太宰治のレビュー一覧

  • 斜陽

    匿名

    購入済み

    話の進みがわかりやすい

    太宰治の中で一番好きな話なので、マンガ版も気になって買ってみました。
    小説での長い話が簡潔にまとめられていて、とてもわかりやすいです。
    小説の方では比喩などで意味が分かりにくい部分もマンガで表すことによって、ああ、こういうことなんだ、と改めて話を理解することができます。一番おすすめは小説とマンガのどちらも読むことです。マンガの方はわかりやすいですが、あくまでも補足書と見ておいた方がいいと思います。

    #切ない #カッコいい #感動する

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    2023年02月27日
  • 津軽

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    ▼「津軽」太宰治。初出1944年。35歳くらいの太宰治が生まれ故郷の青森県津軽地方を、旅して歩いた紀行エッセイのような一冊。以前から「積ん読」になっていたものです。

    ▼太宰治さんは、恐らく高校生くらいの頃かに、一通りというかそれ以上くらい読みました。基本は面白かったです。大作?よりも「眉山」なんて大好きでした。ただまあ、何となく再読するという気分にならず。
     今回のご縁は、司馬遼太郎さんなのです。

    ▼司馬遼太郎さんは、手塚治虫さんと並んで小学生・中学生時分からとにかくお世話になってきたんです。どちらもほぼほぼ舐めるように読み尽くして、自分の感じ方や考え方というのはもう、このお二人の創作物で

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    2023年02月26日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    リズミカルで小気味よい文章、思わず吹き出しそうになるユーモアさ、そして繊細な心理描写。やっぱり太宰治が好きだなあ〜。

    安定期の中期とはいえ、破滅願望というのか、自己嫌悪なのか、処女作の晩年の面影もあるし、人間失格に繋がるような気持ちが垣間見えるなあ、と思った。

    乞食学生、新ハムレットが特に好きです。

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    2023年02月05日
  • パンドラの匣

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    思春期のみずみずしくて苦い感じがまっすぐに表現されていてすごい
    大人が読んでこのガキャと思ってしまうところとかわいいなと思ってしまうところのバランスがリアル
    爽やかで読みやすい

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    2023年02月04日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    タイトル*お伽草紙
    著者*太宰治
    出版社*新潮社
    作品紹介*
    困難な戦争期にあって、深く芸術世界に沈潜することで時代への抵抗の姿勢を堅持し、日本文学の伝統を支えぬいた太宰中期の作品から、古典や民話に取材したものを収める。”カチカチ山”など誰もが知っている昔話のユーモラスな口調を生かしながら、人間宿命の深淵をかいま見せた『お伽草紙』、井原西鶴に題材を借り、現世に生きる人間の裸の姿を鋭くとらえた『新釈諸国噺』ほか3編。

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    2023年01月26日
  • 晩年(新潮文庫)

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    【葉】麻の着物をもらったことであと少し生きてみよう、そんなふうに思うなんて生きるって案外シンプルなことなのかなって思って気持ちが楽になった。

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    2023年01月25日
  • 人間失格 1

    無料版購入済み

    文学の漫画化

    最近の若者は文学どころか文字で表現されたものを読まないという。こういった漫画で文学に触れるならば、拒否反応も少ないのではないかと感じる。漫画で表現された文学のエッセンスに触れてから、文学書を手にするのもいいことかもしれないと思わせてくれた。

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    2023年01月20日
  • 太宰治 電子全集1

    匿名

    購入済み

    よい

    太宰治を堪能できる。
    安くて大量に収録されていて最高。電子書籍ならではの魅力です。文学好きにオススメです。

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    2023年01月12日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    誰もが読んだことのある『走れメロス』の他、八編を収録した戦前の太宰治の短編集である。

    伝承から私小説まで幅広い題材を扱い、『人間失格』だけでない太宰の魅力を存分に示してくれる。
    それでいて、太宰の自身の世界観に引きずり込む引力は強烈で、読者は感情移入せずにはいられない。

    苦悩と救いに揺れ、周りに素直になれない太宰の生き様は、令和の時代になっても人々を共感させ、魅了し続けている。

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    2022年12月10日
  • 人間失格 3巻(完)

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    太宰治の希代の問題作「人間失格」を、舞台を現代社会に移し、鬼才古屋兎丸が完全漫画化。
    「恥の多い生涯を送ってきました」――ネット上に見つけた大庭葉蔵の独白が赤裸々に綴られたページ。掲示されていた3枚の写真は、葉蔵の転落の人生の軌跡を描いていた。読み進めるほどに堕ち、崩壊していく葉蔵の人生。彼は何を恐れ、逃げていたのか。
    大庭葉蔵は、「道化」を演じることで生きてきた。同級生が声を掛けてきた時は変顔で応じ、先生の前で答えを発表する時はツメの部分でわざと間違え、高校までは「面白い奴」というキャラで人気者になり、そんな道化が息苦しくなると美術予備校に逃げ場所を求め、風俗でしか自然な笑顔を見せることが出

