三上延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドラマを見てからの本。ドラマの時も思ったけど、私は古本好きの人がとても好きだという事。というか何かに夢中になってその知識が半端ない人に憧れる。古本も好きだし、雑貨も洋服も、テレビも音楽も映画も…なんて八方美人な私には到底できないから。
古本の物語だけじゃなくその本の手に届くまでの物語にも興味深い。ホントにそう思う。だからつい古くてきたない本ばかり手にとってしまう。
この本を読むたびにそんな気持ちをきちんと思い出させてくれるような気がしてつい購入してしまった。
ミステリーとして見るとちょっとあっさりだけど、小説としてみるととっても楽しい。読みやすいところもストレスなくて楽しい。
続きも読んで -
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Posted by ブクログ
装画の本棚に惹かれてコミカライズ版も購入。
栞子さんのキャラが個人的には小説のしっとり感とは
違う感じがして違和感があったものの、「漱石全集」と
「落穂拾ひ」を丁寧に取り上げてくれていておもしろかった。
古本も古書店も大好きだけど、アレルギーがあるので
状態がいい本でないとくしゃみや涙が止まらなくなってしまう。
五浦さんと理由も原因も違うけれど、私にも一部の本を
読めない辛さがあるので、五浦さんはせめていつか
本が読めるようになってほしい。
本棚に並んだ本の背表紙を眺めるのが大好きだから
本が並んだ絵が出てくるたびにうっとりとうれしい♡ -
Posted by ブクログ
ネタバレ二巻から続いて面白い。安定している。
地の文が三人称で、にもかかわらず主客の入れ替わりが激しい(この辺りがひとつの妙だ)のに、決して薄味になることなく、なのに状況が分からず混乱することがない、というのは素直に凄い。
言い過ぎに聞こえるかもしれないが、「いかに物語に山場を持たせつつ」、「破綻なく」、「読みやすく構成する」か、という技法の教科書のようだ。それくらい、客観的に文章を書くというのは、読む側が思うよりもずっと難しい。
思い返してみると、シリーズを通して、どのエピソードも決してハッピーエンドにはなっていない。ひょっとすると、と思わせながら、やはり最も望まれる(であろう)形には終わらない。そ -