三上延のレビュー一覧
-
-
購入済み
絵柄がいまいち
原作がそれなりに面白いのでコミック版も読んでみた。
原作に忠実な描き出しかたで様々の蘊蓄も含めて十分楽しめた。
もっとも、このコミックの作家の絵柄が、今一つしっくりこない。栞子さんはもっと楚々とした美人であってほしい気がする。 -
Posted by ブクログ
栞子さんと五浦君の古書ミステリ6冊目。今回は丸ごと「太宰治」である。
栞子さんが持っている太宰治の『晩年』。貴重な古書であり、それを狙った田中敏雄に階段から突き落とされるもとになった品である。田中敏雄がそれを狙って犯罪まで犯したのは、かつて彼の祖父が持っていた『晩年』だと勘違いしたせいだ。実は彼の祖父・田中嘉雄の『晩年』を買い取ったのは、全く別の人物だったのだが、それには複雑な事情と秘密が隠されていた。
今回の古書ミステリは、そんな陰鬱な謎の物語である。
このシリーズを読んできて初めて、うすら寒い怖さを感じた。古書を求める感情は何年も何十年も消えないのだ。それが自分の近くにいる人を傷つける -
Posted by ブクログ
栞子さんと五浦君の古書ミステリ3冊目。今回は「古書交換会」が登場する。
古書店が集まって古書を売り買いする市場のことで、なかなか興味深かった。買いたい古書を競り落とすシステムも面白い。新しい登場人物として、古書店の店主たちも物語に出てきた。栞子さんの古書店主としての人間関係がだんだん明らかになっていく。同時に、彼女の母である篠川智恵子とのつながりも見えてくる。
篠川智恵子という人物は相当強烈な個性を持っていたらしい。これからどんな風に物語に絡んでくるのだろうか。
収録されていた短編三作品の中で、印象に残ったのは第三話「宮澤賢治『春と修羅』(関根書店)」。本の価値とは何だろうと考えさせられた -
Posted by ブクログ
ネタバレ栞子さんと五浦君の古書ミステリ、2冊目。今回も興味深い古書の不思議が読み解かれていく。
短編三話からなる本書では、今まで出てこなかった栞子さんと文香ちゃんの母親の話も出てくる。篠川智恵子という名のその人は、栞子さんに輪をかけた古書マニアだったようだ。そして、意外なことに彼女とは違って古書を買い取る方法に手段を選ばない。
自分があまり古書に縁が無いせいか、百万単位値が付く古書が存在することや、それを手に入れるために理性が消し飛んでしまう人がいることに実感がなかった。が、本を「愛する」以外に「執着する」人々もいるということが、この小説を読んでいると理解できる気がする。
ミステリ的な面白さを感じ -
Posted by ブクログ
絶版文庫がたくさん出てきて、全然知らない話なので、そこはとっても勉強になるし面白い。
(サンリオSF文庫とか青木文庫が今はもうないとか)
ただ、主人公の栞子への視線と、作者の理想の女性像(栞子)みたいなものはなかなか気持ち悪く感じた…
主人公が20代前半の男性なのに、なかなかおじさん目線っぽい。もっとフレッシュであってほしい。
ヒロインの妹がTシャツ姿で出てきて「打ち解けすぎて心配」って書いちゃうところとか、オタクアニメっぽくてウッてなった。苦手な表現。
でも、第二話の志田と小菅はとても好きなキャラで、好きなストーリーやった。
栞子の安楽椅子探偵的な古本屋って設定はとても好き。
ーー