文人作品一覧

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  • 捌き屋 企業交渉人 鶴谷康
    4.0
    1~3巻596円 (税込)
    企業間のトラブル処理を極秘裏に請負う人間を、関西では「捌き屋」と呼ぶ。鶴谷康は絶対不可能と言われた難題を、あらゆる情報網を駆使しながら土壇場でひっくり返すことで有名な凄腕の捌き屋だ。今回彼に舞い込んだのは、神奈川県の下水処理場にまつわる政財界を巻き込んだ受注トラブルの処理。一匹狼の彼は、難攻不落の壁を突き破れるのか?
  • 捌き屋 行って来い
    4.5
    大阪での仕事を完遂して僅か二週間、企業交渉人・鶴谷康のもとへ盟友の白岩が新たな捌きを持ち込んだ。依頼人は鶴谷が駆け出しの頃世話になった人物。万博工事の一方的な契約解除を取り消してほしいという。白岩はそのトラブルの原因が鶴谷の捌いた先の案件にあると言い、鶴谷も自身への遺恨と察する。はたして二人が炙りだした驚愕の真相とは?
  • 捌き屋 一天地六
    4.0
    企業交渉人・鶴谷康に舞い込んだ新たな依頼 は、横浜市で持ち上がったカジノ(IR)誘 致事業への参画を突如取り消されたアミュー ズメント会社の権利回復。分の悪い仕事を鶴 谷は男気で請けるが、政官財と裏社会の利権 が複雑に絡み合う交渉は、想像を絶する事態 を招いた……。欲望の渦に揉まれる「捌き 屋」に活路は!?  人気シリーズ最新作!
  • 捌き屋 伸るか反るか
    4.0
    東和地所の専務から企業交渉人・鶴谷康に持 ち込まれた相談は、関西の大京電鉄が社運を 賭ける夢 ゆめしま 洲開発事業を巡るトラブル処理。万 博会場に決まり、カジノ誘致も噂される夢洲 は、鶴谷の盟友、極道の白岩光義に言わせれ ば「税金の墓場が大阪の金庫に化けよる」宝の 山。仕事を請けた鶴谷もいつしか血で血を洗 う利権争いの渦中に巻き込まれていた……。
  • 捌き屋 盟友
    5.0
    企業間に起きた問題を、秘密裏に解決する鶴谷康。そんな彼に、不動産大手の東和地所から土地売買を巡るトラブル処理の依頼が届く。東京五輪開催を前に、再開発事業を進める西新宿の二つの土地。その背景に、関西のある大物ヤクザの暗躍があった。政治家や警察官僚を巻き込んだ利権と癒着の巣窟を前に、命を狙われる鶴谷の運命は? シリーズ新章開幕。
  • 捌き屋 罠
    3.0
    企業間に起きた問題を、秘密裏に解決する鶴谷康。半年前の土地トラブルで銃撃された傷が癒えぬ中、入院先の理事長から病院開設を巡る土地買収の処理を頼まれる。一度は仮契約まで進んだ話だが、売主が約束を反故にし、行方を晦ましているらしい。その裏では関西のヤクザによる跡目争いが絡み――。捌き屋稼業引退の危機!? 鶴谷に秘策はあるのか。
  • サボる哲学 労働の未来から逃散せよ
    3.6
    万国の労働者よ、駄々をこねろ! コロナ禍でさらに屈折する現代の労働倫理や規範意識。「はたらかざるもの、食うべからず」。私たちはなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、意味のない仕事に従事し、生きるためのカネを稼ぐのか。 社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方が求められ、もっと頑張れ、努力しろと急き立てられる。そこから逸脱すれば落伍者。そんな世界は正常か? 気鋭のアナキスト文人が、フーコーからグレーバー、『古事記』から『鬼滅の刃』、果ては近所の野良猫までをも俎上にあげながら、資本主義の絶対的な権力性を背景にした労働倫理を相対視し、そこから踊るように抜け出す道を拓く。未来をサボれ!
  • サンエイ新書 先人の足跡と名峰の歴史 日本山岳史
    -
    近代登山の幕開け──「日本アルプス」誕生物語 はじめに 目次 第一章 北アルプス開山史  ウェストンらによって続々と踏破された飛騨山脈  “英国紳士と上高地の仙人”ウェストンと嘉門次、その友情  地獄と浄土が共存する立山信仰の世界  山コラム1 山を愛するすべての人へ上高地、早春 第二章 中央アルプス開山史  信仰登山で始まった中央アルプスは山岳ロープウェイによって発展した  山コラム2 八ヶ岳へ遅い春を探しに残雪期の天狗岳を登る 第三章 南アルプス開山史  密教信者による開山と日本初のロッククライミング  山コラム3 豊かな自然は優れた文芸を生む文人たちが綴った日本の山 第四章 北アルプス山小屋物語 白馬山荘【歴史】日本の近代登山の幕を開いた山小屋  【山行記】日本初の山小屋白馬山荘を目指す  槍ヶ岳山荘【歴史】槍ヶ岳と歩んだ穂苅家三代の歴史  【山行記】槍の穂先を視界に捉え西鎌尾根の雄大な稜線を歩く  燕山荘【歴史】山と芸術に没頭した男三代の物語  【山行記】北アルプス入門の山で名峰のパノラマを望む  北穂高小屋【歴史】穂高をこよなく愛した先代の執念  【山行記】急峻な稜線を登り詰め天空の山小屋へ  唐松岳頂上山荘【歴史】家族が一丸となって守った山荘  【山行記】八方池までのトレッキングと白馬三山の眺望を楽しむ  蝶ヶ岳ヒュッテ【歴史】父と娘がつなぐ山と山小屋の半世紀  【山行記】多くの登山者を圧倒した槍・穂高連峰の絶景を求めて 第五章 美しき日本の山々  【谷川岳】クライマーの魂を魅了した峻険な峰々  【富士山】幾多の伝説と信仰が根付く登拝の来歴 おわりに 奥付

