太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    ネタバレ

    この作品(人間失格)は、もしかしたら一番読んでいるのではないだろうか。初めに出会ったのはいつだろう。とにかくすごい衝撃を受けたことを覚えている。今回読んでやっと半分ぐらい理解できたかできないか。グッド・バイと如是我聞は初めて読んだが、どちらも凄かった。食慾における淫乱なのだ。

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    2015年05月12日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    特に、昔話をもとにしたお伽草紙がとても面白い。
    太宰さんならではの切り口がたまらない。

    太宰は暗い、というイメージを持っている人に、是非読んでもらいたい。

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    2019年09月10日
  • 太宰治全集(5)

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    新郎、十二月八日、律子と貞子、待つ、水仙、正義と微笑、小さいアルバム、花火、帰去来、故郷、禁酒の心、黄村先生言行録、花吹雪、不審庵

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    2015年04月15日
  • 男性作家が選ぶ太宰治

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    さすがは並みいる男性作家が選んだ作品集である。全部面白い。
    「ちょっとちょっと…」と傍で話しかけられるような親しげな語り口と
    抜群のリズム感が心地いい。特に気に入ったものを少し…。

    「道化の華」
    ラスト3行でいきなり視界がぱあっと広がり、ぞくっと怖くなる。
    視点のトリックで読者を驚かせるのが上手い。
    「彼は昔の彼ならず」
    心の本質が似通った人間が近くにいると、お互いに感応してしまうのだろう。
    口先三寸のペテン師のような男を非難している主人公の男もまた、
    親の遺産で遊び暮らす怠け者。
    才能ある芸術家のパトロンになりたいという、
    彼の下心を見透かしたペテン師の作戦勝ち。

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    2015年06月05日
  • 女生徒

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    太宰の人となりが伝わってくる本。
    この人、けっこう正直だなと思う。

    というか、なぜこうして自分を見つめることができるのに、なぜ小説で描いている状況になっている?、特に「おさん」っていう作品に描いた通り本当にそのままの状況になってしまった。
    なんで回避しない?、残す家族は?
    疑問が止まらなくなる。

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    2015年04月07日
  • 太宰治全集(4)

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    きりぎりす、ろまん燈籠、東京八景、みみずく通信、佐渡、清貧譚、服装に就いて、令嬢アユ、千代女、新ハムレット、風の便り、誰、恥

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    2015年03月24日
  • 太宰治全集(3)

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    八十八夜。座興に非ず。美少女。畜犬談。ア、秋。デカダン抗議。おしゃれ童子。皮膚と心。春の盗賊。俗天使。兄たち。鴎。女人訓戒。女の決闘。駈込み訴え。老ハイデルベルヒ。誰も知らぬ。善蔵を思う。走れメロス。古典風。盲人独笑。乞食学生。失敗園。一燈。リイズ。

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    2015年02月23日
  • 太宰治全集(2)

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    創生記、喝采、二十世紀旗手、あさましきもの、HUMAN LOST、燈籠、満願、姥捨、I can speak、富嶽百景、黄金風景、女生徒、懶惰の歌留多、葉桜と魔笛、愛と美について(5篇)

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    2015年02月09日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    表題作の他、女生徒、ロマネスク、東京八景など10作の短編集。
    太宰の短編はどれも好きだけど、特に印象的なものをメモ。
    『富嶽百景』…最初は富士の一辺倒な姿を横目で見るような様子だった主人公は、茶屋の人々や彼を訪ねてきた人々との交流を通して少しづつ富士の様々な表情に触れ、心を許し始める。富士はそこにあるだけでいい。
    『走れメロス』…学生の時に初めてこの作品を読んだ時はメロス身勝手、という身も蓋もない感想だったけれど、年を重ねてこの直球の友情ストーリーが沁みるようになった。
    『女生徒』…思春期特有の揺れを表現する秀逸さ。この危なっかしい様がまた魅力。
    井伏鱒二のあとがき…太宰とのエピソード。不思議

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    2015年12月30日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    斜陽? 人間失格? 知らん。

