三上延のレビュー一覧
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ネタバレ内田百閒をモデルに、彼とその教え子が遭遇する不可思議な事件・怪異との出会いを描いていく連作集。メインとなる怪異はドッペルゲンガーなのだが、これがとても面白く活きている。確かに、ドッペルゲンガーに会うと死ぬと言われているが、ドッペルゲンガー側はどうなるのか。そして、自分以外のドッペルゲンガーに会うとどうなるのか。そこにひとつの解釈・設定を持って世界観ができている。
日本の文化と西洋の文化が丁度混ざり合う時代を舞台に、現か夢か、虚構か真か分からないものが混ざり合う日常を読んでいて、ぞっとするような、どきどきするような、期待と恐怖の入り混じる心持ちで読んだ。やはり明治・大正時代への憧れは尽きない。 -
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ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~
著者:三上 延
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**あらすじ**
驚異のミリオンセラー。日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の第5巻。
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは──今はただ待ってほしい、だった。
ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然──彼女は母を待っていたのか? すべての答えの出る時が迫っていた -
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ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~
著者:三上 延
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**あらすじ**
日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の第4巻。
珍しい古書に関する特別な相談──謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。
稀代の探偵、推理小説作家・江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいという。
金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが──。
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ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~
著者: 三上 延
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**あらすじ**
ミリオンセラー達成の大人気ビブリオミステリ、待望の第3巻!
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。
彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにもあるのかもしれない──。
これは“古書と絆”の物語。
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ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~
著者:三上 延
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**あらすじ**
ミリオンセラー達成! 大人気古書ミステリ、待望の続編。
鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。
変わらないことも一つある──それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき──。
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ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~
著者:三上 延
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**あらすじ**
古い本には人の秘密が詰まっています──大ヒット古書ミステリ。
鎌倉の片隅でひっそりと営業している古本屋「ビブリア古書堂」。店主は、古本屋のイメージとは裏腹な若く美しい女性・栞子さん。極度の人見知りで接客に不安を覚えるものの、古書に対する知識と情熱は並外れたもの。彼女のもとには、謎や秘密を秘めた古書が次々と持ち込まれ、栞子さんはそれらの謎をまるで自分が見てきたかのように鮮やかに解き明かしていく──これは、“古書と秘密”の物語。
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**感想**
シリーズ作品を好む自分にとって、「ビブリア -
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ネタバレ2012年本屋大賞の続編
形見の本として取り上げられる、夢野久作「ドグラ・マグラ」が気になるなぁ。
時間ができたら読んでみよう。
難解で内容もヤバそうな本みたい。理解できないかも。。
とある古書店が舞台。
古書店の跡取りが死去した。
残された1000冊の蔵書を相続するはずの息子の物語。
古書店店主が跡取りが残した1000冊の蔵書を即売会で強引に売りさばこうとする。
それはなぜ?って話。
…
……
………
諸悪の根源は、息子の母親。
過去、色々あったので、蔵書を焚書して精算しようと画策。
一方、蔵書は形見なのでなんとか残したい店主は売りさばくフリをしたけど
結局は母親の手によってほとんど焼 -
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文庫本、発売当初に購入したままになっていた作品です。
やっと手に取りました。
1927年から1997年までの70年間の家族四世代の話でした。
作品の中には、関東大震災、第二次世界大戦、阪神淡路大震災のこともあります。
でも、物語は代官山アパートメントを舞台の家族の話なので、それらの事はそれほど重く深刻には描かれてはいませんでした。
とても読みやすくて、話が進むと月日の経過もあって、登場人物の成長や変化が感じられるのが楽しかったです。
本の帯に
読み終わると大河ドラマか朝の連続テレビ小説の最終回を見終わった時のような感慨に包まれる。
と、ありました。
読み終わって、その事がわかるように思います。