あらすじ
ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく――。奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった……。人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。
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シリーズ最終作かつ最高のカタルシスを得た作品だった。シリーズを通して語られる『晩年』を巡る取引を発端としたウィリアム・シェイクスピアの古書に纏わる謎と栞子さんの祖父が仕掛けた罠、五浦くんと栞子さんの関係の行く末など最終作の名に恥じない魅力的な要素が沢山で、一抹の寂しさがありつつも満足した読後感だった。新シリーズも楽しみ。
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6を読んでから5年以上経っていたので内容を理解できるか不安に思いながら読みましたが、最初のぺージにある家系図でなんとかなりました。
このシリーズは取り上げられる古書の方にも興味が湧く描き方が好きです。
今回のシェイクスピアの話は、昔は本自体を大切にしていたことや所有者のこだわりなど、デジタル本が普及してきた今では想像できないお話でした。私もデジタル本はいくつか読んではみましたが、本は実物派です。
実物には作者の思いだけでなく、所有者の思いもこもる良いものだと改めて感じました。
※これで完結だと思っていたので、新シリーズがあると知り、続きが楽しみになりました。
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何処まで智恵子さんが思惑通りなのか。
栞子さんの吉原さんがファースト・フォリオを手に入れた事に関する憶測は的外れではないんだろうな。
智恵子さんと栞子さんを手のひらの上で踊らしてたつもりが踊らされていた吉原さん。
というか吉原さん、智恵子さんの眼中に無いような。
眼中に無いと言うかファースト・フォリオを確実に手に入れるための手段のような。
振り市の緊張感は凄かった。
大輔さん自身が奥の手。
大輔さんが智恵子さんのお眼鏡にかなったの確実にここですよね。
栞子さんのお祖母さん、ずっと気にしてくれていたんですね。
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ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~
著者:三上 延
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**あらすじ**
驚異のミリオンセラー、ビブリオミステリ第7巻
ビブリア古書堂に迫る影。
太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく――。
奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。
青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった……。
人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。
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**感想**
ついにシリーズ第7弾にして最終巻。夏目漱石に始まり、今回はシェイクスピアまで登場するという、まさに古今東西の文学を巡る旅が完結しました。古書という独自の軸を持ったミステリーというジャンルの中で、知的好奇心をくすぐられながらも、家族や人とのつながりに深く触れられる物語に仕上がっていて、非常に満足のいく読書体験でした。
北鎌倉という静かで趣のある舞台設定も、この物語にぴったり。物語の進行とともに登場人物たちへの愛着が増していき、特に栞子と大輔の関係性の変化には胸を打たれました。彼らの物語がどのように締めくくられるのか、最後まで見届けたことで、清々しい読後感を味わえました。
シリーズを通して一気読みしたことによる没入感の高さと、その後に訪れる喪失感は、良作シリーズに共通する“幸福な悩み”ですね。幸い続編もあるようなので、少し時間を置いてまたこの世界に戻ってこようと思います。
アニメ化の告知はあったものの、まだ実現していないのが残念です。実写映像化もされているようですが、個人的にはキャストのイメージが合わず、やや距離を感じてしまいました。やはりこの作品は、アニメ化のほうが世界観をより丁寧に描けるのではないかと期待しています。
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7作目の最終巻はシェイクスピアの古書の話。シェイクスピアは学生時代何冊か読んだけど内容良く覚えてないなぁ。今読むと当時とはまた違った感想だろう。古書の振り市では落札出来たものの高額な出費、文香ちゃんの学費がなくなるーとヒヤヒヤしたが、最後は吉原をギャフンといわせることが出来スッキリ。
古書を題材にこんなに面白い作品が出来るには多くの参考文献からも分かるように大変な苦労と時間、労力が必要だっただろう。本書のおかげで益々本が好きになりました。ブビリアシリーズまだ続いている様なので、これからも楽しみです。
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とうとう完結してしまいました。
最後の競りはドキドキしました。そんな金額いけるの⁈とこちらが心配になってしまって…笑
一瞬、偽物かもしれないというフリからの真実がわかった時はとてもスッキリしました!
もう少し大輔と栞子さんの日常も見て見たかったけど、良い感じで収まって良かったです!
