三上延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
終戦の年から戦後に実在した「鎌倉文庫」をめぐるお話。
そして、智恵子、栞子、扉子と続く、女性三代の年代記のようにも読める。
栞子の両親のなれそめも描かれている昭和時代がノスタルジックで良い。
今回のピックアップ作家は、夏目漱石。
そして、あとがきを読んで、「鎌倉文庫」の運命にまた驚いたのでした。
このお話のように、古書が大切に受け継がれて行って欲しいと思う。
【プロローグ】
【第一話 令和編『鶉籠』】
【第二話 昭和編『道草』】
【第三話 平成編『吾輩ハ猫デアル』】
【エピローグ】
成金の兼井夫妻は衝撃的な登場と、濃いドラマ。
無邪気なクズ(!)利平さんもいい味を出していました。