あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
『ビブリア古書堂の事件手帖』の中で取り上げるほど熱い思いがある「ブラック・ジャック」を、三上延が自ら厳選。各話ごと解説付きで、まだ手に取っていない人も、もう読んだ人も、十分に楽しめる一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ビブリア古書堂がセレクトする書籍、
どんな本が紹介されているのかとわくわくどきどき。
でもこの本ではサブタイトルにちゃんと載っていました。
「ブラック・ジャック編」と…。
この本では
ビブリア古書堂シリーズの作者三上延さんがセレクトした
手塚治虫のブラックジャックの話が紹介されています。
ブラック・ジャックも話が多いのですが、
その中から三上さんがこれは外せないと、
選りすぐった話ばかりでした。
ブラックジャックは私も全部読んでいるわけではありませんが、
それでもやはりいいなあと感動した話がいくつかあります。
ブラック・ジャックの相棒(?)ピノコの誕生や
ブラックジャックの生い立ちなど
特に興味深いものでした。
もちろん、この本でも取り上げられていました。
懐かしい思いで、
シリーズを最初から読み直した気分になりました。
今でこそ使われない障害者を差別するような用語も
作品の中では使われていたままで編集され、
だからこそ、より一層の悲壮感、リアル感が感じられます。
やっぱり、手塚治虫さん、偉大でした。
満足のいくセレクト、でした。(拍手)
Posted by ブクログ
入院中病院の売店に並んでいて欲しくなり買ってしまった一冊。実家にはコミックス全巻あるけど手元に置いておきたかった。所収されたどの物語も覚えていて懐かしい。けど時代の変化で表現が変えられていることを知ってちょっと愕然。それでは手塚先生の真意が伝わらないんじゃないか。三上さんが解説で埋めてくれているけど。
Posted by ブクログ
手塚治虫・三上延=編『ビブリア古書堂セレクトブック ブラック・ジャック編』角川文庫。
『ビブリア古書堂の事件手帖』の最終巻を読む前に…
手塚治虫の『ブラック・ジャック』は全話リアルタイムで連載作を読んでおり、揚げ句に単行本も全て持っているのだが、久し振りに読んでも面白い。間違いないというか、文句の付けようのない作品なのだ。
それにしても、見事なセレクトである。一つ一つの作品を何故セレクトしたのかが、丁寧に解説されており、いずれも納得出来るものだった。
三上延の手塚治虫の『ブラック・ジャック』への思いを綴った巻頭エッセイに始まり、いずれも名作の13話を収録。
Posted by ブクログ
三上さんチョイスのBJ作品。ページのほとんどがBJの漫画で、全話読んだことがある話だった。漫画のあとにちょっとだけ解説があって、それがまた良かった。
BJは不滅。
Posted by ブクログ
今の漫画と違い、時代背景というか、思想というかを取り込んだストーリー構成は、初めて刊行されてから時間が経った今だからこそ、逆に考えさせられるものがある。
ブラック・ジャックの漫画を読むのはこれが初めてなのだが、随分とグロテスクなものを実にリアルに描写しており、当時「ホラー」というジャンルに区分されたのも頷ける。
それに加え、人間の汚い部分(社会的地位云々の話とか、お金云々の話とか)を混ぜ込むことで、実に人間味溢れた漫画となっていて、到底子供向けの漫画ではないような気がする。
しかし、一話読み終わった後味は決して悪くないのは、物語の最後でちょっと和やかになったり、考えされられる場面で終了したりと、シリアスな展開から巧妙な手口でもって気を逸らす、手塚治虫の手腕によるものであろうことは言うまでもない。
と、ここまで完全にブラックジャックの感想としてしまったが、著者である三上延先生も、これを機に手塚ファンになることを推奨しているようだし、一冊読み終えた後この文章を書いている今、別の話が気になって仕方ない。
ブラックジャック数話に触れただけで言うのはあまりにも説得力に乏しいかもしれないが、ブラックジャックの世界、しいては手塚治虫の世界を知る”入門書”として、いいのではないかと思う。
Posted by ブクログ
ビブリア~著者による、BJのセレクトブック。BJを読んだのは小~中学生くらいだったし、そもそも全巻を読んだかも曖昧だったのだが、掲載回はすべて見覚えがあった。
それだけ、BJという作品が強烈な印象を残している証左であり、選んだ三上氏の選作眼の確かさなのだろう。1話完結の短い中にこれだけの物語を詰めていたのかと、ため息が漏れる。
余談だけど、それにしても表紙の栞子さん、セクシー過ぎませんか……(いつもの地味服だけど!故に!)。
Posted by ブクログ
『ビブリア…』5巻で取り上げられてた
『ブラック・ジャック』から
著者が好きな話をセレクト。
とてもじゃないけど
全243話分のコミックスなんて
いまさら集めきれないので
初心者ファンに嬉しい入門書の1冊となりました。
なんてったって最初がピノコ登場の回ですから〜。
読んだ覚えのある『その子を殺すな!』や
『ふたりの黒い医者』の他に
はじめて読んだ『不発弾』など13話が収録されていて
最後の締めもやっぱりビノコとの物語。
選者の愛だわ…。