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  • 30歳からの漢詩エントリー それは「どう生きるか」を考えること
    -
    大人の教養、知性の最高峰、時空を超える異才たちの文学。その「漢詩」の魅力と読み方を一冊に凝縮。 絶望の中に生きた陸游、破壊された長安で酒浸りの日々を送った杜甫、「値千金」で有名な蘇東坡、中国人をうならせた漱石、共産主義活動に挫折した河上肇の漢詩を取り上げながら漢詩が包含する「知」と「情」の世界を解説。漢詩が学校教育で軽視されていることへの問題提起も。 漢文や漢詩を読むために必要な基礎知識は、はっきり言ってありません。あるとすれば、「自分がどう生きるのか」を考えることが、漢文や漢詩を理解し楽しむ道を作ってくれるでしょう。―本文より 【目次】 序 章 時空を超えて共振する 音によって感情を共有/文明を「編集」した孔子/「よこしまな思いのない詩」とは/知の『詩』、情の『楚辞』 他 第一章 陸游、絶望のなかのユートピア 泡沫のユートピア/千年前の溜め息/きっといつかは桃源郷に/むなしさを埋めるための九千首 他 第二章 漱石、東洋的理想郷への希求 江戸の終焉とともに/不連続の連続/死を意識して/「隠逸」という理想/「則天去私」へと続く道 他 第三章 杜甫、生きるためのラブレター 五言絶句の奇跡/四千年に一度の出会い/破壊された長安で/漢詩の原点 他 第四章 蘇東坡、「楽しむ」へのこだわり 左遷と豚肉/文人一家と保守・革新の攻防/「所有」を問う/文人の願い 他 第五章 河上肇、共産主義と挫折と 共産主義という理想/ユートピアはどこにある/社会を変革するか、社会から逃げるか 他 終 章 古代中国の「心」を探る 数学との共通点/書き捨てる文とは違って/音を並べる技「平仄」/意味を深める技「対句」 他 【著者】 山口謠司 中国学研究者(専門は文献学、書誌学、日本語史など)、博士(中国学)、大東文化大学名誉教授、中国山東大学客員教授。1963 年、長崎県に生まれる。イラストレーター、書家としても活動している。 著書に、『妻はパリジェンヌ』(文藝春秋)、第29 回和辻哲郎文化賞を受けた『日本語を作った男―上田万年とその時代』(集英社インターナショナル)、『ん―日本語最後の謎に挑む』(新潮新書)、『唐代通行『尚書』の研究―写本から刊本へ』(勉誠出版)、『文豪の凄い語彙力』(新潮文庫)などがある。
  • 三文人生劇場
    -
    ――横倒しになった馬の膨れ切った腹に、青い液体の筋が糸状に数本流れて光っている。それがとても神秘的で美しかったことが、今でも鮮明に浮かんでくる。(第二章「人が燃え馬が燃え」より)学生時代に長崎に原爆が投下され、三日三晩爆心地で救助・看護に当たった著者。定年退職後、小中高校で原爆の体験を語り、子どもたちに戦争の悲惨さや平和の尊さを教える活動をする中で話していた内容や、子どもたちの感想の手紙を1冊にまとめた。また、在職中に中学校長として、家庭・保護者との提携のために発行していた「学校便り」に連載した教養を深めるための物語を同時収録。著者が送った「三文話」のような人生を、人権や平和の教訓とともに送る。
  • 財政再建の名家老 河合道臣 姫路城 凍って寒からず
    -
    実収年貢の7年間分という膨大な負債を抱え、財政破綻の危機にあった播州姫路藩を、27年をかけて再建した河合道臣(寸翁)。本書はこの経世済民の名家老の生き方を感動的に描く長編小説である。元禄バブルのツケにより負債がかさむ一方の姫路藩では、経済の疲弊とともに人心も傷ついていた。代々の勝手向き(財政担当)家老が対策を講じるも効果なく、万策も尽きたと思われたとき、藩主は突然、「本のムシ」のような文人派家老の河合に勝手向きを命じるのである。いきなり修羅場に投げ込まれた河合は、だが周囲の危ぶむ声をよそに、文人派ゆえの懐深い人間味と冷静な頭脳によって、従来の倹約やリストラといった定番政策は避け、民間主導型の特産品の開発やユニークな金融システムを設けるなど、藩と領民が一体となった改革を推進していくのである。さらに負債完済後の次世代の育成も怠らなかった。まさに今日に呼び戻したい人物だったのである。

