三上延のレビュー一覧

  • 百鬼園事件帖

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    ネタバレ

    内田百閒をモデルに、彼とその教え子が遭遇する不可思議な事件・怪異との出会いを描いていく連作集。メインとなる怪異はドッペルゲンガーなのだが、これがとても面白く活きている。確かに、ドッペルゲンガーに会うと死ぬと言われているが、ドッペルゲンガー側はどうなるのか。そして、自分以外のドッペルゲンガーに会うとどうなるのか。そこにひとつの解釈・設定を持って世界観ができている。
    日本の文化と西洋の文化が丁度混ざり合う時代を舞台に、現か夢か、虚構か真か分からないものが混ざり合う日常を読んでいて、ぞっとするような、どきどきするような、期待と恐怖の入り混じる心持ちで読んだ。やはり明治・大正時代への憧れは尽きない。

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    2025年05月26日
  • 神様の本

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    読んだことあるシリーズも未読のものも混合していたが総じて面白かった。特に日本史をやっていたのでビブリアシリーズの話は勉強したことも多く、特にささった。

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    2025年05月25日
  • ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

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    ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~
    著者:三上 延

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    **あらすじ**
    驚異のミリオンセラー。日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の第5巻。
    静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは──今はただ待ってほしい、だった。
    ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
    脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然──彼女は母を待っていたのか? すべての答えの出る時が迫っていた

    0
    2025年05月25日
  • ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

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    ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~
    著者:三上 延

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    **あらすじ**
    日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の第4巻。
    珍しい古書に関する特別な相談──謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。
    稀代の探偵、推理小説作家・江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいという。
    金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが──。

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    **

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    2025年05月24日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    鎌倉文庫と夏目漱石の初版本を題材にした物語。
    毎回、文学作品を題材にしっかりストーリーを作り込んでおり、取り上げている作品を読みたくなる。
    今回は親子3世代で物語が綴られているのが良かった。

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    2025年05月23日
  • ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~

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    ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~
    著者: 三上 延

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    **あらすじ**
    ミリオンセラー達成の大人気ビブリオミステリ、待望の第3巻!
    鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
    人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。
    彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにもあるのかもしれない──。
    これは“古書と絆”の物語。

    -

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    2025年05月23日
  • ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~

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    ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~
    著者:三上 延

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    **あらすじ**
    ミリオンセラー達成! 大人気古書ミステリ、待望の続編。
    鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。
    変わらないことも一つある──それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき──。

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    **

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    2025年05月20日
  • ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

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    ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~
    著者:三上 延

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    **あらすじ**
    古い本には人の秘密が詰まっています──大ヒット古書ミステリ。
    鎌倉の片隅でひっそりと営業している古本屋「ビブリア古書堂」。店主は、古本屋のイメージとは裏腹な若く美しい女性・栞子さん。極度の人見知りで接客に不安を覚えるものの、古書に対する知識と情熱は並外れたもの。彼女のもとには、謎や秘密を秘めた古書が次々と持ち込まれ、栞子さんはそれらの謎をまるで自分が見てきたかのように鮮やかに解き明かしていく──これは、“古書と秘密”の物語。

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    **感想**
    シリーズ作品を好む自分にとって、「ビブリア

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    2025年05月19日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    2024年出版。第2シーズン、第4作。3世代の中心人物達が動き関わり合う。本作ではほのぼのしたエンディングになっているので、次作は荒れるのかな? 「いつの時代の、誰の視点だろう?」と思いつつ読み進めるが、大きく迷う事もなく。異才の初代の高校生時代での謎解きも有って意外。本作も楽しませて頂きました。

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    2025年05月15日
  • ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~

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    2022年出版。第2シーズン、第3巻。古書即売会をベースの舞台として、ドグラ・マグラをテーマパーク作に展開。第2シーズンでは、登場人物達が少しずつ年令を重ねていく。独善の鬼才である女性は白髪に。しかし不穏な策謀は変わることなく…。本作も面白く読ませて頂きました。

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    2025年05月05日
  • ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

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    ネタバレ

    2012年本屋大賞の続編

    横溝正史の巻
    テレビドラマでは何度か見たけど
    横溝作品を読んだ事がないから今度読んでみよう、と思わせる作品。

    備忘あらすじ -----
    仲違いしている双子姉妹の物語。
    仲悪い双子姉妹が共謀して息子の渡米を遅らせようと画策してたという話。

    裏で糸引いているのは、
    智恵子さん。なんで何時もこんな事するの?フィクションとは云え怖い。。

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    2025年05月05日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    ネタバレ

    2012年本屋大賞の続編

    令和、平成、昭和、母娘3代17歳の本屋探偵デビュー物語
    「鎌倉文庫」「夏目漱石」の謎。

    令和篇「鶉籠」、仲違いしたけど仲直りできてよかったねぇ
    昭和篇「道草」、登さんとの馴れ初め話
    平成篇「吾輩は猫デアル」、失踪してからの話

    ……
    ………
    にわか成り金が古書を焚書しなくてよかったですね。

    卵は常温で、コンビーフのインスタントラーメンを試してみたい。
    何味がいいかなぁ

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    2025年05月10日
  • ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~

