三上延のレビュー一覧

  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    今回は鎌倉文庫ー戦中戦後に鎌倉文士を中心に活動した貸本屋ーの蔵書にまつわる謎をめぐる物語。
    ビフリア古書堂を中心に過去三代にわたる鎌倉文庫との因縁を描いているが、智恵子と登の出会いから智恵子、栞子、扉子三代が揃い踏みしており凝った内容になっている。
    ここのところマンネリ感も否めないが本作は鎌倉文庫の謎が魅力的で楽しめた。
    前作で栞子の妹文香について、最近全く出てこないので寂しいとブグログに投稿したが、今回はちょい役だが中々重要な役回りで登場しているのが嬉しい。自作では是非現在の文香が登場してくれるといいな。

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    2026年01月31日
  • 読書狂の冒険は終わらない!

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    ここに出てくる作家も本もほとんど知らない!なのに面白かった。
    なんでだろう?やっぱりそれは対談しているおふたりが本が大好きで楽しくてしょうがないという雰囲気が伝わってきているからだと思う。

    今まであまり読んでこなかった赤川次郎作品、キング作品に触れたい!と思った。早速買いに行こう。

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    2026年01月24日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    良かった。どのお話も良かった。
    特に最後の「オーロラが見られなくても」頑張ってきた自分を認めて、次に進むための旅。いいな。
    今年は私も一人旅しようかな。

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    2026年01月14日
  • ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~

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    2巻にして、登場人物の背景を探る話(コナンに近いかも)になってきて面白くなってきた。
    本のコレクターの世界を知ることができるのも個人的に好きポイント

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    2026年01月09日
  • ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

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    ネタバレ

    栞子さんと五浦君の古書ミステリ5冊目。古書としては珍しくマンガが登場する。

    手塚治虫の「ブラック・ジャック」である。
    作品についてだけではなく、手塚治虫本人についてもさまざまなことが分かってとても面白かった。こんなふうにこの物語で取り上げられると、すぐに読みたくなって困る。
    謎解きの依頼を持ってきたのは、栞子さんの親友、滝野リュウの後輩の真壁菜名子だった。彼女の両親は二人とも手塚治虫のファンで、母親は結婚する時に自分の蔵書の一部を持ってきた。そのせいで家には重複している本も多い。ところが、その中で手塚治虫の『ブラック・ジャック』が何冊か無くなっているのに気付いた。どうやら、弟の慎也が持ち出したらしい。菜名子は彼に問い質したが、慎也は持ち出した理由もどこにあるのかもいっさい答えてくれないという。
    栞子さんがもつれた糸を解きほぐしていくと、どうやら菜名子たちの母が五年前に癌で亡くなった時の事が関係しているらしい。慎也とともに病床に駆け付ける父が取ったある行動。それが彼の心を捻じ曲げてしまっているようなのだ。五浦君と栞子さんは彼女たちの祖母に話を聞くことにするが……。

    今回も本を偏愛する人たちとそうでない人たちとの間に生じる誤解が描かれていて、読んでいて胸が痛んだ。特に、結婚を反対した娘に家を出ていかれた母親、つまり菜名子と慎也の祖母・波江の言葉が印象に残った。
    心ばかりの嫁入り道具に鏡台と箪笥を持たせたのだが、狭い新居にはスペースが無く、そのせいで娘は愛する本の大部分を実家に残していくことになった。そして、怒った父親はそれらをすべて棄ててしまうのだ。
    どうしてあの時、自分は本棚を買ってあげなかったのだろう。そうしたら娘は大切なものを失くさずに済んだのに。自分たちには、そうたくさんの時間が残されていたわけではなかったのに。
    孫が生まれて、娘夫婦とは和解できたけれど、このことはずっと忘れないと彼女は言っていた。

    人生の変転で大切なものを失う人たちは少なくない。けれども、せめてそんな風に胸を痛めてくれる人がそばにいるなら、どんなに心が安らぐだろうか。
    大切なものを、同じように大切に思ってくれる人がいること。そんな人と出会えること。それらはなんと難しいことだろうと、この物語を読んでいると思うのだ。
    なので、この巻の最後に五浦君が放ったセリフには拍手を送った。次巻ではさらに過酷なトラブルが待っているみたいだが、このスピリッツできっと乗り越えてくれると思う。
    おめでとう!

