三上延のレビュー一覧

  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    誰かと一緒に楽しく暮らしたいのに
    何か上手くいかない、アンソロジー8編
    各部屋間取り付きでイメージが湧きますね

    「それでは二人組を作ってください」朝井リョウ
    これは「何様」に収録されていた短編ですね
    ぞわり、隠しきりたい心情をえぐるタイプの
    大好きなやつ。何者→何様で読んでいただけたら幸いです

    「女子的生活」坂本司
    これは、もしかしたら、昔NHKドラマ10で志尊淳が、めちゃかわ女装男子を演じていた原作ですかな?
    意味深なストーリーへの入りも良い
    吹っ切れた、女の子になって女の子と付き合いたい、今はまだ女装男子の切れ味良い攻め気味の会話がそそる

    「十八階のよく飛ぶ神様」似鳥鶏
    悪い神様と良い神様との同居
    シュール 似鳥さんはこちらが本領なのかな

    「冷やし中華にマヨネーズ」吉川トリコ
    十三年という時間を過ごしたカップル
    最初は確かに好きだった
    生活感の食い違い 目に付く悪癖
    いつしか 部屋をシェアする関係に
    クズな男が浮気を繰り返し部屋を出ていく
    そうそう、今は悲しくても別れて正解

    「ジャンピングニー」越谷オサム
    好きな男はどうも生き方が甘い
    嫌いになったわけではないが、自分次のために別れを告る

    「隣の空も青い」飛鳥井千砂

    「鳥かごの中身」徳永圭
    彼女がインコを逃して出ていく
    そのあとに迷い込む隣の部屋の少女

    「月の砂漠を」三上延

    順不同でしたー

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    2024年06月10日
  • ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

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    前作より面白かった!栞子さんの謎解き、母とのやり取り、大輔さんとの恋の行方がバランス良く構成されていて楽しめた。それもこれも、自分自身の古書の知識が浅いから、あまりマニアックな古書の内容が長いと飽きてしまうからなのだが…。続編も楽しみ!

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    2024年06月04日
  • 百鬼園事件帖

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    内田百閒の作品読んだことないが何かリンクしてるのだろうか。ドッペルゲンガーを働かせるのにはびっくり。

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    2024年05月26日
  • ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~

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    ネタバレ

    感想
    古書を巡る壮大なストーリーだが、本がいくら好きでも本を巡って命のやり取りをするなんてどうなのだろう。

    あらすじ
    田中敏雄が祖父の持っていた太宰治の晩年の稀覯本を手に入れる依頼を栞子にする。栞子は田中の祖父について調べるため、当時を知る人間をあたる。47年前にある事件が起こっており、その真相を暴くことに。それは奇しくも栞子の祖父がかつて解いた謎であった。

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    2024年05月12日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌2

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    スピンオフ2冊目。なんか、こういう系統の本も面白いかも!10代の頃、児童文学の大所を読んでこなかったから、わかるーっていう共感はあまりなかったけれど、本の良さがじわーっと伝わってくる。本作品では、児童文学や古書によって、登場人物が影響を受けた本を熱く語るシーンがとても印象的である。読んでいると、なんだかこんなに本の良さを自由に表現できるなんてすごく羨ましいなー、って思ってしまった。学生時代に戻って、もう一度図書室で本を読みたくなった。そして学生のちょっぴり甘酸っぱい恋心も可愛らしかった。

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    2024年04月21日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「もしも神様に会えたなら」大崎梢
    「失われた甘い時を求めて」新津きよみ
    「夕日と奥さんのお話」柴田よしき
    「夢よりも甘く」篠田真由美
    「旅の理由」松村比呂美
    「美味しいということは」三上延
    「オーロラが見られなくても」近藤史恵

    タイトル通り、おいしそうな食べ物がてんこ盛りで、話の結末も温かく前向き。

    「もしも……」は、伊勢市が舞台。小五の元喜と泉美の掛け合いが楽しく、口開けの一篇にぴったり。
    「失われた……」は、松本が舞台。亡くなった両親の話を思い出しながらの旅がいい。ちょっとしたニアミスもうれしくなる。
    「夕日と……」は、石垣島が舞台。知っているつもりで知らない連れ合いの話。一人で自分を見直す時間が必要だな。これは我が身にも教訓。
    「夢よりも甘く」は、ヴェネツィアが舞台。旅は散々だったが、母と祖母の思いに気づく。
    「旅の理由」は、青森県三沢市が舞台。くすっと笑える明るい話。
    「美味しいと……」は、東京が舞台。祖母との食べ歩きの思い出を振り返り、息子と思い出の店に行く父。その感慨が身につまされるのは、そういう年齢だからだろう。
    「オーロラが……」は、アイスランドが舞台。コロナ禍、ミュージカル俳優の厳しさ、そして介護に明け暮れたあげく放り出された女性のつらさは、フィクションではない。今ある現実で、お話自体は明るく前向きに結ばれてはいるが、宿題をもらった気分。ラストでよかった。

