三上延のレビュー一覧
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ネタバレビブリア古書堂栞子さんシリーズ第2弾!
前作ですっかりファンになりましたので、そのまま本作へ。今回も相変わらずの二人のほわほわした空気感と緻密な推理パートのアンバランスさを味わえました。いや、本作の二人の関係は進んだりぶつかったりと、ちょっと進展ありましたね。
第一章の感想文の話。途中から、もしかしてこれ書いたの栞子さん?って思っていたら、性別の分からないはずの感想文の作者のことを栞子さんの口から「彼女」と説明があったので確信に変わりました。なので、今回は推理じゃなくて最初から自分の感想文を盗用されていると分かっていてのこと。そんなことした理由が、大輔に変に思われたくないからというのが可愛すぎて好きな話でした。それにしても小学生であんな感想文を書けるとは、大人な私でも一生辿り着けない境地だなと思いました(笑)
晶穂が大輔に猛アプローチをしかける(大輔は全く気づいていない)理由が、1巻冒頭のあの日の栞子さんとの出会いとは、全ては繋がっていたんですね。元カノと今カノ(?)との複雑な三角関係(?)。古書を巡るお話なのに、恋愛要素もしっかりしていて、かつ読んでいて重たくもなく、青春っていいなと思えるような構造になっているのが好きです。おばさんの「耳が良い」が、過去の大輔が名乗っているところにまでかかっているなんて。普通に盗聴器使ってるんじゃ?とか疑ってしまっていた自分を恥じました(笑)最後、栞子さんと大輔、お互い名前呼びになるところで一旦昇天いたしました。ありがとうございました。
本作では、少し気になっていた栞子さんの母親に関するエピソードがありましたね。栞子さんにとって触れられたくない過去でしたが、最終的には大輔にも話すことができて、良かったね大輔。少しは信用してもらえたんじゃないでしょうか?でも結婚はしない宣言は辛かったですね。今後の二人はどうなっていくんでしょう。
あとがきで、これからが本編開始みたいなこと書いてました。え、これから?(笑)今まで十分面白かったのに、さらに!?すぐに読んでみたいと思います! -
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ネタバレフォロワーさんのポストで気になったので。
めちゃめちゃ面白かったです〜!
古書堂ということで、毎回古書に絡んだ事件が起きます。私は結構デジタルな人間なので、「古書」という存在自体にほとんど関わりがないのですが、古書には、本の中身の物語はもちろん、本そのものがどういう持ち主に扱われていたか、その人の保管の仕方や癖なども本に反映されていて、本そのものの物語を味わうことができるようですね。
最初は、主人公のルーツの話から始まり、そこから、「本が読めないので本の内容を知りたい主人公と、本の話をたくさんしたい栞子さん」という関係に繋がっていきます。あ〜。この何とも言えない二人の距離感がいいですよね。
ほんとに偶然ですが、この作品の前は小西マサテルさんの『名探偵じゃなくても』を読んでいて、まさかの連続安楽椅子探偵(笑)栞子さんの推理の鮮やかさは、おじいちゃんにも負けませんね。
個人的には坂口夫妻のエピソードが好きでした。性格が180°違う二人ですが、素敵な夫婦の関係で。知らなかったのに分かってたふりをして、これ以上夫に負担をかけたくないって、お互いを大切に思う気持ちをたくさん味わえました。
せどりって、本が由来だったのを初めて知りました。
本が読めないので本の内容を知りたい主人公と、本の話をたくさんしたい栞子さん。この、お互いを必要としていた関係が良いな〜って思ってたのに、まさか終章の決別に繋がるなんて。それでも最後はちゃんと仲直りできて良かったです。栞子さんかわいすぎます。二人の今後が楽しみです。細かいですが、終章の真相のパートで、いつもは「栞子さん」なのにフルネーム呼びになっていて、そういう作り方私は好きです。
物語全体では、私の大好きな伏線をしっかり張り巡らせてる作品でした。柔らかな印象を受けて読み逃してしまうんですけど、各章ちゃんと手掛かりが所々に落ちていて、しかも大謎にも収束していく流れ。最初のルーツの話が終章にまで及んでいたのがお見事だなと、そして、あっという間にこのシリーズのファンになりました。空気感が最高でした! -
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ネタバレ児童書になって、読みやすくなった。祖母の残した夏目漱石全集の「それから」を持ち込んだ大輔は、祖母の秘密を知り、ビブリア古書店で働くことになる。鎌倉の季節や風景を色鮮やかに描き出し、古書店の香りや閉店された食堂の様子や遺品整理さえた部屋の様子も目に浮かぶようだ。小山清の「落穂拾い」や「論理学」の謎解きを鮮やかに行う店主の栞子。ラストは太宰治のアンカット「晩年」を付け狙う古書ストーカーとの対決。テンポよく進んでいるように思えるが、坂口しのぶは少々品がなく、小菅奈緒は暴虐無人な印象がある。盗みをしておいて開き直るのは少々気分が悪かった。所々に差し込まれイラストは、シーンを再現していても、キャラクターを再現しているというわけではないようだ。
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購入済み
祝アニメ化
この話には、篠川栞子が主人公の前シリーズの登場人物が多数登場します。前シリーズを読んでいないと面白さと理解度がかなり損なわれると思うので、未読の方は読んでおく事をお勧めします。篠川扉子が主人公の新シリーズにはあまり登場しませんが、今回は前シリーズで私の最推しの篠川文香が活躍してくれます。これだけでもう星5つです。前シリーズでは元気いっぱいの高校生だった文香もすっかり大人の女性として描かれていましたが、玉岡昴と絡むシーンでは昔の面影がちょくちょく顔を出して、読んでいて微笑ましかった。三上先生、これからも文香の登場シーンをお願いします。
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ネタバレ栞子さんと五浦君の古書ミステリ最終巻。今回は洋書。シェイクスピアだ。
それは『ファースト・フォリオ』と呼ばれる。
シェイクスピアが創作した「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」「リア王」などの戯曲を集めた最初の作品集である。十七世紀に出版されたと言われ、わずかに残った本物の中の一冊はオークションに出された時に六億円で落札されたという。
この巻では栞子さんの祖父がそっくり同じ重さと大きさに作った二冊の複製本と合わせて、合計三冊の中から本物を選び取るという難題がビブリア古書堂に課せられる。しかも、選ぶ場所は古書組合の競り市なので、大金を用意して競り勝たなければならない。そして、競り合う相手は篠川智恵子である。
全編を通してどきどきさせてくれた。篠川智恵子はもちろん最強の相手として貫禄十分なのだが、この話を持ってきた「舞砂道具店」の吉原という店主が個性抜群のキャラクターで最後まで楽しめた。
古書にまったく詳しくない五浦君を、あそこまで要所要所で活躍させるのもさすが。結果として、文句なしの大団円となった。
四百年前の希少な本を巡る壮大な謎の物語も、ひとまず終わり。だが、今後も篠川智恵子は世界を放浪し続ける。以前に比べ、少しは家族と関わることになりそうなのが変化と言えるかもしれない。
彼女の夫に対する感情がもう少し知りたかったかな。
知らなかった古書の世界を知ることが出来て、本当に楽しい七冊だった。
これからこのシリーズで取り上げられた本たちを、少しずつ読んでいきたいと思う。