三上延のレビュー一覧

  • ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~

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    ビブリア古書堂シリーズ第3巻
    お母さんとの繋がりが見えてくる今回。
    ますます智恵子さんとはどんな人なのか気になってきちゃう!
    そして大輔さんと栞子さんとの関係もどうなっていくのかソワソワしながら読んでいます。
    チェブラーシカ、ちゃんと見た事ないから見てみたいなあ……
    タンポポ娘もどんな話なのか気になる!今でも読めるのかなあ……

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    2024年04月03日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    どのお話もほっとする内容で心が温まった。特に好きだったのは三上延さんの「美味しいということは」。
    卓郎とお祖母様の絶妙な距離感、2人の会話が素敵。読んだ後、おばあちゃんに会いに行こう、そして今年こそは念願のお花見を一緒にしようと思った。

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    2024年03月10日
  • ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

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     横溝正史の『雪割草』を巡る謎に、トリックも横溝作品に準えたものが使われている。本書のおかげで長年怖くて読めなかった横溝正史を手に取ることができた。前巻は微笑ましいエピソードが多かったのに、今作ではまた強欲で性格に難がある人間がわんさか登場する。扉子も無邪気だが不穏な雰囲気あり。それにしても、小学生の読書感想文の題材に『獄門島』を選ぶことがなぜダメなのかさっぱりわからない。怖いのが苦手な子どもでも、さすがにあらすじだけで泣き叫ぶとは思えない。
     前巻よりはマシだが、相変わらず誤字脱字や妙な表現が散見される。

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    2024年02月28日
  • ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~

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     スピンオフというより新シリーズか。大輔以外の人物が語り手を務める。『俺と母さんの思い出の本』は私にも思い出がある。厳密に言えば同シリーズではなく全部載ったもので、5ではなく8と9なんだけど。坂口夫妻が登場する『からたちの花』も良い。智恵子から栞子、扉子と篠川(久我山)家の遺伝子が強すぎるが、大輔のどんな部分を受け継いだのかが気になる。これからのシリーズで解き明かされることに期待。
     それにしても誤字脱字が多すぎる。磯原と幾原が混在。校閲しっかりして。

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    2024年02月26日
  • ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~

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     6巻は太宰治。1巻で死守した『晩年』の初版本が再び狙われる。このシリーズを読んでいると、古書マニアは皆コレクションの為なら犯罪も厭わない危険な人種という偏見が助長されそうな程、狂った人間ばかり出てくる。田中敏雄も保釈中なのにさらに犯罪を重ねようとするが、そこまでする魅力が稀覯本にはあるのか。一般人には理解できない。文香が栞子と大輔の関係を鎌倉中に広めまくっているのが面白かった。彼女が唯一のまともな人間に感じるのは気のせい?

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    2024年02月18日
  • ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

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     よくもまぁこんな話を思いつくものだ、と毎話驚かされる。元々古書の知識が豊富なのか、参考本を買い漁るうちに思いつくのか。いずれにせよ元々古書好きの作者なのだろう。この第5巻では『ブラック・ジャック』で栞子さんが、私が小説を読む理由を代弁してくれているので、シリーズ中でも特に愛着がある。現実を実り多いものにするために。これからもたくさんの素敵な本と出会いたい。
     詩は自ら手に取って読もうとしてこなかったが、このように紹介されていると心に染み入るものがある。詩集も今度トライしてみようかな。

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    2024年02月13日
  • ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌2

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    実在の本が出てくる物語は楽しい。しかも児童書とライトノベルという何とも僕好みで尚更嬉しい。
    変わりたい自分と変わることへの恐れ。隠れオタクや引っ込み思案な登場人物が、「好き」を表現することに共感し心熱くする。

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    2024年01月31日
  • ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

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    ネタバレ

    ビブリアは、物語の中の時間と本が発行された現実の時間がどんどんズレていき、7巻ではそのズレが最大になり本の中の時間はゆっくり進んでいた。
    8巻では、本が発行された時間と物語の中の時間が一致し、2018年、扉子が9歳になる年だった。
    そして、この9巻は2020年発行で、本の中の時間で現実の時間に近いのは第二話で、2021年、扉子が小学校3年生、9歳になる年。プロローグとエピローグに至っては、扉子は高校生になっているので、1年生と仮定しても2028年ということになる。現実よりも未来が描かれたのは、初めてですよね。
    扉子が大輔が書いた事件手帖を読んているという設定なら、過去でも、未来でも自由に書ける

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    2024年01月30日
  • ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

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    前巻で、大輔はついに告白をしていた。
    それに対して栞子は返事をあぐねいている。
    母親である、智恵子が関係しているようだ。
    そんな中で、文芸誌を売っては買い戻すという女性が居たり、
    漫画がなくなってしまい探してほしいなど、本にまつわる謎が舞い込んでくる。
    その陰には・・・。

    栞子の母親である智恵子の行動が未だに謎というか、
    少しだけ解っては来るものの、もう少しってところなのでしょう。
    今読んでいるということは何巻で第1シーズンが終わるかを
    知っていはいますが、さすがに内容まではわからないし
    そもそも、巻末のあとがきで、作者が進行度合いを書いているので、
    ある程度知った上で読者は読でいるのでしょ

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    2024年01月30日
  • ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

