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Posted by ブクログ
どの旅もおいしそうで、たのしそう。
でも最期のアイスランドの旅は自分の介護の経験も重なって少しつらかったかなぁ。
介護をしていない人間は口だけは出すものですからねぇ。
いろいろ思うことありの最後の一遍でした。
Posted by ブクログ
間違いなくしあわせなお話だよね。
友達を得たり、実は想い人はもうすぐそばにいたり
離婚危機の夫婦の糸をつないだり…
切ないお話としては切れない運命に
翻弄された女性たちが出てくる
『夢よりも甘く』かな。
結構不幸が続くんだけれども
それはあることのせいで…
これは私も受けている宿命だから
痛いほどわかる。
まあ精一杯私は抗ってるけどな。
それでもいやというほど因果は感じるときもある…
あとは最後の作品ね。
ヤングケアラーとして生きた女性のお話。
結局オーロラは見られなかったけど
それぞれに傷を負ったけど明るい
女性二人に出会えたこと。
そしておいしい食に出会えたこと。
しあわせだよな。
Posted by ブクログ
全体的に少しビターテイストなアンソロジーでした。
お気に入りは柴田さんの「夕日と奥さんのお話」
突然旦那さんが実家の田舎に早期退職して終の住処としたいと言い出した。反対すると、自分に有利な条件で離婚を言い渡されて…
浮気をされたわけでもなく、価値観の違いが生じてしまったけれど、石垣島への旅で和解の道が開けたのは救いでした。
旦那さんの言っていた石垣島の「浜崎の奥さん」の正体がビックリでした。
Posted by ブクログ
【収録作品】
「もしも神様に会えたなら」大崎梢
「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
「夢よりも甘く」篠田真由美
「旅の理由」松村比呂美
「美味しいということは」三上延
「オーロラが見られなくても」近藤史恵
タイトル通り、おいしそうな食べ物がてんこ盛りで、話の結末も温かく前向き。
「もしも……」は、伊勢市が舞台。小五の元喜と泉美の掛け合いが楽しく、口開けの一篇にぴったり。
「失われた……」は、松本が舞台。亡くなった両親の話を思い出しながらの旅がいい。ちょっとしたニアミスもうれしくなる。
「夕日と……」は、石垣島が舞台。知っているつもりで知らない連れ合いの話。一人で自分を見直す時間が必要だな。これは我が身にも教訓。
「夢よりも甘く」は、ヴェネツィアが舞台。旅は散々だったが、母と祖母の思いに気づく。
「旅の理由」は、青森県三沢市が舞台。くすっと笑える明るい話。
「美味しいと……」は、東京が舞台。祖母との食べ歩きの思い出を振り返り、息子と思い出の店に行く父。その感慨が身につまされるのは、そういう年齢だからだろう。
「オーロラが……」は、アイスランドが舞台。コロナ禍、ミュージカル俳優の厳しさ、そして介護に明け暮れたあげく放り出された女性のつらさは、フィクションではない。今ある現実で、お話自体は明るく前向きに結ばれてはいるが、宿題をもらった気分。ラストでよかった。
Posted by ブクログ
シリーズの他アンソロジーより、読んだことのある作家さんが多く感じました。
1番印象に残ったのは篠田真由美さんの「夢よりも甘く」という作品。チョコラータというココアやホットチョコレートのような飲み物の描写が甘い香りがしてきそうで、飲みたくなりました。またおばあちゃまのお話の内容もレトロで、セピア色を思わせる雰囲気が感じられ、私も主人公の横でお話を聴いている気持ちになりました。
Posted by ブクログ
おいしい旅シリーズは疑似旅行している
みたいで読んでいて楽しいし
いったことがあるところでは自分も旅している
みたいでそこがまた楽しいし美味しい!
『夕日と奥さんのお話』のオチに
あぁ~やっぱりそうかと思ったけど、
そういった聞いたらわかる事ですら
聞かない夫婦がお互い色々と覚めちゃって
離婚しちゃうんだろうなぁ。だから夫婦って
お互いのことを知るって大事なんだなぁ~
なんて当然のことなんですが改めて
思いました。まぁそれって夫婦間に関わらず
人間関係にも当てはまるもんですよね。
『美味しいということは』のなかで
卓郎とお婆さんの会話の中で出てくる
「美味しいということは」の問いかけの答えの
「いつまでも、その味をわすれないって
ことなんだ」にすごく納得した。たしかに
美味しいと思うことなんて多々あるけど
忘れないほどに記憶に残っている美味しいは
今思い出してもほんとに美味しいと
思えるものでした。そしてその味を食べたいと
思った時に限ってその食べたいお店が
なくなってたりするんでこれからは
思った時には面倒くさらずに食べに行こう。