太宰治のレビュー一覧

  • ろまん燈籠

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    人間の演じる、本音と建て前、エロス(生)とタナトス(死)、悲劇と喜劇を真面目に笑いながら皮肉る太宰作品は好物で、年に一度は読み返してしまう。5人兄弟姉妹が小説の連作に興じる「ろまん燈籠」。「ただ、好きなのです。それでいいではありませんか。純粋な愛情とはそんなものです。」と好意の弁解を嫌悪するところ、最後一番できの良かったのは母親のみよに決めるところ、が面白い。  その他、「秋風記」「思い出に生きるか、いまのこの刹那に身をゆだねるか、それとも、将来の希望とやらに生きるか、案外、そんなところから人間の馬鹿と利巧のちがいが、できてくるかもしれない」、「女の決闘」「芸術家には、人でない部分が在る、芸術

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    2021年04月17日
  • 晩年(新潮文庫)

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    高校卒業の時、担任の先生に貰った。
    文章から感じる若さ、人生を諦めているようで諦めてない、そんな憎らしさ

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    2021年02月19日
  • 走れメロス 太宰治 名作選

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    「走れメロス」「畜犬談」「葉桜と魔笛」「黄金風景」「駆込み訴え」
    「眉山」「燈籠」「善蔵を思う」「桜桃」「トカトントン」「心の王者」

    この本、いずれ買おうと思う。
    「眉山」が読みたくて借りたのだけど、期待を裏切らない面白さでした。
    特に「畜犬談」。
    声に出して読みたくなる名調子の文章。
    溢れてくる含羞とプライド、諦念とか優しさ、とか。

    なんでそうなん?といいたくなるような、そんなこと気に病むなよ、と
    声をかけたくなるような。
    マジでダメな男なんだけど、ほっとけない。

    いや、太宰、モテただろうよね、そりゃあ。

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    2021年02月16日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    太宰さん流の昔話、好きだ。
    軽快に語られているが
    人間の中に根強く存在する
    慈悲、強慾、怨恨、嫉妬が
    語られていて興味深い。

    浦島太郎の話。これもまた良い。
    『年月は、人間の救ひである。
    忘却は、人間の救ひである。』
    人間が最も恐れる老いというのも
    美しく、幸福なことなのかもしれない。

    年老いてまたこの本を手に取った時、
    私はどう感じるのだろうか。

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    2021年02月11日
  • 惜別(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自分の行く道をなんとか理由付けて納得して生きてきたけど、やはりもっと思想と直接的に繋がった生き方をしたいと思った。医学から文芸の道に進んだ魯迅のように。
    あとは、「誰も見ていない人生の片隅においてこそ、高貴な宝玉が光っている」
    それを書くのが文芸の価値だ、というのにはなんだか救われる。

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    2020年11月18日
  • 地図―初期作品集―(新潮文庫)

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    発表されているものが全てだと思ってしまうけれど、ちゃんと書きつづけて太宰治になったんですね!「貨幣」が楽しかったです。

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    2020年10月18日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    今日は「桜桃忌」ですか。
    太宰治の作品の中で記憶に残る一節は「人間失格」の中の友人の言葉
    「ワザ、ワザ」なんです。
    確か主人公が周囲に迎合しようとして何かの失敗(転んだか?)を意図的にしたところ、常日頃あまり鋭くない友人が「ワザ、ワザ」と言う。
    主人公の意図的な行動を見破られたのだ。

    何故この事が記憶に残っているのだろう。

    桜桃忌、合掌。

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    2020年06月19日
  • 人間失格

    m

    購入済み

    素晴らしかった

    小説嫌いな自分でしたが、初めて感激を受けました。

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    2020年05月22日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    お母さまが弱って死んでいく過程、場面の描写が秀逸でした。静謐な空気が流れていました。
    かずこが上原さんに自意識過剰な、前につんのめった感じの、もうストーカーっぽい手紙を送った頃は、あー、もうお母さま死にそうなのに何やってるの…と大層心配しました。
    上原さんにはそんな気は、かずこを愛人にする気はないのかと思いきや、ほれちまった、なんて言われて意外でしたが、多分あれはその時ちょっとそう言っただけで、ちょっとそんな気がしてみただけで、別に惚れていたわけでは無いのではないかな。
    お母さまが死んで、直治が死んで、多分上原ももうすぐ死んで、かずこは赤ちゃんと生きていくというのは、赤ちゃんがいるのは、もしか