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買って積読になっていた本書、大好きだった「ビブリア古書堂の事件手帖」7完結編を読んだ。何年も前に読んでいたシリーズを懐かしむ間も無く、本に引き込まれた。栞子も大輔も魅力を失うことなく頭の中に残っていた。
何とも素晴らしい登場人物が古書の世界で成長する。作者は大変な努力でリサーチしたらしいが、おかげでずいぶんと学ぶこともできた。本ってやつはほんとに面白い。
栞子の娘が登場する続編もあるらしいが、まあそっとしておこうと思う。
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最終巻である本作では、シェイクスピアに関連する話が展開される。シェイクスピアが活躍した時代、舞台女優は存在せず、女の登場人物は全て声変わり前の少年が演じていた。また本の出版、流通過程においても現代と異なり、同一の本でも、誤植で多かったり少なかったりと、内容に統一されていなかった。そして先ほど述べたように、本作は最終巻であるので、終盤で大輔と栞子の関係がどれほど発展するのかがとりわけ見ものである。
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完結編。良かったです。やはり本好きには堪らないシリーズですね。さて、扉子でしたか。この二人の子供が出てくる新たなシリーズが刊行されていますが、読むのはいつになることやら。
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感想
栞子の周りの家族関係が明らかになってくる。そこにまた悪徳な吉原という古本屋が出てくる。
最後のディールはシビれた。吉原の爺さんにも一杯喰わせてスッキリ。大輔と栞子も無事に結ばれて一件落着。
あらすじ
久我山家にあった晩年を取り戻すために、吉原という久我山の弟子だった古本屋が訪ねてくる。吉原は、栞子の弱味につけこんで法外な値段で晩年を売る。
その後、栞子の母方の祖母と会う機会があり、家族から吉原に取られたシェークスピアの本を取り戻して欲しいと依頼を受ける。
久我山は、何億もするファーストフォリオの可能性があるシェークスピアの本とそのファクシミリを糊付けして中が見えないように細工し、どれが本物かを当てる趣向を凝らして死んでいった。吉原はどれが本物であるかを知りたく。智恵子と栞子にオークションに参加するように呼びかける。
栞子は青、白、赤の本のうち、赤い本を5千万円で落札する。吉原は、紙の分析結果から全てが偽物であると公表するも、赤い本は実は外側で中に本当の本が入っていたのだった。
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「あなたを好きなわたしが、わたしという人間」
いい言葉だな。栞子さんにこんなセリフを言わせる大輔さん、良かったですね。
文香ちゃんの大学進学資金の目処も経ちめでたしめでたしなんだろうけれど、もう少し2人のラブラブな結婚生活とかも読みたかったところですが、ここで終わりなのですね。
最後の母との対決は、勝ちを譲られた感も否めませんが、一定程度、2人を認めたのは間違いないのだろうとは思います。
この本は、他の本を読書したくなる良書だと思います。
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栞子さんシリーズ最終章。
今回は、かなりハラハラドキドキの展開でした。
栞子と大輔の仲も気になります。
祖父が所持していた幻の古書を巡って、栞子と母親が対決します。
結末は、ぜひ手に取ってご覧ください。
長かったシリーズも7冊目。
どれも楽しく読ませていただきました。
さらに、続編として扉子シリーズもあるので、そちらも楽しみです。
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太宰治自家用の「晩年」をめぐって大けがをしてしまい入院をした、五浦大輔。
退院しだいぶ回復してきたころ、ビブリア古書堂のバイトに復帰した。
取引に訪れた道具商の男が、買い取った太宰治自家用の「晩年」を売りに、
訪れたが・・・。売買に応じた際に渡された別の一冊が元で、洋書の古書
に対する謎と運命に対峙することになっていく。
今回は7巻で 前作のあとがきを読んだ人ならわかる通りの、最終巻。
とはいえ、今頃読めば、分かり切った第2期があることは明白なので、
そこには触れず、五浦大輔と篠川栞子、そして篠川智恵子の生い立ち、
ビブリオ古書店の事件手帖の総決算と言ってよいのかな。
とんでもない、賭けに出るビブリア古書堂とその店主と従業員の
成長?を見届け!!
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<目次>
略
<内容>
いちおう完結編です。シェークスピアとは大きく構えたものです。調べも苦労したようです。話は母娘の確執は終わったようではなく、続編を期待する終わり方でした。大輔くんと栞子さんの結婚は決まったようで何よりです。
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今回は洋書。面白くてつい読んじゃうんだけど、シェイクスピアの本の謎の説明が、文字だけではちょっと想像しにくかった。。。
でも昔の本の作られ方も知れて面白かった★
最後の方は私もちょっと予想できて楽しかった♪
やっぱ悪はつぶされるべきだなぁ。
栞子ちゃんと大輔くんの覚悟が良かった!
