あらすじ
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。物思いに耽ることが増えた彼女はついにこう言うのであった。必ず答えは出す、ただ今は待ってほしいと。 ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。いわくつきのそれらに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。 脆いようで強固な人の想いに触れ、二人の気持ちは次第に近づいているように見えた。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。この邂逅は必然か? 彼女は母を待っていたのか? すべての答えが出る時が迫っていた。
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はぁ☆(*´ω`*)
今回もあっという間に読んでしまった♪
何か毎回思うけど、古書の情報と、ストーリーの織り交ぜ方が絶妙ですごく読みやすい。
古書の話が長いと飽きそうだし、ストーリーが進むだけでもこの本の場合は物足りないと思うだろうから、スラスラ~☆と読ませるのが作者さん上手すぎる!!
今回はブラックジャックが出てきたからいつもよりさらに面白かったなぁ。
私もブラックジャック大好きだったから☆
それにしても、詩集を素敵って思える感性素敵だわ。
本に出てくる数カ所を栞子ちゃんが言ってたけど、全然理解できなかったwww
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志田さん、奥さんに連絡しているといいな。
過去色々あり過ぎたけど奥さんの志田さんの探し方がいいですね。
不審に見えるけど古本屋さんやそこの常連さんの耳に入るような。
栞子さんが志田さんと智恵子さんが連絡取り合ってるのを知って泳がしていたのは薄ら寒いものを感じましたね。
澄夫さんの去り方良かったな。
登さんは待つことを選んで、大輔さんは一緒に行く事を選んだ。どっちも良い。
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ブラックジャックの話。これについては未収録とか発禁回について知っていたのでよりスムーズに話の内容が理解できた。古書以外の展開にも大きく動きがあって面白かった。
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よくもまぁこんな話を思いつくものだ、と毎話驚かされる。元々古書の知識が豊富なのか、参考本を買い漁るうちに思いつくのか。いずれにせよ元々古書好きの作者なのだろう。この第5巻では『ブラック・ジャック』で栞子さんが、私が小説を読む理由を代弁してくれているので、シリーズ中でも特に愛着がある。現実を実り多いものにするために。これからもたくさんの素敵な本と出会いたい。
詩は自ら手に取って読もうとしてこなかったが、このように紹介されていると心に染み入るものがある。詩集も今度トライしてみようかな。
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前巻で、大輔はついに告白をしていた。
それに対して栞子は返事をあぐねいている。
母親である、智恵子が関係しているようだ。
そんな中で、文芸誌を売っては買い戻すという女性が居たり、
漫画がなくなってしまい探してほしいなど、本にまつわる謎が舞い込んでくる。
その陰には・・・。
栞子の母親である智恵子の行動が未だに謎というか、
少しだけ解っては来るものの、もう少しってところなのでしょう。
今読んでいるということは何巻で第1シーズンが終わるかを
知っていはいますが、さすがに内容まではわからないし
そもそも、巻末のあとがきで、作者が進行度合いを書いているので、
ある程度知った上で読者は読でいるのでしょう。
今作の寺山修司を取り上げた話は、メインどころの話になると思いますが、
感受性豊か?な自分としては思わず涙がポロリしてしまいました。
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ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~
著者:三上 延
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**あらすじ**
驚異のミリオンセラー。日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の第5巻。
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは──今はただ待ってほしい、だった。
ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然──彼女は母を待っていたのか? すべての答えの出る時が迫っていた。
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**感想**
シリーズ第5巻となり、いよいよ物語が終盤へと向かう空気が色濃く漂ってきました。家族を捨てて出て行った母への複雑な思いを抱える栞子。そんな彼女が、母と自分の共通点を否応なく意識せざるを得ない姿には、読者としても胸を打たれます。
一方で、大輔の存在感がこれまで以上に際立ちます。影から見守り、静かに支える彼の健気さと誠実さが、ようやく栞子との関係に明確な変化をもたらす展開には、思わず心が温かくなりました。
特に今回は、古書を通して人と人の“繋がり”が強く描かれており、タイトルにもある「繋がりの時」というテーマが物語全体に丁寧に織り込まれています。
母親との対峙が一段落し、ようやく自分の過去と向き合った栞子。ここから2人の関係がどのように育まれていくのか、シリーズの結末に向けてますます目が離せません。
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ビブリア古書堂シリーズ5作目。
今回は子供の頃に読んでいたブラックジャックの話が特に興味深かった。