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    2025年12月31日
  • 神様の本

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    神様に関わる話アンソロジー。
    ビブリア古書堂の事件手帖を目当てに読み始めた。三上さん以外は知らない作家さんだったが、読みやすい物が多く楽しく読む事ができた。
    個人的には、似鳥航一さんの下町和菓子栗丸堂が面白かった。

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    2025年12月31日
  • ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

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    1冊丸ごと横溝正史。江戸川乱歩と横溝正史の関係性にも興味があるのでその点でも面白かった。旧シリーズの江戸川乱歩巻と同じくらい好き。過去から現在にかけて絡まった糸を解くように伏線が回収されていく展開が心地よい。古書が引き寄せる縁と、古書の存在によって引き裂かれてしまう縁の両方が描かれていて切なさも残った。「獄門島」の少年少女版もいつか読んでみたいなあ

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    2025年12月26日
  • ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~

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    ビブリア古書堂の物語は栞子さん達からその娘へ。栞子さんが娘・扉子へ静かに語り聞かせる、本から繋がる絆と秘密の物語はどれも優しいものだった。ビブリア古書堂に関わった人達の後日談が知れたのも嬉しい。扉子が可愛らしくて、栞子さんもこんな感じだったのかなと思うと微笑ましい

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    2025年12月26日
  • ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

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    ネタバレ

    栞子さんと五浦君の古書ミステリ4冊目。今回は長編である。

    一冊丸ごと「江戸川乱歩」の謎であった。ミステリ好きの方々の話に触れていると、あまりにも頻繁に出てくるため、古書価値が付くような時代の作家とは思っていなかった。なんと明治生まれの方だったのか。
    太宰治や夏目漱石よりも身近に感じていたのだが、乱歩にももちろん収集家がいて百万円以上の値が付くものがある。物語は、そんな貴重なコレクションを残して亡くなった人の遺品をめぐる謎である。
    コレクションの持ち主が、まるで乱歩の描く人物のようにいくつもの顔を隠しているのが面白かった。隠された顔を栞子さんたちがひとつひとつ探していく様子も、まるで探偵小説のようだった。そういえば、ある意味本当に『探偵小説』なのだが。

    冒頭に登場する篠川智恵子のインパクトが強すぎて、いったいどうなってしまうんだろうと感じたのだが、始まってしまえばいつもの謎解き。栞子さんと五浦君の距離が少しずつ近づいているのも良い感じ。
    ただ、中盤に出てくる、篠川智恵子に対する文香の台詞がとても重かった。
    『無理に帰ってこなくてもいい』『会いたいとは思っているけど、もう必要としてない』『連絡もしてこなくて顔も出さないなら、そのうち会いたいとも思わなくなる。そうなったら、もうこの家には入れない』
    普段、陽気にしているキャラクターだけに、本当に重い言葉だった。それに対して、智恵子は許しを請う言葉を何も口にしない。

    本を偏愛する人々の中で、今回は特に人との関係性を放棄している人が多かったような気がする。だからこそ、結末の栞子さんの決断にはほっとした。彼女がこれからどんな選択を積み重ねるのか、最後まで見ていきたい。

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    2025年12月24日
  • 読書狂の冒険は終わらない!

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    ネタバレ

    スティーブン・キング原作の映画は『シャイニング』とか何作か見たことがあるけど、原作の方は読んだことないな~。二人の話に出てくる作品は聞いたことあるし興味あるので読んでみようかな。「キング絶賛」も気になる。本への愛情が凄い二人。確かに本は踏めないな~。道はちゃんと作ってあるし(笑)『桜庭一樹の読書日記』のように話に出てくる本の写真とか欲しかった。二人の本棚も気になるし(笑)

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    2025年12月20日
  • ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

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    最終巻はシェイクスピア。扱っているシェイクスピアの悲劇喜劇の話と登場人物達の関係がリンクしていく展開。智恵子さんがいなくなったきっかけと祖父との確執、弟子の歪んだ矜持など複雑な人間模様が描かれつつもハッピーエンドに向かって良かった。最後は本を読むシーンで終わるのも良い

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    2025年12月20日
  • 百鬼園事件帖

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    2023年出版。249ページ。タイトルと表紙の挿絵から、想像を広げ過ぎると結果的に肩透かしを食う事になるかも。昭和の始めから、遡って大正末期に掛かる時期としてのお話し。時代背景に深く突っ込んでいない分、読み易いとも言えるし、現代との境が曖昧になってしまう感じもある...。けれど、それらを差し引いても面白かった。おどろおどろしさは余り強調されていないが、想像してみれば大いに不気味だ。「見えてしまう者」、「見ることが死に繋がる」などは、中々に気色が悪く興味深かった。本格怪奇モノを期待する人には薦めない。

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    2025年12月19日
  • ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~

