三上延のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これまたツボでした。
設定と挿絵が好み、てのもありましたが、いやはや参った。
とりあえず、クリスが凄いツボです…
このクリスについては今回は置いておいて(ぇ、
主人公・ジャンには双子の兄にコンプレックスを抱く弟として、
今ガンダム00好きもあって、ライル君を思い出しました。
「俺は兄さんじゃない」
セリフまで一緒だし。
今回をはじめ物語で双子の葛藤を見るに付けいつも思うのですが、
大概兄に弟がコンプレックスを抱いており、
ほぼそんな双子の100%が兄を兄さんとか敬称で呼んでいます。
葛藤も抱くよなぁ…ほんの数分~数時間しか生まれた時間に違いがないのに、
兄と弟として扱われるのです。
おのずと兄は兄の意識を抱くようになるんじゃないでしょうか。
そして弟は名前でなく敬称で呼ぶ、色々な意味で対等と思える相手
になるのか疑問です。
実際の双子の方がどうなのかわかりませんが、客観的にはそう思えました。
しかしながらこの双子の場合、実は「タッチ」の双子のような関係ではないかしら。
皆の注目を浴び、優秀な兄こそが努力の人(タッチのカッちゃん)で、
驚くべき資質を持った弟(タッチのタッちゃん)を
誰よりも意識していた=資質を見抜いていた。
兄弟逆は置いといて。
お兄さんのヴィクトルは断片的にしか出ませんがそう思える描写です。
実際主人公・ジャンはとんでもない資質の片鱗を見せますし。
そこへきて今回「敵」的な扱いのアマダスは子物すぎ。
このジャンに本気で立ちふさがるのは誰になるのか。
あと彼のパートナー、「竜」としてはキーヒロイン・ティアナ
でしょうが、別の意味のパートナーは…(笑)。
ひとまず竜のパートナーとしてはジャンとティアナは相性抜群ぽいです。
次巻、凄く読みたい! -
Posted by ブクログ
2026/09/18
意固地な大人気ない大人たちがしょーもないことをするから、話が大きくなってしまった。素直じゃなさ過ぎる。どうしてそこまで片意地を張るのか。変なところは協力し合うくせに、仲良くなれないのは引っ込みがつかなくなってしまったからなのか。本当に面倒くさい人たちです。
そういう人たちを間近に見てきたからなのか、遺伝なのかは知らないけれど、犯人のやったことの罪は大きい。その結果で壊れたものが大き過ぎる。
私なら、時がたって犯人が変わっていたとしても許しません。
大輔くんの心配をよそに、扉子ちゃんの本の外側にある謎、持ち主たちの秘められた物語を読み解く能力はますます成長して行くことでしょう。
でも、
栞子さんに大輔くんがいるように、本好きの友達がいる扉子ちゃんは大丈夫なような気がします。
智恵子さんと会うことも、『恐ろしいけど楽しい』と感じている扉子ちゃんは大物になる予感がします。
扉子ちゃんが初めて関わった古書の謎が推理小説なんて、扉子ちゃんの人生が謎解きに彩られる決定的な、運命的な始まりだと思いました。
今後、扉子ちゃんがどのように古書の秘密に関わっていくのか楽しみです。
『ビブリア古書堂の事件手帖』について語り合う、とは………?
今後の展開が楽しみな最後の一文でした。
-
Posted by ブクログ
両親の心配をよそに古書にまつわる出来事へ踏み込んでいく扉子を気にかけつつ、その成長に期待が高まる一冊でした。
扉子シリーズも5冊目。今回も夏の古書堂を舞台に、扉子と恭一郎が持ち込まれた相談事に向き合っていく流れで、シリーズらしい“日常の謎”が心地よく楽しめました。トリック自体は複雑すぎず、二人が少しずつ経験を積んでいく様子が伝わってきて、読んでいる側も自然と応援したくなる展開です。
個人的には、栞子さんの妹で扉子の叔母にあたる文香ちゃんの出番が多かったのが嬉しいところ。やり取りのテンポがよく、シリーズを追ってきた身としては、登場するだけで読書体験がちょっと豊かになる感じがありました。
さらに、物語の端々に次巻へつながる展開がしっかり仕込まれていて、読後には続きへの期待がそのまま残る構成になっています。扉子と恭一郎のコンビがどんな相談事に向き合っていくのか、そしていずれ栞子さんと扉子が並んで事件に挑む展開が来るのか、期待がふくらむ一冊でした。 -
Posted by ブクログ
今まで自分が知らなかった本にまつわる世界の奥深さに圧倒された。
作中にはマニアックな本や聞き馴染みのない作家の名前、さらには「せどり屋」と呼ばれる古書売買のリアルな駆け引きなど、ディープな知識が次々と登場する。
「古書=骨董品」のように価値がつく世界に驚かされつつも、名探偵のような栞子さんの解説を通して触れる未知の本たちは、どれも非常に魅力的で興味をそそられるものばかりだった。
そして現在ではほぼ新潮文庫にしか「スピン(紐の栞)」が付いていないという発見。
改めて自分の本棚にある新潮文庫を取り出してみて、中程のページにそっと挟まっているそのスピンを見つけた瞬間、なんだかとっても愛おしい気持ちが込み上げてきた。普段は何気なく手に取っていた本の一冊一冊に、職人や作り手のこだわり、そして歴史が宿っているのだと実感できた瞬間だった。
新しい知識を得られた驚きと、手元にある本をもっと愛おしく思えるようになる温かさ。
本という存在の奥深さと魅力を再発見させてくれる、本好きには堪らない作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ娘の代になっているのに、栞子さんの話を読みたいと思ってしまうので、なかなか読み進められてなかった新シリーズ。
やっと4作目を読んでみたら、栞子さんでも娘の扉子さんでもなく、智恵子さんの話が濃いという。
三代に渡っての話なので、実際は栞子さんと扉子さんがメインの話もあるのですが、智恵子さんが持って行った感が強い。
いや、どちらかというと旦那さんの登さんか。
まさか馴れ初め話から読める日が来ようとは。
彼視点からの智恵子さんの話は栞子さん味があって、でもやっぱり栞子さんとは決定的に違う部分もあって、面白くもあった。
話は「鎌倉文庫」のお話。
実在しているのかフィクションなのか、自分では判断つかなかったが、実在はしていたとのこと。
後書きでも解説、助かりました。
扉子さんが令和でやらかして(このあたりが十代の未熟さを感じる)智恵子さんが昭和でやらかして(彼女は十代でも怖い、ここが栞子さんと違う、でも十代らしさもあったところに栞子さん味を感じた)栞子さんが結局色々解き明かすという。
栞子さんがまとめてくださったので、個人的には満足。
それに、終わりも智恵子さんが出てきた割に、思っていたより穏やかだったので。
ただ、やっぱり不安はぬぐえないんだよなあ。
特に智恵子さんが扉子さんに何をしようとしているのか考えると不安という。