太宰治のレビュー一覧

  • ろまん燈籠(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    戦時下の太宰は神がかっている。珠玉の短編16編を収録。どの作品も愛おしい。特に気に入ったのは「恥」それぞれ夫と妻の視点から書かれた「新郎」「十二月八日」友人の結婚に纏わるユーモラスなやり取りが光る「佳日」悲しくも美しい余韻に涙させられた「散華」である。「散華」の中の次の文章には胸を打たれた。「机上のコップに投入れて置いた薔薇の大輪が、深夜、くだけるように、ばらりと落ち散る事がある。風のせいではない。おのずから散るのである。天地の溜息と共に散るのである。空を飛ぶ神の白絹の御衣のお裾に触れて散るのである。」

    0
    2016年05月21日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    斜陽、人間失格など11作品が収録されている。斜陽の上原や直治、人間失格の葉蔵、ヴィヨンの妻の大谷など、社会的に真っ当な生き方から外れて酒に溺れる人物が繰り返し登場する。弱さ、強さとは何か?を考えさせられた。酒に溺れても金がなくなっても、周囲から絶縁されても、生に固執すること、生き延びることが強さだと思う。

    0
    2016年08月10日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    私が今まで読んできた太宰の中で一番か二番目に好きです!!
    すごく面白い(((^-^)))
    太宰の安定期は面白いから他のも読んでみる~!

    0
    2016年04月12日
  • 太宰治全集(2)

    Posted by ブクログ

    本当の太宰は明るい太宰だという人があるけれど、私は違うと断言するね。絶望でこそ太宰、この真実が一極集中する境に明るさが見えるだけよ。綺麗な名作が多い本書だったが「女生徒」や「姥捨」がやっぱり好きだね。

    0
    2016年03月29日
  • 太宰治全集(1)

    Posted by ブクログ

    やっとこさ購入した太宰治全集。晩年から始まる暗い太宰のオンパレード。理解しがたい作品も多数あったが、やっぱり買って良かったと思える。迷っている人はぜひ購入すべし。特に「雌について」は素晴らしく鳥肌が立ったなあ。現実の友達とぜひ語り合いたいものである。希望に沿う友人、求む。

    0
    2016年03月13日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当の意味で人を信じることができなかったのだろう。
    道化を演じることができるほど器用だったことは、彼にとって良かったのであろうか。

    0
    2016年03月02日
  • 太宰治全集(8)

    Posted by ブクログ

    『冬の花火』をきくドラで。あまりの端折りぶりに真実を知りたくなり原作を読んだ。都会に出て幸福を掴めなかった娘と、血の繋がらない娘に献身的に尽くす田舎の継母の心情と過去が、戦後の退廃感を背景に戯曲として語られる。数枝を慕う清蔵が数枝の亭主の書いた小説を読み、二人が隣部屋で寝起きしているかのような生々しさを感じるところが印象的。

    0
    2016年02月26日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

    Posted by ブクログ

    とてもとても面白かった。
    笑いあり、涙あり。

    母の「おしっこよ」と一番最後のMC「マイコメディアン」のオチにチェーホフじゃないんかよ!!wと爆笑してしまった。

    なんだかシュールで、、

    母が弱っていく描写はとても泣けた。
    自分の母を看病するカズコ、とても強く優しい女性だ。
    私と同じ歳なので、特に共感した。

    そして何よりも最後の弟の手紙に感動した。

    彼は根っからの貴族なんだ。
    どんなに一般人に合わせようと不良になったとしても、貴族として育てられた貴族なんだ。

    凄く感動した。
    最後の分の「僕は貴族です。」凄い泣けた。

    弟、どうしようもない奴だとばかり思っていたが、素直でお母さん思いのい

    0
    2016年01月01日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

    Posted by ブクログ

    『人間失格』
    文体も展開も分かっているのに、この人間臭さに惹かれるようにふと手に取ってしまう。もはや喜劇。

    『グッドバイ』
    未完の絶筆。主人公・田島は妻子を持ちながらも酒と女に溺れ、愛人を10人近く持つ。ある日気持ちに変化が生じ、愛人一人一人と縁を切り、真面目に生きる決心する。『人間失格』が陰ならば、こちらは完全に陽。田島のダメ男っぷりが光ります。舞台にしたくなるほどのテンポの良さ。絶筆が悔やまれる。

    0
    2016年01月20日
  • 太宰治全集(9)

    Posted by ブクログ

    母、父、女神、フォスフォレッスセンス、朝、斜陽、おさん、犯人、饗応夫人、酒の追憶、美男子と煙草、眉山、女類、渡り鳥、桜桃、家庭の幸福、人間失格、グッドバイ

    0
    2015年11月05日
  • 人間失格 3巻(完)