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    再び太宰治を巡るお話。太宰の作品の魅力はその波乱万丈な人生に起因するものが多いと思っているのだけど、だからこそこんなにも長い間読み継がれて多くの人を惹きつけるんだろうな。古書を介して人間の因果も巡る物語、謎解きも面白かった

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    2025年12月19日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    ネタバレ

    今回は夏目漱石と鎌倉文庫。
    栞子、扉子、そして智恵子の三世代が関わる話で面白かったです。
    栞子のお父さんの存在感を今まで感じなかったけれど、大輔と似た雰囲気だったのかもしれませんね。
    そして智恵子の過去が少し分かったので不気味さが減ったような気がします。智恵子が変わることはないと思うので、あとは栞子の捉え方次第かも。

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    2025年12月18日
  • ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

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    ぎこちなくなった栞子さんと五浦さんを結びつけるのは、やっぱり古書。今回描かれた、手塚治虫先生の漫画と寺山修司の初版本を巡るいわくに秘められていた過去と今、人と人の思わぬ繋がりはどれも読後に切ない余韻が残るお話だった。《この世界にあるのが現実だけだったら、物語が存在しなかったら、私たちの人生はあまりにも貧しい》-作中の栞子さんの言葉が刺さった。

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    2025年12月15日
  • ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

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    1冊丸ごと江戸川乱歩のお話。シリーズ通して1番好きな巻かもしれない。江戸川乱歩の膨大なコレクションと取り巻く人々の数奇な人生を紐解いていく展開が面白い。古書の世界って奥深い…。本格的に登場した智恵子さんのキャラも魅力的。

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    2025年12月14日
  • 同潤会代官山アパートメント(新潮文庫)

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    タイトル見て借りましたが、『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの作家さんだとは気付かず…。

    同潤会アパートというと表参道だと思っていたので代官山だったっけ?と思って調べたら15カ所もあったんですね。

    関東大震災の後、日本初の鉄筋コンクリート造りの集合住宅として建築された同潤会アパート。代官山にある同潤会アパートメントで暮らした四世代70年の家族の歴史が描かれています。

    年代を追うごとに中心人物が子供から孫、そして曾孫の代に変化して行きますが、それと共に建物も歴史を積み重ね、あんなに近代的だと言われていた建物も老朽化が進み、取り壊わされてしまいますが、そこに暮らした家族の思いの強さにジーンときました。特に竹井光生がどんな思いでこのアパートを新居に決めたのかがわかった時はうるっと来ました。

    関東大震災に始まり阪神大震災まで登場するこのお話。日本は本当に大きな地震が起こる国であるという事を改めて思い知らされる事となりました。

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    2025年12月07日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    ネタバレ

    ビブリア古書堂の事件手帖シリーズは好きで、今作もとても面白かった。
    ただ、扉子シリーズになってから登場人物に思慮にかける短慮な言動をする人が増えたなーと感じます。

    前巻では、樋口恭一郎の母、樋口佳穂が最終的には恭一郎に相続されるはずの本を燃やしてしまい仲違いするのですが、「いや当たり前だろ」としか思わない。
    少なからず恭一郎は杉尾康明(実父)とも交流があったわけで、理由はあれど、恭一郎の実父の大切なものを燃やしたら、そりゃ息子に距離取られるに決まってるでしょ。

    今回の巻でも、扉子と圭の仲違い関連の話があるのですが、扉子も親友の親族をいきなり疑いすぎだし、圭も親友に対して言葉強すぎ。
    子どもだからという点を加味しても、ちょっと短絡的じゃない?と感じてしまいました。

    少し気になる点のもありますが、もちろんシリーズ通してとても面白いので次の話も楽しみにしています。

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    2025年12月03日
  • ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~

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    宮沢賢治の執筆作業やチェブラーシカの絵本など、それぞれの作品や筆者のエピソードは初めて知るものが多く面白い。今回は家族の絆にまつわる謎が多かったけど、本を介して強くなる絆もあれば逆にすれ違ってしまうものもあり…考えさせられる。紹介されている作品にも触れてみたくなる

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    2025年12月01日
  • ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~

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    司馬遼太郎や藤子・F・不二雄といった有名作家のデビュー初期のお話など、有名作家の知らなかったエピソードを知ることも出来て面白かった。人の手を渡った本そのものにも"物語”があると思うと、ますます古書の世界に興味が湧いてくる。親子2代に渡る古本の買い取り依頼から、栞子さんの母親や関連した過去の話に繋がり物語が動き出す感じにワクワクする。

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    2025年11月29日