三上延のレビュー一覧
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古書店を舞台に、本が人と人の架け橋になる姿を描いた連作短編集です。大好きなシェイクスピアや太宰治の作品が大きく取りあげられていて大興奮。1巻の、古書がきっかけで奥さんが旦那さんの秘密を知ってしまう話も好きでした。この本は、私と私の父を繋いでくれた作品でもあります。私は近代文学が好きなのですが、周りに同じ趣味の人がおらず、ひそかにさみしい思いをしていました。そんな中、父がこの本を勧めてきました。この本には私が関心を寄せる古典〜近代の名作が多く登場します。父はこの本を手に取ったのはたまたまで、私の好みに重なったのも偶然だと言いました。でも私は父が本を通して歩みよってくれた気がしました。この本の感想を語りあう中で父と読書仲間になれた気がしました。本を読む楽しさを改めて感じた作品でした。
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ビブリア古書堂シリーズ初の長編に大感動でした。
今回取り上げられたのは日本ミステリーの父、江戸川乱歩。
僕自身推理小説が大好きなのもあって、乱歩の作品やそれらにまつわる小話がどんどん出てくる展開は味わい深かったです。
「人間椅子」くらいしか読んだことがなかったのですが、「少年探偵団シリーズ」もいつか読んでみたいです。
そしてこの4巻では物語の本筋も大きく動き出します。栞子さんが、五浦が、ビブリア古書堂がこれからどうなっていくのか、今後の展開から目が離せないラストでした。
これまで登場したキャラを出しっぱなしにせず、要所要所で活躍させてくれる三上延さんが好きです。
次巻も楽しみです!
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扉子編の5巻目。大元(栞子編)の初版から15周年とのこと。大元を読んだのはちょうど14年前、手術で入院したときだった。本好きの私に、息子が気を利かせて届けてくれた。
篠川家の女性三代が、本に関わる知識と驚異的な推理力の持ち主という設定だが、年上ほど能力が高いという恐ろしい話。扉子編では、もちろん孫の扉子が主役で、ワトソン役に恭一郎君という後輩が付いている。カップルでは、何故か女性が年上という設定が多い。
テレビドラマや映画になったのは、全て栞子編。原作がねじ曲げられていたのが気に入らなかった。今度はアニメになるということだが、なるべく原作に忠実にしてほしいところである。 -
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『ビブリア古書堂の事件手帖V ~扉子と謎めく夏~』を読みました。
事件手帖シリーズが終わったときはとても寂しかったのですが、扉子シリーズが始まってからも、最初は主人公の扉子に少し違和感がありました。でも5作目となった今では、「おかえり」と思えるほど親しみを感じています。
今回は『シャーロック・ホームズの饋還』『写真よさようなら』『山羊の歌』をめぐる3つの物語が描かれます。両親の留守を預かる扉子は、お目付役の文香や樋口君に見守られながらも、自分の力で謎を解決していきます。
本好きで知識が豊富な一方、「お母さんに聞いてみなきゃ」と頼ったり、恋愛には鈍感だったりする子どもらしい一面もあり、そのギャップがとても魅力的でした。
さらに、昔の登場人物たちが再び登場し、懐かしい気持ちになりました。プロローグの意味深な会話も印象的で、次巻では大きな展開が待っていそうです。本編シリーズのような物語がまた読めるのではないかと、今から楽しみです。 -
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北鎌倉×古書店×ミステリ
なんて素敵な響きなんでしょう
大ヒットした超有名作ですが、全く通らず生きてきてしまいました
申し訳ない気持ちでいっぱいです
それくらい面白かった!
古書店に持ち込まれた謎を、店主の栞子が安楽椅子探偵よろしく解決するお話
それだけなら良くありそうだが、古書店ミステリらしく、とにかく本にまつわる雑学に溢れている
知っていることも知らないことも沢山あって、読んでいるだけで幸せになってしまった
ミステリなのに…
ラストは全てが1つになる見事な着地
大ヒットにより続巻が出ているが、元々は一冊のつもりだったのかな
北鎌倉には何度か行ったことがあるが、現在古書店はないらしい
奥ゆかしく素敵な場所なので、ミステリの舞台にはぴったり、是非一度行ってみてほしい -
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扉子ちゃん、見た目は栞子さんに似ているようだけど、タイプはちょっと違うね。私のイメージでは、栞子さんは人付き合いが苦手な頭脳派で、実働部隊は五浦君にお願いするスタイル。智恵子さんに対しては対抗心あり。逆に扉子ちゃんは、智恵子さんに少し似ているのかやや行動派で、恭一郎君は扉子ちゃんに引っ張られている感じ(若干のハルヒ味を感じる)。ただし、栞子さんや智恵子さんにはまだ叶わない、と本人はわきまえている。今回、栞子さんはカメオ出演程度だったけれど、今後二人の協力プレイが見られるのだろうか。エピローグの不穏な感じをどう決着させるのか、今回の裏で栞子さんと五浦君が何をやっていたのかにも関係してくるのかな。次巻はもう少し早く出してほしい。2027年のアニメ化に期待。
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本が読めない体質の大輔は、普段はとても人見知りだが本のことになると人が変わったように饒舌になる美しい女性、栞子のもとでビブリア古書店の店員として働くことになった。栞子に内心心惹かれていたところ、昔の恋人が現れる。彼女との再会を機に、大輔は栞子との仲を少しだけ深めることとなる(栞子は本のことだけに夢中で恋愛感情などないのだが、大輔とはお互い名前で呼び合うようになる。)。そして明らかになる栞子の過去、母親のこと。
本にまつわる謎をわずかな手がかりから解き明かす栞子がすごい。普段はとても内気なのに。
そして女性慣れしていない大輔の栞子に対する恋心の行方は。続きがとても楽しみ。 -
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ネタバレビブリア古書堂の事件手帖栞子さん第4弾ですね。いつもは短編集ですが、今回はなんと長編小説でした。
遂に母との再会!というか直接対決?貴重な古書のあるところに引き寄せられてくる親子です。
江戸川乱歩の怪人二十面相の話は度々出ていたのに、実は依頼人の二人は入れ替わっていたのは全く気づきませんでしたね。よくよく見ると、タイトルの「二つの顔」はそういうことだったのか?または瓜二つの栞子親子のことなのか、志田の二面性のことだったのか?エピローグは志田についての話でしたね、まさかのお前だったのかー!という、そして大輔が問い詰めてて、栞子さんの影響が出てきているかなと思いました。
まぁまぁそんなことより、なにより……
大輔よく言ったーーーーー!!!!!!!
