三上延のレビュー一覧
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ビブリア古書堂がセレクトする書籍、
どんな本が紹介されているのかとわくわくどきどき。
でもこの本ではサブタイトルにちゃんと載っていました。
「ブラック・ジャック編」と…。
この本では
ビブリア古書堂シリーズの作者三上延さんがセレクトした
手塚治虫のブラックジャックの話が紹介されています。
ブラック・ジャックも話が多いのですが、
その中から三上さんがこれは外せないと、
選りすぐった話ばかりでした。
ブラックジャックは私も全部読んでいるわけではありませんが、
それでもやはりいいなあと感動した話がいくつかあります。
ブラック・ジャックの相棒(?)ピノコの誕生や
ブラックジャックの生い立ちなど
特 -
Posted by ブクログ
手塚治虫・三上延=編『ビブリア古書堂セレクトブック ブラック・ジャック編』角川文庫。
『ビブリア古書堂の事件手帖』の最終巻を読む前に…
手塚治虫の『ブラック・ジャック』は全話リアルタイムで連載作を読んでおり、揚げ句に単行本も全て持っているのだが、久し振りに読んでも面白い。間違いないというか、文句の付けようのない作品なのだ。
それにしても、見事なセレクトである。一つ一つの作品を何故セレクトしたのかが、丁寧に解説されており、いずれも納得出来るものだった。
三上延の手塚治虫の『ブラック・ジャック』への思いを綴った巻頭エッセイに始まり、いずれも名作の13話を収録。 -
Posted by ブクログ
短編集。
「晩年」感想
どんな手を使ってでも、自分の手元に本を残そうとするはずだ。
度を超した執着は人を不幸にする。
どんなに大切なものでも、自らを危険にさらしてまで守ろうとするのは、やはり正気の沙汰ではない。
犯罪だとわかっていても・・・というより栞子を突き落とした時点で犯罪なのだが・・・「晩年」を手に入れようとした犯人も、五浦を騙してまで「晩年」を守ろうとした栞子も普通ではない。
彼らの気持ちは理解できないけれど、本自身がしゃべれたならどう言っただろうと思う。
多くの人に読まれてこその本ではないのか?
大切にしまい込まれてしまっては、本来の役割とは違ったところでの価値だけが一人歩きしている