太宰治のレビュー一覧

  • 晩年

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    1番印象に残ってるのは、道化の華。
    まさか、小説の途中途中で、太宰自身の考えが入ってくるなんて夢にも思わなかった。
    今まで小説を読んできた中で初めてのことだった。

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    2024年10月06日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    太宰治作品、思いのほかクスッとなるもの、登場する人々が生き生きしているものが多い。今までは「登場人物がやたら項垂れて溜息ついてる」みたいなイメージを持っていたのだけど……。
    この「ろまん燈篭」も家族間のやり取りが面白かった。最後もよいなあ。


    「決して興奮の舞踏の連続ではありません。白々しく興覚めの宿命の中に寝起きしているばかりでおります。」

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    2024年10月03日
  • グッド・バイ

    購入済み

    残念な未完成

    シューベルトは未完成でもしっかりした味わいの作品を残したが、太宰治の場合は残念なばかりの未完成である。ユーモアをたたえたこの作品をどのように仕上げようとしたのか、想像することはできるが 読むことはできない。このユーモアも太宰治特有の照れ隠し 恥じらいの表現なのか いずれにしても惜しまれる。

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    2024年10月01日
  • 葉桜と魔笛

    購入済み

    はにかむような文体

    太宰治特有のはにかむような文体が特徴の作品である。口笛をクライマックスの道具として使うのなら もう少し強調しても良かったような気がする。
    結核が不治の「死病」として怖れられていた時代はそれほど遠い昔ではないということを改めて認識させられた。石川啄木や梶井基次郎のように結核が名作を生んだ ということも。

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    2024年10月01日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    『きりぎりす』の最後のところで床下で鳴くこおろぎが、彼女の心のなかでなぜタイトルのきりぎりすに変わるのか、その意味について考えている。

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    2024年09月22日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    「女生徒」よりも様々な角度の物語が含まれている短編集。人々の不変的な心情をここまで描けるのはさすがとしか言いようがない。何度読んでも新しい発見がある。

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    2024年09月22日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    同じ作者とは思えないほど、様々なバリエーションの話があって面白かった。
    じっくり何度も味わいたい作品が多い。長編や純文学が苦手な人にも一度読んでもらいたい。

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    2024年09月16日
  • ヴィヨンの妻

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    「トカトントン」と「おさん」は読んだことがあった。
    自分が親になった時に読み返したいと思ったし、父に「父」を読んでほしいとも思った。
    新潮文庫のは「晩年」と「人間失格」を持っているけど、そのどちらとも違う暗さ、悩みが伝わって、太宰の抱えていたものが明確になった気がする。

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    2024年08月27日
  • 文豪死す

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    文豪6名の最後を飾った作品を集めたもの。同じような趣旨で、デビュー作代表作を集めた「文豪誕生」も読んで出版社の策にとても共感している。
    表装は今風というかアニメタッチな文豪が1人、芥川だろうかと想像する。
    登場する6名の文豪、初めましての方もいて、読書の門扉が少し開けた気がする。
    それでも好きになったかと言うとそこまでではないが、この点が点と合って線になっていくんだろうなと思う。
    特に芥川龍之介はこの作品でちょっと興味をもった。そして梶井基次郎は檸檬の他に機会があって良かったと思う。

    文豪死すも文豪誕生も、名前は知っているけどそこまでじゃないと言う人にはぴったり。機会があったら読んでみると良

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    2024年08月15日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    もっと絵があればいいのに。が最後まで読んだ感想。
    何故か冒頭からすごく早口で話している感覚で途中ついていくのに必死だったが文字を追う目がどんどん先をいき、途中文字から目を離さないとどんどんエスカレートしていく。文字をこんな早く、急かされるように読む感覚は初めてでびっくり。そして、誰が話しているのだろうと思っていたらあんなに忠誠心を示して自分がいかに想っているか語り尽くしていたのに最後に裏切り者だと知る。どんでん返し。

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    2024年08月15日
  • 津軽

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    こんな笑かす内容とは思ってなかった。
    ヘノモチンから察してはいたけど、真面目を通すのが照れ臭くてふざけ倒すスタイルだよな。そんな自分を自覚もしてて、道化とかいうんだろうけど、嫌いじゃないな。自覚のない自己顕示欲ほど扱いに困るものはないけど、こんなエンタメに昇華させちゃえるんだから、やっぱり文豪だよなあ。。
    この夏、太宰治『津軽』のルートを辿ってみる予定。全ては回れないけど結構(私的には)攻める旅程を立てた。ChatGPTにも聞いてみて無理ないペースか確認。
    初日は、夏泊半島を奥からぐるりと回って浅虫温泉に行く予定。
    青森市〜松前街道沿いに竜飛岬まで出て、鯵ヶ沢・十三湖からまた蟹田に戻って太宰さ