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    2024年04月20日
  • ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~

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    再読2回目。
    まぁ、いつも通り。古書の謎というよりは、人物の謎解きになってきてるけど、それもまぁ、よき。

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    2026年08月22日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    しあわせ編だけあって、旅を通して新しい一歩を踏み出せそうな話ばかりで気持ちよかった。
    柴田よしき「旅と奥さんのお話」と篠田真由美「ゆめより甘く」が好きです。
    アンソロジーは、知らなかった作家さんを知ることが出来てる良いですね。

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    2024年04月19日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌

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    初めてのジャンルで、新鮮な気持ちのまま読破。スピンオフも普段はあまり読まないけれど、本作は面白かった。ビブリアファイトの面白さと高校生の初々しさがなんだかこそばゆい感じだった。なんと言っても、登場人物達の、本が好きという気持ちに共感。シリーズ全部読みたくなった。

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    2024年04月18日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    ネタバレ

    シリーズの他アンソロジーより、読んだことのある作家さんが多く感じました。
    1番印象に残ったのは篠田真由美さんの「夢よりも甘く」という作品。チョコラータというココアやホットチョコレートのような飲み物の描写が甘い香りがしてきそうで、飲みたくなりました。またおばあちゃまのお話の内容もレトロで、セピア色を思わせる雰囲気が感じられ、私も主人公の横でお話を聴いている気持ちになりました。

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    2024年03月30日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌

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    ビブリア古書堂の事件手帖が好きで、そのスピンオフというタイトルに惹かれて手に取った。
    舞台は共学の高校の古い図書室。高校生の男女を中心としたビブリオバトルのような本のおすすめ合戦だ。
    作者は主人公の男の子のようなラノベ好きだと思われる。ちょいちょい男子高校生の下品な目線が入る。その下りはいらないのでは?と思うが作者の好みだろうか。

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    2024年03月20日
  • ビブリア古書堂の事件手帖(4)

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    あれ……意外とあっさり……そしてまた事件。でも段々キャラクターが出揃ってストーリーに厚みは出てきた。

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    2024年03月08日
  • ビブリア古書堂の事件手帖(1)

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    タイトルは知ってるものの、原作小説もドラマも見ていなかったので、完全にはじめまして。やっぱり夏目漱石って人気なんだー。何でだろ。

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    2024年03月07日
  • 百鬼園事件帖

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    面白かった。内田百閒が大学でドイツ語を教えていた時代に、学生と怪奇に巻き込まれるという内容の連作短編で、背筋が少しゾッとするような話たちだけれど、とても面白かった。今よりも建物の内も外も暗く(暗がりの多い)、自然が身近だった時代―昭和初期―の雰囲気も話に非常に合っていて、良かった。
    私は内田百閒は随筆しか読んだことがないのだけれど、ゆったりおおらかで愛嬌があって味のある…というイメージそのままの百閒先生で登場するのも、面白かった。
    昔、宮部みゆきさんがよく超能力者(異能力者)が登場するお話を書いていた時、あまりに描写がリアルに感じられて、宮部さんの近くに超能力者(異能力者)が実在するのではと思っていた(今も思っている)。なので、百閒先生は霊能力が強くて実際に色々不思議な体験をしたからそれを基に怪奇ものを書いたのでは、という発想からこういう話が生まれたのかなと思うと、すごく納得がいく。
    著者の三上さんはビブリア古書堂の著者でもあると読み終わって気付いた。私は当作の方が好きかもしれない。

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    2024年02月09日
  • 百鬼園事件帖

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    面白かったけど、今までずっと百間先生の色んな文章を読み散らしてきたから、知り合いのおじさんがドラマに出演して台詞言った感あった。「やだおじさんちょっと、あんなこと言ってるよwwwかっこいいじゃんwwwヒィ」みたいな。
    芥川とか太宰はこういうのいっぱいあるだろうけど、百間先生自体が物語の登場人物になるのってあんまりない気がする。純粋に嬉しいです。
    百間先生の、亡くなった方々との思い出を書いた文章を再読したくなった。

