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太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。 違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。 本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていたのだ。 過去と現在、まるで再現されるかのような奇妙な巡り合わせに、薄気味悪さを感じる二人。それは偶然か必然か? 深い謎の先にある真実とは?
「ビブリア古書堂の事件手帖」
2018年11月1日公開
出演:黒木華、野村周平、成田凌
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
シリーズ2度目の同一作家特集長編。今回は「太宰治」の作品がテーマでした。
文豪だけでなく奇人としても有名な太宰ですが、貧困エピソードや心中未遂事件など、彼の人としての弱さ、人間らしさがありありと描かれていました。以前の江戸川乱歩編と同じく、時間が出来たらいつか絶対に太宰治を読もうと決心しました。
シリーズの展開としては、新たに判明したビブリア古書堂の過去に衝撃を隠せません。読む手が止まらず2日で読んでしまいました。個人的に、五浦大輔と田中敏雄の関係が、ペルソナ5のジョーカーと明智みたいでちょっとエモかったです。
次回はいよいよ最終巻。一体どんな結末を迎えるのか楽しみです。
Posted by ブクログ
2026 07/21
『古書に取り憑かれてる血筋』『血の呪い』
そんな薄気味悪い感想が真っ先に思い浮かびました。
常人には理解し難い古書への執着と情念。
狭い地域で繋がっていた関係性が、影の中から表へと露わになった今、今後の展開が気になる。気になるけど……覗くのが恐い気持ちもある。
古書に人生を狂わされた人たちが出てきて、自分の人生は狂っていると認識もないまま、他人の人生をも狂わせてしまう。欲しいものを手に入れる為には手段を選ばない。さも当然のように人を傷つける。そんな人たちの執念を見せられて、何とも言えない気持ちになってしまった。
栞子さんの『晩年』を欲しがる黒幕の理由がもう、無邪気すぎて、何というか、、怪我人を出したことを知らされてもなお、純粋な気持ちで譲って貰えないか聞くっていうのが、、、ピュアな狂気は誰にも止められないってのがよく分かりました。心底恐ろしくて気持ち悪い。
全体的に得体の知れない不気味な暗さを纏った今作の救いは、栞子さんの、
「わたし、他人から古書を奪うような人は、いつか古書を愛せなくなる日が……古書に復讐される日が、来ると思う」
「人と古書は繋がっているから。その繋がりは、大事なものだから……」
の言葉でした。
栞子さんは大輔くんがいる限り大丈夫だと思えた言葉でした。
栞子さんは、忌まわしい因縁からきっと抜け出せる。
Posted by ブクログ
古書店店主の篠川栞子と過去のトラウマで長時間読書ができなくなってしまった
バイト店員の五浦大輔とが、古書が絡んだ事件を解決していく物語の第6巻。
毎回、文豪や大作家の本をめぐっての事件だが、今作では1巻に登場した、
文豪の本とそれに絡んできた犯人等いろいろ長い年月のわだかまりなどを
解決していく。
この文豪の作品はいまだに、知名度1・2を争う作品しか読んでいなかったので、
タイトルを言われて、短編集のタイトルか1作品のタイトルかが判断が付かなかった
ということは、残念であるが重要なことにはならないので、6巻を読もうと
思ってる人は、同じ境遇であっても気にせず楽しめます。
知っていた方がより楽しめるので、先に読んでおくと・・・、と言っても
ネタバレになるのであえて言いません(笑)。
5巻を読んだ人なら分かる2人の関係に、ある人物のおしゃべり好きが
ある意味迷惑なことになって、そこも絡んでくる展開に!?
そういうところも楽しみつつ読んでみてください。
Posted by ブクログ
ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~
著者:三上 延
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**あらすじ**
累計600万部突破、驚異のミリオンセラー! ビブリオミステリ第6巻。
太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年が、今度は依頼者としてビブリア古書堂に現れる。彼の求めるのは、署名はないが太宰の自筆と判明しているという、別の『晩年』。
その探索の過程で、二人は四十七年前に起きた稀覯本の盗難事件にたどり着く。なんと、それには二人の祖父母が関わっていたという。
過去をなぞるかのような不思議な巡り合わせ。果たしてそれは偶然か、あるいは必然か——。
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**感想**
シリーズ第6巻では、「過去と現在」「家族と記憶」「運命と選択」といった重層的なテーマが、太宰治の『晩年』という実在の文学作品を軸に丁寧に編み上げられていきます。
神奈川県内の古書店というニッチな舞台設定が、かえって物語に静かな重厚感を与え、物語の奥行きを深めています。栞子と大輔が本を追いかけながら辿る過去の足跡は、予想もしなかった人物同士のつながりを浮かび上がらせ、読者の心を揺さぶります。
とりわけ印象深いのは、本という「モノ」を通して、過去の記憶や感情、そして因縁までもが現代に影響を与えるという構造です。今巻で明かされる祖父母たちの物語は、まるで過去が再演されるようで、どんどん引き込まれていきました。
また、栞子と大輔の関係も徐々に深まりつつあり、単なる依頼と解決の繰り返しではない、人間的な成長や絆の描写も見どころのひとつです。しかし、過去の因縁がこの先の二人の関係にどのような影を落とすのか、次巻への期待が高まります。
次巻が最終章と銘打たれているだけに、物語の終わりが近づいているという実感もあり、読者として心して見届けたい気持ちになります。
「ビブリア古書堂の事件手帖」
2018年11月1日公開
出演:黒木華、野村周平、成田凌
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。