感情タグBEST3
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どのお話もほっとする内容で心が温まった。特に好きだったのは三上延さんの「美味しいということは」。
卓郎とお祖母様の絶妙な距離感、2人の会話が素敵。読んだ後、おばあちゃんに会いに行こう、そして今年こそは念願のお花見を一緒にしようと思った。
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旅の醍醐味は、おいしい食べ物だと改めて思わせてくれるようないいお話ばかりでした。
一番食べてみたいと思ったのは、「もしも神様に会えたなら」の“伊勢うどん”。関西住みだけど、食べたことなかった。主人公の少年2人が“優しい気配り”で表現した味を食べてみたいと思いました。
話が好きだったのは、「旅の理由」。主人公の青年がすごく良かった。
「美味しいということは」では、主人公の祖母の、“美味しいということは、いつまでもその味を忘れないってことなんだ”という言葉にぐっときました。今まで味わった忘れられない味を大切にしていきたいし、これからも忘れられない味を増やしていけたらいいな。
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おいしいもの食べるってしあわせな気持ちになる。
このアンソロジーでも、色んな事情で旅をする人が、おいしいものと出会っている。
1作目の大崎梢さん。小学生の男の子の1人旅という冒険が素敵。2人は、その後もいい関係を築いていけるね。
時空を超えていく篠田真由美さんの旅も素晴らしかった。
柴田よしきさん、近藤史恵さんも安定の面白さ。
新津きよみさんもよかった。でも、どこかに落とし穴があるかもと身構えながら読んでいたけどw
(仮)のとれたアミの会、今後も大いに期待。
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どの旅もおいしそうで、たのしそう。
でも最期のアイスランドの旅は自分の介護の経験も重なって少しつらかったかなぁ。
介護をしていない人間は口だけは出すものですからねぇ。
いろいろ思うことありの最後の一遍でした。
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間違いなくしあわせなお話だよね。
友達を得たり、実は想い人はもうすぐそばにいたり
離婚危機の夫婦の糸をつないだり…
切ないお話としては切れない運命に
翻弄された女性たちが出てくる
『夢よりも甘く』かな。
結構不幸が続くんだけれども
それはあることのせいで…
これは私も受けている宿命だから
痛いほどわかる。
まあ精一杯私は抗ってるけどな。
それでもいやというほど因果は感じるときもある…
あとは最後の作品ね。
ヤングケアラーとして生きた女性のお話。
結局オーロラは見られなかったけど
それぞれに傷を負ったけど明るい
女性二人に出会えたこと。
そしておいしい食に出会えたこと。
しあわせだよな。
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旅と食をテーマにしたアンソロジー。
行先は伊勢、松本、石垣島、ヴェネツィア、三沢、東京、レイキャビク。
「初めて編」「想い出編」は既に読み終えていて、今回は「しあわせ編」です。
やっぱり旅行と食べ物の話は読んでいてウキウキします。
非日常の中で自分を見つめ直したり出会いがあったり、特別な時間を過ごす。それぞれ違った切り口で楽しめました。
特に気に入ったのは三上延さん、近藤史恵さんの作品です。
銀座の有名なビアホールはレトロなお店ならではの使われ方。行ったことあります。
崎陽軒のシウマイ、イギリスではなくてアイスランドのフィッシュアンドチップス。
お腹が空いてしまうのが難点だけど(笑)ちょっとした隙間時間に読むのにちょうどいい短編集でした。
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ちょうど今年は伊勢に行こうと決めていたので、初めのお話はとても参考になった。行き方や伊勢うどんの由来、参拝の仕方など物語にちりばめられていたし、少年達の冒険を見守っている感じの話で、一番この中で楽しかった。どの作品も終わりに少しほっと出来てしあわせ編とはその通りたど思った。
他5作
・失われた甘い時をもとめての二人は無事に出会ったのだろうか。続きが気になった。
・浜崎の奥さんを検索してしまった。そんなに美味しいのか。食べてみたいな。
・ベネツィアは1度は行ってみたい憧れの街だな。
おばちゃんの話はきっと妄想だったようだけど、現実をみて主人公は学んだし、母との距離も縮まって良かった。
・旅での事故で旅の理由を忘れてしまったお話。佳佑のYouTube気になる...