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  • ザ・ヒート
    -
    名簿屋の小泉準也はカネ儲けのためなら何でもやる。小泉が扱う情報は入手元の痕跡を完全に消し去り、犯罪に使う可能性がある相手にもでも売るため、裏社会でも重宝されていた。ある日、地下鉄駅構内で暴行傷害事件が発生した。その事件の犯人を知っているというコンビニ店員の高島秀一と知り合った小泉は、金の匂いを嗅ぎつけ調査を始める。しかし犯人が何者かに殺害され、調査をしていた小泉も容疑者のひとりとなってしまう――。「公安捜査」シリーズの著者が満を持して贈る、傑作ハードボイルド小説。
  • 司書とハサミと短い鉛筆
    3.0
    読書嫌いの高校生・文人のもとに、ある日≪飛び出す絵本≫が舞い降りてきた。 そしてその≪絵本≫から、全裸の女の子が “本当に” 飛び出してきた!? フィフと名乗る少女は、「古典文学が実体化し街を混乱させている」と偉そうな講釈を垂れるものの、その姿はずっとシーツ一枚のまま。 慌てる文人を尻目に、さらにフィフは 「拙はそなたのものじゃ!」と言い始め、彼女と共に古典文学と戦う羽目に! ていうか、それより早く下着を履いて……! ちょっとHな学園文学(?)コメディが登場!
  • 私説ドナルド・キーン
    4.0
    なぜキーンさんは英語で書き、私に翻訳させたのか ドナルド・キーンは生前、日本の新聞社・出版社の求めに応じて自伝を3冊刊行したが、まとまった評伝はこれまで書かれてこなかった。『日本文学史』をはじめ、長年のキーンの日本文学研究についての本格的な批評・研究もあまり見られないのではないか。数々の文学賞や文化勲章を受け、晩年に帰化してからは多くのメディアに登場したが、「学者ドナルド・キーンは、こうした受賞も含めて世間で持て囃されるか、あるいは無視されるか、そのどちらかの扱いしか受けてこなかったような気がする」と、40年来の友人で、『明治天皇』『日本人の戦争』などを翻訳した著者は指摘する。 ドナルド・キーン生誕101年、ユーモアと本物の知性を兼ね備えた文人の生涯をたどり、その豊かな仕事に光をあてる1冊。
  • 四川省004成都周縁部 ~パンダと「魅力的成都」
    -
    波紋が広がるように、同心円状の街区をもつ成都。中心の成都旧城に隣接する周縁部は、かつての成都郊外にあたり、現在では市街部と一体化しています。そして成都最大の魅力のひとつである「パンダ研究基地」、文人に愛された「望江楼」や、杜甫ゆかりの「浣花渓」、周代にさかのぼる道教寺院「青羊宮」、皇帝陵墓の「永陵」というように、魅力的な景勝地が点在します。西部大開発の中心地でもある開発区もふくめ、成都周縁部の見どころを紹介します。かんたんな図版、地図計22点収録。 【おまけ】まちごとチャイナ『四川省004成都周縁部』とスマホアプリ上で連動して使えるPDF(日本語)の「成都地下鉄路線図」、「成都空港案内」の無料ダウンロードリンクつき。
  • 自然を満喫 花さんぽ 首都圏版
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子書籍版には、表紙画像や中吊り画像に掲載されている一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または一部の画像が修正されている場合がありますので、内容をご確認の上、お楽しみください。 季節の花々を愛でながら、ちょっと近くでおいしいものも――。 花の楽園をめぐる “さんぽ” の本が登場! 花や緑といった自然あふれるスポットをメインに、さんぽの合間にホッとひと息つけるようなカフェやレストランをあわせて紹介した、おでかけ本が登場しました。 ページをめくると、色とりどりで匂い立つように咲き誇る花々の写真が美しく、そこで過ごす時間を想像するだけでも癒やされます。 ほか、季節の花で有名な寺社仏閣や、気軽に行ける都内のフラワースポットも掲載。 鎌倉、箱根、秩父、柏、足利、伊豆、河口湖など、首都圏から行きやすく、花の楽園のような15のさんぽエリアと、21のフラワースポットを、美しい写真と共にご覧ください。 = CONTENTS = 【 光と風の花風景 】 ●秩父高原牧場 [天空のポピー] ●美の山公園 [紫陽花] ●山中湖花の都公園 [キバナコスモス] ●湯河原梅林 [梅] 【 四季を味わう花さんぽ 】 ●幸手権現堂桜堤 [桜/菜の花] ●あけぼの山農業公園 [チューリップ] ●富士本栖湖リゾート [芝桜] ●あしかがフラワーパーク [藤/バラ] ●国営ひたち海浜公園 [ネモフィラ] ●山のホテル [ツツジ] ●下田公園 [紫陽花] ●水郷佐原あやめパーク [花菖蒲] ●古代蓮の里 [蓮] ●座間市ひまわり畑 [向日葵] ●巾着田曼珠沙華公園 [曼珠沙華] ●東京ドイツ村 [コキア] ●城峯公園 [冬桜] ●宝登山ロウバイ園[蠟梅] ●河津川沿い桜並木 [河津桜] 【 美と祈りの花詣で 】 ●塩船観音寺 [ツツジ] ●根津神社 [ツツジ] ●長泉寺 [藤] ●本土寺 [紫陽花] ●大悲願寺 [萩] ●湯島天満宮 [梅] ●亀戸天神社 [梅] 【 小企画 】 都内で気軽に花散策 鎌倉 文人が眺めた花々
  • 死都ブリュージュ
    -
    ベルギーのブリュージュは中世の昔から、ハンザ同盟の金融の中心地として、また英国やスカンジナヴィア諸国との交易の要衝として繁栄し、さらにはブルゴーニュ公らのすぐれた文芸保護者を得て、美術工芸の分野でも旺盛な活動を示した都市だ。だが、その輝きは、歴史の闇の彼方に没し去ってしまった。ローデンバックは過去の一時期に確かに燃え立ったその熱さを、哀惜と共感をこめて追想し、はっきりとその終焉を宣言する。ノスタルジーの極致を示し、日本でも上田敏、荷風以来、多くの文人に愛された名編。
  • 写経入門
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「真心をこめて綴れば、その一字ずつが仏になっていく」。 七世紀末、仏教流通のための経典書写から始まった写経は、 信仰の拠り所となり、室町時代には文字を護摩符として服用するのが流行るほど 霊験あらたらかものでした。 何故これほどまでに、写経は日本人の心を虜にできたのか。 そのはじまりや写経所作の歴史的意味、一七字詰めの理由や 美しい書体バランス考察や毛筆の選び方・使い方まで、ていねいに説明。 仏教や日本文化を深く知るための「写経」という知見を、 現代仮名書壇の基礎を築いた名書家が、豊富な手本図版とともに細やかに披露する。 この底本は1971年、創元社より刊行されました。 文庫化にあたり、巻頭カラー頁を図版解説項へ移し、 付録頁を「講談社BOOK倶楽部」内『写経入門』サイトへ移行しています。 目次 1 写経とは 2 感謝の生活 3 神と仏 4 神仏混淆ということ 5 信仰と信念 6 清浄心 7 写経のはじまり 8 写経の方式 9 写経の作法 10十七字詰の解 11写経の用度 12写経の順序 13願文の書き方 14皇室と写経 15観音さま 16心経の略説 17心経の書写文字 18学習にはーー手本のこと 19筆写体と辞典体 20細楷の練習法 21装幀について 22所用料紙数の概算 23文人墨客の写経 24写経と私 図版一覧 図版解説
  • 週末の縄文人
    4.2
    \YouTube登録者数10万人超/ ビジネススーツを身にまとい、石斧を作り、土器で煮炊きし、竪穴住居で過ごす……。 サラリーマン2人組が、現代の道具を一切使わず、 「週末限定の縄文時代」を生き抜く過程を描くサバイバル・エッセイ。 カラー写真満載。土器や石斧の作り方がわかるコラムも充実! 「映像研には手を出すな!」著者、大童澄瞳氏推薦! ─4歳の頃、一人で磨製石器を作っていた。何日も何日も石を削った私は「この石は“刃物”にならない」と結論を出した。「週末縄文人」は言う。「もっと削れ」。
  • 首都圏 名作に出会える 美術館案内
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 名館が誇る、世界の名作、珠玉の逸品! ★ 鑑賞のポイントを詳しく解説 作品の見どころや巨匠たちのエピソード等、読んで訪ねて、理解と味わいが深まります。 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆第1章 世界の名画・日本の名画(名品)に会える美術館・博物館 * 国立西洋美術館(上野) * ポーラ美術館(神奈川県) * DIC川村記念美術館(千葉県) * 戸栗美術館(渋谷) * 出光美術館(有楽町) ・・・など18館 ☆第2章 個性きらめく個人美術館 * 横山大観記念館(湯島) * 久米美術館(目黒) * 相田みつを美術館(有楽町) * 玉堂美術館(御嶽) * 旧白洲邸 武相荘(町田) ・・・16館 ☆第3章 まだまだある魅力の美術館・博物館 * 東京国立近代美術館(竹橋) * 佐藤美術館(千駄ヶ谷) * 江戸東京博物館(両国) * 古代オリエント博物館(池袋) * 三鷹の森ジブリ美術館(三鷹) * 遠山記念館(埼玉県) * 大川美術館(群馬県) ・・・など48館 ☆この美術館からの企画展から目が離せない! * 森美術館(六本木) * LIXILギャラリー(京橋) * 郷さくら美術館 東京(上目黒) ・・・など13館 ☆Column 珠玉の文人作家コレクション ☆だれもが知ってる著名画家の「本名」と「プロフィール」 ☆まだまだあります!東京の美術館 ☆アートに親しんだ後のお楽しみ 美術館・博物館のカフェ・レストラン・茶室 ☆アートに親しんだ後は自然の美しさを満喫 ※ 本書は2011年発行の「首都圏 美術館・博物館ベストガイド」の改訂版です。
  • 勝負師 将棋・囲碁作品集
    -
    木村義雄、升田幸三、大山康晴、呉清源……。盤上の戦いに賭けた男たちの対局に、安吾は何を見たのか。表題作ほか小説、観戦記、エッセイ、座談まで初集成する。文庫オリジナル。 〈巻末エッセイ〉沢木耕太郎「私だけの教科書」 〈解説〉西上心太 【目次】  Ⅰ 散る日本/勝負師/九段/名人戦を観て/坂口流の将棋観/観戦記/将棋の鬼  Ⅱ 囲碁修業/負け碁の算術/文人囲碁会/本因坊・呉清源十番碁観戦記/呉清源論/私の碁/碁にも名人戦をつくれ 座談会二編 囲碁・人生・神様/呉・藤沢十番碁を語る
  • 昭和文芸院瑣末記
    -
    日中戦争突入前夜、文芸および文化一般の保護育成と称して、官民合同での文芸院設立の構想が、再び持ち上がった。多くの文学者の反発で一時は後退したかに見えたが、国家総動員体制への流れの中で、次第に国家と巨大資本に包囲されていく。やがて文化勲章の制定、帝国芸術院の創設と文芸も戦時体制に組み込まれる運命に……。時代の大きなうねりの中で翻弄された昭和文人たちの誇りと、苦悩し苦闘する姿が描かれる。執筆の開始の直後に癌に冒され、病床で書き続けられ、死の三日前に完成された文壇史の傑作。
  • 新形三十六怪撰(解説付き・怪異妖怪画 傑作集) 月岡芳年
    -
    月岡芳年、晩年の傑作『新形三十六怪撰』を解説付きで完全収録! 三十六の連作からなる怪奇画で、月岡芳年の仕事の集大成ともいえる作品集です。 表情豊かな人物や迫力満点な構図を駆使して、妖怪や怪異が描かれています。題材も幅広く、歌舞伎、浄瑠璃、謡曲、伝説、民話などバラエティに富んでおり、見応えがあります。 残念なことに、これが月岡芳年の遺作となりました。 芳年は芥川龍之介、谷崎潤一郎、三島由紀夫、江戸川乱歩など、文人たちにも愛されました。 おのれの生理と、 時代の末梢神経の昂奮との幸福な一致に をののく魂が見られる ――三島由紀夫 明治における 江戸浮世絵最終の俤(おもかげ)なりといふべし ――永井荷風 ほんとうの「恐怖」が、そして「美」がある ――江戸川乱歩 精神を病みながら創作をつづけた月岡芳年…… 鬼気迫る芳年の情念がこもった究極の様式美を存分にご堪能ください。 浮世絵芸術のひとつの到達点を知ることができるでしょう。
  • 新公安捜査
    完結
    3.4
    全3巻680円 (税込)
    都庁で爆発事件が発生。都知事、石橋太郎の檄文を聞き、警視庁の捜査会議は色めき立った。都民の人気は絶大だが、企業や営利団体の反感を買っている都知事。捜査一課強行犯三係の児島要は、鹿取警部補のアドバイスを受けて、都知事との面談に向かう。一方、神奈川県警公安二課の蛍橋政嗣は、かつて捜査対象者だった男の白骨死体の発見で、一人新島を訪れていたのだが・・・・・・。北朝鮮シリーズに次ぐ、待望の書き下ろし新シリーズ第一弾!
  • 信心の再発見
    -
    民衆の日常の中に、無意識にも深く根差している信仰のあり方とは一体、どういうものなのか。『歎異抄』『教行信証』を足掛かりに、あらたなアプローチで日本人の信心について深く考察。 浄土真宗の開祖、親鸞が求めつづけた信心、それがどのようなものであったのかを探究する随想集。 日々の暮らしのなか、来し方、親しんだ書籍のうちに、次第次第に見出される悟りの片鱗――。民衆の中にある信心のあり方とは、そして、親鸞はそれをどう捉えたのか。その接点を、浄土真宗の僧侶である著者は一片一片、深い省察のうちに集積し、信心の姿を明らかにする。