    太宰はやっぱ短篇だよね。

    「女生徒」のすごさ。その現代性。十分に今この時代の小説として読むことができる。
    小気味よい、よく練られた彼の文章は、音楽にたとえればプログレではなくポップスだ。

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    2014年10月06日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    太宰を読まずに死ななくて良かった。
    惚れっぽい自覚もあるので、知る人には「またか」と言われてしまいそうだが、
    これまでひらいたことのある小説や評論、随筆の中でも、こんなに痛快で、心が軽くなったり、苦しくなったりした文章はない。
    本当に、これを知らずに死ぬなんて勿体無い。
    別に、太宰を読め、と言いたい訳ではない。
    人によっちゃあきっと、「何だこの卑屈屋」と吐き捨てる人もいるだろうから。
    だが、少なくとも私にとっては、知らずに死ぬことはできなかった人だ。

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    2014年10月27日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    戦争中に書かれた小説、十六篇。
    どれも素晴らしかった。
    読めば読むほど太宰がどんな人か見えてきます。
    本当に、人間を愛した人だと思います。
    とっても優しい人です。

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    2014年09月04日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    太宰の私小説にしては、生きることの後ろめたさを感じさせない「富嶽百景」。むしろさわやか。
    富士と戯れる太宰が描かれる。ときに俗な書き割りだと罵り、ときにその存在に感服し、ときに月見草と並置する。
    なんだかんだ言っても、富士に惹かれる己を認められないのでしょうね。

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    2014年08月11日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    これは読者に対する許しの物語だと思った。
    読者は引き込まれてしまって、常に鞄に入れて持ち歩いてしまうのではないだろうか。
    端から見ると、とてつもなく人間として駄目な部類なのだが、目の前に現れたとき助けてしまうかもしれない。主人公にはそんな不思議な魅力があったのかもしれない。
    彼は人間失格なのか、それとも……

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    2014年07月03日
  • 女生徒

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    これは面白い。小さい頃、太宰の『走れメロス』を読んで文学が好きになり、大きくなって『人間失格』を読み返して太宰が嫌いになったが、この『女生徒』を読んで太宰の凄さを再認識。

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    2014年06月08日
  • 水仙

    購入済み

    大好きです。

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    2014年05月21日
  • 惜別(新潮文庫)

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    「右大臣実朝」
    源実朝は、鎌倉幕府三代目の将軍である
    まつりごとに対しては常にあざやかな采配をふるい
    風流人にして、その短い生涯のうちに「金槐和歌集」を編んだ才人でもある
    鷹揚な性格で、多くの人に愛されたが
    海外に旅立つ夢だけはかなえられず
    最後は甥の公暁に暗殺された
    実朝は、幕府と朝廷の結びつきを深めることで
    権力の一極集中を進めようとしていたから
    それに危機感を抱く人々が公暁をそそのかしたのだ、とも言われる
    ……「右大臣実朝」は昭和18年の作品
    太平洋戦争に敗色の濃くなってきた時期であるが
    それを踏まえるならば、これは近衛文麿への皮肉ともとれるだろう
    進歩主義を唱えながら、結局は開戦に加担

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    2014年05月28日
  • 太宰治全集(7)

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    饒舌で愉快、ユーモアに富んだ太宰の文体。その魅力を再確認。若き日の魯迅を題材にした「惜別」に惹かれた。「お伽草子」は何度読んでも面白い。昔話において釈然としなかった部分を太宰流にとらえ直し、読者を読書の歓びの中に招き入れてくれる。

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    2013年12月24日
  • 人間失格 3巻(完)

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    ゾクゾクが止まらない最終巻。あとがきにもあったようにオチは少し甘さが残ったけれど、それを含めても巧みな展開と演出だった……。
    これはいい漫画だわ……!!!

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    2013年11月05日
  • 人間失格 1巻

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    現代版「人間失格」か。この鬱蒼とした雰囲気に侘びしく苦しい気持ちにさせられてたまらない。
    原作も大好きだがこれも素晴らしい!

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    2013年10月29日