三上延のレビュー一覧
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ちょうど今年は伊勢に行こうと決めていたので、初めのお話はとても参考になった。行き方や伊勢うどんの由来、参拝の仕方など物語にちりばめられていたし、少年達の冒険を見守っている感じの話で、一番この中で楽しかった。どの作品も終わりに少しほっと出来てしあわせ編とはその通りたど思った。
他5作
・失われた甘い時をもとめての二人は無事に出会ったのだろうか。続きが気になった。
・浜崎の奥さんを検索してしまった。そんなに美味しいのか。食べてみたいな。
・ベネツィアは1度は行ってみたい憧れの街だな。
おばちゃんの話はきっと妄想だったようだけど、現実をみて主人公は学んだし、母との距離も縮まって良かった。
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ネタバレ 購入済み
昭和編が面白かった
令和編の語り手は樋口くん・探偵役は扉子ちゃん、昭和編の語り手は栞子さんのお父さんの登さん・探偵役は登さんと結婚前の三浦智恵子さん、平成編は語り手が登さんで、探偵役がまだ高校生だった栞子さん。今回はオリジナルシリーズの語り手・大輔氏はプロローグとエピローグにしか登場しません。その代わり、オリジナルシリーズでは5巻のプロローグ(リチャード・ブローティガン「愛のゆくえ」)にしか登場しなかった登さんが大活躍?です。大輔氏と同じでパートナーほど本に関する知識はなくとも洞察力はすごく、的確に探偵役をサポートしています。それから、オリジナルシリーズではラスボスみたいな扱いだった智恵子さんが、登さんにだけは少
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Posted by ブクログ
1927年から1997年まで、同潤会代官山アパートに暮らす一家四代に渡る家族の物語。
関東大震災や世界大戦、そして阪神大震災でのそれぞれの悲しみを乗り越えたり、辛い時には支え合い助けあっていく家族の姿に、同じように関東大震災でつらい経験をした私の祖父、阪神大震災で被災した私の祖父母と両親が重なり、涙でした。
家族の形も家もどんどん変わっていかざるを得ず、寂しくなることもあるけれど‥
「人は入れ替わり、家も変わっていく。
きっとこの先も色々なことが起こるだろう、
嬉しいことも、悲しいことも、家族で分かち合って生きていけたらいい。」
この言葉を胸に、新しい家族の形ができていくことを喜びに変えてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ7巻から月日が流れて7年後、2018年(この本が発行された現在)だったのが少々残念な気持ちになった。もっと2人の結婚前後の話も読みたかった気もした。
夫婦が営む古書店とか、大輔が智恵子の手伝いで上海に行くとか、ずいぶん変化したものだと思う。
しかし、栞子が扉子に話して聞かせている形式だったので、自由に話を展開できるようになったと思う。
私は、やっぱり坂口昌志、しのぶ関連の話が好きですね。今回もいい話でした。小菅奈緒の新しい恋の話も良かったですね。2人は同じ大学に入ったその後どうなったのか。ファイナルファンタジーの楽譜は息子が好きだったので家にもあるなと思いながら読んでいた。今では希少価値がある -
Posted by ブクログ
ネタバレなんかすっきりしないんだよな。
プロローグでは、5月31日、5月末日に大輔の告白に返事をする展開になっているのに、
エピローグでは、5月が5日ほど残っている日、門野家を出て、栞子さんが母と会ったその日に返事をする展開になっている。
そのため、自分にとって望んていた展開なったのに、そのズレが気になって、素直に内容が入って来ない。
栞子さん以上の能力で人の心を読む栞子さんの母に恐怖心や嫌悪感を持ってしまったけれど、知識以外を捨ててしまう旅に無理強いして連れて行かなかった事だけには、好感が持てた。栞子さん自身も、自分の意思を母に伝えられた事は良かった。
エピローグの最後には、田中敏雄からの手紙が届き