三上延のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「扉子と──」とあるが扉子のことはまだよくわからないが、栞子同様、一度読んだ本の内容を忘れないというのは羨ましい。
お父さんな大輔がなかなか良かった。
子供が読む本に口を出してくる先生は、「空は青で塗りなさい」という先生のようで嫌だな。
見守りは必要だと思うけど、年齢制限がないのが本の良いところではないか。
猟奇的な本ばかり読み、現実世界に影響を及ぼしているとかだったら心配にもなるけれど。
孫に会うことさえ思惑ありきな智恵子はやはり好きになれないな。
オーディオブックが普及してきた今の時代なら大輔も本が読める(聴ける)かな?
栞子に話してもらうのも楽しいだろうがネタバレなしのようだし。
-
Posted by ブクログ
内田百聞が大学でドイツ語の先生をしている頃、印象の薄い学生、甘木と知り合いになり、事件というほどでもないような怪異がおこる作品。内田百聞を知らないと面白さ半減以下です。
夏目漱石の弟子であり、芥川とも交流のあった内田百閒。物語にも、かの文豪たちが登場します。どんな形で出てくるかは読んでのお楽しみ。
背広
内田百問の背広と甘木が友人から事情あって借りた背広が入れ替わる。そこが甘木の内田先生との親交の始まりであり、怪異の入り口だった。
猫
コーヒーがまずいが出す料理は結構うまい行きつけの喫茶の給仕が具合が悪い。しかし彼女から受ける印象は人によって極端に違うようなのだ。
竹杖
百聞先生邂逅百聞先生図