三上延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026 08/04
今回は、得体の知れない怖さとか正体の見えない怨念と言うようなドロドロした感情はなく、栞子さんたちが身体的に危害を加えられることはなさそうな雰囲気だったので、読書中の心構えが楽でした。いつも心臓バクバクしてる……
あからさまな悪意は分かりやすかったし、常人には理解し難い執着なども表面に出てくることはなく、発作的に突拍子もない行動を起こす人がいなかったのも、心臓のバクバク度合いが少なかった理由かも。
だからと言って、退屈だったかと言うとそんな事はありませんでした。
競りの場面などでは心理戦が繰り広げられている(んだろうけど、如何せん大輔くん視点なので描写はない)し、競う相手は -
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お久し振りに「ビブリア古書堂」、12作目。
作者さんのあとがきにあったが、このシリーズ、最初の巻から15年が経つという。剛力ちゃんも遠い昔だ。
今回は、両親が不在の間、店を任された扉子&アルバイトで一緒に働くことになった恭一郎が中心のお話。
店に持ち込まれる”古書についての相談ごと”に扉子が勝手に関わらないようにと、恭一郎が秘かに見張り役を命じられたにもかかわらず、次々と持ち込まれる3冊の本を巡る謎に巻き込まれていく。
謎を前にした扉子と恭一郎の関係はかつての栞子with大輔を思わせ微笑ましい。
「シャーロック・ホームズの饋還」を巡る敵国同士の軍人のやりとりに心が温まる。
ネットで探 -
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾です。
古書にまつわる謎を追う面白さはもちろんありますが、今回はそれ以上に、人と人とのあいだに残る“消えないもの”が強く印象に残りました。
事件自体は比較的おとなしいのに、読んでいると妙に心が引っかかるのシリーズ全体としての特徴で、静かな熱みたいなものを、改めて感じました。
相変わらず古書の扱い方や背景の掘り起こしは丁寧で、知的な面白さがありますし、スラスラ読める心地よさも健在です。
ミステリとしての驚きや起伏はやや控えめですが、派手さではなく余韻で読ませる力はさすがで、読み終えた後にじんわりと人の想いの重さが残ります。
軽く読めるのに、心に残る一冊でした。 -
Posted by ブクログ
2026 07/16
《断章》が大輔さん以外の一人称だったので、大輔さん以外の登場人物の心の内を知れたのが興味深かった。特に栞子さん。栞子さんの本音は謎に満ちていたので、語られた内容はこれからの展開に重要かもしれない。
『家族』がテーマだったのかな。
拗れてしまった絆を解きほぐして心を解放する話。常に一緒にいるから『家族』ってわけでもない。結局は言葉にしないと思いは伝わらない。
一回逃げる選択をしたら、これからの人生にその選択肢が加わる。そして安易に選ぶ。選んだことを後悔したり悩んだりしているうちに月日なんてあっという間に過ぎていく。
志田さんは電話をかけたのだろうか。
慎也くんはお父さんと -
Posted by ブクログ
扉子シリーズ5作目。
少し刊行までに間が空いた気がするが、小さかった扉子も今作では高校2年生。恭一郎と言う後輩も出来た。
今シリーズでは栞子と大輔が海外に買付に行っている間、1週間ビブリア古書店の留守番を任されて扉子の活躍が描かれる。
栞子が大人しく、思慮深いタイプだったけど、扉子は対照的。相談事などは両親が帰ってからと伝えると言う約束を悉く破って、古書に関する謎に奔走する。
今作ではシャーロックホームズ、中原中也などの謎が描かれるが、全てトリックが違い、作者の引き出しの数と知識量に圧倒される。
チェックマークに似た謎のマークについては、今後も描かれるようなので、そちらも気になるところ。