三上延のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編集なのでサクサク読めたのは満足!ただあんまりどれも刺さらなかった感じ。以外メモ。
「私を見ないで」
1話完結ミステリドラマのひとつな雰囲気。
「微笑みに死す」
少し不思議ストーリー。「時坂家の嫡男は微笑みながら息を引き取るという。」これは好きなタイプだった。
「名もない男」
喫茶店の店主と俳優。
「死を招く蝶」
タクシーの中で美女が語るミステリー。これも好きな感じ。
「薬師川家のあやとり」
相棒…!て感じ。こんな刑事はいねぇ!なんだけど、キャラが濃いのは面白かった。あとつよつよおばあちゃま。
「廃墟で◯◯してみた」
ミステリーというか人怖ホラーじゃないんですか…?ってなった。
全体的にヒューマンドラマな感じと後味悪さのあるのが多くて、読後感すっきりではない。ひとつひとつが悪いわけではないんだけど、束になって読むとやや気持ちが落ちるという感じ。 -
Posted by ブクログ
「なんとなく、君は俺に嘘をつかない気がする」p.193
〔鎌倉文庫〕鎌倉文士たちが本を持ち寄って開いた貸本屋。そこにあった、今となっては貴重な本の行方はほとんどわかっていない。この巻の中心。
〔兼井健蔵〕鎌倉文庫を集めたい成金。
〔戸山利平〕圭の大叔父。鎌倉文庫の本を持っていると言った。扉子と圭の仲違いの原因。
〔篠川登〕栞子の父、ビブリア古書堂先代店主。智恵子との出会いが描かれる。
〔インスタントラーメン〕この場合はチキンラーメンのことだろう。登と智恵子のなれそめ。卵を常温に戻しておくことがコツだとは知らなかった。
〔ちくま日本文学全集〕便利な選集。最終的な蔵書はこれか、「ちくま文学の森」のどちらかだけでいいような気もします。
■ビブリア古書堂についての簡単な単語集
【青い革のブックカバーの本】大輔がいつも持っている本。《この本は人目に晒せない。》扉子と不思議な客人たちp.265
【悪意】《時として本を求める人の心には悪意があるのだ。》扉子と空白の時p.154。本好きに悪人はいない、なんてことはまったくないですね。古本屋で働いていたときにもそこまでやるか? ということが何回かありました。
【遊びと人間】ロジェ・カイヨワ著。講談社文庫版を持ってます。納得したというわけではないけどおもしろかったです。
【井浦清美】上島秋世の姪。初子の娘。2012年時点で五十歳前後。盗まれた? 存在しないはずの横溝正史『雪割草』を捜してくれという依頼をしてきた。鹿山直美がビブリア古書堂を紹介した。
【井浦創太】井浦清美の息子、初子の孫。
【井浦初子】清美の母。上島秋世の妹。春子の双子の姉。上島隆三の妹夫婦の井浦家に養子に出された。
【生ける屍】ディキンスン著。サンリオSF文庫。
【磯原秀実/いそはら・ひでみ】磯原未喜の息子。最近くも膜下出血で急死した。正当なオタクでありハラヒデミという名前でラノベのイラストやアニメのキャラデザなどで売れっ子だった。妻はきらら。コスプレイヤーをやってて秀実と知り合った。未喜とはあまり仲がよくないようだ。
【磯原未喜/いそはら・みき】篠川智恵子の旧友。最近亡くなった息子の秀実が持っていたはずのどこにあるかわからない本を探してほしいという依頼をしてきた。息子の趣味(仕事)に対してはよい印象を抱いていない。
【井上太一郎】ヒトリ書房店主。ミステリとSFに強い。
【岩本健太】ラノベ作家。磯原秀実の中学時代の友人で同じ美術同好会に入っていた。
【上島秋世】上島隆三と笑子の娘。上島家を長く取り仕切っていたが九十二歳で亡くなった。
