクトが強いが、ストレートな敗戦国民の心情を理解することができる作品だった
「春の枯葉」の「人間は現実よりも、その現実にからまる空想のために悩まされている〜世の中は決して美しいところではないけれど、無限に醜悪なところではない」は名言
昭和22年に書かれた「メリイ -
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徹底した自己開示と自己批判に見せかけて、
弱い自分を全面に出してくるこの自己愛の病理こそが、
太宰そのものなのだろうか。
青春というよりも、
限りなく未成熟な、
皮膚がまだ完成していないような自我を、
ここまで剥き出すことができるのが、
また文学の意味でもあるか。
いずれにせよ文学として昇華されたと見えて、
当の本人は自殺してしまっているので、
ただの遺書ということだ。
そこに意味を見出して、
未だに多くの人に読まれるわけだから、
巡り巡って文学として成仏するのか、太宰の魂は。
一方で大変興味深いのは、
延々とつきまとう不安と恐れについて、
そしてそれを防衛するための「お道化」の描写が、