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    2024年01月17日
  • 百鬼園事件帖

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    内田百閒(閒の字は作中では敢えて間で表記)先生を探偵役に、甘木という内田先生の教え子の目を通して不思議な世界を描く。

    内田百閒と言えば「ノラや」のイメージが強すぎて猫好きな先生なのかと思っていたら、取っつきにくい怖そうな先生として描かれている。
    食べることが大好きだがこだわりがあり、整理整頓が好きで、ドイツ語教師としては鬼のように恐れられていて、だが一方で常に借金を抱えていてそこはルーズで。
    何よりも不思議な世界とずっと関わってきていて、内田先生の周囲では人死が多い。
    漱石先生、内田先生の教え子たち、そして芥川龍之介。

    芥川龍之介が描いたという『百閒先生邂逅百閒先生図』という不思議なタイトルの不思議な似顔絵。
    こういうものがあるとは初めて知ったが、その解釈がまた面白い。
    これをこのような不思議な事件に発展させるというのはさすが作家さんだと感心。

    読後調べたら、甘木という主人公の名前は『百鬼園随筆』にも度々登場するらしい。
    この辺りも作家さんの遊び心が感じられて楽しい。
    また内田先生と芥川龍之介との親交の深さも感じられて興味深かった。

    背広、猫、竹杖…様々なモノが起点となって始まる、ちょっと怖くて不思議な世界。
    そこに引き込まれて時には命を落とす者もいるが、甘木は意外にも強い。
    彼の、人の印象に残りづらい平凡な容貌と、優しくも粘り強い性格が内田先生を助けている。
    一人で異世界と闘ってきた内田先生の変化も楽しい。

    作中に出てきた内田先生の『冥途』やタイトルにも使われている『百鬼園随筆』にも興味が出てきた。そのうちに読んでみたい。

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    2023年12月16日
  • 百鬼園事件帖

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    文豪×怪異×ミステリーと帯にあったので、怪異にまつわる事件を解決していく話なのかなと思ったら、実際は謎解き要素はほとんどなく怪異とかファンタジーとかそちらの色合いが強かった。

    内田百閒、芥川龍之介が好きな私にはグッとくる場面も多くて良かった。いろいろ読み返したくなる。とくに『山高帽子』。

    主人公の甘木くんとの師弟関係も良く、切なさと温かみがある終わり方も好き。
    まだ続けられそうではあるので、続編がもしでたら読んでみたい。

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    2023年12月07日
  • 百鬼園事件帖

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    「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズの三上延。今作は、推理物というよりはオカルト•ホラーです。
    内田百閒(1889〜1971)は、アンソロジーに収められた短編をいくつか読んだくらいで、私は馴染みがない。黒澤明の映画「まあだだよ」の人、という印象が強い。

    主人公の甘木は大学でドイツ語の講義を受けている内田教授と近しくなる。そのきっかけとなったのは教授が着ていた背広で、それはかつて内田教授が師事していた"ある人物"の形見分けの品だった…。
    「背広」「猫」「竹杖」「春の日」の4話連作です。どれもじわじわと恐怖感が増していく感じの物語で、楽しんで読めました。
    "証拠を積み重ね、推理をもとに真犯人を追う"的な『事件帖』ではありません。推理物でもS Fでもなく、あくまでオカルトです。…「オカルトとUFOはS Fの敵!」という"コアなS Fの人"には合わないだろうなぁ(笑)

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    2023年11月23日
  • 百鬼園事件帖

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    実在する人物が登場しているので背景も知りたくなり検索しながら読んでしまうと時間がかかります。

    主人公は影の薄い甘木という学生。ドイツ語の内田先生と親しくなるにつれて、怪異に遭遇してしまい、、、。

    最近多い怪異や妖ものかと思いきや、大正から昭和という時代背景もありスピード感よりもジワジワくる薄気味悪さを感じる怪異物でした。

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    2023年11月15日
  • 同潤会代官山アパートメント(新潮文庫)

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    八重という1人の人生の中に、
    新しい家族ができて、
    その一人一人がまた人と出会い、
    新しい家族ができていって、
    思い出が、記憶が増えていく

    人がいつか必ず老いていくことも、
    別れがあることも、
    哀しさ、寂しさ、侘しさを感じるけど、

    大切な人と、支え合って、暮らしを紡いでいく、
    家族が世代を超えて繋がっていくのは素敵だなと思った

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    2023年10月09日