太宰治のレビュー一覧

  • 惜別(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の行く道をなんとか理由付けて納得して生きてきたけど、やはりもっと思想と直接的に繋がった生き方をしたいと思った。医学から文芸の道に進んだ魯迅のように。
    あとは、「誰も見ていない人生の片隅においてこそ、高貴な宝玉が光っている」
    それを書くのが文芸の価値だ、というのにはなんだか救われる。

    0
    2020年11月18日
  • 地図―初期作品集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    発表されているものが全てだと思ってしまうけれど、ちゃんと書きつづけて太宰治になったんですね!「貨幣」が楽しかったです。

    0
    2020年10月18日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    今日は「桜桃忌」ですか。
    太宰治の作品の中で記憶に残る一節は「人間失格」の中の友人の言葉
    「ワザ、ワザ」なんです。
    確か主人公が周囲に迎合しようとして何かの失敗(転んだか?)を意図的にしたところ、常日頃あまり鋭くない友人が「ワザ、ワザ」と言う。
    主人公の意図的な行動を見破られたのだ。

    何故この事が記憶に残っているのだろう。

    桜桃忌、合掌。

    0
    2020年06月19日
  • 人間失格

    m

    購入済み

    素晴らしかった

    小説嫌いな自分でしたが、初めて感激を受けました。

    0
    2020年05月22日
  • 斜陽

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お母さまが弱って死んでいく過程、場面の描写が秀逸でした。静謐な空気が流れていました。
    かずこが上原さんに自意識過剰な、前につんのめった感じの、もうストーカーっぽい手紙を送った頃は、あー、もうお母さま死にそうなのに何やってるの…と大層心配しました。
    上原さんにはそんな気は、かずこを愛人にする気はないのかと思いきや、ほれちまった、なんて言われて意外でしたが、多分あれはその時ちょっとそう言っただけで、ちょっとそんな気がしてみただけで、別に惚れていたわけでは無いのではないかな。
    お母さまが死んで、直治が死んで、多分上原ももうすぐ死んで、かずこは赤ちゃんと生きていくというのは、赤ちゃんがいるのは、もしかしたら光なのかもしれない。一人ぼっちじゃないですからね。
    6年後に再開した上原があんなにもみすぼらしく、醜く描いてあるのは、何故ですか、太宰さん。

    0
    2020年05月10日
  • 虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三部作と短編一作からなる一冊で、どの作品も最後のページで心を鷲掴みにされてしまった。‬
    ‪人の心の複雑さや、描かれている揺らぎが魅力的。死と隣り合わせに生きているということを思い出す。‬
    ‪本人も小説内に登場し、私小説のようで身近に感じられた。‬

    0
    2020年04月03日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『秋風記』『花燭』など、どれをとっても身に刺さる、粒ぞろいの短編集。
    ただ無垢であろうとし救済を希う聖職者の気風と、現実を生きる卑しい肉塊の自分との落差に苛まれる。

    ――人のためになるどころか、自分自身をさえ持てあました。まんまと失敗したのである。そんなにうまく人柱なぞという光栄の名の下に死ねなかった。
    ――所詮、人は花火になれるものではないのである。
                               (『花燭』より)

    0
    2020年03月21日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    太宰の有名な作品を収めた贅沢な一冊。
    こうして読んでみると、太宰の中にある自分への不信感や他人への恐怖心、それをどの作品も反映してるように思う。

    文章が意外なほど美しく、リズミカル。 
    「走れメロス」の文体は、メロスが疲労困憊しながらも、体に鞭打って前に前に疾走する姿が感じられた。

    簡単ではない文章なのに、するする読める。
    とくに口語体の、話すような、語りかけてくるような言葉のリズムが心地よい。

    聖書からの引用、女性の言葉遣いのたおやかさ、上品さなど、代表作を並べてみるとわかる太宰らしさを発見することができた。

    大学生以来の「斜陽」が一番刺さった。
    あの頃はこんなに感動しなかったのに。
    没落していく貴族の姿が美しく静かに伝わってくる。

    華族や宮様の品格のよさと、そこには相入れない俗人の世界の違い。
    言葉遣いも違い、生活態度も違い、生きることに対する必死さは感じられない。
    市井の人々から見ておママごとに見える生き方。
    時代に取り残されようとしている人々、忘れ去られようとしている人々がこの時日本にもいたのだなと、その生き方が強く印象に残っている。
    それだけではなく、おママごとみたいな生活、生き方をしているかず子は、ある人に恋をする。
    その恋愛の姿も、やはりどこか浮世離れしている。
    現実感がなくて、ふわふわしているようにも思う。
    でも、情熱的で、時代がどうとかよりも、世間がどうとかよりも、自分の心だけを大切にする生き方を選ぼうとするところが、とてもしなやかにたくましく感じ、不思議な感動が呼び起こされた作品。

    0
    2020年03月04日
  • 人間失格

    Posted by ブクログ

    <2回目(2026/8/2)>
    葉ちゃんは酷く怖がりで、人や社会から拒絶されないようにお道化を続けてしまったのだろう。幼少期は空腹を感じたことがないなどと、人間の感情がないような表明をしていたが、大人になってからお酒や薬に溺れ、奥さんや世話になった女性への気遣いを忘れず、立派な画家になろうとしていたところなんか、実に人間っぽい。
    解説に似たようなことが書いてあるが、自分を人間失格と”カッコつけて”言いたいだけの、今でいう中二病を最後まで貫いた主人公のように見える。

    <初回の感想>
    人間の皮を被った人間でないものに自分が思われる。

    意外と周りの人間も人間のふりをしているだけかもしれないね。

    性根から悲観的、懐疑的な人にはこんな風に世界が見えるのかと驚いた。

    自分は楽観的、信頼的なので、この手記の作者の考えの5%もわかっていない気がするが。

    10年くらいしてからまた読みたい。

    0
    2026年08月02日
  • 津軽

    Posted by ブクログ

    月並みな感想文はやめとく!!沁みた…
    最後は言わずもがな…芦野公園の描写が好きだった、、喋りすぎちゃうのでこの辺で、命あらばまた他日!!