【上島秋世の夫】なんらかの職人で器用だったからかいろんなものを自分でつくっていたらしい。駆け落ち同然に東京を離れ夫の親戚がいる新潟で親子三人穏やかに暮らしていたが出征して戦死。
【上島秋世の息子】新潟で秋世とともに暮らしていたが空襲で亡くなった。
【上島乙彦】春子の息子。井浦清美のいとこ。旅行会社を辞めてインドネシアで友人がやってる会社を手伝う予定。2012年時点で昨年妻と離婚し大学生の娘もいっしょに出ていった。横溝正史の熱烈なファン。
【上島家】上島秋世の父、隆三が大正時代に財産を築き今でも少なからぬ財産を持つ。皆連れ合いをなくす。
【上島春子】上島秋世の妹。井浦初子とは双子の妹。横溝正史『雪割草』が初子に盗まれたと主張している。
【上島隆三】上島秋世の父。
【王様の背中】内田百閒著、谷中安規画。旺文社文庫版は持ってます。子どもの頃に読んだら楽しめたやろうなあと思いました。
【大船総合病院】栞子が足をケガして入院していた。大輔と栞子が実質的に出会った場所。大輔の祖母も入院していたことがある。
【落穂拾い・聖アンデルセン】志田が大切にしていた本。珍しくはなく古書店ではよく見かける。個人的には旺文社文庫の「落穂拾い」を持ってます。ほぼ小山清全集かもね? 旺文社文庫の方が分厚いんで作品数は多いかも。でも解説の量も多いけど。チェックはしてません。
【会話】《話をすることでお互いの内面はなにかしら変わると思うんです。》扉子と虚ろな夢p.123
【笠井】志田が「男爵」と呼ぶせどり屋。主にゲームや、廃盤CDを扱い羽振りは良さそうだ。
【兼井健蔵/かねい・けんぞう】成金。古書を買い集めている。鎌倉に本の博物館を作るのが夢。死ぬときには集めた本をすべて焼くつもりらしい。
【兼井花子】健蔵と花子の妻。古書に興味なし。鼻が尖っている。
【兼井仁美】健蔵と花子の娘。
【兼井弘志】健蔵の娘婿。
【兼井益世】仁美と弘志の娘。健蔵、花子の孫。本好き。司書の資格も持っている。
【鎌倉文庫】第二次大戦末期、文士たちが本を持ち寄って開いた貸本屋。その後出版社になる。『人間』という雑誌は必要があって数冊持ってました(最近売ったけど)。
【亀井】虚貝堂の番頭。スキンヘッド。三十代と思われる。
【鹿山直美/かやま・なおみ】ヒトリ書房店主の井上太一郎の妻。
【虚貝堂/きょかいどう】戸塚駅前で半世紀以上前から営業している古書店。店主は杉尾正臣。
【久我山尚大/くがやま・しょうだい】篠川登の父の師匠。店売りをやめ目録販売専門。危険な古本屋。
【口笛】栞子と扉子は本を読むのに夢中になったときかすれたような口笛を吹いたりする。
【五浦恵理】大輔の母。ごうら食堂を継がず会社勤め。
【ごうら食堂】大輔の実家。なにかとビブリア古書堂と縁があったようだ。扉子六歳時点では倉庫扱いとなっている。
【五浦大輔】語り手。ちょっといかつい大男。柔道の有段者。でも争いごとは嫌い。幼い頃のトラウマか活字だらけの本を開くと目がしょぼしょぼして読めなくなる。元来は本好きだったようで本の話を聞くこと自体は好きだったからかビブリア古書堂に就職できた。栞子と結婚して七年後もまだ本は読めない。
【獄門島】横溝正史著。角川文庫版の初版で状態が良ければ六、七千円? まあ、需要と供給ではあるけど・・・。ぼくが古本屋で働いてた頃はたくさん出回りすぎてて、当時文庫本の初版は古書的にはさほど意味がなかったし初版であろうがなんであろうがゼロ円でも買い取りたくなかった本やったけどなあ。
【小菅奈緒】背の高い、美少年のようにも見える女子高生。篠川文香とは同じ高校で三年のときにはクラスも同じになった。ある事件で知り合う。男の子口調でしゃべる。大輔の高校の後輩にあたる。後に大学院で比較文化学を専攻している。
【小柳】上島家の家政婦。十五歳のときに上島家に来て以来秋世には妹のように可愛がられてきた。