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    ネタバレ

    「あなたを好きなわたしが、わたしという人間」
    いい言葉だな。栞子さんにこんなセリフを言わせる大輔さん、良かったですね。
    文香ちゃんの大学進学資金の目処も経ちめでたしめでたしなんだろうけれど、もう少し2人のラブラブな結婚生活とかも読みたかったところですが、ここで終わりなのですね。
    最後の母との対決は、勝ちを譲られた感も否めませんが、一定程度、2人を認めたのは間違いないのだろうとは思います。
    この本は、他の本を読書したくなる良書だと思います。

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    2024年01月28日
  • ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~

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    ネタバレ

    こんな形で、田中敏雄と和解?共闘するようになるとは、意外だったな。
    栞子さんの祖父は、お母さん寄りではなく、栞子さんと同様な考えて、依頼を解決していた方で良かったです。
    次は、いよいよ最終巻。次も楽しみです。

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    2024年01月27日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    旅の醍醐味は、おいしい食べ物だと改めて思わせてくれるようないいお話ばかりでした。
    一番食べてみたいと思ったのは、「もしも神様に会えたなら」の“伊勢うどん”。関西住みだけど、食べたことなかった。主人公の少年2人が“優しい気配り”で表現した味を食べてみたいと思いました。
    話が好きだったのは、「旅の理由」。主人公の青年がすごく良かった。
    「美味しいということは」では、主人公の祖母の、“美味しいということは、いつまでもその味を忘れないってことなんだ”という言葉にぐっときました。今まで味わった忘れられない味を大切にしていきたいし、これからも忘れられない味を増やしていけたらいいな。

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    2024年01月19日
  • ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

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    栞子さんシリーズ最終章。
    今回は、かなりハラハラドキドキの展開でした。
    栞子と大輔の仲も気になります。
    祖父が所持していた幻の古書を巡って、栞子と母親が対決します。
    結末は、ぜひ手に取ってご覧ください。
    長かったシリーズも7冊目。
    どれも楽しく読ませていただきました。
    さらに、続編として扉子シリーズもあるので、そちらも楽しみです。

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    2023年12月01日
  • ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

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    ふぁー、面白かった。
    扉子の子供ならではの呟きにハッとさせられました。
    智恵子さん、相変わらず鳥肌立たせてくれますね。
    3巻が楽しみ。

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    2023年11月22日
  • 百鬼園事件帖

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     影が薄い大学生と偏屈で有名な大学教授のコンビが、遭遇する奇妙な出来事の謎を解く連作短編オカルトホラーミステリー。

     物語は主人公の甘木という大学生の視点で描かれていく。
               ◇
     大学生の甘木は午後の講義が終わった帰りに、夕食を摂ろうと行きつけのカフェに入った。
     ここ●喫茶千鳥には週イチで来ている甘木だが、影が薄く存在感が希薄なため、未だに女給から馴染客として扱ってもらえない。
     そんな自分を内心で嘆きながらふと隣のテーブルを見ると、そこには大学で見知った顔が口をへの字に結びギョロリとした目でアイスクリームを睨んでいる。偏屈で厳しいと評判の内田榮造教授だった。
      

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    2023年11月21日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしいもの食べるってしあわせな気持ちになる。
    このアンソロジーでも、色んな事情で旅をする人が、おいしいものと出会っている。
    1作目の大崎梢さん。小学生の男の子の1人旅という冒険が素敵。2人は、その後もいい関係を築いていけるね。
    時空を超えていく篠田真由美さんの旅も素晴らしかった。
    柴田よしきさん、近藤史恵さんも安定の面白さ。
    新津きよみさんもよかった。でも、どこかに落とし穴があるかもと身構えながら読んでいたけどw
    (仮)のとれたアミの会、今後も大いに期待。

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    2023年11月07日
  • ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~

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    まるまる一冊太宰治についてのお話です。
    ミステリーとして読むと、この巻が1番自分には面白かったです。

    太宰治の「葉」の一文

    お前はきりょうがわるいから、愛嬌だけでもよくなさい。
    お前はからだが弱いから、心だけでもよくなさい。
    お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい。

    が凄く心に響きました。
    太宰治の本もそのうち読みたいと思います。

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    2023年07月13日
  • ビブリア古書堂セレクトブック ブラック・ジャック編

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    文庫本ではあるが中身は漫画「ブラック・ジャック」
    の代表作とビブリア著者のコメント。
    栞子さんも五浦大輔も出てきません。

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    2023年07月08日
  • ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~

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    このシリーズの中ではザ・ミステリーな長編。
    太宰の作品は私も有名どころしか読んだことがないが、好みか好みじゃないかがはっきり分かれるのも なぜか妙に惹かれる魅力があるのも分かる。それを全部栞子さんが代弁してくれた。
    太宰治の『晩年』『駆込み訴へ』を巡るお話。とても惹き込まれました。

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    2023年05月23日
  • 同潤会代官山アパートメント(新潮文庫)

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    静謐。
    およそ70年にわたる家族の物語。人が人を思いやり、縁を大切にしながら時代の波を超えていく。それも全て、このアパートがあればこそ。"帰るべき場所"があり、"大切にしたい人"と"思いやりの心"さえ持ち続けていれば、人は誰でも幸せになれる。そんな優しい気持ちになれる物語でした。

    「ビブリア古書堂の事件手帖」もそうですが、この作者は、基本的に"誠実な人間"が好きなのでしょうね。特にこの作品では、それを感じました。読後感がとても爽やかです。

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    2023年05月15日