三上延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回は前作のようなダーク感は少なく、後味もスッキリしてて良かったな。
今回の依頼は、戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」の謎解きを篠川家の「本の虫」3世代(智恵子、栞子、扉子)が三者三様で紐解いていく。各々の十代を比べながら読めるのも面白い。
令和編では扉子、昭和編は智恵子、平成は栞子の順で話が進でいくのだけど、時代ごとに夏目漱石の別々の古書が絡んでいるのも巧妙である。
特に昭和編の17才の智恵子、今とはちょっぴり違う一面が見れて面白い。夫の登との遣り取りは、栞子と五浦くんを見ているようで微笑ましい。また、登も五浦くんと同じように事件手帖を書いているというから驚きである。事件手帖は -
Posted by ブクログ
プロローグで扉子ちゃんがもう高校生に。祖母の智恵子とブックカフェで待ち合わせらしい、一波乱ありそうで何か嫌な予感しかしない。何故、扉子の電話番号や五浦くんの事件手帖のこと知っているのだろうか?智恵子恐るべし!
2話目の獄門島、小学生の頃テレビで見たけど怖くてドキドキしながら見てたなぁ。
「雪割草」の話がドロドロしてた分、獄門島の話がほのぼのしてて良かった。あと友達も出来て一安心かな。
エピローグは智恵子の策略により扉子ちゃんが遂に本の持ち主達の秘められた物語を読み解く喜びに目覚めてしまった感が。最後は心がもやもやしてちよっと後味が悪かった。
篠川家が持つ一度読んだ本の内容を忘れない力欲しいなー -
Posted by ブクログ
ネタバレ終わっちゃいましたね。
古書のお話しとゆうことで読み始めましたが、途中難しく感じることもあったシリーズでしたが、最後は集大成と言った感じで満足した終わりでした。
吉原喜市を最後にやり込められたのには大変スッキリさせてもらいました(笑)いい気味だと正直思いましたね。古書の話しでこんなに嫌な人が出てくるとは初めは思ってもいませんでしたし。でも、最後に2人が篠川智恵子にも認められて一緒になれそうで良かったです。ラストシーンはホントに容易く想像して読めたのでホッコリしました。これぞ2人の関係だな、と。
まだ続きもあるみたいなのでゆっくり読んでいきたいですね。