・祖母と二人東京の食べ歩き旅。本当に美味しいというのはその味を忘れないということ、と祖母に教えられ、大人になった今、その事を息子に教えてる最後の場面がよかった。物語に出てくるビアホールはライオンかな?あそこ美味しかったな。また行きたいな。
・アイスランドで出会った女性とご飯を食べるお話。主人公の境遇が壮絶すぎて、ちょっと悲しかった。
タイトルのとおり、オーロラは見えなくてもこの旅がご褒美となって良かった。
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読みに行くいものは飛ばして。
海外の内容も多かった。
個人的には国内の短編が読みやすい。
食べ物はハンバーグ、サンドイッチとか
挟まれる系が多かったかも
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全体的に少しビターテイストなアンソロジーでした。
お気に入りは柴田さんの「夕日と奥さんのお話」
突然旦那さんが実家の田舎に早期退職して終の住処としたいと言い出した。反対すると、自分に有利な条件で離婚を言い渡されて…
浮気をされたわけでもなく、価値観の違いが生じてしまったけれど、石垣島への旅で和解の道が開けたのは救いでした。
旦那さんの言っていた石垣島の「浜崎の奥さん」の正体がビックリでした。
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【収録作品】
「もしも神様に会えたなら」大崎梢
「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
「夢よりも甘く」篠田真由美
「旅の理由」松村比呂美
「美味しいということは」三上延
「オーロラが見られなくても」近藤史恵
タイトル通り、おいしそうな食べ物がてんこ盛りで、話の結末も温かく前向き。
「もしも……」は、伊勢市が舞台。小五の元喜と泉美の掛け合いが楽しく、口開けの一篇にぴったり。
「失われた……」は、松本が舞台。亡くなった両親の話を思い出しながらの旅がいい。ちょっとしたニアミスもうれしくなる。
「夕日と……」は、石垣島が舞台。知っているつもりで知らない連れ合いの話。一人で自分を見直す時間が必要だな。これは我が身にも教訓。
「夢よりも甘く」は、ヴェネツィアが舞台。旅は散々だったが、母と祖母の思いに気づく。
「旅の理由」は、青森県三沢市が舞台。くすっと笑える明るい話。
「美味しいと……」は、東京が舞台。祖母との食べ歩きの思い出を振り返り、息子と思い出の店に行く父。その感慨が身につまされるのは、そういう年齢だからだろう。
「オーロラが……」は、アイスランドが舞台。コロナ禍、ミュージカル俳優の厳しさ、そして介護に明け暮れたあげく放り出された女性のつらさは、フィクションではない。今ある現実で、お話自体は明るく前向きに結ばれてはいるが、宿題をもらった気分。ラストでよかった。
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しあわせ編だけあって、旅を通して新しい一歩を踏み出せそうな話ばかりで気持ちよかった。
柴田よしき「旅と奥さんのお話」と篠田真由美「ゆめより甘く」が好きです。
アンソロジーは、知らなかった作家さんを知ることが出来てる良いですね。
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シリーズの他アンソロジーより、読んだことのある作家さんが多く感じました。
1番印象に残ったのは篠田真由美さんの「夢よりも甘く」という作品。チョコラータというココアやホットチョコレートのような飲み物の描写が甘い香りがしてきそうで、飲みたくなりました。またおばあちゃまのお話の内容もレトロで、セピア色を思わせる雰囲気が感じられ、私も主人公の横でお話を聴いている気持ちになりました。
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おいしい旅シリーズは疑似旅行している
みたいで読んでいて楽しいし
いったことがあるところでは自分も旅している
みたいでそこがまた楽しいし美味しい!
