太宰治のレビュー一覧

  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    読んだことのある作品もそうでない作品もあったけれど全体を通して楽しかった。
    やっぱり太宰治が好きだなぁと。

    女生徒、恥は読んだことのあった作品。好きな作品は何度読んでも楽しめるし、何度だって読みたくなる。
    そのうちまた読みたい。

    古典風、秋風記。今回初めて読んだ作品の中ではこの2篇が私の中でベスト。2度、3度と読み込んでいきたい。

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    2017年07月13日
  • 太宰治全集(7)

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    津軽の風土記として楽しんでいたら、ふいに最後に泣かされた。あのメッセージは何なのか、唐突だけど、とても心に響いた。

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    2017年06月04日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    富嶽百景ー 絶望の淵からの希望の描き方が
    とても素敵で、太宰に目覚めるきっかけとなったお話。太宰っていうと堕落していく様な暗くて湿っぽいイメージを持たれがちだけどこれは
    前に進んでいくお話。太宰食わず嫌いの人に勧めたいな。あ、読まず嫌いか(笑)

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    2016年11月12日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    ネタバレ

    他人の視線に怯えて生きている主人公。
    怯えるあまりに、人生の歯車を狂わせて行く・・・。

    ・・・この文章を書いていても、どんどん気持ちが落ち込んでいく↓
    気持ちが上がり気味の時にまたじっくり読もうと思います。

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    2016年10月13日
  • 太宰治全集(5)

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    あまり有名なものは掲載されていないが、どうして戦時中にこのような作品を残せるのか。新郎が好きだなあ。一日一日をちゃんと生きて行きたいです。語彙力が無いなあ。

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    2016年07月11日
  • 太宰治全集(4)

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    これはもうぶっちぎりで「きりぎりす」じゃないかなあ。これ、太宰の最高傑作と謳ってもいいのでは。まあそれを抜かしても甲乙つけがたい作品ばかりだね。やはり混とんとした時代の方が太宰らしさがでるのでしょうか。太宰らしさ。俗な言い方ですね。

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    2016年06月20日
  • 太宰治全集(3)

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    書き忘れ、やっちまったなあ。短編の分別はわからないけど、これは多いイメージ。こういうのが短編でいいんだよね。ちょっと前だから乞食学生だけ。「よし。よろこびのための酒は一杯だけにして止めよう。よろこびを、アルコオリの口実にしてはならぬ。」

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    2016年06月20日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    戦時下の太宰は神がかっている。珠玉の短編16編を収録。どの作品も愛おしい。特に気に入ったのは「恥」それぞれ夫と妻の視点から書かれた「新郎」「十二月八日」友人の結婚に纏わるユーモラスなやり取りが光る「佳日」悲しくも美しい余韻に涙させられた「散華」である。「散華」の中の次の文章には胸を打たれた。「机上のコップに投入れて置いた薔薇の大輪が、深夜、くだけるように、ばらりと落ち散る事がある。風のせいではない。おのずから散るのである。天地の溜息と共に散るのである。空を飛ぶ神の白絹の御衣のお裾に触れて散るのである。」

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    2016年05月21日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    斜陽、人間失格など11作品が収録されている。斜陽の上原や直治、人間失格の葉蔵、ヴィヨンの妻の大谷など、社会的に真っ当な生き方から外れて酒に溺れる人物が繰り返し登場する。弱さ、強さとは何か?を考えさせられた。酒に溺れても金がなくなっても、周囲から絶縁されても、生に固執すること、生き延びることが強さだと思う。

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    2016年08月10日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    私が今まで読んできた太宰の中で一番か二番目に好きです!!
    すごく面白い(((^-^)))
    太宰の安定期は面白いから他のも読んでみる~!