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  • 新装版 平城山を越えた女
    3.5
    大和と京を結ぶ「奈良坂」で消息を絶った女を探す浅見光彦は、文人縁の宿「日吉館」を訪れる。その矢先、ホトケ谷で変死体が発見され、仏像ファンの編集者・美果共々、警察に嫌疑を掛けられる羽目に……。三度盗難に遭った「香薬師仏」が招く悲劇を、歴史ロマンに彩られた筆致で描く著者屈指のミステリー。
  • 新東京文学散歩 上野から麻布まで
    -
    「文学散歩」という言葉を創案したのは、野田宇太郎である。東京の文人の辿った跡を丹念に歩き尽くしたこの作品――東京は、近代文学史上に名を刻んだほとんどの文学者の私生活の場所でもあった……。近代文学の真実に触れる事、すなわち東京を知ることと考えた著者の、生涯をかけた仕事『新東京文学散歩』は、文学を愛する読者に献げた、文学案内の礎でもある。
  • 新東京文学散歩 漱石・一葉・荷風など
    -
    東京をこよなく愛し、住んだ文人たち。近代文学の中心・東京は、先の戦争で焦土荒廃の地と化した。野田宇太郎は、消え失せたそこに文学者の影を求め東京を、やがて全国を「文学散歩」し始める。『新東京文学散歩 上野から麻布まで』の後篇を、戦後七十年を機に読者のもとに届けつつ、近代文学の香りと共に、改めて東京文学散歩へ誘う……。
  • 新十和田湖物語 神秘の湖に憑かれた人びと
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、風光明媚な神秘の湖に魅かれた大町桂月、大塚甲山をはじめ高村光太郎、石川啄木にいたるまで十余人の文人・墨客の湖とのかかわりを中心に、十和田湖がどのように愛され、世に紹介されたかを中心に人物評伝としてまとめた好著。