やっと気持ちを伝えられましたね。まっすぐに気持ちを伝えられる大輔が大好きです。エピローグでその後の話聞けると思ってたのに全然違うシリアスなお話でした。大輔が栞子さんを守るための行動だと思いますので次巻まで待っておいてやりましょう! -
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ネタバレビブリア古書堂栞子さんシリーズ第2弾!
前作ですっかりファンになりましたので、そのまま本作へ。今回も相変わらずの二人のほわほわした空気感と緻密な推理パートのアンバランスさを味わえました。いや、本作の二人の関係は進んだりぶつかったりと、ちょっと進展ありましたね。
第一章の感想文の話。途中から、もしかしてこれ書いたの栞子さん?って思っていたら、性別の分からないはずの感想文の作者のことを栞子さんの口から「彼女」と説明があったので確信に変わりました。なので、今回は推理じゃなくて最初から自分の感想文を盗用されていると分かっていてのこと。そんなことした理由が、大輔に変に思われたくないからというのが可愛すぎて好きな話でした。それにしても小学生であんな感想文を書けるとは、大人な私でも一生辿り着けない境地だなと思いました(笑)
晶穂が大輔に猛アプローチをしかける(大輔は全く気づいていない)理由が、1巻冒頭のあの日の栞子さんとの出会いとは、全ては繋がっていたんですね。元カノと今カノ(?)との複雑な三角関係(?)。古書を巡るお話なのに、恋愛要素もしっかりしていて、かつ読んでいて重たくもなく、青春っていいなと思えるような構造になっているのが好きです。おばさんの「耳が良い」が、過去の大輔が名乗っているところにまでかかっているなんて。普通に盗聴器使ってるんじゃ?とか疑ってしまっていた自分を恥じました(笑)最後、栞子さんと大輔、お互い名前呼びになるところで一旦昇天いたしました。ありがとうございました。
本作では、少し気になっていた栞子さんの母親に関するエピソードがありましたね。栞子さんにとって触れられたくない過去でしたが、最終的には大輔にも話すことができて、良かったね大輔。少しは信用してもらえたんじゃないでしょうか?でも結婚はしない宣言は辛かったですね。今後の二人はどうなっていくんでしょう。
あとがきで、これからが本編開始みたいなこと書いてました。え、これから?(笑)今まで十分面白かったのに、さらに!?すぐに読んでみたいと思います! -
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ネタバレフォロワーさんのポストで気になったので。
めちゃめちゃ面白かったです〜!
古書堂ということで、毎回古書に絡んだ事件が起きます。私は結構デジタルな人間なので、「古書」という存在自体にほとんど関わりがないのですが、古書には、本の中身の物語はもちろん、本そのものがどういう持ち主に扱われていたか、その人の保管の仕方や癖なども本に反映されていて、本そのものの物語を味わうことができるようですね。
最初は、主人公のルーツの話から始まり、そこから、「本が読めないので本の内容を知りたい主人公と、本の話をたくさんしたい栞子さん」という関係に繋がっていきます。あ〜。この何とも言えない二人の距離感がいいですよね。
ほんとに偶然ですが、この作品の前は小西マサテルさんの『名探偵じゃなくても』を読んでいて、まさかの連続安楽椅子探偵(笑)栞子さんの推理の鮮やかさは、おじいちゃんにも負けませんね。
個人的には坂口夫妻のエピソードが好きでした。性格が180°違う二人ですが、素敵な夫婦の関係で。知らなかったのに分かってたふりをして、これ以上夫に負担をかけたくないって、お互いを大切に思う気持ちをたくさん味わえました。
せどりって、本が由来だったのを初めて知りました。
本が読めないので本の内容を知りたい主人公と、本の話をたくさんしたい栞子さん。この、お互いを必要としていた関係が良いな〜って思ってたのに、まさか終章の決別に繋がるなんて。それでも最後はちゃんと仲直りできて良かったです。栞子さんかわいすぎます。二人の今後が楽しみです。細かいですが、終章の真相のパートで、いつもは「栞子さん」なのにフルネーム呼びになっていて、そういう作り方私は好きです。
物語全体では、私の大好きな伏線をしっかり張り巡らせてる作品でした。柔らかな印象を受けて読み逃してしまうんですけど、各章ちゃんと手掛かりが所々に落ちていて、しかも大謎にも収束していく流れ。最初のルーツの話が終章にまで及んでいたのがお見事だなと、そして、あっという間にこのシリーズのファンになりました。空気感が最高でした!