    Posted by ブクログ

    ヤク中になって次元上昇ラリってる描写が圧巻すぎる。
    でも、狂った時点でそこに救いがある。
    自己を失ったまま死に至ることができるのだから。

    古屋先生が、自らの作品を批判的に評しているように、狂うことの中に救いのようなものを見たような気がした。

    太宰治の小説は、あまりにも現実味がありすぎて、また、あらゆる救いを拒絶する。
    正常になることもできない、かといってギリギリのところで壊れ死ぬほどの苦痛と罪の一切が霊魂を束縛し支配するのだが、それでも、あらゆる愛からの離反と世界への恐れを抱えながら、人生を放棄することもできない、
    霊魂の「生殺し」が生きている限りつきまとい、そこから逃れ解放されることはな

    0
    2015年10月17日
  • 太宰治全集(8)

    Posted by ブクログ

    パンドラの匣、薄明、庭、親という二字、嘘、貨幣、やんぬる哉、十五年間、未帰還の友に、苦悩の年鑑、チャンス、雀、たずねびと、男女同権、親友交歓、トカトントン、メリイクリスマス、ヴィヨンの妻、冬の花火、春の枯葉

    0
    2015年08月21日
  • BUNGO 文豪短篇傑作選

    ドラマ&映画化作品

    コンセプトがわからないという声が各所でちらほらとありますが、
    BUNGO -日本文学シネマ-という題で放送されていた短期ドラマと
    同シリーズで映画化された作品を集めたものです。

    数年前に短期ドラマを見てそれっきりでしたが、
    最近になり原作をじっくり読みたいと思い出したとき、
    こういう短編集になっていると知り(紙で)購入しました。

    これら全部をそれぞれに読もうとすると、
    (特に短編は)ちょっと苦労するので
    こんな短編集はありがたいですね。

    もっと増えてほしいです。

    映像の方もおすすめですので興味のある方はぜひ。

    0
    2015年05月25日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品(人間失格)は、もしかしたら一番読んでいるのではないだろうか。初めに出会ったのはいつだろう。とにかくすごい衝撃を受けたことを覚えている。今回読んでやっと半分ぐらい理解できたかできないか。グッド・バイと如是我聞は初めて読んだが、どちらも凄かった。食慾における淫乱なのだ。

    0
    2015年05月12日
  • お伽草紙(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    特に、昔話をもとにしたお伽草紙がとても面白い。
    太宰さんならではの切り口がたまらない。

    太宰は暗い、というイメージを持っている人に、是非読んでもらいたい。

    0
    2019年09月10日
  • 太宰治全集(5)

    Posted by ブクログ

    新郎、十二月八日、律子と貞子、待つ、水仙、正義と微笑、小さいアルバム、花火、帰去来、故郷、禁酒の心、黄村先生言行録、花吹雪、不審庵

    0
    2015年04月15日
  • 男性作家が選ぶ太宰治

    Posted by ブクログ

    さすがは並みいる男性作家が選んだ作品集である。全部面白い。
    「ちょっとちょっと…」と傍で話しかけられるような親しげな語り口と
    抜群のリズム感が心地いい。特に気に入ったものを少し…。

    「道化の華」
    ラスト3行でいきなり視界がぱあっと広がり、ぞくっと怖くなる。
    視点のトリックで読者を驚かせるのが上手い。
    「彼は昔の彼ならず」
    心の本質が似通った人間が近くにいると、お互いに感応してしまうのだろう。
    口先三寸のペテン師のような男を非難している主人公の男もまた、
    親の遺産で遊び暮らす怠け者。
    才能ある芸術家のパトロンになりたいという、
    彼の下心を見透かしたペテン師の作戦勝ち。

    0
    2015年06月05日
  • 女生徒

    Posted by ブクログ

    太宰の人となりが伝わってくる本。
    この人、けっこう正直だなと思う。

    というか、なぜこうして自分を見つめることができるのに、なぜ小説で描いている状況になっている?、特に「おさん」っていう作品に描いた通り本当にそのままの状況になってしまった。
    なんで回避しない?、残す家族は?
    疑問が止まらなくなる。

    0
    2015年04月07日
  • 太宰治全集(4)

    Posted by ブクログ

    きりぎりす、ろまん燈籠、東京八景、みみずく通信、佐渡、清貧譚、服装に就いて、令嬢アユ、千代女、新ハムレット、風の便り、誰、恥

    0
    2015年03月24日
  • 太宰治全集(3)

    Posted by ブクログ

    八十八夜。座興に非ず。美少女。畜犬談。ア、秋。デカダン抗議。おしゃれ童子。皮膚と心。春の盗賊。俗天使。兄たち。鴎。女人訓戒。女の決闘。駈込み訴え。老ハイデルベルヒ。誰も知らぬ。善蔵を思う。走れメロス。古典風。盲人独笑。乞食学生。失敗園。一燈。リイズ。

    0
    2015年02月23日