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  • 侵入異民族アイヌの本当の歴史
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    シベリアから侵入したアイヌが日本人の祖先をジェノサイドか? 歴史偽造を基に北の大地がロシアに狙われている!! 歴史の闇を祓う憂国の新研究―― ・DNAで鑑定済「アイヌは縄文人の末裔ではない」 ・政治的に捏造された反・学術語「擦文文化」「擦文人」 ・北海道の先住民族、縄文人が六世紀に突然の死滅 ・ユーカラに登場するシベリア虎は北海道にはいない ・大量の武器を手にしたアイヌは北樺太にも侵攻 ・金田一京助こそ「アイヌ嘘歴史」の元祖で狂祖! ・地方自治体が騙されたアイヌ語地名の嘘こじつけ ・歴史の大捏造「蝦夷(えみし)はアイヌ」を解く ・日本人の祖先共生も仏壇も、縄文人感性の名残

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  • 新版 英語対訳で読む日本史の有名人
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできません。 ・ドラマや新札でいま話題の 渋沢栄一って、どんな人? ・卑弥呼から「昭和の歌姫」まで 女性たちも大活躍! 日本史を動かしたあの名シーンを漫画で再現! 日本史を彩った重要人物の活躍が、中学レベルの英語と平易な日本語で読める英語対訳の日本史入門書。 絶賛発売中の既刊『意外に面白い!簡単に理解できる!英語対訳で読む日本の歴史』の姉妹本(人物編)。 古代の卑弥呼から名だたる戦国武将、幕末・維新の志士、時代を代表する文人・画家、現代史に名を残した逸材まで、教科書に必ず登場し、試験によく出る人物たちを厳選。 辞書なしでラクラク読めるよう、英語の下に適宜、訳語が付けられており、各人物にはイメージ・イラストが描かれ、英-日対訳の吹き出し解説付きのコマ漫画も随所にあって、読者を飽きさせない。 また、重要人物たちが活躍した各時代背景のダイジェストも載せて、理解度を高めてくれる。 日本史の基礎知識習得と初級英語のブラッシュアップに最適の1冊!
  • 新編 落語の落 1
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    1~2巻2,640~2,750円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 落(さげ)は落語のいのち。明治・大正期の文人,海賀変哲が実際に見て,聴いて,集めた三百数十種の「落」にあらすじを付して落語の真髄にせまる。第1巻には,大正7年の単行本「落語の落」全編を収める。

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  • 時空旅人別冊 改訂版 ボストン美術館 ー権力者が愛した芸術ー
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    国宝級のあの絵巻も再び里帰り! 目次 【巻頭インタビュー】ボストン美術館展への誘いとボストンと日本のこれから アン・ニシムラ・モース(ボストン美術館日本美術課長) 【巻頭グラビア】画技に秀でた大名文人が描く リアルな孔雀に魅せられて 増山雪斎(正賢) ボストン美術館 ─権力者が愛した芸術─ 【第一特集】国宝級の名品を紐解く 絵巻物・屏風を大解説!  日本の国宝に匹敵! 迫力に富む合戦絵巻の傑作 平治物語絵巻  遣唐使の活躍をユーモラスに描いた冒険譚 吉備大臣入唐絵巻  再建された御所へ移る光格天皇の荘厳な大行列 寛政内裏遷幸図屏風 【column】ボストン美術館の名修復士が語る 美術館の舞台裏 【第二特集】芸術に秘められたストーリーを知る 芸術品を生み出した権力者(パトロン)たち  メアリー・ヘンリエッタ・ステュアート  ラメセス2世  サングラーム・シング  チャールズ・スチュワート  ナポレオン・ボナパルト 【第三特集】日本との交流の歴史がわかる! ボストン美術館物語  日本美術の美の殿堂 ボストン美術館  ボストン美術館をつくった男たち   エドワード・シルベスター・モース   ウィリアム・スタージス・ビゲロー   アーネスト・フランシスコ・フェノロサ   岡倉天心 ボストン社交界の華 天心を支えた富豪の未亡人 イザベラ 明治時代に吹き荒れた破壊の嵐 廃仏毀釈と“文化財”の誕生 およそ5万点にのぼる浮世絵コレクション 屈指の浮世絵コレクションは何故生まれたのか!? 【第四特集】ボストン美術館展 芸術×力 名品案内  ジュエリー美術館 1 マージョリー・メリーウェザー・ポストのブローチ  American woman lived with Jewelry 1 アメリカで最も成功したキャリアウーマンのひとり マージョリー・メリーウェザー・ポスト  ジュエリー美術館 2 メアリー・トッド・リンカーンのブローチ、イヤリング  American woman lived with Jewelry 2 リンカーンを射止めた悪名高きファーストレディ メアリー・トッド・リンカーン  ジュエリー美術館 3 日本風のブローチ  まだある! 絶対に見逃せないボストン美術館展の至宝たち 時空旅人SELECT SHOP バックナンバーのご案内 奥付 裏表紙

