太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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    人は本当の自分を見せずに生きることもできるし、周囲に合わせて関係を成立させることもできる。しかしその一方で、自分と他人の間には常に見えない距離があり、完全に理解し合うことは難しいのではないかという感覚も感じた。
    葉蔵の幼少期の心理には、自分の経験と重なる部分があった。人の顔色を読み、相手が望む行動を先回りして取る感覚は理解できる。そのため物語の前半では強い共感が生まれた。
    しかし物語が進むにつれて、葉蔵が同じ逃避を繰り返し、自分を変えようとしない姿を見て、共感は徐々に距離のあるものになった。苦しさは理解できるが、そこから抜け出そうとしない姿には疑問も感じた。そのため、葉蔵の生き方を「理解できる

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    2026年03月11日
  • 斜陽

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    青空文庫にて。
    過渡期の犠牲者達として様々描かれる人物、しかしその人間達に等しく降り注ぐ「生きること」に対する慈しみの目線。恥ずかしながら太宰を読んだことがなかったのだが、(走れメロスは除く)するすると引き込まれるような文を書く。
    かの有名な「しくじった。惚れちゃった」というフレーズ、なんとなく女性の発した台詞なのかと思っていたが,老猿のような小説家の台詞だったとは。

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    2026年03月09日
  • 漫画 人間失格

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    漫画人間失格
    太宰治、森稟漫画
    文響社


    人間に期待するのはもうやめませんか
    私たちが感じる「生きづらさ」の正体
    この絶対感、圧倒的に共感
    人とうまくやれないのはあなただけではありません

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    2026年03月08日
  • 津軽

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    とてものんびり読める本でした!
    太宰治の35歳の時に津軽を旅した紀行文です。
    旅で人の優しさに触れる内容でとても温かい気持ちになりました。

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    2026年03月08日
  • 斜陽

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    恥ずかしながら、初太宰。
    文体も読みやすく、どんどん読める。
    でも、理解したかと言われれば、我ながら懐疑的。
    太宰の、死や死に方に対する執着は、
    この一冊を読んだくらいではわからないと思うけど、
    もっと読みたいと思うきっかけにはなった。

    にしてもこの時代の人たちの知性はすごいな。
    文中に出てくる『読んでいる本』で知を感じる。

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    2026年03月03日
  • ヴィヨンの妻

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    初読、2026年2月。表題作が特に印象的だった。キリキリと切迫していながら「傑作意識」に変に囚われていない、初期とも中期とも違う読み心地で一気に読んだ。

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    2026年02月28日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    前半は母とかず子の日常が中心で、あぁ可愛そう。ああ健気だなんて思いながら読んでいた。

    しかし、好きなのは弟の直治の日記と手紙、どう狂乱しても貴族であったこと。死ぬことへの権利は母の前では見送らなければならないこと。なんだかとてももどかしく愛おしかった。ママ。という呼び方。決して遊ぶことが楽しくなかったなんて、分かってくれとひとりでに綴られる文章は生暖かくていい。

    母は最後の貴婦人というフレーズは、たまらなく好き。かず子が上原との子を直治の子だと偽って奥さんに抱かせたいというのは、最初どういう事だろうと悩んだ。しかし直治の子を抱かせる。それが偽りだとしても、都合のいい夢であっても、尊いような

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    2026年02月22日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    「人間は、恋と革命のために生まれて来た」
    人が没落していく様子を見た。その中で生きる覚悟を受け入れるのはとても強い事だと感じた。

    「人間は、自由に生きる権利を持っていると同様に、いつでも勝手に死ねる権利を持っている」

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    2026年02月22日
  • 斜陽

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    没落貴族という現代で忘れ去られた歴史を味わえる。そもそも貴族ってなんや。冒頭、今まで住んでいた家を棄てて別荘に行くときの葛藤がよく描かれている。資産を切り崩す優雅な生活から凋落するのはさぞ辛かろう。

    後半、カズ子の決断。決断はえらいのだけれど、少しずれているのも貴族ぽさを感じる。

    没落貴族という存在は、先祖代々の莫大な資産があるから働かなくてもいいという慢心からくるのだろう。これを産み出さないために、相続税や株式会社が産まれたのだろう。

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    2026年02月22日
  • 斜陽

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    戦後の没落貴族話
    儚くも強い、過渡期の犠牲者

    生涯温床育ちの優雅で世間知らずの母、それでも母としての健気さにまじで胸打たれて泣いた
    かずこちょっとやりすぎと思いつつ、アウトサイダーの自分がそんな涼しいこと思うのは無責任すぎるんじゃないか、とも

    貴族。持ってた側、というか持って生まれちゃった側の人間が、生きてるうちにどうやら再び幸せにはなれなさそうと悟った時に、どんな気持ちになるんだろうみたいな文章かなりくらった
    どんな気持ちになって、どういう行動に移せば正解なんだろう。
    こういうどうしょうもない時代に書かれる人間の反抗心的な読み物がありがたい
    リスペクトを知り、謙虚になれる
    近代作品の真髄