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    2020年05月10日
  • 虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ

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    ネタバレ

    三部作と短編一作からなる一冊で、どの作品も最後のページで心を鷲掴みにされてしまった。‬
    ‪人の心の複雑さや、描かれている揺らぎが魅力的。死と隣り合わせに生きているということを思い出す。‬
    ‪本人も小説内に登場し、私小説のようで身近に感じられた。‬

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    2020年04月03日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    『秋風記』『花燭』など、どれをとっても身に刺さる、粒ぞろいの短編集。
    ただ無垢であろうとし救済を希う聖職者の気風と、現実を生きる卑しい肉塊の自分との落差に苛まれる。

    ――人のためになるどころか、自分自身をさえ持てあました。まんまと失敗したのである。そんなにうまく人柱なぞという光栄の名の下に死ねなかった。
    ――所詮、人は花火になれるものではないのである。
                               (『花燭』より)

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    2020年03月21日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    太宰の有名な作品を収めた贅沢な一冊。
    こうして読んでみると、太宰の中にある自分への不信感や他人への恐怖心、それをどの作品も反映してるように思う。

    文章が意外なほど美しく、リズミカル。 
    「走れメロス」の文体は、メロスが疲労困憊しながらも、体に鞭打って前に前に疾走する姿が感じられた。

    簡単ではない文章なのに、するする読める。
    とくに口語体の、話すような、語りかけてくるような言葉のリズムが心地よい。

    聖書からの引用、女性の言葉遣いのたおやかさ、上品さなど、代表作を並べてみるとわかる太宰らしさを発見することができた。

    大学生以来の「斜陽」が一番刺さった。
    あの頃はこんなに感動しなかったのに。

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    2020年03月04日
  • 津軽

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    月並みな感想文はやめとく!!沁みた…
    最後は言わずもがな…芦野公園の描写が好きだった、、喋りすぎちゃうのでこの辺で、命あらばまた他日!!

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    2020年01月25日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    初めて、教科書に掲載されていた以外の作品に触れました。作品群に滲み出る著者の心情のようなもの、作品になった瞬間にそれは虚構にかわるのに、なまなましさすら感じました。思っていた以上に読みやすく、ほかの作品も読んでみたいと思いました。

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    2019年10月01日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    太宰治って、暗い人というイメージがあったけど、文章はとても読みやすく、普通浮かんでは、すぐ消えていく考えを、そのまま文章に出来るって、すごい人です。

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    2019年09月09日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    小説と書き手が親密のようで乖離していることはよくよく承知なのだけれど、やっぱり読むほどに、どれもこれも太宰のことを書いているような気がして、好きでたまらなくなるのは、本当にいけないのである…

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    2019年09月04日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    特に印象に残ったのは「浦島さん」。物語中には太宰の独自の解釈が垣間見られるが、最も感銘を受けたのはやはりパンドラの箱の話である。パンドラの箱は開けると膨大な憎悪や悲観など否定的な感情、悪物質が放出される。ただ、底に残るのは希望である。どれだけ辛くても、希望を見出して生きていけという太宰の強く優しい訴えだと考えることができる。そして、「浦島さん」を太宰が執筆完了したのは昭和20年、終戦直後のことである。
    本当に太宰治は偉大な作家だと思う。

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    2019年04月04日
  • 太宰治全集(3)

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    久しぶりに太宰治を読んだ。
    感性と才能がほとばしっている。
    日本はさぞ生きづらかっただろう。
    (2019.2)

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    2019年02月28日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    現代にも普通にいてもおかしくありませんね。全く古さを感じさせない人物像です。
    なぜか共感できる部分が多い。

    この本を読んで「世間」とは何なのか、誰のことを言っているのかを自分なりに深く考えることができました。

    まさに名著という本なので、一度は読んでもらいたい本です。

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    2019年02月09日
  • 地図―初期作品集―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んで良かったと心から思える一冊でした。
    初期なだけあって、感覚も鋭敏。
    元々、敏感だったという説のある太宰治ですが「人間失格」や後期の作品よりかは、本当に生き生きとしていて、中でも「花火」は凄く好き。
    隣で太宰が語ってくれているような臨場感溢れる作品でした。
    「貨幣」も独特で、お金を擬人化した所が太宰らしく、また優しさも感じました。
    一度は手に取って貰いたい一冊です。

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    2019年02月05日