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  • 時空旅人別冊 ボストン美術館 ー権力者が愛した芸術 ー
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    幻のボストン美術館展を誌上で! 目次 【巻頭インタビュー】ボストン美術館展への誘いとボストンと日本のこれからアン・ニシムラ・モース(ボストン美術館日本美術課長) 【巻頭グラビア】画技に秀でた大名文人が描くリアルな孔雀に魅せられて増山雪斎(正賢) ボストン美術館─権力者が愛した芸術─ 【第1特集】国宝級の名品を紐解く絵巻物・屏風を大解説! 日本の国宝に匹敵! 迫力に富む合戦絵巻の傑作 平治物語絵巻 遣唐使の活躍をユーモラスに描いた冒険譚吉備大臣入唐絵巻 再建された御所へ移る光格天皇の荘厳な大行列寛政内裏遷幸図屏風 【column】ボストン美術館の名修復士が語る美術館の舞台裏 【第2特集】芸術に秘められたストーリーを知る芸術品を生み出した権力者(パトロン)たち メアリー・ヘンリエッタ・ステュアート ラメセス2世 サングラーム・シング チャールズ・スチュワート ナポレオン・ボナパルト 【第3特集】日本との交流の歴史がわかる! ボストン美術館物語 日本美術の美の殿堂ボストン美術館 ボストン美術館をつくった男たち エドワード・シルベスター・モース ウィリアム・スタージス・ビゲロー アーネスト・フランシスコ・フェノロサ 岡倉天心 ボストン社交界の華天心を支えた富豪の未亡人 イザベラ 明治時代に吹き荒れた破壊の嵐廃仏毀釈と“文化財”の誕生 およそ5万点にのぼる浮世絵コレクション屈指の浮世絵コレクションは何故生まれたのか!? 【第4特集】ボストン美術館展芸術×力名品案内 ジュエリー美術館1 マージョリー・メリーウェザー・ポストのブローチ American woman lived with Jewelry1 アメリカで最も成功したキャリアウーマンのひとりマージョリー・メリーウェザー・ポスト ジュエリー美術館2 メアリー・トッド・リンカーンのブローチ、イヤリング American woman lived with Jewelry2 リンカーンを射止めた悪名高きファーストレディメアリー・トッド・リンカーン ジュエリー美術館3 日本風のブローチ まだある! 絶対に見逃せない ボストン美術館展の至宝たち 時空旅人SELECT SHOP 男の隠れ家デジタル/時空旅人バックナンバー サンエイ新書告知 奥付 裏表紙

