三上延のレビュー一覧
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『ビブリア古書堂の事件手帖~扉子~』シリーズの四冊目ですね。
夏目漱石の『鶉籠』を巡り、扉子は親友の戸山圭と、気まずい関係になっていたが、仲直りをする事になるが、『鶉籠』がもと鎌倉文庫所有の本であった事が謎になり、扉子は鎌倉文庫を探ると、祖母の智恵子の存在が浮かび上がってきた…………?
智恵子、栞子、扉子の三代の十七才が織り成す、『鎌倉文庫千冊』の謎解きミステリーです。
智恵子と篠川登の出逢いと、二人の『鎌倉文庫』をめぐる物語が、初めて明かされます。
目次
プロローグ
第一話 令和編『鶉籠』
第二話 昭和編『道草』
第三話 平成編『吾輩ハ猫デアル』
エピローグ
智恵子の過去と、登が詳しく語られるのは、これが初めてで、二人のなれ初めを面白く読めました。二人の関係を本をめぐるミステリーに仕上げるとは、さすがですね。
『鎌倉文庫』をめぐるミステリーを、栞子・扉子まで繋げる構成は、興味津々で面白く読めました。
ビブリア古書堂のキーワードに漱石を持ってくるのは、三上延さんは、かなりの漱石好きだと思います。
大輔と栞子の出逢いも漱石でした。
ちょっと影が薄い栞子の妹の文香があどけなく、母智恵子の失踪後が、いじらしく描かれているのが、胸を打ちます(思いがけず大輔と出会っていました)。
文香が独立心が高いのは、早くに母と父と別れた事(登は死別)によるとわかります。
少しずつ、篠川家の過去が、これからも話題に上るのを期待しましょう♪(まだまだ、栞子の過去の謎解きは明らかにされていませんから) -
Posted by ブクログ
極端に印象が薄い学生の甘木が、大学の教授である内田榮造(内田百間)と親密になったことで、様々な怪異にまきこまれていく。
このタイトルをみても、ピンと来なかった私が、内田百間にとても興味を持つようになった。「百間先生邂逅百間先生図」が物語の中で持つ意味が、怪異的で少し怖くもあったが、どんどん興味が湧いてきた。芥川龍之介や夏目漱石などの文豪とも親交があったようで、物語への興味が増した。
一話から三話までの怪異もほどよい感じで、第四話の「春の日」が、この物語をうまくまとめていたように思う。今後またなにか起きそうな感じもした。
読後、こういう感じの小説もおもしろいな、と思った。いろんな出会いがあるから、読書は楽しい。
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Posted by ブクログ
旅と美味しいものの短編集。どれも良かったです。ビブリア古書堂の三上延「美味しいということは」が特に好きでした。これだけでいいから、読んで~って、知人達に読ませたいと思ったくらい。銀座ライオン本店や崎陽軒の焼売など小道具も良かったのと、ビブリアは身内が反目していて辛い内容多いけど、これは美味しいもので家族が繋がるのが良かった。やっぱり小説というか、フィクションは読んで面白かったり多幸感欲しいです。
「もしも神様に会えたなら」大崎梢
祖母と合流して伊勢神宮に行くつもりだった町田の小学生は祖母が来れず、一人で向かう。そこで地元の小学生に会う。
「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
昔住んでいた松本に、自分探しに行く女性。両親も思いがけず早くに死に、話を思い出しながら彷徨う。
「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
大学で思わぬ妊娠をし、退学して子育てして48、離婚申し出られ、思いきって石垣島に来た。来たかったのと、夫が一人で来たことのある島。もしかして、離婚の原因あるのかも?
「夢よりも甘く」篠田真由美
母が忙しく、祖母に育てられた私は、祖母の話してくれるベネチアの昔話が大好きだった。でも、母も友人もそれは創作なのでは?と言う。
「旅の理由」松村比呂美
青森県三沢市の海岸で頭から血を流して倒れていた俺は、この旅行のちょっと前位の記憶喪失になっていた。母が慌てて福岡から来てくれて、親切な漁師さんたちに救われて入院した俺はなぜここに来たのか考える。
「美味しいということは」三上延
小田原の家から上京するときには必ず崎陽軒の焼売を食べる篠崎卓郎は50代。自分が15で、ドラクエⅢが買いたくて祖母と上京した時を思い出す。
(美味しいってどういうことか分かるかい)→答えは読んでみて!
「オーロラが見られなくても」近藤史恵
介護などで大学にも行けず、ようやく自由になったものの、独身の高卒40女になるわたし。思いきってアイスランドに来てみた。