【紺野祐汰/こんの・ゆうた】小菅奈緒たちと同世代。志田と親しいようだ。
【坂口しのぶ】坂口昌志の妻。かん高い声の明るくおしゃべりな女。昌志が「論理学入門」を売ろうとしたのを止めにきた。自分ではバカだと言うがなかなかデキた人。
【坂口昌志】グラサンかけた落ち着いた男性。「論理学入門」を売りにきた。
【三大奇書】ふつう言われる日本三大奇書は、夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』。全部読んではいますが『虚無への供物』以外は正直なにがなんやらって気分です。
【サンリオ文庫】サンリオ文庫とサンリオSF文庫は当時、訳が悪いとか学生のアルバイトレベルとかなんとかかなり悪口言われてたけど、ラインナップが面白かったというよりよく知らないような作品のが多かったのでかなり揃えました。いまや貴重品になってるようですね。一番気に入ってるサンリオSF文庫は「ラーオ博士のサーカス」です。
【志田】ビブリア古書堂の常連。せどり屋。住まいは橋の下。おそらく偽名なので過去から逃げてる感じ。
【篠川文香/あやか】栞子の妹。大輔の高校の後輩にあたる。
【篠川栞子】ビブリア古書堂の店主。妙齢の美女。極端に内気な性格だが本のことになるとスイッチが入って饒舌になる(なりすぎる)。ある意味一目惚れして大輔を店員として勧誘する。この物語の探偵役で主人公。とても頭脳明晰推理力抜群で切れすぎることを志田や大輔は心配する。《本を開いている時を除いて、彼女の関心はだいたい夫と娘に向いている。》扉子と不思議な客人たちp.11
【篠川聖司】ビブリア古書堂先々代店主。登の父、栞子の祖父。久我山書房で修行したらしい。冷静沈着な人物らしい。
【篠川智恵子】栞子の母でさらに鋭い。久我山尚大の隠し子。父親同様、あちこちで人の心を踏みにじるようなマネをしている。自らの欲望(書物に対する知識欲?)に忠実であるため夫と娘たちを捨て家を出奔した。栞子はそんな母を憎んでいるが自分の中にも同質の部分があることに気づいている。見た目も栞子は彼女の若い頃にそっくり。
【篠川扉子】栞子と大輔の娘。母と同じで本を読み出すと周りが見えなくなる。高校は稲村高校。《祖母と会うのは恐ろしく、そして楽しかった。》扉子と空白の時p.277
【篠川登】智恵子の夫で栞子の父。ビブリア古書堂先代店主。
【杉尾正臣/すぎお・まさおみ】虚貝堂店主。亡くなった息子の康明の蔵書を古書即売会に出そうとしているがその相続権は孫にある。
【聖桜女学園】栞子、智恵子、滝野リュウなどの出身高。私立のお嬢様高校。扉子は稲村高校に入った。
【漱石全集・新書版】新書サイズで全35巻。表紙は他の岩波版全集でもお馴染みのデザイン。一巻ごとはかなり薄っぺらく猫は二分冊となってる。ボクが最も好きな漱石全集であり唯一持ち続けてる漱石全集でもある。触ってるとシアワセになってくるタイプの本。
【相馬】ブックカフェ「もぐら亭」でアルバイトしていた。
【滝野リュウ】滝野蓮杖の妹で栞子の友人。営業系の仕事をしてるようだ。古書にはあまり興味なし。
【滝野蓮杖】滝野ブックスの跡取り息子。
【玉岡昴】『春と修羅』の初版本がらみで知り合った。篠川文香と同じ高校の後輩。ビブリア古書堂のアルバイトをしてくれることもある。
【力】《大きな力はたやすくノロイニ変わるのだ。》扉子と虚ろな夢p.178
【ドドンパ書房】店主は神藤(しんどう)という三十歳くらいのポブカットでかってハンマー投げの選手だったマッチョな女性。薄利多売、値付けも適当で掘り出し物が多くわりとファンの多い店。本人いわく「パワータイプの店」。
【戸山清和/とやま・きよかず】「もぐら堂」初代店主。圭の祖父。