『夕日と奥さんのお話』のオチに
あぁ~やっぱりそうかと思ったけど、
そういった聞いたらわかる事ですら
聞かない夫婦がお互い色々と覚めちゃって
離婚しちゃうんだろうなぁ。だから夫婦って
お互いのことを知るって大事なんだなぁ~
なんて当然のことなんですが改めて
思いました。まぁそれって夫婦間に関わらず
人間関係にも当てはまるもんですよね。
『美味しいということは』のなかで
卓郎とお婆さんの会話の中で出てくる
「美味しいということは」の問いかけの答えの
「いつまでも、その味をわすれないって
ことなんだ」にすごく納得した。たしかに
美味しいと思うことなんて多々あるけど
忘れないほどに記憶に残っている美味しいは
今思い出してもほんとに美味しいと
思えるものでした。そしてその味を食べたいと
思った時に限ってその食べたいお店が
なくなってたりするんでこれからは
思った時には面倒くさらずに食べに行こう。
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旅行とご飯を話を掛け合わせた短篇集
印象に残っている話は、ヴェネツィアに思い出探しにいく話、おばあちゃんの思い出話を巡り探すが、実際のところ、、、
読んでいて、どこか旅行に行きたい気持ちになりました。
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これを読むと旅に出たくなる。
そして、美味しいものを食べたいって思う。
コロナ禍で、すっかり出不精になってしまって、旅支度するのも億劫なんだけど、あとどのくらい好きなものや珍しいものを食べられるかわからないと思うと動かなきゃという気持ちになった。
「もし神様にあえたなら」祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参りに小5の少年が、同じ学年の男の子と知り合って…。
伊勢うどんは、この少年と同じ反応だったことを思い出した。讃岐うどんで育った私には、全く別物のうどんだったから。
「失われた甘い時を求めて」3歳までの記憶って、母親から聞いたことしかわからないけれど、31年ぶりに松本市で自分探しツアーをする。
マサムラのシュークリームに同じ年の男の子との思い出。
もっと、先を読みたいと思ってしまった。
「夕日と奥さんのお話」48歳で、離婚話が浮上しもやもやした気持ちのまま、石垣島にひとり旅行へ。
底地ビーチのサンセットに心奪われ、浜崎の奧さんは最高だとわかり、お互いに心を動かされるものが何であるかの違いに気づいた。
子どもが言う、人生はあっという間。気がついたら、高齢者だから。やりたいことはやっちゃわないと損。
そうなのだ。
「夢よりも甘く」祖母の話は夢物語だったのか…。ひとりでヴェネツィアに来たけれど。祖母の話と現実は、かけ離れていてバラもチョコラータも幻のよう。
「旅の理由」旅先でのアクシデントで、ここはどこ?の状態の中、青森県三沢市だと。
頭を打って病院へ運ばれる最中に母へ電話。
旅の楽しみは、母へと…。
最後にわかったのは、ほっき丼が食べたくてここへ来たこと。
「美味しいということは」祖母と出かけたのは15歳のとき。新宿までの特急で崎陽軒のシウマイを食べ、目当てのドラクエIIIを手に入れたあと、今度は祖母の食べ歩きに付き合う。ポークカレーにベーコンエッグ、ロールキャベツ。祖母は半分以上を僕に分ける。プランセスケーキでお茶して、夜には焼きソーセージと牛肉の煮込み、ナポリタン。
美味しいっていうのは、いつまでもその味を忘れないってことだと祖母に教えてもらった。
今度は、子どもに…。
もう、たくさんは食べられないから…というのわかるなぁ。
「オーロラが見られなくても」介護生活で、まともに働くこともなく、海外旅行は二十年ぶり。
30代半ばの美しい女性といっしょになり、彼女と話しているうちにちょっと前向きな気持ちになり、いっしょに食べるとより美味しそうに感じてしまう。
ホットドッグ、ハンバーガー、フライドポテト。
パンがおいしいのかな。やけにパンばかり出てきてたような…。