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    ネタバレ

    2012年本屋大賞の続編

    形見の本として取り上げられる、夢野久作「ドグラ・マグラ」が気になるなぁ。
    時間ができたら読んでみよう。
    難解で内容もヤバそうな本みたい。理解できないかも。。

    とある古書店が舞台。
    古書店の跡取りが死去した。
    残された1000冊の蔵書を相続するはずの息子の物語。
    古書店店主が跡取りが残した1000冊の蔵書を即売会で強引に売りさばこうとする。
    それはなぜ?って話。

    ……
    ………
    諸悪の根源は、息子の母親。
    過去、色々あったので、蔵書を焚書して精算しようと画策。
    一方、蔵書は形見なのでなんとか残したい店主は売りさばくフリをしたけど
    結局は母親の手によってほとんど焼

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    2025年05月04日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    本にまつわる謎を解き進めつつ、登場人物の人となりが徐々にわかっていく。策士だなぁと思わないこともないが、それでも面白いので読んでしまう。夏目漱石は読んだことがないので、読んでみようと思う。

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    2025年05月02日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    だぁーと読み止まらず、出てるシリーズ一気に全部読みました!うん、面白いし、3代キャラがぶれない。
    なんといっても栞子さんの魅力、
    なんというか彼女には男性の夢が詰まっている気がする、、細いのに巨乳だし、、
    初期の巻頭イラスト付いてるのが良かったな〜。
    古本ではなく古書の魅力がひしひし伝わって来たし、
    明治の名作をまた読んでみたいような気にもなったが、実際はなかなか、、授業で無理やりにでも読ませる、とかがやっぱ必要かしらね

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    2025年05月01日
  • 同潤会代官山アパートメント(新潮文庫)

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    文庫本、発売当初に購入したままになっていた作品です。
    やっと手に取りました。
    1927年から1997年までの70年間の家族四世代の話でした。
    作品の中には、関東大震災、第二次世界大戦、阪神淡路大震災のこともあります。
    でも、物語は代官山アパートメントを舞台の家族の話なので、それらの事はそれほど重く深刻には描かれてはいませんでした。
    とても読みやすくて、話が進むと月日の経過もあって、登場人物の成長や変化が感じられるのが楽しかったです。
    本の帯に
    読み終わると大河ドラマか朝の連続テレビ小説の最終回を見終わった時のような感慨に包まれる。
    と、ありました。
    読み終わって、その事がわかるように思います。

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    2025年04月30日
  • ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

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    2020年出版。第2シーズン?第2作。栞子さん夫婦の娘、扉子の絡みが増して来る。古書の主題作は横溝正史。これ迄の人物関係を更に絡め、広げて物語を展開させている。なので、途中巻からの読み始めはさすがに厳しいだろう。ミステリー作家の大御所の作品をベースとしただけに、今回のミステリー度は更に高くなった感じ。特にミステリー好きと云う訳でも無く、なんとは無しに読み続けている身としては流石にちょっと辛くなって来たが...。やっぱり面白いな。

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    2025年04月28日
  • ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~

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    ビブリア古書堂の事件手帖、その外伝。タイトルが「事件手帖」である意味がエピローグでようやく明らかになる。第1話、第2話はあまりひねりがなく少し残念な気分になりましたが、第3話「雪の断章」、第4話「王様の背中」は先行きが読めず結末が気になる展開で好みです。「事件簿」を読んてから相当月日が経過していたので随所で語られる過去のエピソードが挿入されているが、あまり詳細な説明もなく触れられていることもあって思い出すことが出来ず若干残念でした。

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    2025年04月27日
  • 神様の本

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    最近、アンソロジーは読まないことにしていたのだけど、タイトルに惹かれて読んでみた。

    三上延さん以外は未読の作家さんばかり。

    三上延さんの作品は、予想通り素晴らしかった!
    不信心で愚かな者の祈りにも神様は耳を傾けてくださる。
    奇跡は、それを信じる者の身にしか起こらないのだろう。

    そして全く想定外だったのだけど、杉井光さんの作品がめちゃくちゃ面白かった!!
    全知全能の万物の創造主がちっとも全知全能じゃなくて、これじゃ設定が破綻してるだろっ!と、ツッコミどころ満載で面白過ぎて、完全に冒瀆かも?www

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    2025年04月23日
  • 百鬼園事件帖

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    怪異。ミステリー。
    影の薄い学生と少し個性の強い教授の物語。
    影の薄い学生、甘木が色んな怪異に出会っていき、話に惹き込まれた。ありえないことばかりだけど、面白い。

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    2025年04月22日