太宰治のレビュー一覧

  • 津軽

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    月並みな感想文はやめとく!!沁みた…
    最後は言わずもがな…芦野公園の描写が好きだった、、喋りすぎちゃうのでこの辺で、命あらばまた他日!!

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    2020年01月25日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    初めて、教科書に掲載されていた以外の作品に触れました。作品群に滲み出る著者の心情のようなもの、作品になった瞬間にそれは虚構にかわるのに、なまなましさすら感じました。思っていた以上に読みやすく、ほかの作品も読んでみたいと思いました。

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    2019年10月01日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    太宰治って、暗い人というイメージがあったけど、文章はとても読みやすく、普通浮かんでは、すぐ消えていく考えを、そのまま文章に出来るって、すごい人です。

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    2019年09月09日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    小説と書き手が親密のようで乖離していることはよくよく承知なのだけれど、やっぱり読むほどに、どれもこれも太宰のことを書いているような気がして、好きでたまらなくなるのは、本当にいけないのである…

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    2019年09月04日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    特に印象に残ったのは「浦島さん」。物語中には太宰の独自の解釈が垣間見られるが、最も感銘を受けたのはやはりパンドラの箱の話である。パンドラの箱は開けると膨大な憎悪や悲観など否定的な感情、悪物質が放出される。ただ、底に残るのは希望である。どれだけ辛くても、希望を見出して生きていけという太宰の強く優しい訴えだと考えることができる。そして、「浦島さん」を太宰が執筆完了したのは昭和20年、終戦直後のことである。
    本当に太宰治は偉大な作家だと思う。

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    2019年04月04日
  • 太宰治全集(3)

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    久しぶりに太宰治を読んだ。
    感性と才能がほとばしっている。
    日本はさぞ生きづらかっただろう。
    (2019.2)

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    2019年02月28日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    現代にも普通にいてもおかしくありませんね。全く古さを感じさせない人物像です。
    なぜか共感できる部分が多い。

    この本を読んで「世間」とは何なのか、誰のことを言っているのかを自分なりに深く考えることができました。

    まさに名著という本なので、一度は読んでもらいたい本です。

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    2019年02月09日
  • 地図―初期作品集―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んで良かったと心から思える一冊でした。
    初期なだけあって、感覚も鋭敏。
    元々、敏感だったという説のある太宰治ですが「人間失格」や後期の作品よりかは、本当に生き生きとしていて、中でも「花火」は凄く好き。
    隣で太宰が語ってくれているような臨場感溢れる作品でした。
    「貨幣」も独特で、お金を擬人化した所が太宰らしく、また優しさも感じました。
    一度は手に取って貰いたい一冊です。

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    2019年02月05日
  • 走れメロス/くもの糸 3

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    はしれメロスは、ともだちをたすけるためにいっしょうけんめいはしるおはなしです。さいごにおたがいをたたいてだきあうところが一ばんすきです。

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    2019年01月11日
  • 太宰治全集(4)

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    「きりぎりす」
    「ろまん燈篭」
    「東京八景」
    「みみずく通信」
    「佐渡」
    「清貧譚」
    「服装に就いて」
    「令嬢アユ」
    「千代女」
    「新ハムレット」
    「風の便り」
    「誰」
    「恥」

    久しぶりに太宰の作品を読んだ。この全集に収められている作品は初めて読むものばかり。どの作品も、時々クスっと笑えるものや、ハラハラする内容もあり面白く読めた。


    特に「きりぎりす」は秀逸。画家の妻の告白の形式。夫である画家が売れない時代に嫁ぎ、貧しくとも張り合いのある暮らしをしていたが、夫が成功しお金持ちになるにつれ、夫が変貌してしまったことを嘆く。
    「お金を持っていることが偉い」という拝金主義に毒されてしまった現代

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    2018年11月30日
  • 人間失格 3

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    ネタバレ

    もう、この漫画抜きで「人間失格」を思い出せないのではないか。
    伊藤潤二は原作を、確実にアップデートさせた。
    「ファム・ファタル」という語本来の意味(ただの悪女ぶりっこではない。本人ですら苦しむほどの無自覚の悪女)を体現する女が、なんと1巻から復活してくる!
    そしてその女は葉蔵が「殺して」きたすべての女を体現している! また美しい。
    そして原作の終結へと綺麗に収束するのだ……。嗚呼。鳥肌モノの漫画化だ。