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    2022年12月10日
  • 人間失格 2巻

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    太宰治の希代の問題作「人間失格」を、舞台を現代社会に移し、鬼才古屋兎丸が完全漫画化。
    「恥の多い生涯を送ってきました」――ネット上に見つけた大庭葉蔵の独白が赤裸々に綴られたページ。掲示されていた3枚の写真は、葉蔵の転落の人生の軌跡を描いていた。読み進めるほどに堕ち、崩壊していく葉蔵の人生。彼は何を恐れ、逃げていたのか。
    大庭葉蔵は、「道化」を演じることで生きてきた。同級生が声を掛けてきた時は変顔で応じ、先生の前で答えを発表する時はツメの部分でわざと間違え、高校までは「面白い奴」というキャラで人気者になり、そんな道化が息苦しくなると美術予備校に逃げ場所を求め、風俗でしか自然な笑顔を見せることが出

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    2022年12月10日
  • 人間失格 1巻

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    「恥の多い生涯を送ってきました」――
    ネット上に見つけた大庭葉蔵の独白が赤裸々に綴られたページ。
    掲示されていた3枚の写真は、葉蔵の転落の人生の軌跡を描いていた。読み進めるほどに堕ち、崩壊していく葉蔵の人生。彼は何を恐れ、逃げていたのか。
    大庭葉蔵は、「道化」を演じることで生きてきた。
    同級生が声を掛けてきた時は変顔で応じ、先生の前で答えを発表する時はツメの部分でわざと間違え、高校までは「面白い奴」というキャラで人気者になり、そんな道化が息苦しくなると美術予備校に逃げ場所を求め、風俗でしか自然な笑顔を見せることが出来ず、周りが求める「普通」の正解に沿って演技をすることで人間関係を成り立たせてい

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    2024年02月17日
  • 晩年(新潮文庫)

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    ふた通りの読み方があると思う。

    書き手である、太宰の心境を思いながら読むのと、自分にあてはめ、共感したり嫌悪したりしながら読む読み方。

    私は、太宰の著書を読むとき、太宰が自殺したことを必ず思い出す。
    そして、自殺したことも含めて、すべてが作品として、私の胸にのしかかってくる。

    太宰の描く、どうしようもなく歪んだ、本来人間のもっている汚い泥みたいなものに、共感して、悲しくなって胸が痛くなる。

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    2022年12月02日
  • 畜犬談

    購入済み

    大好きな短編

    久しぶりに読んで感涙。太宰治作品の中で一番好きです。たくさん笑って、最後はホロリとさせられます。私の亡き父が、それこそ甲斐犬のブリーダー的な事をしておりました。もう何十年も前の事で、私も噛みつかれた事があります。その頃は野良犬もたくさんいましたし、読みながら共感する事が多々あって懐かしく嬉しくなりました。

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    2022年11月24日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    この作品を初めて読んだ時は自分も同じ女生徒であり本から得た言葉に頼っている狡くて厭なやつでした

    少女のまま死ねそうにないので自分も美しく生きたいと思います

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    2022年11月07日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    太宰治は学生時代にかじった程度だ。
    文字からインプットする話は、ネガティブ結末を好む傾向があるものの三島由紀夫はハマったのに太宰はハマらなかった。今回は井伏鱒二が描いた「太宰治」を読み、どのような時を生きた人が描いたのか。を想像しながら読むことができた。
    人間失格の葉蔵然り、斜陽の直治然り、ダス・ゲマイネの馬場然り。何とも言えぬ、瞳の奥にひどく暗く深い闇を持った瞳が常に読者を見据えているような感覚に陥る。
    太宰の描いた作品に登場するこれらの人物は少なからず太宰本人の過去を投影し、あるいは膨らませた上での人物なのだと感じる。
    作品に作者そのものがここまで投影されているように感じるのは、太宰に魅せ

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    2022年10月26日
  • パンドラの匣

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    ネタバレ

    「もう君たちとは逢あえねえかも知れないけど、お互いに、これから、うんと勉強しよう。勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記あ

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    2022年10月06日
  • 晩年(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「猿ヶ島」の終わりの一文が凄く好きです。

    猿が様々な人間を批判している場面に私達の普段の生活と重なる部分があり、考えさせられました。

    主人公が安定した生活を選ぶのか。自分の生きたいように生きるのか。という選択肢が出た際に、後者を選んだ場面が印象に残りました。

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    2022年09月28日
  • 人間失格 3巻(完)

    REO

    ネタバレ 購入済み

    救いようのない結末で後味悪い。容姿や配偶者に恵まれても自分次第で人生はどん底まで堕ちてしまうと改めて確信する。作品は非常におもしろい。

    #切ない

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    2022年09月18日
  • 太宰治全集(9)

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    何作かは再読
    大好きな人間失格も斜陽も収録されてて最高

    自分の話以外もだいたい本人がモデルか?っていう感じの酒の誘惑に弱くちゃっかりしていてそんな自分に嫌悪感抱いてる外見はいいクズ男みたいなのが多くてふふってなっちゃう。
    そして晩年よりの作品集だからか登場人物が死んじゃう話が多い。

    ✳︎グッド・バイ(絶筆)
    編集社で働く傍ら、闇稼業で儲けている34歳の男の田島周二が、愛人15人との関係を解消しようと闇稼業で知り合った絶世の美人(ただし最低の鴉声、大食い、怪力)を連れて別離の行進をする。


    「人生足別離」の一句があり私の或る先輩はこれを「サヨナラ」ダケガ人生ダ、と訳した。まことに、相逢った

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    2022年08月17日