太宰治のレビュー一覧

  • 斜陽 アニメカバー版

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    和子の恋愛観や直治の生に対する絶望みたいなものに共感できるところが多かった。この小説において共感できるとか納得出来るというのは自分が少し成長したという事なのかなと思った。
    太宰治の小説を初めてじっくり読んだ気がするが、表現がすごく綺麗だなと思った。また何かしら読もうと思う。分量も少ないのですぐに読み終われた。

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    2025年12月27日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    彼の作品は主人公が太宰治の実体験などが濃くノンフィクションとフィクションが曖昧に感じる。
    だから、彼の作品一つ一つは独立して成立しており、まるで「太宰治」自身が一貫として主人公に見え、彼自信が作品であり、基本的にどの話も好きになる。

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    2025年12月21日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読む前はTwitterで話題になっていたのをみて買ったので恋愛ものかと思っていた
    疲れていても読みやすい短編集だった
    令嬢アユだけは太宰に女性を消費する側の自覚が足りなくてどうかと思うけど佳日は良かった
    解説を読んで戦時中の厳しい時代に文学と向き合っていた太宰の覚悟や真剣さを感じたけど実際は自分よりいろんなものが見えているんだろうな
    文学とは欲に流されず他者への配慮を忘れず、構造を明らかにすることなのかな

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    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

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    男性の存在意義はなんなのだろうか。
    自分にも家庭にも臆病で、自信がなくて。後ろめたいことがあると、真っ向から向き合うことに怯えて短略的に怒鳴ることしか出来ない。仕事をしてお金を家に入れることだけが役割だったのだとしたら、今は女性もお金を稼ぐ。夫にも気を遣え、子供も育てられ、配給の情報を取り生きるために食べ物や衣服を揃えることもできる万能な女性。
    男性に出来ることってなんなのでしょう。

    などと、男性の家庭での必要性について考えさせられるお話でした。

    ふと時間を置いてみると、この作品は男性を頼りなく魅せるために、女性の忍耐美のようなものを際立たせている気もする。私が悶々と考えた、男性の家庭での

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    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

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    ▷親友交歓
    内心快く思っていないのに社交的であることを「軽薄」と表現しているのが、太宰治がいかに人間の裏表・処世的な振る舞いを忌み嫌っていたのかが現れていて良かった。

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    2025年12月17日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    成功の光と影 
    奥さんの気持ちわかります。慎ましく必死に暮らしていたころが幸せだった。旦那さんは富と成功により変わってしまったんですね。確かに何が正しくて間違いかわかりませんが、生活に嫌気がさしたんでしょうね。

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    2025年12月07日
  • 人間失格

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    人のことを気にして着飾ったり、嘘をついたりなど、したことあることや感じたことを言語化してるのですごく共感できた
    ここまでは堕落してないがこうもなり得たと思うから反面教師にしていきたい

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    2025年12月06日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    他人の文学に対する強烈な批判や、自作の批評者、特に 芥川賞の選考委員であった 川端康成への捨て身の反論など、『人間失格』でファンになった読者は、太宰を薄氷のように繊細なメンタルと捉えているでしょうが、本書では強烈な批判精神にパンチを食らうでしょう。

    「日本の既成文学に対する最も本質的な批判を行った歴史的な記念碑」と解説者が絶賛しています。「霊感のごとく天から得られた言葉」を駆使した批評は詩のように刺さります。

    重版出来を50刷以上も繰り返しているのがその証です。太宰ファンは必読の批評集です。

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    2025年12月02日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    ともかく人が死ぬ不吉な滝壺の話。
    太宰治は「少女」を描くのが上手いよなぁと思う。
    大人から見た、瑞々しさ、幼さ、残酷さを持った「少女」。
    おまけに挿絵が、華奢だけど少しずつ色気が出てくる少女の様子が上手いんだ。
    孤独な父親に対して
    「おめえ、なにに生きでるば」。
    聞いてはいけない質問だ。答えられない上に、相手を追い詰める残酷さがある質問だからだ。
    でも、親に対してこういう視点を持ってしまうのが娘だよねえ。

    雪の中で目覚めてから、スワが走り出す様子が見どころだと思う。親父は何をしたんだよ。

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    2025年12月01日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    audibleにて。「既読がついたり瞬時にやり取りできるLINEみたいなツールがない時代だと、相手の返事を想像してその先まで書くんだなあ」と、主人公の手紙を読みながら思った。母親のおしっこのくだりで声を上げて笑ってしまったが、終盤の弟の遺書はすごい良かった。

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    2025年11月17日
  • P+D BOOKS 帰去来 ~太宰治私小説集~

