三上延のレビュー一覧

  • ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

    購入済み

    横溝正史コレクション

    大輔と栞子の娘である扉子が祖母である智恵子に大輔の記したビブリア古書店の事件手帖二冊を持ってブックカフェに来るように頼まれるところから物語は始まる。扉子は智恵子を待つ間に活字病患者としては当然のように手帖の中身を読んでしまう。中身は2020年に発見された横溝正史の雪割草に関わった両親の事件簿だった。
    まずはじめは行方不明になった幻の本を二人が探すことになり、栞子がいつもの神通力のような推理力でお互いを罵っている双子が犯人であることを当ててしまう。使われたトリックは推理小説好きじゃなくても推察出来るトリックだったのだが、一緒に保管されていたはずの横溝正史の生原稿が行方不明になって完全解決にはなら

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    2020年08月14日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    *それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)

    姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
    きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。

    *隣の空も青い(飛鳥井千砂)

    同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
    国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。

    *ジ

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    2020年07月06日
  • 読書狂の冒険は終わらない!

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    ビブリオマニアのふたりによる本談義。ブックガイドというよりも好きな人が楽しく話しているのを、へえなるほど、うんうんわかると端で聞いている感じ。
    でも書誌情報はもう少し欲しかった。
    またこのふたりなのに、ラノベの話がほとんどなかったのも残念。

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    2020年03月22日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    「二人の部屋での同居生活」を物語の共通点とした、複数作家のアンソロジー。

    純愛をテーマにした作品だけでなく、なかなか複雑な事情を持った境遇や二人にフォーカスをあてた作品だったりするので、バラエティーに富んでいる。

    同居生活から見えてくる隣人との距離の取り方というかなんというか。妖怪や神様が登場する話(!)含め、考えさせられた。

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    2020年02月15日
  • ビブリア古書堂セレクトブック ブラック・ジャック編

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    やはり手塚治虫は偉大、というのを再確認させてくれる。
    再確認をそっと手伝う三上さんの解説も本編を邪魔せず良い。

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    2019年09月22日
  • 読書狂の冒険は終わらない!

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    「ビブリア古書堂の事件手帖」の三上延氏と「R.O.D」の倉田英之氏による対談。本好きの本好きによる本好きのための対談です。本書をブックガイドとして紹介している場合もありますが、読んでいる人に一切お構いなしに好きな事を話しているだけです。これを読んで、この本を読んでみたいと共感する人は立派な読書狂だと思います。しかし、この企画面白いので、どこかのホールで実際にお客さんを入れてやってくれないかな。あと、これだけ取り上げてるんだから、本書の帯にも「キング絶賛」って入れましょうよ。

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    2019年06月29日
  • 読書狂の冒険は終わらない!

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    R.O.Dの人とビブリアの人の対談。本好きの人たちによる「本の本」を読むのは理屈抜きで楽しい。トラウマ本や挫折本も紹介されているのがいい。最後の方の「本を読むのが面倒くさいという人がわからない」という話には笑った。同感ではあるが。

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    2019年01月03日
  • ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

    購入済み

    栞子さんが魔性の女っぽかったら

    すんなりと読める。

    栞子さんが母親のようにもっともっと魔性の女っぽかったら、大輔の悩みもより深くなり話の深みも増すのではないか。

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    2019年11月23日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    桐島や何者の朝井リョウさんとビブリアの三上さんに惹かれて購入。自分の中ではキャラ文芸と小説の間くらいを攻めているというイメージの新潮文庫nexってこともあって読んでみたけど、まさしく印象の通りだった。
    小説というカテゴライズがしっくりくる話から、これはもはやラノベだろって言いたくなるような話まで盛りだくさん。どれもこれもきっと作者の個性がありありと出ているに違いない。最初から最後まで様々なメニューを楽しめるお店に入ったような感じでした。個人的には「それでは二人組を作ってください」「ジャンピングニー」「月の砂漠を」「冷やし中華にマヨネーズ」の4作がお気に入り。
    こういうアンソロジー系って、作家さ

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    2018年11月01日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌

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    面白かった!
    ビブリア古書堂の登場人物(栞子さん、大輔くん、志田さん、文香ちゃん)も出てきて、部外者から見たビブリア古書堂がどんな感じなのかが分かって面白い。

    原作の懐かしい人たちに会えるのはもちろん嬉しいけど、今回の主人公やその周りの人たちもキャラクターが立っていて、テンポよく読めて、原作とは違った面白さがあった。

    自分に自信のない、普通の男の子と女の子が、それぞれ得意な部分を担当してビブリオバトルに取り組む姿はキラキラと眩しい。

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    2018年06月15日
  • ビブリア古書堂の事件手帖(3) ~栞子さんと消えない絆~

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    角川つばさ文庫版ビブリオ古書堂3巻、メディアワークス文庫版の文章にルビをふって越島はぐさんの文中挿絵を新たに付けた低年齢向け書籍。
    もちろん越島はぐさんのイラストが目当て。あと知ってるつもりの漢字読み矯正。
    「たんぽぽ娘」のエピソードと本の説明が好みかな。

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    2018年04月14日
  • 読書狂の冒険は終わらない!