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    2016年04月12日
  • 太宰治全集(2)

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    本当の太宰は明るい太宰だという人があるけれど、私は違うと断言するね。絶望でこそ太宰、この真実が一極集中する境に明るさが見えるだけよ。綺麗な名作が多い本書だったが「女生徒」や「姥捨」がやっぱり好きだね。

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    2016年03月29日
  • 太宰治全集(1)

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    やっとこさ購入した太宰治全集。晩年から始まる暗い太宰のオンパレード。理解しがたい作品も多数あったが、やっぱり買って良かったと思える。迷っている人はぜひ購入すべし。特に「雌について」は素晴らしく鳥肌が立ったなあ。現実の友達とぜひ語り合いたいものである。希望に沿う友人、求む。

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    2016年03月13日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    ネタバレ

    本当の意味で人を信じることができなかったのだろう。
    道化を演じることができるほど器用だったことは、彼にとって良かったのであろうか。

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    2016年03月02日
  • 太宰治全集(8)

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    『冬の花火』をきくドラで。あまりの端折りぶりに真実を知りたくなり原作を読んだ。都会に出て幸福を掴めなかった娘と、血の繋がらない娘に献身的に尽くす田舎の継母の心情と過去が、戦後の退廃感を背景に戯曲として語られる。数枝を慕う清蔵が数枝の亭主の書いた小説を読み、二人が隣部屋で寝起きしているかのような生々しさを感じるところが印象的。

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    2016年02月26日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    とてもとても面白かった。
    笑いあり、涙あり。

    母の「おしっこよ」と一番最後のMC「マイコメディアン」のオチにチェーホフじゃないんかよ!!wと爆笑してしまった。

    なんだかシュールで、、

    母が弱っていく描写はとても泣けた。
    自分の母を看病するカズコ、とても強く優しい女性だ。
    私と同じ歳なので、特に共感した。

    そして何よりも最後の弟の手紙に感動した。

    彼は根っからの貴族なんだ。
    どんなに一般人に合わせようと不良になったとしても、貴族として育てられた貴族なんだ。

    凄く感動した。
    最後の分の「僕は貴族です。」凄い泣けた。

    弟、どうしようもない奴だとばかり思っていたが、素直でお母さん思いのい

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    2016年01月01日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    『人間失格』
    文体も展開も分かっているのに、この人間臭さに惹かれるようにふと手に取ってしまう。もはや喜劇。

    『グッドバイ』
    未完の絶筆。主人公・田島は妻子を持ちながらも酒と女に溺れ、愛人を10人近く持つ。ある日気持ちに変化が生じ、愛人一人一人と縁を切り、真面目に生きる決心する。『人間失格』が陰ならば、こちらは完全に陽。田島のダメ男っぷりが光ります。舞台にしたくなるほどのテンポの良さ。絶筆が悔やまれる。

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    2016年01月20日
  • 太宰治全集(9)

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    母、父、女神、フォスフォレッスセンス、朝、斜陽、おさん、犯人、饗応夫人、酒の追憶、美男子と煙草、眉山、女類、渡り鳥、桜桃、家庭の幸福、人間失格、グッドバイ

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    2015年11月05日
  • 人間失格 3巻(完)

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    ヤク中になって次元上昇ラリってる描写が圧巻すぎる。
    でも、狂った時点でそこに救いがある。
    自己を失ったまま死に至ることができるのだから。

    古屋先生が、自らの作品を批判的に評しているように、狂うことの中に救いのようなものを見たような気がした。

    太宰治の小説は、あまりにも現実味がありすぎて、また、あらゆる救いを拒絶する。
    正常になることもできない、かといってギリギリのところで壊れ死ぬほどの苦痛と罪の一切が霊魂を束縛し支配するのだが、それでも、あらゆる愛からの離反と世界への恐れを抱えながら、人生を放棄することもできない、
    霊魂の「生殺し」が生きている限りつきまとい、そこから逃れ解放されることはな

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    2015年10月17日
  • 太宰治全集(8)

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    パンドラの匣、薄明、庭、親という二字、嘘、貨幣、やんぬる哉、十五年間、未帰還の友に、苦悩の年鑑、チャンス、雀、たずねびと、男女同権、親友交歓、トカトントン、メリイクリスマス、ヴィヨンの妻、冬の花火、春の枯葉

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    2015年08月21日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

    ドラマ&映画化作品

    コンセプトがわからないという声が各所でちらほらとありますが、
    BUNGO -日本文学シネマ-という題で放送されていた短期ドラマと
    同シリーズで映画化された作品を集めたものです。

    数年前に短期ドラマを見てそれっきりでしたが、
    最近になり原作をじっくり読みたいと思い出したとき、
    こういう短編集になっていると知り(紙で)購入しました。

    これら全部をそれぞれに読もうとすると、
    (特に短編は)ちょっと苦労するので
    こんな短編集はありがたいですね。

    もっと増えてほしいです。

    映像の方もおすすめですので興味のある方はぜひ。

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    2015年05月25日