太宰治のレビュー一覧

  • お伽草紙(新潮文庫)

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    太宰治はユーモアさを備えているのかと思い知らさらました。
    それくらいこの一冊はおもしろくアレンジが効いていて、楽しくて、時にダークな面にドキッとさせられる。

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    2025年02月26日
  • ヴィヨンの妻

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    太宰治はフェミニストなんだなと思わせる作品でした。
    夫の大谷の不祥事にも妻として粘りよく対処して、逆境をプラスに転じる所は、この作品が書かれた時代からすると、女性はしたたかで、もともと強いものだと言う宣言をしているようでした。

    太宰治の作品のダメな男は、太宰治本人だといわれてるみたいですが、そうであるところもあるでしょうが、そうでないところもある。

    太宰治にとっての太宰的と言われる人物は、作品のコメディ性を高める為のデフォルメであるような気がする。

    冗談で他人を貶めて笑いをとる事は、劣って簡単なテクニックですが、自分を貶めるテクニックは簡単なようで難しい。

    かれは、そらを連発して使う

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    2025年02月25日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

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    病気で外に出られない妹と姉
    悲しく暖かくときが経つ
    太宰治の作品を読んでみよう
    #乙女の本棚シリーズ
    #太宰治
    #葉桜と魔笛

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    2025年02月16日
  • 津軽

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     太宰治の津軽紀行文。彼にとっては故郷であるので、多分に自分探し的な意味合いも含まれ、風土の解説だけではなく、追憶と述懐と何かに対する言い訳とがずっとついて回る。
     序編では、金木、五所川原、青森、弘前、浅虫、大鰐の六つの町についての思いが語られる。これらの町は太宰治が幼少の頃実際に住んだり訪れたりした縁の深い町なので、思い入れが強い。そのため、序で思いの丈を述べたきり、本編の紀行文ではこれらの町は取り上げない、との宣言でこの章は終わる。司馬遼太郎の『北のまほろば』で得た弘前に関する歴史知識のことも思い出しつつ、弘前城があるのに県庁所在地の座を青森市に奪われたことへの悔しいような情けないような

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    2025年02月10日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    文は素晴らしい。こういったタイプの絵は私にはわからない。ので、絵をシャットアウトして読んだ。読み終わって、じっくり絵を見た。

    1人の人間に執着した人間の愛憎、師など、高い位についた人間の振る舞いなどが、勢いある文章で描かれていた。まさかユダが主人公とは…。最初の方は気づかなかった。ただキリストと使徒の話をなぞらえて書いているだけだと思っていた。

    ここに描かれているユダの愛憎は、ある世界的ピアニストを慕い、ピッタリとくっついている、ある日本のピアニストを連想させた。彼女も似た様な心境なのだろうかと重ね合わせて読んだ。

    無駄のない力強い文章。素晴らしかった。
    この文に絵はいらないかな。

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    2025年02月09日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    『駆込み訴え』が衝撃的すぎて、読み終わってすぐに友人に読んでくれ!とLINEしました。太宰治ってすごい。高校の教科書で読んだ『富嶽百景』も好きです。精神が安定?していた頃の作品に惹かれるみたい。

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    2025年01月21日
  • パンドラの匣

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    正義と微笑の勉強の話。
    何故かずっと心のどこかに引っかかっている。

    久松達央さんとお会いしたとき、耕す、カルチベイトということと、考える、ということが繋がった気がした。

    本を読むことで、心のどこかに種が蒔かれ、永い時間の中で、急に芽吹くこともあるんだな、と改めて思った。
    しかし40年近く経って、ということがこれからあるかといわれると、歳だし、それはもう期待しづらいのかな。

    パンドラの筺。
    少し、新しい古い、ということに拘りすぎていて、そこがイマイチ飲み込めなかった。
    単に表層的な表現の問題に過ぎないのかもしれないけど。

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    2025年01月18日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    新年の一冊目は、太宰治の後期作品集。
    太宰はひさしぶりに読んだけど、あらためて好きだなぁと思わせてくれるような文体や世界観で、収録作のほとんどが掌編(随想?)ながら満足度が高かった。
    そして、彼が死の間際まで連載のために執筆していたという未完の遺作が「グッド・バイ」。
    太宰はこれを書きながら、自分ももうグッド・バイでいいと思ったのかもしれないね。
    主人公である色男が数多の愛人と縁を切るため、絶世の美女(だけどひどい鴉声で大喰らいで金遣いが荒くて部屋は汚い。実写にするなら橋本環奈一択)に助けを乞い、クセの強い彼女を手懐けながら二人三脚で別離行脚にでるというような、明るくてユウモアと可能性に満ちた

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    2025年01月19日
  • 富嶽百景・女生徒 他六篇

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    友達から「女生徒」をすすめられたので読んでみた。太宰治さんってこんな話を書く人だったんだ。「畜犬談」とか「皮膚と心」とか、かわいい話でびっくりしてしまった。他の話も読みたくなりました!