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    読書狂お二方の対談。 おもしろかった。 次元が違う。 こういう本は読んでて発見(読みたくなる本)があるからおもしろい。 読書はキリがないですな。 時間がいくらあっても足りない。

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    2017年12月27日
  • ビブリア古書堂の事件手帖(4)

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    大輔に次第に心を許しはじめた栞子は、入院している怪我は階段から落ちたのではなく「突き落とされた」ためだと告白する。犯人はなぜ栞子を襲ったのか…古書が事件を巻き起こす!?話題のビブリオミステリ第4巻!

    【感想】

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    2017年08月08日
  • ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

    購入済み

    物語の最終章

    謎が多かった、栞子の家族背景、そして母親の奇行の理由が、徐々に明らかになります。

    古本屋さんを背景にした物語なので、物語設定に多少難がありましたが、物語の面白さは、毎度ながら満足しています。本巻も同様で最終回に相応しいものとなっています。

    ビブリアワールドに引き込まれること間違いありません。

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    2017年03月27日
  • ビブリア古書堂セレクトブック ブラック・ジャック編

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    今の漫画と違い、時代背景というか、思想というかを取り込んだストーリー構成は、初めて刊行されてから時間が経った今だからこそ、逆に考えさせられるものがある。

    ブラック・ジャックの漫画を読むのはこれが初めてなのだが、随分とグロテスクなものを実にリアルに描写しており、当時「ホラー」というジャンルに区分されたのも頷ける。
    それに加え、人間の汚い部分(社会的地位云々の話とか、お金云々の話とか)を混ぜ込むことで、実に人間味溢れた漫画となっていて、到底子供向けの漫画ではないような気がする。

    しかし、一話読み終わった後味は決して悪くないのは、物語の最後でちょっと和やかになったり、考えされられる場面で終了した

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    2017年03月20日
  • ビブリア古書堂セレクトブック ブラック・ジャック編

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    ビブリア~著者による、BJのセレクトブック。BJを読んだのは小~中学生くらいだったし、そもそも全巻を読んだかも曖昧だったのだが、掲載回はすべて見覚えがあった。

    それだけ、BJという作品が強烈な印象を残している証左であり、選んだ三上氏の選作眼の確かさなのだろう。1話完結の短い中にこれだけの物語を詰めていたのかと、ため息が漏れる。

    余談だけど、それにしても表紙の栞子さん、セクシー過ぎませんか……(いつもの地味服だけど!故に!)。

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    2017年02月27日
  • ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

    購入済み

    ラスボス登場

    今巻でついにラスボスが登場しました。
    前の巻まで名前だけはずっと出ていた、例のあの人です。別に名前を言ってはいけないわけではありませんが、ネタバレを避けるためにと思い、あしからず。

    そしてついに、栞子さんと五浦くんはあの人と初対決します。その過程で周りの人物の秘密も徐々に暴露されてきます。今まで色々打ってきた布石が今巻では効いてますね。

    五浦くんと栞子さんも、なにやら進展があった模様。
    栞子さん達は、今後あの人との新たな戦いに本格的に挑むのでしょう。続きが気になります。

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    2015年12月15日
  • ビブリア古書堂の事件手帖(1)

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    長い間気になっていて、なんと古本屋で出会ってなにかのご縁かと思って購入。
    頭の切れる方ではないのでミステリーというジャンルはあまり得意ではなかったのですがサラサラと読み進めてゆけました。もちろん謎は解けず栞子さんの解説にホォーとなりっぱなしでしたが、、、苦笑
    もう少し読んでみようと思います。 

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    2015年12月01日
  • 読書狂の冒険は終わらない!

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    読書が大好きな、本にまつわる小説を書いているふたりが好き勝手に好きな本を語る。知らない本も多くてふたりの豊富な読書経験に驚かされる。本の入門書と言うわけにはいかないけれど読書の趣味や幅をひろげるのにはもってこい。

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    2015年08月11日
  • ビブリア古書堂の事件手帖(1)

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    ライトな小説ではあるが、ミステリーとしてなかなかに本格派。名作書物をミステリーの入り口に据える発想が秀逸。主人公2人のキャラ設定、共依存的な関係性も面白い。

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    2015年06月12日