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    2026年02月20日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    友人の勧め「葉桜と魔笛」を読みたくて手に取る
    春の盗賊、新樹の言葉も気に入った〜
    I can speak、タイトルは前々から何やろうと思っていたけど
    たまたま収録されていたのでようやく読めた
    太宰の言葉、たまに可笑しくて好き

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    2026年02月19日
  • 人間失格

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    いる、こういう人。
    幸せになることから無意識に逃げて、幸せになりかける度、幸せになれない言い訳を自ら作ってしまう。
    叶うのが怖いのか、深層心理では幸せを追いかけていたいタイプなのか、だから終着もしないし、欲もない。
    欲があると、手に入れたら幸せになってしまうもんね。
    幸せにならないように、でも不幸からは距離を置いているつもりで、結果、不幸にあしをとられながら泳ぐ感じ。
    常に不幸の渦潮がそばにあるみたいな、引っ張られるんかな。
    苦しいよね、そりゃ。

    変わり方は簡単なのに…
    できない(しない)頑固さだけが強い。

    これが『人間失格』やったかと。
    すごい切り口だなと。

    『人間』というものがもし

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    2026年02月18日
  • 人間失格

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    起きていることは悲劇なのに、主人公はどこまでもコメディリリーフなので、純粋な悲劇が独特なテンポに変わっている。
    鬱病文学というイメージしかなかったが、良い意味で裏切られた。面白かった。

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    2026年02月17日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    乙女の本棚でございます♡
    少しずつ読んでます(o^^o)


    今回は太宰治でございます


    お恥ずかしながら
    たぶん太宰治も初めてですね、、、
    (教科書はわからないけど)



    きりぎりすです




    売れない画家であった夫が
    成功したら、変わってしまった
    それを嘆く妻の思いについて書かれています



    イラストはしまざきジョゼさん



    物語の雰囲気に合った作品を邪魔しないイラストでした(^^)



    貧乏でも慎ましく暮らすことに幸せを感じる妻。そして成功して変わってしまう夫に失望していく、、、、
    私なら成功バンザーイ!ってなりそうだけど笑

    夫のいやーな感じがとてもうまいなぁと思いました。

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    2026年02月16日
  • 斜陽

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    2022年放送のドラマ「雪女と蟹を喰う」で彩女さんが教会で読んでいた本。どのような内容が気になって、難しいかもしれないけど読んでみよう!と思い手に取りました。実際難しかったし全部理解はできていないけれど、人間の在り方を考えさせられました。2026年もういちど読んでみようかな。

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    2026年02月13日
  • 人間失格

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    タイミングが心配だったけれど、思ってた以上に楽しんで読めた。笑
    葉蔵の苦悩は今の人間にも理解できるし、むしろそう思ってる人の方が多いのでは、と思えるほど。
    でも彼が「狂人」になってしまったのはなぜだろう?
    太宰本人の人生の過酷さが詰まっているので、いましんどい人は読まない方が良いね。

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    2026年01月29日
  • ヴィヨンの妻

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    まじでどうしようもねえ〜って感じなのに一気に読んじゃった。晩年の短編が収められているからか、全体的に陰鬱とした暗いものが漂っているけれど、でもやっぱり面白いんだよなあ。なにがどうしてこんなにぐいぐい読ませられるのか、自分でもわからないけれど。はっきり言ってしまえばとても自己中心的だし、別に感情移入するわけでもないのに…面白いとしか言えないのが悲しい。語彙力求む。
    特に「おさん」すきだったかな。

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    2026年01月24日
  • 惜別・パンドラの匣

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    「パンドラの匣」が、タイトルから凄そうでどんな重大なことが書かれてるんだろうと読んでみましたが、「パンドラの匣」は思ったより全然明るくて、穏やかな青春恋愛小説って感じでした。知識的には勉強になることもありましたが、本屋さんで宣伝されていたりここで他の方が感想に書かれていたりするような人生の勉強になることはあまり見つけられなかったのは私がまだ若輩者だからでしょうか(大学生です)

    「惜別」の方が勉強になる事が多かったです

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    2026年01月21日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

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    ネタバレ

    お姉様のお手紙がロマンチストで、確かに読んでいるとすこし気恥ずかしくなります。
    でもそこが良かったです。
    短編で読みやすく、想像つきやすい、分かりやすくてとてもここもよかった。
    姉妹の愛情を感じます。

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    2026年01月16日
  • 人間失格

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    大なり小なり人間は仮面をかぶっている。主人公は幼少期にそれを隠しながら生きていく。周囲を喜ばせるためのおどけをやったり。自分にも思い当たるところがある。自分の子供もそのような行動を幼児の時からやっている気もする
    初めてのオーディブル小説。ナレーションもよく大変満足

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    2026年01月08日