栞子と大輔の関係も予想通りではあるけど急激に進展していく。
相変わらず母親はミステリアスでどういった展開になっていくのか想像できない。
今後も続きが楽しみだ。
Posted by ブクログ
2話目のブラックジャック、小学生の頃良く読んでたけどいろいろなバージョンがあるなんて初めて知ってビックリ!それにしても栞子の母恐るべし、ちょっとした仕草、言動からその人の心を詠むことに丈、心の奥底まで知り尽くそうとする、絶対無理だわ。ずっと一緒にいたらそりゃあコミュニケーション苦手になるし、関わりたくなくなるなぁ。エピローグの五浦君の言葉が自然な感じで良かったー。次巻も楽しみ
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2014年出版。シリーズ第5作。描写視点が、今まで殆ど五浦さんだったが、第5作ではたまに別人に切り替わる。数行読めば判断出来るが、時間を置いて読んだ時は少々戸惑う。必要有るのかな?…… 取り敢えず引き続き面白い。
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ドラマ化、映画化もされたビブリオミステリーシリーズ5作目で、本作では『愛のゆくえ』『ブラック・ジャック』『われに五月を』といった文学やマンガが作中に出てきて、それらが発端となって生まれる謎や栞子さんと大輔くんの関係性の変化などこれまで紡いできた話がどのように変わっていくのか気になり読み終えた。1作目の田中がまた何かをしでかしそうなので、続きも読んでいこうと思った。
Posted by ブクログ
2024.11.08
物語も少しずつ終盤に差し掛かっていて、どんどん面白くなってきている。
大輔の告白の返事がまるまる1冊かかって、焦ったさがありつつもこの2人の恋愛っぽくて良かった。
最後にはあの男からのメッセージが…
次の話も楽しみにしております。
Posted by ブクログ
大輔の告白から返事をもらうまで1冊丸々かかりました(笑)
今回は手塚治虫についての話が印象的です。
やっと自分が知ってる本の話が出たからだとは思いますが…
同じ本でも収録されている話が違うのですねー知らなかった…
いよいよ後半戦といったところでしょうか。
どうなるか楽しみです^_^
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第5巻では手塚治虫の『ブラック・ジャック』について触れられる。それによると、手塚治虫にも人気が下降した時期があり、実際にアニメのプロダクションの倒産や連載が次々と打ち切られるというように、まともに漫画が書けなかった。そんな中、『ブラック・ジャック』を連載して、人気となった。その為、この作品がなければ、手塚治虫の評価は変わったかもしれないという。
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栞子のパパは遠くへ行く栞子のママをずっと待ち続ける選択をした。対して大輔は栞子がどこかに行くなら着いていくのが当たり前と考えてる。
この違いがたぶん大きいんだろうな〜。
とにかく大輔と栞子が付き合うことになったー!でも、反面最初の事件の犯人がまた栞子に近づいてきて…今後どうなるのか気になる。
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感想
志田が告白してから何ヶ月も待ちぼうけを喰らって、結局OK!良かった。
ただ最後になって、出所した田中がまたしつこく現れたのには、、、嫌な予感。
あらすじ
本を大量に売って、また買い戻す女性が旦那探しのためにやっていたことで、実は常連の志田の奧さんだった話。栞子の親友のリュウから友達のお父さんの無くなったブラックジャックを探して欲しいという話。
最後は、母親から投げかけられた寺山修司の古書を巡る謎解きの話。栞子は謎を解き、母親に父親と結婚した理由を尋ねる。
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栞子は母からの課題を解決した。その謎も母が作り出していた。栞子は五浦さんとの結婚について抱えている悩みを解決すべく母に会いに行った。母のようにどこかに消えてしまうんではないかと心配していたが五浦から思わな返答で栞子は吹っ切れた。
展開がやっと進んで次回にも期待
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なんかすっきりしないんだよな。
プロローグでは、5月31日、5月末日に大輔の告白に返事をする展開になっているのに、
エピローグでは、5月が5日ほど残っている日、門野家を出て、栞子さんが母と会ったその日に返事をする展開になっている。
そのため、自分にとって望んていた展開なったのに、そのズレが気になって、素直に内容が入って来ない。
栞子さん以上の能力で人の心を読む栞子さんの母に恐怖心や嫌悪感を持ってしまったけれど、知識以外を捨ててしまう旅に無理強いして連れて行かなかった事だけには、好感が持てた。栞子さん自身も、自分の意思を母に伝えられた事は良かった。
エピローグの最後には、田中敏雄からの手紙が届き、6巻の展開が不安でならない。
Posted by ブクログ
ここまで長かった(笑)
やっと、大輔と栞子の恋が進展します。
今回も古書にまつわる謎は面白く、また栞子が鮮やかに謎を解いていきます。
最後の1ページを読むと、続編がすぐ読みたくなります(笑)
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今巻の第2話では私の好きなマンガ「ブラックジャック」が題材にされていたので、嬉しかったです。
1人の作者を深く深く取材されている作者さんの途方もない努力にいつも驚かされます。
今巻のラスト2ページで、次の巻への期待が高まりました。
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ブラックジャック、文庫持ってたけど発売時期によって収録作品が違ったり手直ししてるとは知らなかった。
母と同じ道をたどるかもしれないと不安だった栞子さんに、じゃあついていきますって言い切った大輔、よき!
