あらすじ
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連となった賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは思いもせぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読み取っていき ──。 彼女と無骨な青年店員が、妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにもあるのかもしれない。あるいはこの二人にも。これは“古書と絆”の物語。
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1~3まで読みましたが今のところ、この3が一番良かったです。
特に第二話は自分とリンクしてグッときました。
プロローグ・エピローグも一捻りあって「そういうことかー!!」と叫びそうになりました。
次の4巻を読むのも楽しみです。
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前作に引き続き栞子さんの古書を介した謎解きが痛快。今作は過去にまつわる謎が次々と明かされ、期待と不穏が入り混じったラストになっている。
人には踏み越えてはいけないパーソナルスペースがあるけれど、栞子さんとの好意的な雰囲気を保つためにも、五浦さんにはぜひ最大限の配慮をし続けてほしい。
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ままならないもんですね。
元奥さんに贈った本の為に古書交換会に侵入して偽装工作したり。
本が自分では無く甥っ子に相続されるのを防ぐ為に嘘のご褒美を渡したり。
親子でもお互いの事何でも分かるわけでもなく。
でも、今更かも知れないけどお互いの事分かって良かった。
しのぶさんおめでとうございます。
色んな一家が出てきたけどダントツで篠川一家が謎。
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栞子さんのシリーズ3冊目。相変わらずキャラの掘り下げ方が丁寧で、しかもきちんと本にまつわるエピソードになっている。まさかチェブラーシカが出てくるとは思わなくてびっくりした。結構古い作品だったのか。それから宮沢賢治の春と修羅にまつわる話も面白かった。何度も推敲して色んなバージョンがあるのは知っていたけれど、まさか初版本に自ら手を加えていることは初めて知った。母親に近況を伝えている存在は何となく察しはついたけれど、それがどう今後の展開に絡むのか楽しみである。
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栞子さんと五浦さんの関係も気になるところですが
お母さんのゆくへや
お母さんがどんな人なのかが
少しずつわかってきて なんだか怖いような気がしますね。
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シリーズ第三弾。
今回も安定の面白さだった。
栞子の母である智恵子の存在が少しずつ大きくなっていく。
不気味な存在に思えるけど今後どういった展開になるのか楽しみだ。
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ビブリア古書堂シリーズ第3巻
お母さんとの繋がりが見えてくる今回。
ますます智恵子さんとはどんな人なのか気になってきちゃう!
そして大輔さんと栞子さんとの関係もどうなっていくのかソワソワしながら読んでいます。
チェブラーシカ、ちゃんと見た事ないから見てみたいなあ……
タンポポ娘もどんな話なのか気になる!今でも読めるのかなあ……
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宮沢賢治の執筆作業やチェブラーシカの絵本など、それぞれの作品や筆者のエピソードは初めて知るものが多く面白い。今回は家族の絆にまつわる謎が多かったけど、本を介して強くなる絆もあれば逆にすれ違ってしまうものもあり…考えさせられる。紹介されている作品にも触れてみたくなる
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『1』を読んだ時のような面白さはなかったけど楽しめました。『たんぽぽ娘』は読んだことがなかったけどちょっと読んでみたくなりましたね(笑)物語の内容は少し犯人が唐突過ぎた気もしますが。とりあえずどんなに相手が嫌いだろうと間違ったなら謝れ。第2話の坂口夫妻の話も良かった(笑)また色々読んでみたくなったな~(笑)とりあえず次も出たら読もう(笑)
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「本の虫」こと篠川栞子さん。栞子さんは世界のたくさんの名作を知っていて私が知らないようなものまで!この本を読むと自然に大輔のように本の知識を増やすことが出来て嬉しい!宮沢賢治の春と修羅を読んでみたくさりました。
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シリーズ3作目。
昔読んだ本を探したり、盗まれた本を探したり、本に関わる謎を解く。
「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」だけはすぐにわかったよ。嬉しい。
前作から栞子さんの母親にまつわるエピソードが多くなってきた。
次巻あたりでは母親登場か?
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ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~
著者: 三上 延
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**あらすじ**
ミリオンセラー達成の大人気ビブリオミステリ、待望の第3巻!