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    2024年08月08日
  • 猿ヶ島(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    自由か安定か
    今の現代にも通ずるところがあると思った。
    私がもしこの猿だったら、週3回くらいは動物園にいて、それ以外は脱走したいかな。
    安定と自由両方バランスをとって生活していたいかも。今の自分の願いでもある。
    そのためには、まずは断捨離なのかな。

    それにしても、日本文学は最後に答え合わせがあって2度読んでしまうことが多い気がする。
    人の解釈を読むのも楽しい。

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    2024年08月03日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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     最悪だった。
    だってこの続きは一生読めないのだから。

     『グッド・バイ』は、晩年の作品らしく、のびのびしてユーモアに溢れた作風で、続きが読めないのが本当に悲しい。
     手を出そうとした女に殴られて、「ゆるしてくれぇ。どろぼう!」と叫ぶ主人公が哀れすぎて滑稽すぎてたまらない。

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    2024年07月28日
  • 人間失格

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    太宰の実体験かと思っていたが、創作物との事。
    しかし、筆者の人生観等が反映されている作品。
    生きづらさを感じながら道化を演じ心中を隠す、器用に見えて不器用な、苦しい人生を描いたような物語。
    読みやすさと読み応えがありました。

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    2024年07月23日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    相変わらずこのシリーズは絵が綺麗で、想像力がかきたてられます。

    お話は個人的にはちょっと怖い。
    闇に引きずられそうな感じ。
    人の考察を見て、知るものもあり。

    モチーフになったと思われる作品があるのも、面白いですね。他の作品へと渡り歩けるところが考察系の好きなところです。

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    2024年07月23日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    全体的に暗く感じた。ただ、独特な世界観があり気付けば、読み終わっていた。
    斜陽とは西に傾いた太陽を意味しており、かつての貴族が没落する姿を斜陽として表していた。それを知った時は、ハッとした気持ちになった。
    また、数年後に読み返したい。

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    2024年07月20日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    最初は読んで理解しきれず、
    後半になるにつれ、だんだんと話の流れが理解できた。
    これが最初に繋がるわけね、と2回読むと面白かった。
    また、ボカロ曲のロウワーのモチーフと知ってさらに楽しめた。
    最後の晩餐の絵やキリストについても知っていたらもっと面白くなるのかな。
    そういう深い解釈なしにしての感想としては、
    歪んだ愛情は怖いね、、と思ったお話でした。




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    2024年07月15日
  • 猿ヶ島(乙女の本棚)

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    蒔絵のような挿絵が美しい…。
    短編にして画集としても楽しめるシリーズだけれど、これはさながら蒔絵の小箱。
    乙女の本棚シリーズは、買う前に一度他で読んでみるのだけれど、最初は最後の一文が良かった。
    購入後、より丹念に、挿絵を楽しみながら読むと、最初から様々な描写が丁寧で味わい深い。
    冒頭の霧深いという描写も、最後の一文でなるほどね、となる。
    何度も読み返すには、良い短編。絵とも相まって、愛玩とはこういうものかーと思った。

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    2024年07月14日
  • 文豪死す

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    「文豪たちの最期を飾った名作を読む」
    それぞれの作家の年表、代表作品ガイド、人物相関図、ゆかりの地、行きつけの店も記載されていてとても面白く読めました。

    やっぱり太宰治の『グッド・バイ』はものすごく面白いので未完なのがとても残念です。続きが読みたいです。中島敦『李陵』はほとんどが漢字で読みにくくて挫折してしまいました。
    また、泉鏡花の『縷紅新草』は、非常に文体の美しい傑作と言われているようですが、なんとなく雰囲気は掴めるものの読むのに苦労してしまいました。

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    2024年07月10日
  • 晩年

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    岩波文庫から『晩年』が出版されたので読んでみました。岩波文庫は注釈が付いているので読みやすかったです。注釈なしの他の文庫で挫折して途中で放り投げた人は、再チャレンジにいいと思います。

    さて『晩年』ですが、太宰治の最初の創作集で15作品を収録。巻末の解説には、名だたる文人たちと解説者が、『晩年』が最も優れている作品集としてあげています。自分は、新潮文庫の『きりぎりす』の方が面白い短篇がよくまとまっていて好きなのですが、これ如何に?とはいえ何作か良かったものもありました。

    『思い出』
    主に幼少期から少年時代にかけて、自らの人生を振り返る自伝的小説。『津軽』で鍵となるタケが登場します。それにして

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    2024年06月26日