【戸山圭/とやま・けい】扉子の友人。黒髪のベリーショートに切れ長の目と太い眉。ブックカフェ「もぐら亭」オーナー戸山吉信の娘。本好き。
【戸山末莉子/とやま・まりこ】吉信の妻と思われる。
【戸山吉信/とやま・よしのぶ】ブックカフェ「もぐら亭」オーナー。
【戸山利平/とやま・りへい】清和の兄。圭の大叔父。鎌倉文庫の行方不明本を持っていると言っていた。
【西野】小菅奈緒が告白しようとした? 相手。大輔の高校の後輩にあたる。
【晩年】太宰治著。砂子書房。太宰治の処女出版。個人的には復刻版でアンカットのを持ってるんでいちおうイメージはできました。
【樋口佳穂/ひぐち・かほ】息子に相続権がある本が売り払われようとしているのを止めたい。虚貝堂の杉尾康明の元妻。今の夫は樋口芳紀(よしき)。
【樋口恭一郎/ひぐち・きょういちろう】高校生になったばかり。杉尾正臣の孫、杉尾康明の息子。祖父の依頼で藤沢古本市への出店を手伝うことになっているが売られる本は康明の遺品で相続権は恭一郎にある。母はなんとか売り払わずに恭一郎に相続させたい。高校は扉子と同じ稲村高校で一年後輩。
【平尾数晴】坂口昌志の異母兄。教師。脳梗塞で倒れる。
【平尾由紀子】坂口昌志の姪。
【舞子】大輔の伯母。母の姉。自分の話をするときはお説教の前振り。
【三浦智恵子】→篠川智恵子
【めぶきコンクール】扉子の通う岩谷小学校で行われる読書感想文コンクール。何十年も前から続いている。扉子が横溝正史『獄門島』で書くと宣言して担任は戦々恐々。
【もぐら亭】古書店。ブックカフェとなっている。扉子はアイスティーフロートを飲む。アイスクリームは近くの養蜂園から卸した蜂蜜入りでこの店の名物。
【雪割草】横溝正史著。本として出版された記録はなく原稿の一部分だけ見つかっているらしい存在しないはずの幻の本。証言によると上島秋世の夫による自装本があり妻の上島秋世が誰も触れてはならないと一族に命ずるほど大事にしていた。盗まれたとされるその本を捜してほしいとの依頼があった。
【吉田】扉子の小学三年時の担任。
【吉原/よしわら】久我山書房の番頭。
【吉原孝二】横浜で古美術品と古書を扱う舞砂道具店(まいすなどうぐてん)の三代目。先代は喜市(きいち)でシェイクスピアのファースト・フォリオがらみでビブリア古書堂に打ちのめされた。
【論理学入門】ヴィノグラードフ・クジミン著。青木文庫は古書店でよく見かける。個人的にはあまり興味惹かれず一冊も持ってない。 -
Posted by ブクログ
メディアワークス文庫創刊15周年記念企画のアンソロジー第2弾です。本書に対して失礼かもですが、日頃の読書の箸休め(あ、漬物ではなく和物ですね、アンソロジーだけに…)感覚で選書し、するする読めました。
6名の作家が、「神様×本」のテーマに時々謎解きを加え書き下ろした短編集です。内容はいかにも日本人特有ですね。それは、神を否定しないけれども特定宗教を信仰しない「無宗教」からくるのかと…。何にすがるかは人それぞれね、だからこそ関心も楽しみも多岐で、許容範囲も広いんでしょう。
実際に関係する神様も、全知全能の神、キリスト教、日本の神様、本の神様、都合のいい人まで様々で、内容もコメディタッチでちょっと謎解きも含めたラノベ系です。「本」と「神様」だけに略して「本とカ」…え?ホントか!(はい、ドン引き) 私「本とコ」としては、他人事とは思えなかったんです笑。
かなり前に読んだ三上さん(ビブリア)、似鳥さん(栗丸堂)、浅葉さん(御用人)のシリーズの番外編?で、懐かしさを覚えました。
シリーズ未読の方も問題なしですね。各作家さんのシリーズ未読でも、本書をきっかけにシリーズ制覇もありかな、と思いました。