三上延のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
メディアワークス文庫創刊15周年記念企画のアンソロジー第2弾です。本書に対して失礼かもですが、日頃の読書の箸休め(あ、漬物ではなく和物ですね、アンソロジーだけに…)感覚で選書し、するする読めました。
6名の作家が、「神様×本」のテーマに時々謎解きを加え書き下ろした短編集です。内容はいかにも日本人特有ですね。それは、神を否定しないけれども特定宗教を信仰しない「無宗教」からくるのかと…。何にすがるかは人それぞれね、だからこそ関心も楽しみも多岐で、許容範囲も広いんでしょう。
実際に関係する神様も、全知全能の神、キリスト教、日本の神様、本の神様、都合のいい人まで様々で、内容もコメディタッチでちょっと謎解きも含めたラノベ系です。「本」と「神様」だけに略して「本とカ」…え?ホントか!(はい、ドン引き) 私「本とコ」としては、他人事とは思えなかったんです笑。
かなり前に読んだ三上さん(ビブリア)、似鳥さん(栗丸堂)、浅葉さん(御用人)のシリーズの番外編?で、懐かしさを覚えました。
シリーズ未読の方も問題なしですね。各作家さんのシリーズ未読でも、本書をきっかけにシリーズ制覇もありかな、と思いました。 -
Posted by ブクログ
三上延の連作ミステリ作品集『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』を読みました。
『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』、『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』に続き、三上延の作品です。
-----story-------------
ミリオンセラー達成の大人気ビブリオミステリ!
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連となった賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
人々は懐かしい本に想いを込める。それらは思いもせぬ人と人の絆を表出させることも。
美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読み取っていき ──。
彼女と無骨な青年店員が、妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?
絆はとても近いところにもあるのかもしれない。
あるいはこの二人にも。これは“古書と絆”の物語。
-----------------------
2012年(平成24年)に刊行された作品……古書に関して並外れた知識を持つが、極度の人見知りである美貌の古本屋店主・篠川栞子が、客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていくシリーズ『ビブリア古書堂の事件手帖』の第3作です。
■プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅰ
■第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)
■第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
■第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)
■エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅱ
五浦大輔と篠川栞子の、お互いに不器用で、どこかギクシャクした感じの距離感に好感を持ちながら読みました……ちょっとずつですが、お互いの気持ちが近付いてきた印象ですね。
大輔と栞子は古本業者による交換会に出向き、滝野ブックスの滝野が出品していた絶版文庫に入札するが、僅差でヒトリ書房の井上に落札されてしまう……翌日、絶版文庫から『たんぽぽ娘』がなくなっていることが分かり、ビブリア古書堂に来店した井上は、栞子の私物の『たんぽぽ娘』を盗んだものだと決めつけ、事件が解決するまで預かると本を持ち去るが、栞子は滝野に交換会での出来事を説明し、盗まれた本を取り戻す『第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)』、
大輔と栞子は、坂口しのぶから、子どもの頃に読んだ題名も著者も出版社も分からないがタヌキとワニと犬が出てくる西洋を舞台にした絵本のようなものを探して欲しいと依頼される……その本は栞子にも見当がつかなかったが、ひょうんなことから本が特定され、栞子はしのぶがなぜこの時に子どもの頃の本を求めたかを言い当てる『第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』』、
栞子は、母・智恵子と同級生だった玉岡聡子から、亡父が所有していた宮沢賢治『春と修羅』の初版本2冊のうち後から入手した状態の悪い本が盗まれので取り返してほしいと依頼される……聡子は、遺言通りに蔵書を父親の母校に寄贈しようしたが、兄夫婦が売却を要求したことから口論となり、2人が去った後に本が無くなっており、栞子は兄夫婦とその息子に会って話し、穏便に本を取り戻す『第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)』、
全篇を通じて、栞子の母・智恵子の影がちらつく展開なのですが、その母に関する『クラクラ日記』に隠された秘密や妹・文香の意外な行動が明らかになる『プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅰ』と『エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)・Ⅱ』、
この先、どうなるんだろう? 気になるところで終わっちゃいました……この続き、気になりますねー 機会があれば続篇を読んでみたいですね。