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    2025年01月02日
  • 津軽(新潮文庫)

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    写真の太宰治に少し息遣いを感じられるような気持ちになった。故郷へ帰りその地を取材をするのだが、この旅行の最終目的は幼少期に育ててくれたタケに会う事だった。自分を作り上げたのは旧家ではなくタケでありアヤであり、やっとできた友人T君だと。
    津軽は蝦夷の流れをくみ、奥州は陸(みち)の奥(みちのく.むつ)、出羽は出端(いではし)と語る。歴史的に要領が悪いと語る。
    文の締めくくりが「命あらばまた他日。元気でいこう。絶望するな」である。その四年後、自ら死を選ぶ。

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    2025年01月01日
  • 人間失格

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    人間は皆本心を語っていないというのは本当だと思う
    ヨシ子が自分に気を遣いだした描写はかなり哀しかった

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    2024年12月18日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    主人公はキリスト教のイスカリオテのユダ。

    っていうのは最初のころにわかった。ので、ラストの一文に驚きはなかった。
    ただユダ視点で考えるとなぜイエスを裏切ったのか?という問いに対し、銀欲しさなどではない。イエスへの鬱屈とした愛情と独占欲、という解釈は面白かった。
    一言、お礼を言って欲しい。自分だけを見て欲しい。特別な女を作らないでほしい。
    「旦那様」と訴えているが、凄く混乱している感じで、押し付けがましい信仰心なのか、同性愛なのか、どっちかなあ、と思った。

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    2024年12月15日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    人間失格の解説にもあった通り、この人の作品は、「これは自分の話だ!」と思わせる。浅い共感ではなく、自分を見させられる。表題作もいいですが、他の作品も素敵。

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    2024年11月28日
  • 人間失格 3

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    まさかまさかの太宰…

    ヨシ子が狂っていく様は、まさに伊藤先生の真骨頂。
    原作と作画との相性が、とても良い作品。

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    2024年11月25日
  • 人間失格 2

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    金、酒、女が絡んでろくでもない人生が繰り返されている。

    ほとんどが本人に原因がありそうだが、改善しそうにない。
    破滅しか見えてこない。

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    2024年11月22日
  • 人間失格 1

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    小説で読み解ききれなかった部分は、マンガで補完する。

    小説よりも先にマンガを読んでいたら、登場人物のイメージが鮮明になっていたのかもしれない。

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    2024年11月21日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    青森県五所川原市 エルムの街 くまざわ書店にて購入。
    太宰治の故郷、青森へ旅に出ると本が買いたくなる。今年は きりぎりすにした。

    好きな物語がたくさん入っている。
    「燈籠」のどんでん返しは痛快。
    この女の子の目線から見ると、自分を正当化し凄まじく善人として描いているが、男の子側から見ると、迷惑な勘違い女にしか思えない。
    このギャップがとても愉快だ!

    姥捨は、太宰の自殺衝動へのプロセスかと思えてしまう。
    「黄金風景」はもう圧巻。
    嫌がらせをした相手から優しさで仕返しされる。
    親切さで報復されるのが一番堪えるのだ!!
    女中お慶がキラキラ輝く、その様はまさに黄金風景!!
    まーぶしーいっ!

    「皮

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    2024年11月06日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    ダス・ゲマイネ
    馬場と私の話。海賊という雑誌を出そうと持ちかけられる。「太宰治とかいう若い作家」という人物が出てくる。馬場と言い争いになり、雑誌はやめる。
    主人公は電車に轢かれて死ぬ。
    あいつ、うまく災難にかかりやがった。僕なんか、首でもつらなければおさまりがつきそうにないのに。
    君、太宰ってのは、おそろしくいやな奴だぞ。
    君は自分の手塩にかけた作品を市場に晒した後の突き刺されるような悲しみを知らないようだ。

    富嶽百景
    けれども、苦悩だけは、その青年たちに、先生、と言われて、黙ってそれを受けていいくらいの、苦悩は、へてきた。
    苦しむものは苦しめ。落ちるものは落ちよ。私に関係したことではない。

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    2024年11月10日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    妖しげな姫様(?)の絵が好みでジャケ買い。近代文学史に名を残す文豪たちによる怪作集。「桜の森の満開の下」「芋虫」「夢十夜」は以前読んだことがありましたが、今回も変わらずおもしろくて好きな作品です。個人的には「白蟻」のいい意味で「何を読まされているんや…?」という気持ちになり印象的でした。

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    2024年11月05日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    改めて読むと、夏目漱石や江戸川乱歩の文章のなんと読みやすいことか。

    個人的には夢野久作の瓶詰地獄が、短編のなかに、考えさせられる構成の工夫があり、謎解きのようで面白かった。
    わかりやすさや時系列がシンプルな今時には見られない昨日だった。、

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    2024年10月27日