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    何度めかの再読
    今が最も心に沁みたと感じたことは
    過去を記憶しておれぬ愚かしさゆえか
    卓抜の文章表現にあやかりたい
    もう会えぬ同人とまた話したい

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    2025年11月09日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    戦時中に書かれた作品で、いずれも古典や民話、伝承を基に、彼独自にアレンジした小説である。解説にあるとおり、この時期の太宰治は、彼の読書体験から、作中人物の心理や情景を解釈して創作するという手法がなされている。

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    2025年11月09日
  • 人間失格

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    全体的に暗い雰囲気で、文体が好きだなと思った。共感できる部分が多く、オチも面白い。ただ、主人公と同じ悩みを抱えてる人も多いと思うから、題名は人間失格というより社会不適合者とかの方が合っている気がする。

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    2025年11月01日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    太宰を最初に読んだのは中学生か高校生だったが。今『人間失格』なんて読むと、キザなインテリさと女に倦む様子がいかにも鼻につく。
    しかし、この本ならば『斜陽』『ダス・ゲマイネ』『ヴィヨンの妻』なんて読んでいくと、太宰がそんな鼻につく「道化」を演じながらも、何に苦しみもがいていたかが感じ取れてくる。
    そういう意味で、この選集はなかなか良いものだな。
    巻末の太宰治伝もよろしい。

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    2025年10月31日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    貴族の身でありながら一般庶民と同じ生活をすることでの葛藤が非常に鮮明に描かれていた。母と弟の自分達の身分への捉え方が正反対で違えど、決して憎むことなく愛で繋がっている様子に感動した。その中立にいる主人公のかず子も徐々に将来に失望しつつも、母と弟の死という逆境を乗り越え自分の生きていく道を作っていく。戦後の激動の時代に自身の確固たる自分を信じて生きていく姿にとても感動した。

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    2025年10月31日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    愛人との別れのセリフが「グッド・バイ」だってぇ。キザなやつ!!!!そんな色男気取ったいけ好かない男が主人公のこの作品。ちょっと今までの太宰作品とは毛色が違う。私は音読して読んでいるのだが、太宰史上一番読みやすかった。そして青空文庫で読んだのでこの作品が未完なのを知らなかったのだ。さあこれから!と興が乗ってきたところでブッツリ終了。息を吸ったまましばし呆然。文章もセリフもテンポが良く、主人公のキャラもヒロイン?のキャラもぶっ飛んでいてとても面白かったのに。あああ残念。

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    2025年10月30日
  • 人間失格

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    他の人の目を気にしがちな自分と少しリンクすることもあり共感ができおもしろい話だったが題名通り主人公がダメ人間すぎてびっくりした。

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    2025年10月22日
  • 津軽(新潮文庫)

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    ネタバレ

    太宰治の作品をちゃんと読んだのは、これがはじめてかもしれない。
     ほぼ「走れメロス」を小学生の時に読んだきりだった。

     中高6年間教わった国語の先生は、あまり太宰がお好きでなかったため、太宰に対してはネガティブな印象を持っていた。
     しかし、今回、青森への旅を機に読んでみて、その印象は好ましいものへと変わった。
     津軽への帰郷の旅行記という体裁をとる本書は、戦時中にもかかわらず、道中始終酒を飲み、

    世の中に、酒というものさえなかったら、私は或いは聖人にでもなれたのではなかろうか

    などと述懐するあたりの人間臭さがよかった。

     最後に太宰が、自分の育ての親とも言うべき女性と再会する場面

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    2025年10月18日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ここまで最初から最後まで綺麗な言葉が続いているのは本当に天才だと思う。かと言って現実離れした内容でもなく妙にリアルなところも面白かった。全体的には淡々と進んでいく感じで読みやすかった。

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    2025年10月16日
  • 斜陽

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    すきなひとを生きる目的と、革命の源泉だと言い切る主人公。それは、妾という一般の道からは外れた形だったがその潔さと無垢な姿勢は美しさすら感じた。

    主人公の弟の遺書にある生きる目的が母親しかないという部分は共感した。
    自分もお酒をよく飲む。騒ぐ。女とも遊ぶ。でもそれが心の底で求め、楽しいと感じることができる時間ではないと意識の裏で思う。
    主人公の弟は母親にものすごく愛されていたのだと思う。母親の大きな愛は異質ともいえる力、長く覆いかぶさるような影響力を持つ。
    愛されすぎてしまった人間は他の幸福が入り込む余地がなくなり、転じて空っぽになってしまう気がする。

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    2025年10月10日