三上延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
7巻まで読んだ感想です。
就活に苦しんでいた大輔と古書店の若き店主栞子の織りなす古書にまつわるミステリー。
毎回登場する古書とそれを取り巻く人々の謎を解明していくとともに、最終的な大きな謎に挑んでいくストーリーは非常に面白く、本を読むことが好きな人であればワクワクしながら読める内容だと思いました。
栞子さんの危うくも勇ましい姿に翻弄されながら恋を成就させていく大輔さんの姿はとても清々しく、どうなるか楽しみに期待しながら読むことができました。
ただ、私が女性だから引っかかるのかもしれないですが、巨乳のくだりって必要ですかね?
栞子さんが巨乳じゃなかったら、この物語は進行しなかったのかなぁとか、変に気になり、このシーンになると、何となく興醒めしてしまい、私みたいな読者は受け入れてもらえない世界なのかなとガッカリするというのを繰り返しました。
なので、このシリーズは続くようですが、一旦この区切りで読むのを終わりにしようと思いました。
ストーリー自体はとても良かったので、また気が向いたら読もうと思います。
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Posted by ブクログ
2026/08/26
栞子さんと大輔くんの子ども、扉子ちゃんは本が大好きで、本にまつわる物語も大好き。やっぱり血は争えない。
古書とその古書に関わる人たちの物語を扉子ちゃんに語る栞子さん。今回は、そんな話。
一度過ちを犯してしまったら、周りが自分を見る目はどうしても変わる。どれほど反省しても坂口昌志の過去は消えない。ただ感謝だけを心に残すと決めた昌志さんもまたやさしい人だと思う。あの素敵なしのぶさんに見染められた人だもの。
今回は大人の犯罪がセコすぎるっ!!自分ばかりがツイてないとか、あいつのせいで自分は運を逃しただとか、犯行動機が「やかましいわ!」って思ってしまいました。。。
嫉妬とか逆恨みとかに縛られると、人生を棒に振ることになってしまう。嫌だなぁ。
扉子ちゃんに聞かせる話なので軽めの話なのかと思いきや、がっつり重い人間関係の話が多くて、いくら話せないところは端折っているとはいえ、大丈夫かなって心配になりました。
やっぱり古書にはそれなりに重苦しい想いが染み込んでいるんですねぇ。
すでに扉子ちゃんは英才教育中ですね。
ビブリア古書堂の将来は安泰です。
表紙の栞子さん、ちょっとふっくらしているように見えて、“優しいお母さん”って感じがして、幸せが伝わってきて良いなって思いました。
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Posted by ブクログ
2026 08/04
今回は、得体の知れない怖さとか正体の見えない怨念と言うようなドロドロした感情はなく、栞子さんたちが身体的に危害を加えられることはなさそうな雰囲気だったので、読書中の心構えが楽でした。いつも心臓バクバクしてる……
あからさまな悪意は分かりやすかったし、常人には理解し難い執着なども表面に出てくることはなく、発作的に突拍子もない行動を起こす人がいなかったのも、心臓のバクバク度合いが少なかった理由かも。
だからと言って、退屈だったかと言うとそんな事はありませんでした。
競りの場面などでは心理戦が繰り広げられている(んだろうけど、如何せん大輔くん視点なので描写はない)し、競う相手は“あの人”だしで「ドキドキするぅ〜」と勝負の行方を見守っていました。
(あの悪人、意味ありげに含み笑いしてるし)
大輔くんの予測不能な行動は、栞子さんを想う気持ちが原動力なのだろうけど、大輔くんがもともと生まれ持ってた大胆不敵さと栞子さんを想う気持ちとが合わさってこそ生まれる行動原理で、それが良い感じに相まっているからこそ、道が切り開かれていくんだろうと思う。
それもたぶん、無意識に使いこなしている。それこそが大輔くんの勘の良さなのかな。
智恵子さんは意表を突かれることに慣れていなさそうなので(自分が突く方だから)、稀に読みにくい行動を取る大輔くんを排除したかったんだろうなぁ。
表情や会話で思ってること丸わかりなのに、智恵子さんの表情を変えさせるのっていつも凡人の大輔くんだもんね。自分の内面を乱されるのが面白くなかったのかも。
でもそういう存在って一周回れば、良い感情を持ってしまうものなんだよ〜。
一応の区切りの巻と言うこともあってか、次に残すような暗さを秘めた終わり方でなかったのが良かったです。
というより、明るい未来が待ってる終わり方なのが、良かったです〜。
ただ、ずーーっと釈然としない気持ちがあります。
大輔くんのお祖母さんが、いくら秘密を守る為とは言え読書好きの大輔くんを本の読めない体質にしてしまったこと!
これは本当に罪深い。
「本の好きな娘と結婚すればいいかもしれないよ」とか、どの口が言っとんねーん!!
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Posted by ブクログ
お久し振りに「ビブリア古書堂」、12作目。
作者さんのあとがきにあったが、このシリーズ、最初の巻から15年が経つという。剛力ちゃんも遠い昔だ。
今回は、両親が不在の間、店を任された扉子&アルバイトで一緒に働くことになった恭一郎が中心のお話。
店に持ち込まれる”古書についての相談ごと”に扉子が勝手に関わらないようにと、恭一郎が秘かに見張り役を命じられたにもかかわらず、次々と持ち込まれる3冊の本を巡る謎に巻き込まれていく。
謎を前にした扉子と恭一郎の関係はかつての栞子with大輔を思わせ微笑ましい。
「シャーロック・ホームズの饋還」を巡る敵国同士の軍人のやりとりに心が温まる。
ネットで探して見た「写真よさようなら」のアレ・ブレ・ボケの写真はなかなかに衝撃的。
そんなこんなで今回は穏やかに終わるのかと思っていたが、第三話での田中敏雄(過去の因縁を覚えていなかったけどね)や智恵子さんの登場で、一気にきな臭くなった。
エピローグでは新たな謎も仄めかされたが、次巻、どうなることやら。また2年後かな。ゆっくり待つわ。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾です。
古書にまつわる謎を追う面白さはもちろんありますが、今回はそれ以上に、人と人とのあいだに残る“消えないもの”が強く印象に残りました。
事件自体は比較的おとなしいのに、読んでいると妙に心が引っかかるのシリーズ全体としての特徴で、静かな熱みたいなものを、改めて感じました。
相変わらず古書の扱い方や背景の掘り起こしは丁寧で、知的な面白さがありますし、スラスラ読める心地よさも健在です。
ミステリとしての驚きや起伏はやや控えめですが、派手さではなく余韻で読ませる力はさすがで、読み終えた後にじんわりと人の想いの重さが残ります。
軽く読めるのに、心に残る一冊でした。