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。
彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにもあるのかもしれない──。
これは“古書と絆”の物語。
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**感想**
シリーズ第3弾では、栞子と大輔が単なる古書の売買にとどまらず、依頼を受けて人の想いに関わっていく姿が描かれています。ストーリーの中で徐々に謎解きの要素が増してきており、ビブリオミステリとしての醍醐味がより深く味わえるようになってきました。
特に注目したいのは、栞子の母・智恵子の存在です。過去に古書をめぐる複雑な依頼をこなしていた彼女の噂が、娘である栞子にも影響を与え始めます。母と同じ道を歩むことを拒みながらも、結果的に似たような形で古書を介して人々の絆に関わっていく栞子の葛藤が丁寧に描かれており、人物描写に奥行きを感じました。
また、古書にまつわる知識も本作の大きな魅力の一つで、読んでいるうちに自分もその一冊を手に取ってみたくなるような気持ちにさせられます。今回は「絆」が大きなテーマとなっており、文字通り“消えない絆”が浮かび上がるラストに胸を打たれました。
シリーズが進むごとに人間関係の深みが増し、単なる古書ミステリを超えた物語へと成長しているのを感じます。母・智恵子の存在がより色濃く迫ってきており、次巻への期待が一層高まります。
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カムパネルラ読んでから
そういえば宮沢賢治のエピソードあったよねと
思い出しどうせならと1巻からよみなおして今
少しずつ近づく二人の関係や鍵となる本、周りの人たち
面白くなってきてページが進む進む
王様の耳は~は
現代だとこの方法いいなとおもったり
Posted by ブクログ
主人公と栞子の距離が近付くにつれ、栞子の母の過去が少しずつ明らかになっていくのだけれど、妹の文香も母の秘密を握っている。今後の展開が楽しみで早く続きを読みたい。エピローグの「王さまのみみはロバのみみ」がとても意味深。
Posted by ブクログ
ビブリア古書堂3巻目。
読めないのに本の話を聞きたい五浦と、本の話をする時だけ饒舌な栞子さんの何とも言えない関係性が良いのであって、少しでも恋愛方向に傾こうもんなら続き読むのやめちゃうかもなと思っている私^^;
五浦が栞子さんのことを気になる異性として見ている描写があるとどうしてもオイオイヤメロと思わずにはいられないけど、今作は前作よりもそういう描写が気にならないくらい「本」の話が面白くて惹き込まれた✨
そしてやっぱり栞子さんは本の話が流石に上手い。今作に限らずこれまで作中に登場した本で、個人的に興味がなくてまず読まないだろうなって本も栞子さんの説明だと不思議とすんなり入ってきて興味深く感じられたから、私も本を人に薦める時こんな風に伝えられたらいいのになって思う。
特に「チェブラーシュカとなかまたち」が気になった。
機会があったら読んでみたいな^^
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今回はそれぞれの親子の絆がテーマでした。
栞子さんのお母さんのことが少しずつ分かるようになってきます。
それにしても、あっという間に読み終わってしまいます。このまま一気に最後まで読めてしまいそうです。
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第1巻で登場した坂口しのぶが、再びビブリア古書堂に依頼する。しのぶが幼少期に読んだ本を読みたいのだが、タイトルを覚えておらず、栞子たちはキャラクターの特徴をもとにその本を探していく。最終的にチェブラーシカだと判明したが、チェブラーシカの姿は、本とアニメ版で全く異なることがわかる。
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栞子さんの母親のミステリアスっぷりがとても気になる。嫌われているようで、頼りにもされていて、欲望のためにあくどいことも行える人物。この人がたぶんキーになるんだろうなぁ。
まさか妹がずっと一方的な連絡を送り続けているとは思わなかったし。続きがすごく気になる。
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感想
美人だが本の事にしか興味がない栞子さんがズバズバ問題を解決していくのは痛快。
栞子が探していたクラクラ日記を妹が持っていた事実と次第に明るみに出る母親の存在。謎解きで危ない依頼を今後受け取るかもしれない不安感など、今後の展開が気になる。
あらすじ
古書店同士の揉め事の解決、坂口夫人が探している本、昔の常連だった玉岡さんが盗まれた本を取り返したい依頼の三本。
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大輔と栞子さんの距離を縮めつつ、母親の謎に徐々に近づいている感じで終わった。
本に関する謎よりも、単純に盗難の謎解きの方が多かった。
鎌倉が舞台
鎌倉の近辺に住んでいるので、自宅近くに物語のような古書店があればいいなと思いながら本書を読み進めております。w
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<目次>
略
<内容>
ちょっとずつ栞子さんと母親の関係が明らかになっていく。そこに古書関連の知識も含めて、本をめぐる家族関係が…。まあそんな家は多くないでしょうけどね。
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悪くない。
取り立てて面白いというか、興味がそそられ次も早く読みたい!!という感じではないが、続編が出るのであれば、積極的に読みたいと思う。
登場人物も増えてきて、さてさてどうなることやら。
気になるところではある。
謎のオカンとは、一体?