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  • 縄文人と弥生人 「日本人の起源」論争
    3.3
    1巻1,034円 (税込)
    日本人は、在来の縄文人と渡来系弥生人の混血によって生まれた。「日本人の起源」の定説である。しかし、この縄文/弥生人モデルが二〇世紀後半に定着するまで、人種交替説、固有日本人説、混血説、変形説など、様々な説が唱えられてきた。研究の進展とともに、見え隠れするのは同時代の社会からの影響だ。近年はゲノム解析により、縄文/弥生人の図式もゆらぐ。起源を訪ねた研究者たちの足跡を辿り、日本人の自画像を描きだす。
  • 縄文人に相談だ
    3.4
    悩み多き現代人のみなさん。その悩み、縄文時代に解決のヒントがあるかも?お金が貯まらない、恋人ができない――『縄文ZINE』の編集長が、現代人のリアルな92の悩みに「縄文的」にバシリと答えます。
  • 縄文人に学ぶ
    3.8
    縄文を知らずして日本人を名乗るなかれ。私たちが旬の味覚を楽しむのも、南向きの部屋を好むのも、鍋料理が恋しくなるのも、主婦が家計を預かるのも、玄関で靴を脱ぐのも、家々に神棚や仏壇を祀るのも、みなルーツは縄文にあった! 驚くほど「豊か」で平和なこの時代には、持続可能な社会のモデルがある。建築学者でありながら、縄文研究を三十年来のライフワークとしてきた著者が熱く語る「縄文からみた日本論」。
  • 縄文人のこころを旅する ホツマツタヱが書き直す日本古代史
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の全国各地に、こころのふるさとを旅する 生き行く力(ちから)の湧き立つ本。本当の日本人のこころの故郷(ふるさと)が解る。漢字の渡来する以前での日本には、こころ温まる文化があった! (※本書は2003-05-01に展望社より発売された書籍を電子化したものです。)
  • 縄文人の死生観
    3.8
    土器に納められた生後間もない赤ちゃんの遺体。妊娠線が刻まれた臨月の女性土偶。抱きあって合葬された親子の墓。顔にイヌを乗せて埋葬された女性――。縄文の墓や遺物は、精一杯の生を送り、ときに病魔や死の恐怖と闘った何千年も昔の人びとの姿を雄弁に物語る。そしてその背後に広がる、自然や母胎への回帰、再生をめぐる死生観とは? スピリチュアルブームや散骨葬など、現代日本人の死のあり方をも照らし返す、墓の考古学。 *『生と死の考古学 縄文時代の死生観』を改題し文庫化したものです。 【目次】  まえがき──墓を研究するということ  プロローグ──発掘調査の現場から 第一章 縄文時代の墓とその分析 第二章 土中から現れた人生──ある女性の一生 第三章 病魔との戦い──縄文時代の医療 第四章 縄文時代の子供たち──死から生を考える 第五章 縄文の思想──原始の死生観  エピローグ  文庫版あとがき
  • 縄文人の日本史~縄文人からアイヌへ~
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    本書は、これまで考えてこられたアイヌ、縄文人、弥生人の関係を全く覆すものである。最近のDNA解析の結果、アイヌも縄文人であり、アイヌというのは大まかに言えば、縄文人のままなのだ。稲作を中心にした弥生文化を拒絶した縄文人であり、言葉も縄文人の話していた言葉をそのまま継承したものと考えられる。 文献やデータを忠実に読み解き、夷(縄文人)の視点から歴史を見直すことによって新たな視界が開ける。
  • 縄文人は海を越えたか? 「文化圏と言葉」の境界を探訪する
    -
    丸木舟で島嶼(とうしょ)間、時には外洋まで乗り出していった縄文人。縄文文化の範囲は現在の日本の国境にほぼ重なる。縄文文化と新石器時代のロシア極東、朝鮮半島、中国大陸とを比較して、なぜ縄文文化が日本固有といえるのかに迫る。
  • 神武天皇の歴史学
    3.5
    天皇の初代とされる神武天皇は、生没年はもちろん、その実在さえ定かではない。しかし、伝説上の重要人物として、日本の歴史に大きな影響を与え、論争を呼び起こし、時に政治問題となってきた。天皇陵をめぐる近世・近代史の研究者である著者が、「神武天皇陵」の所在地論争と、橿原神宮の創建を軸に、「歴史学の主題」としての神武天皇に迫る。 初代天皇の墓所「神武天皇陵」は、実は江戸時代になるまで定かではなかった。元禄時代の江戸幕府の調査で、奈良・四条村の塚山に「定められた」のである。しかし、当初からこれには異論があり、幕末期には孝明天皇の意思により、その300メートルほど南の「神武田」に改められ、ここが、現在も天皇が参拝を行う神武天皇陵となっている。一方、国学者の本居宣長らは、畝傍山中の丸山を主張して根強い支持を得ており、明治期になっても「疑念」はくすぶり続けた。さらに、水戸学の巨頭・徳川斉昭、寛政の三奇人・蒲生君平、幕末の能吏・川路聖謨、明治大正の文人画家・富岡鉄斎らの見解もみていく。 また、神武天皇を祀る橿原神宮の創建と隆盛に尽力し、のちに決裂した民間勤王家・奥野陣七の生涯や、明治期に「神武天皇祭」に冷徹な目を向けたお雇い外国人にも注目し、「紀元節」から「建国記念の日」へと、現代にいたる「神武天皇」と日本社会をとらえ直す意欲作。 目次 序章 現代の神武天皇 第一章 三ヵ所の神武天皇陵 第二章 幕末動乱と神武天皇陵 第三章 奈良奉行所与力の結論 第四章 文久の修陵 第五章 明治天皇の親祭 第六章 橿原神宮と民間結社 第七章 消えない疑念 終章 紀元節から「建国記念の日」へ
  • 人類誕生から大和朝廷までの700万年史
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    私たちの祖先はどこからきて、どのような暮らしをしていたのか。はたまた、いかにして日本という国をつくるに至ったか──。誰もが一度は考える疑問だが、歴史の教科書にはその答えが十分に載っていない。そこで本書では、約700万年前にアフリカで誕生した人類(猿人)がホモ・サピエンスに進化し、やがて日本列島にたどり着いて統一国家をつくるまでの歩みを一挙解説。氷河に覆われアジア大陸とつながっていた古代日本人類到達以前の日本列島は大型草食動物の天国だった我々の祖先はナウマンゾウとシカを求めて日本列島へ渡った縄文人は舟に乗って貿易を行っていた!弥生人にとってコメは憧れの高級食材だった卑弥呼はじつは外交上手だった!?3世紀から5世紀にかけて古墳群が畿内を転々とした意味4世紀に朝鮮出兵が行われた理由教科書にはほとんど載っていない、旧石器・縄文・弥生・古墳時代の歴史・生活・文化が1冊でまるわかり!

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  • 酔人・田辺茂一伝
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    若き日の立川談志が「人生の師匠」と慕った紀伊國屋書店創業者・田辺茂一。戦後の新宿文化をつくり上げた実業家、そして「夜の市長」と呼ばれた粋人とのユニークな師弟関係を、芸人・文士らとの華やかな交友関係とともに振り返る。家元流の観察眼が光る昭和人物列伝であり、毒舌のうちに故人への哀惜がにじむ漫談風エッセイ。 目 次 短いプロローグ 現代、何故田辺茂一か 第一章 人生の師 第二章 芸人好き 第三章 文人づき合い 第四章 御大の艶話 長めのエピローグ 最期の捨て台詞 〈対談〉どっちかてえとイロゴトより落語 田辺茂一×立川談志 田辺茂一・立川談志 略年譜 〈解説〉ダジャレ社長 高田文夫
  • 菅原道真の実像
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    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 早くから「文道の祖・詩境の主」と敬われ、今なお「天神さま」と仰がれる菅原道真を、平安宮廷の代表的な文人官吏として実証的に描き出す。「天神信仰」対象としての「伝説」道真ではなく、歴史上でいかに生きた人物か、という視点から、その人物像を史料を基に解き明かす。参考資料として学説史・年表・系図を付す。

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  • 数奇屋ノート二十章
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「数寄屋」のイメージの中に、われわれはあまりに強く“侘び”“寂び”の美意識を焼きつけているのではないかという疑問から、宮廷文化の流れを汲む華麗で装飾的な数寄屋論、文人文化の流れを汲む生活に密着した数寄屋論など、多様な考察を展開する。黄金の茶室や彦根城表御殿など数々の復原設計に携わった建築家による流麗かつ味わい深い数寄屋論考集。

