太宰治のレビュー一覧
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残念な未完成
シューベルトは未完成でもしっかりした味わいの作品を残したが、太宰治の場合は残念なばかりの未完成である。ユーモアをたたえたこの作品をどのように仕上げようとしたのか、想像することはできるが 読むことはできない。このユーモアも太宰治特有の照れ隠し 恥じらいの表現なのか いずれにしても惜しまれる。
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はにかむような文体
太宰治特有のはにかむような文体が特徴の作品である。口笛をクライマックスの道具として使うのなら もう少し強調しても良かったような気がする。
結核が不治の「死病」として怖れられていた時代はそれほど遠い昔ではないということを改めて認識させられた。石川啄木や梶井基次郎のように結核が名作を生んだ ということも。 -
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文豪6名の最後を飾った作品を集めたもの。同じような趣旨で、デビュー作代表作を集めた「文豪誕生」も読んで出版社の策にとても共感している。
表装は今風というかアニメタッチな文豪が1人、芥川だろうかと想像する。
登場する6名の文豪、初めましての方もいて、読書の門扉が少し開けた気がする。
それでも好きになったかと言うとそこまでではないが、この点が点と合って線になっていくんだろうなと思う。
特に芥川龍之介はこの作品でちょっと興味をもった。そして梶井基次郎は檸檬の他に機会があって良かったと思う。
文豪死すも文豪誕生も、名前は知っているけどそこまでじゃないと言う人にはぴったり。機会があったら読んでみると良 -
Posted by ブクログ
こんな笑かす内容とは思ってなかった。
ヘノモチンから察してはいたけど、真面目を通すのが照れ臭くてふざけ倒すスタイルだよな。そんな自分を自覚もしてて、道化とかいうんだろうけど、嫌いじゃないな。自覚のない自己顕示欲ほど扱いに困るものはないけど、こんなエンタメに昇華させちゃえるんだから、やっぱり文豪だよなあ。。
この夏、太宰治『津軽』のルートを辿ってみる予定。全ては回れないけど結構(私的には)攻める旅程を立てた。ChatGPTにも聞いてみて無理ないペースか確認。
初日は、夏泊半島を奥からぐるりと回って浅虫温泉に行く予定。
青森市〜松前街道沿いに竜飛岬まで出て、鯵ヶ沢・十三湖からまた蟹田に戻って太宰さ -
Posted by ブクログ
岩波文庫から『晩年』が出版されたので読んでみました。岩波文庫は注釈が付いているので読みやすかったです。注釈なしの他の文庫で挫折して途中で放り投げた人は、再チャレンジにいいと思います。
さて『晩年』ですが、太宰治の最初の創作集で15作品を収録。巻末の解説には、名だたる文人たちと解説者が、『晩年』が最も優れている作品集としてあげています。自分は、新潮文庫の『きりぎりす』の方が面白い短篇がよくまとまっていて好きなのですが、これ如何に?とはいえ何作か良かったものもありました。
『思い出』
主に幼少期から少年時代にかけて、自らの人生を振り返る自伝的小説。『津軽』で鍵となるタケが登場します。それにして