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2017年出版。シリーズ第7作、一応の完結編。かなりの話題作を2025年にやっと読み終えました。サクッと終わりましたね。確かに面白くてハッピーエンドで。中心人物の母親は、その人本人としては特に何かが変化したと云う事は無いのだなぁ…と、少し意外。中心人物とその相方への評価が変わっただけ。栞子さんは大分自立して来たけれど。という訳で、更に別に出ているシリーズ作も読んでみたいと思いました。
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ビブリア古書堂の7作目。
とりあえず第一部と言っていいのかわからないがこれが最終巻のよう。
今回はシェイクスピアに関する本の物語で、本の内容に関してはちんぷんかんぷんだったけど、ラストに相応しい壮大な展開となっていた。
新シリーズも気になるところだ。
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終わっちゃいましたね。
古書のお話しとゆうことで読み始めましたが、途中難しく感じることもあったシリーズでしたが、最後は集大成と言った感じで満足した終わりでした。
吉原喜市を最後にやり込められたのには大変スッキリさせてもらいました(笑)いい気味だと正直思いましたね。古書の話しでこんなに嫌な人が出てくるとは初めは思ってもいませんでしたし。でも、最後に2人が篠川智恵子にも認められて一緒になれそうで良かったです。ラストシーンはホントに容易く想像して読めたのでホッコリしました。これぞ2人の関係だな、と。
まだ続きもあるみたいなのでゆっくり読んでいきたいですね。
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栞子は吉原喜一からシェイクスピアのポートフォリオ3冊の真贋を依頼され、セリで本物を落札。しかし喜一は全て偽物と指摘。実は本物の隠し場所を栞子は見抜いており、最後に謎解きが解決して爽快感を得た。
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眠いのを我慢して、怒涛の3冊イッキ読みでした。ラストの駆け引きに惹き込まれました。母親の手のひらの上感、何でもお見通し感が強くありながら、ほのかに変化の兆しも…?
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いい結末を迎えたと思います。
まだまだ続きそうな雰囲気で、そして、爽やかな感じで終わって、読後の爽快感が良かったです。
数年振りにこのシリーズを読み返しましたが、やっぱりビブリア好きです。また何年か後に読み返したいです。
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シェイクスピアの稀覯本を巡るお話。
凄く手の込んだ父からの復讐、対する栞子母と巻き込まれる栞子・大輔。
壮大でした。シェイクスピアも読んでみたいし興味が広がりました。
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安心感のある結末だった。最後はハッピーエンドだろうと信じてはいたけど、どういった展開になるか分からずドキドキしながら読みすすめた。二人がゴールインしたあとのラブラブぶりも読みたい。
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堂々完結❗️
いやー良かった良かった❗️
ラスト付近の緊迫感といい大輔と栞子が収まるところに収まり、智恵子との蟠りも多少解けと良いラストだった
古書に読み慣れていない点はあったので難しい部分はあったが逆に興味が湧いてこれから読んでみようと思った
これが本から本へと繋がっていくんだなと思う
正に本というものの良い点だと思う
この勢いのままに扉子シリーズへGO❗️
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シリーズ7作目・完結編。終わってしまったー、と思うくらい好きなシリーズだった。番外編もあるようなので楽しみ。
あとがきにも書いていらっしゃるけれど、古書をテーマにしながらも古書に詳しくない読者(私)が読んでも楽しめる、というのが本当にすごい。
最後は案外あっけなかったなーというのが正直なところだけど、幸せな終わり方で良かった。今後、栞子さんと大輔が智恵子の仕事を手伝いそうな気配があるのが気になる。
栞子さんが魔性の女っぽかったら
すんなりと読める。
栞子さんが母親のようにもっともっと魔性の女っぽかったら、大輔の悩みもより深くなり話の深みも増すのではないか。
物語の最終章
謎が多かった、栞子の家族背景、そして母親の奇行の理由が、徐々に明らかになります。
古本屋さんを背景にした物語なので、物語設定に多少難がありましたが、物語の面白さは、毎度ながら満足しています。本巻も同様で最終回に相応しいものとなっています。
ビブリアワールドに引き込まれること間違いありません。
Posted by ブクログ
言わずと知れた大人気ベストセラーの7作目。
前作を読んでからだいぶ間が空いてしまったので、複雑な人間関係を理解するのに苦労してしまいました。
まあ、そもそも7作目なので、この書籍から読む読者はいないとは思いますが、それでも思い出せる程度の間隔では読まないと厳しいかも。
6作目までで人間関係を複雑にしすぎてますよね。。それがストーリーの重要なポイントでもあるのでしょうがないのですが。
ただ、読み進めての後半は、いつもの読み味に戻りました。
ストーリーですが軸となっている海外古書のテーマが重く一本道だった感じがしました。人間関係における結末も、そういう部分に振り切って書かれた小説と比べると新鮮味がない感じで、中途半端だった感じ。
『ビブリア古書堂の事件手帖』への期待は手軽に読める「日常ミステリ」だったのですが、今回は、全体的に中途半端感が残ってしまったかな。
本編ストーリーはいったんの完結で、スピンオフやシリーズ2が何作か出てるようですね。
厳し目の感想を書いてしまいましたが、なんだかんだで楽しみにしています。
Posted by ブクログ
遂に母と娘の対決。古書の振り市は読み応えがあって最終巻に相応しくドキドキ感を味わえた。
そしてなんともスッキリとしたエンディング。シリーズを読み切った!という充実感を覚えた。第二シリーズもまた読み進めたい。
Posted by ブクログ
今回はシェイクスピアに関係したお話しで、栞子の祖父母や母の謎も解き明かされていて、フムフムそうだったのねという感じでした。
吉原が本当は良い人なのか、悪い人なのか、最後までわからずハラハラしました。
大輔と栞子の関係も良い方向にいっていて、栞子の本の説明で終わっているのが、ほのぼのしていて良い感じで良かったです。