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    2018年09月19日
  • 人間失格 3

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    大傑作だった。まともに生きたいだけなのに病んでしまう人たちの心象世界を見事に描ききっている。顔の皮が緩みきって眼が窪んでしまっている老婆が最高である。

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    2018年09月01日
  • 人間失格 3巻(完)

    なるほど

    原作ではヨシ子も薬局のおばさんも死なないんだけどこれなら葉蔵を取り巻く女達がめったやたらに不幸になってストーリーの悲惨さが増しますね。人間失格は葉蔵が脳病院に入れられるところまでなんだけど太宰治との出会いセッちゃんと再開のエピソード、最後は葉蔵の息子の葉一が揚げるタコの新聞紙に太宰治の心中した記事が載っているというオチもよかった。

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    2018年08月26日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    洒脱なユーモアと豊富な語彙、軽やかでそれでいて格調を感じさせる文体。
    太宰治の良さに満ちている短編集。『お伽草紙』を太宰の最高傑作に挙げる人も多いが、わたしもこの作品は好きだ。防空壕の中での娘への語り話という設定が凄い。日本絶体絶命な時に、こんな戦意高揚に全く寄与しそうにない作品群を書く太宰はやはし凄い作家なのだと思う。西鶴の作品に材をとった『新釈諸国噺』や古典的短編も、太宰の教養の深さがうかがえる。“猿塚”という話だけは相当後味が悪いけどやはり巧い。

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    2018年07月24日
  • ヴィヨンの妻・清貧譚

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    ネタバレ

    ヴィヨンの妻

    借金まみれの甲斐性なし夫、それに耐える健気な妻。女目線で話は進む。バー?の飲み代の借金のかたに自分を捧げ、障害持ちの子供の世話をしながら成り行きでバーで働き始めちゃった妻。次第に夜の女に染まり、最後に…。
    ダメ男に巻き込まれて、女もダメ女になっちゃうお話し!死にたい言いながらも死ねない不貞に走る夫は、弱さゆえ?残念夫でーすねえー

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    2018年07月11日
  • 太宰治の手紙 返事は必ず必ず要りません

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    桜桃忌から読み始めた。太宰の32歳までの書簡集。面白かった〜!この情けなさとダメさがたまりません。若い頃から見ていくと手紙もだんだん落ち着いて行く感じがわかる。でも晩年の書簡集も持ってるけどまた荒廃してゆくんだよなあ…そこがカットされているおかげかユーモラスな読後感だった。死してなお毎年関連書籍が出る太宰。愛されてます。

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    2018年06月21日
  • 走れメロス 太宰治短編集

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    悪い王をゆるせなかったメロスは、はむかったため処刑されることになりました。しかし妹の結こん式のため、三日間だけ時間をもらいます。親友を身代りにし、メロスは走り出すというお話です。

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    2018年01月14日
  • 人間失格 1

    多分このイメージなんだろう

    何冊もコミックバージョンの「人間失格」を読んでみたが多分このコミックが一番原作に近いイメージを再現してると思う。読んでいて寒気がしました。それでも余り原作からかけ離れたエピソードを入れない方がいいんじゃないかな。

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    2017年11月25日
  • 人間失格 1

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    開幕。雨の夜の玉川上水で女とウィスキーを分かち合う。
    ずり落ちる瞬間、草をつかむ!
    この場面だけで、ああ伊藤潤二先生わかってる! と感激してしまった。

    少年時に人格を歪めてしまう下男下女による強姦。きちんと描いてくれた。
    そうそう。太宰の小説はあまり言及されないように思うが、実に「散文的な性」(薄暗い畳の部屋でやむにやまれぬ行為)が、透明な糸で巧妙に織り込まれているのだ。
    旧家独特の文化として「オズカス」が性的虐待を受けてもおかしくないほど軽視されていたということでもある。

    「凄惨な改変」がありやなしやで評価は変わると思うが、僕はありと見た。
    なぜなら葉蔵は少なからぬ人間を、「触れ合っただ

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    2017年11月03日
  • 太宰治全集(8)

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    戦争が終わって以降の太宰治の作品は、「いったい何なの?」って叫んでいるようなものが多い印象。
    そんな彼が、今の日本を見たら、どう思うのかなんて、考えても仕方のないことだけれど、ちっとも変っていない風景が広がっていて、私なぞは太宰の見ていたであろう景色と重ねて呆然としている。

    理論の遊戯は今でも続いている。

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    2017年10月29日