つまりはそれなりに面白いのだ。
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三上延の連作ミステリ作品集『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』を読みました。
『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』、『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』に続き、三上延の作品です。
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ミリオンセラー達成の大人気ビブリオミステリ!
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連となった賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
人々は懐かしい本に想いを込める。それらは思いもせぬ人と人の絆を表出させることも。
美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読み取っていき ──。
彼女と無骨な青年店員が、妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?
絆はとても近いところにもあるのかもしれない。
あるいはこの二人にも。これは“古書と絆”の物語。
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2012年(平成24年)に刊行された作品……古書に関して並外れた知識を持つが、極度の人見知りである美貌の古本屋店主・篠川栞子が、客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていくシリーズ『ビブリア古書堂の事件手帖』の第3作です。
■プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅰ
■第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)
■第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
■第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)
■エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅱ
五浦大輔と篠川栞子の、お互いに不器用で、どこかギクシャクした感じの距離感に好感を持ちながら読みました……ちょっとずつですが、お互いの気持ちが近付いてきた印象ですね。
大輔と栞子は古本業者による交換会に出向き、滝野ブックスの滝野が出品していた絶版文庫に入札するが、僅差でヒトリ書房の井上に落札されてしまう……翌日、絶版文庫から『たんぽぽ娘』がなくなっていることが分かり、ビブリア古書堂に来店した井上は、栞子の私物の『たんぽぽ娘』を盗んだものだと決めつけ、事件が解決するまで預かると本を持ち去るが、栞子は滝野に交換会での出来事を説明し、盗まれた本を取り戻す『第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)』、
大輔と栞子は、坂口しのぶから、子どもの頃に読んだ題名も著者も出版社も分からないがタヌキとワニと犬が出てくる西洋を舞台にした絵本のようなものを探して欲しいと依頼される……その本は栞子にも見当がつかなかったが、ひょうんなことから本が特定され、栞子はしのぶがなぜこの時に子どもの頃の本を求めたかを言い当てる『第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』』、
栞子は、母・智恵子と同級生だった玉岡聡子から、亡父が所有していた宮沢賢治『春と修羅』の初版本2冊のうち後から入手した状態の悪い本が盗まれので取り返してほしいと依頼される……聡子は、遺言通りに蔵書を父親の母校に寄贈しようしたが、兄夫婦が売却を要求したことから口論となり、2人が去った後に本が無くなっており、栞子は兄夫婦とその息子に会って話し、穏便に本を取り戻す『第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)』、
全篇を通じて、栞子の母・智恵子の影がちらつく展開なのですが、その母に関する『クラクラ日記』に隠された秘密や妹・文香の意外な行動が明らかになる『プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅰ』と『エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅱ』、
この先、どうなるんだろう? 気になるところで終わっちゃいました……この続き、気になりますねー 機会があれば続篇を読んでみたいですね。
Posted by ブクログ
篠川家の秘密が徐々に暴かれる…。ジワジワ面白くなってきてる感じ。そして古書についても深く知ることができて、古書に興味が湧いた。神保町とか神田を歩く方々の気持ちがちょっぴり分かった気がする。
少しづつ成長暴かれていく謎
この本を読んでると、作者は本当に本が好きなのだな、と感じます。
1巻につき3冊程著名な古い本が紹介され、ザックリとあらすじや作者にまつわる話、他の関連本等も紹介されます。
読者は自然にそれらの本に興味を抱くようになるんではないでしょうか。
本巻では、古本に関する謎を解きながら、少しづつ主人公栞子さんの謎にも迫ってゆきます。
栞子さんと五浦くんの運命はどうなるんでしょうか。続きが気になります。
Posted by ブクログ
このシリーズは、なんだかんだで3冊目です。短編の推理のストーリーの一面、古書についてのウンチクの一面、栞子の母親と主人公の恋愛などの全体的な流れがバランスよく、読んでいて飽きないです。絶対に読んでほしいという一冊ではないけど、時間つぶしに読むにはもってこいのシリーズだと思います。