    0
    2020年01月25日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    初めて、教科書に掲載されていた以外の作品に触れました。作品群に滲み出る著者の心情のようなもの、作品になった瞬間にそれは虚構にかわるのに、なまなましさすら感じました。思っていた以上に読みやすく、ほかの作品も読んでみたいと思いました。

    0
    2019年10月01日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    太宰治って、暗い人というイメージがあったけど、文章はとても読みやすく、普通浮かんでは、すぐ消えていく考えを、そのまま文章に出来るって、すごい人です。

    0
    2019年09月09日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    小説と書き手が親密のようで乖離していることはよくよく承知なのだけれど、やっぱり読むほどに、どれもこれも太宰のことを書いているような気がして、好きでたまらなくなるのは、本当にいけないのである…

    0
    2019年09月04日
  • 太宰治全集(3)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに太宰治を読んだ。
    感性と才能がほとばしっている。
    日本はさぞ生きづらかっただろう。
    (2019.2)

    0
    2019年02月28日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

    Posted by ブクログ

    現代にも普通にいてもおかしくありませんね。全く古さを感じさせない人物像です。
    なぜか共感できる部分が多い。

    この本を読んで「世間」とは何なのか、誰のことを言っているのかを自分なりに深く考えることができました。

    まさに名著という本なので、一度は読んでもらいたい本です。

    0
    2019年02月09日
  • 地図―初期作品集―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んで良かったと心から思える一冊でした。
    初期なだけあって、感覚も鋭敏。
    元々、敏感だったという説のある太宰治ですが「人間失格」や後期の作品よりかは、本当に生き生きとしていて、中でも「花火」は凄く好き。
    隣で太宰が語ってくれているような臨場感溢れる作品でした。
    「貨幣」も独特で、お金を擬人化した所が太宰らしく、また優しさも感じました。
    一度は手に取って貰いたい一冊です。

    0
    2019年02月05日
  • 走れメロス/くもの糸 3

    Posted by ブクログ

    はしれメロスは、ともだちをたすけるためにいっしょうけんめいはしるおはなしです。さいごにおたがいをたたいてだきあうところが一ばんすきです。

    0
    2019年01月11日
  • 太宰治全集(4)

    Posted by ブクログ

    「きりぎりす」
    「ろまん燈篭」
    「東京八景」
    「みみずく通信」
    「佐渡」
    「清貧譚」
    「服装に就いて」
    「令嬢アユ」
    「千代女」
    「新ハムレット」
    「風の便り」
    「誰」
    「恥」

    久しぶりに太宰の作品を読んだ。この全集に収められている作品は初めて読むものばかり。どの作品も、時々クスっと笑えるものや、ハラハラする内容もあり面白く読めた。


    特に「きりぎりす」は秀逸。画家の妻の告白の形式。夫である画家が売れない時代に嫁ぎ、貧しくとも張り合いのある暮らしをしていたが、夫が成功しお金持ちになるにつれ、夫が変貌してしまったことを嘆く。
    「お金を持っていることが偉い」という拝金主義に毒されてしまった現代にこそ、読み直されるべき作品と言える。
    「この世では、きっと、あなたが正しくて、私こそ間違っているのだろうと思いますが、私には、どこが、そんなに間違っているのか、どうしても、わかりません」という締めくくり。

    「ろまん燈篭」は個性的な五人の兄弟のちょっとした遊び(連歌のように物語を作る)を中心とした話。面白い。

    「新ハムレット」。これなら本物のハムレットも読んでみようかな、と思わせる作品。登場人物がそれぞれどこかユーモラス。ハムレットのいじけっぷりは、なかなかのもの。太宰はこの作品の中のクロージャスについて、「善人に見えて実は悪人」という「近代悪」を描きたかったらしいが、そこまでは読めなかった。

    0
    2018年11月30日
  • 人間失格 3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もう、この漫画抜きで「人間失格」を思い出せないのではないか。
    伊藤潤二は原作を、確実にアップデートさせた。
    「ファム・ファタル」という語本来の意味(ただの悪女ぶりっこではない。本人ですら苦しむほどの無自覚の悪女)を体現する女が、なんと1巻から復活してくる!
    そしてその女は葉蔵が「殺して」きたすべての女を体現している! また美しい。
    そして原作の終結へと綺麗に収束するのだ……。嗚呼。鳥肌モノの漫画化だ。

    0
    2018年09月19日
  • 人間失格 3

    Posted by ブクログ

    大傑作だった。まともに生きたいだけなのに病んでしまう人たちの心象世界を見事に描ききっている。顔の皮が緩みきって眼が窪んでしまっている老婆が最高である。

    0
    2018年09月01日