三上延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回は前作のようなダーク感は少なく、後味もスッキリしてて良かったな。
今回の依頼は、戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」の謎解きを篠川家の「本の虫」3世代(智恵子、栞子、扉子)が三者三様で紐解いていく。各々の十代を比べながら読めるのも面白い。
令和編では扉子、昭和編は智恵子、平成は栞子の順で話が進でいくのだけど、時代ごとに夏目漱石の別々の古書が絡んでいるのも巧妙である。
特に昭和編の17才の智恵子、今とはちょっぴり違う一面が見れて面白い。夫の登との遣り取りは、栞子と五浦くんを見ているようで微笑ましい。また、登も五浦くんと同じように事件手帖を書いているというから驚きである。事件手帖は