自分ではこうと決めて悩んでしまっていたことも、他の人から見れば他愛ないことで意外に糸口が見つかることもあるのだよね。
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ブラックジャックにも色々な話があり、随分昔に読んだことがある程度だった為、また読み返してみたくなりました。
既読の作品は読み返したくなり、未読の作品はどれも触れてみたくなる、この世界観の深みにハマってしまった...。
Posted by ブクログ
今回はついに五浦と栞子の関係が進んだこともあり、読んでいて楽しかった。また、今回の登場人物の澄夫が今までにない個性の人であり、それもまた読んでいて感情が動かされる人で面白かった。さらに、最後に田中敏雄がまた出てきたので今後どうなるのか目が離せなくなる展開で良かった。
Posted by ブクログ
1巻に比べると古本に関する話が少なくなってしまっているのが残念。2人の恋の話がメインになってしまっているので仕方ないし、それ自体がつまらない訳ではないから読んでいけますが。今回は『ブラック・ジャック』が取り上げられているのが嬉しい。『植物人間』『快楽の座』が単行本に収録されないのは周囲の雑音だけでなく手塚治虫本人の考えも反映されてるんですね。それでも読んで見たいですね。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
いよいよ本山に近づいてきたか?栞子さんの母親と大輔の接触。古本のうんちくや古本業界の話など、毎回取材のリアルもよくわかる。
Posted by ブクログ
手塚治虫の仕事ぶりが衝撃的だった。今回は栞子と大輔の関係がメイン。篠川智恵子の洞察力は凄いけど少し人間離れしているというか、1人で全てを探求し解決する力は凄いけれど側で支えてくれる人が与えてくれる幸福感の偉大さを栞子には大切にしてもらいたいな。やっと進んだ2人が今後上手く進む事に期待大◎芯が座った大輔かっこいい。6へ
Posted by ブクログ
前作より面白かった!栞子さんの謎解き、母とのやり取り、大輔さんとの恋の行方がバランス良く構成されていて楽しめた。それもこれも、自分自身の古書の知識が浅いから、あまりマニアックな古書の内容が長いと飽きてしまうからなのだが…。続編も楽しみ!
Posted by ブクログ
栞子さんシリーズ5作目
各話の推理要素はさておき、何はともあれ大輔と栞子さんの恋愛事情に大きな進展が...
この二人の恋愛模様はお互いに嫌味が無くて見ていて気持ちいい
そして肝心の推理パートだが、どれも驚愕とまでは行かなくとも緻密に話が展開されていき伏線も回収されていく
何より栞子さんのトリビア的お話が楽しい
そしてラストで一気に不穏な空気が...
Posted by ブクログ
インプットするだけじゃなく、アウトプットもしたい栞子さんに共感。
お母さんみたいな生き方も否定はできないけど、近づいては欲しくない。
関係ないところにいて欲しい。
前巻では大輔が、今回は栞子が頑張った。
新たな展開へ
物語は1つのピークを迎えました。
ここから終盤へ入っていくようです。
次巻ではまた厄介な敵が再登場しそうです。
複雑な家族関係はどうなっていくのでしょうか。