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  • スケッチで楽しむ 東京の坂道散歩
    -
    古道の坂、仇討の坂、文人ゆかりの坂、繁華街の坂……二百余りの坂道を由来や逸話などの解説とともに、情緒豊かなスケッチで描きます。なんということのない、見慣れた坂道が一味違った風景に見えてきます!
  • すばらしき特殊特許の世界
    3.4
    「特殊特許」と筆者が呼ぶ、個性的な特許を紹介。松本人志が発明した目覚まし時計など、ユニークな題材を取材や調査を通じてドラマチックに描く。新しいアイデアづくりのヒントも満載。笑えて学べる特許入門書。 ▼目次▼ まえがき―特殊特許の世界へ、ようこそ 本書を読む前に 押さえておきたい基礎知識 第1章 こんな発明が出願されていた! ダウンタウン松ちゃんが発明! 必ず起きることのできる驚異の目覚まし時計! 秋元康が発案! AKB48を振りまくるハードな恋愛ゲームが特許出願されていた! コラム1.知的財産権って何? iPS騒動の森口尚史氏が発明したC型肝炎薬は本当に効き目があるのか? コラム2.どんな発明が特許になるの? 東日本大震災も予知できた? 植物の予知能力を使った地震警報装置は本当に使えるのか? 富士フイルムの多角化もここまで来た? 暴漢を撃退するデジタルカメラ! パナソニックのインターホンシステムで「招かざる客」を追い返すことができるのか? コラム3.特許はどうやったら取れるの? いつでもお墓参りが可能! 鉄道高架下の墓地は特許されるのか? コラム4.特許の出願書類はどう書いたら良い? 第2章 こんな発明が特許されていた! 人気作家・東野圭吾がサラリーマン時代にガリレオ風の特許を取得していた! 考古学者・吉村作治の発案によるエジプトビールはなぜ京都で実現したのか? コラム5.特許が取れたら何ができるの? 巨大津波が来てもダイジョーブ!? どこにでも自由自在に移動できる原子力発電所! 阪急不動産と竹中工務店が、大阪駅前の巨大観覧車ビルを特許にしていた! コラム6.中国が知らぬ間に世界一の知財大国になっていた! 増加する離婚率を減少させることができるのか?夫婦が分かれることのない指輪! 切り込み位置がそんなに重要? 越後製菓VSサトウ食品 切り餅を巡る熱き戦い コラム7.アップル vs サムスン 特許訴訟の行方 これでもう台風シーズンになっても怖くない! ?驚異の台風防止装置! 縄文人と弥生人は惹かれあう!? この結婚情報システムで本当に結婚できるのか? コラム8.アンジェリーナ・ジョリーと遺伝子特許 葬式のやり方が特許になっていた! 故人がよみがえる「動く遺影」とは? ビールのおつまみに欠かせない! ニッスイが取得した塩味冷凍枝豆の特許の行方 コラム9.グーグルの知的財産権を使った究極の節税とは? あとがき 巻末資料(料金表) おことわり 主要参考文献 著者紹介
  • スーパーグリーンニューディール政策概論
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    この一冊で、日本の問題まるっと解決 貧困、原発問題、コロナ…。 日本の諸問題を解決するための革新的な政策をQ&A形式でわかりやすくまとめた提言本。

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  • 随筆集 枕頭の書
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    辞書を枕代りに夢路に入る――読書の無上のたのしさを語り、蒐書の苦労・手沢本の味・青春時代の読書・書物をえにしの邂逅・文人雅人の印象・身辺一冊の本の感想など……机辺の小閑につづった文章をあつめる随筆集! 「読書漫筆」「文人雅人」「身辺一冊の本」「足跡」の4つのジャンルに分けられています。
  • [図解]「古代史」――日本誕生の隠された真実
    -
    1巻950円 (税込)
    縄文から弥生、そしてヤマト誕生から律令制度導入まで、日本という国家の成立の過程は数多くの謎に包まれている。しかし、近年の考古学の発展や文献の解読などにより、その様子はだんだんと明らかになりつつある。そしてそれは、今まで教科書で教えられてきたようなものとはまったく異なるものであった……。例えば、従来から唱えられてきた「遅れた縄文人と進んだ弥生人」という説は大きな誤解であり、実は縄文人や東日本こそがヤマト誕生に大きな影響を与えていた。また、天孫降臨や出雲の国譲りなど、神話だと考えられていた物語の多くが、実際の歴史を踏まえて作られていたことを、文献だけでなく地政学の視点からも解き明かしていく。そしてついには、最大の謎である「誰が日本誕生の真実を葬り去ったのか」が明らかに。古代史の残された謎が、いよいよすべて解明される。

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  • 西湖夢尋
    完結
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    全1巻4,510円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中国江南でひときわ栄えた都市杭州。その郊外にある名勝西湖の文物の歴史と文化を、ゆかりある白楽天、蘇軾その他の詩文をまじえてたどる。明末清初の文人張岱の傑作を本邦初訳注。
  • 「清貧」という生き方
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    かつてバブル時代の終わりに『清貧の思想』という本がベストセラーとなった。その中で紹介された文人が、歌人・橘曙覧である。大店の家に生まれ、自分に向かない商いの道を捨てて、福井・足羽山の山中に立てた「黄金宮(こがねのや)」というあばら家で歌を詠んだ。「黄金宮」とはむろん、「身は貧窮のなかにあっても心は黄金のように輝いている」という意味である。そして2011年現在。われわれは東日本大震災の後にあってもなお、物欲やカネを捨てきれずにいる。数えきれない同胞が命を失い、あるいは困窮したまま、政府は何一つまごころのある手当をしない。そんな時代に、われわれは自らの「生」を何と心得るべきなのか。手持ちのわずかな財産を守り、老後の安心を得られれば「人生を生きた」ことになるのか。橘曙覧の時代に、そして『清貧の思想』でも、多くの日本人がそのことを考えたはずである。ならば今もう一度考えてみよう。本書はそんな本である。

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  • 青狼 男の詩
    3.0
    殺人の罪で服役後、幼少期から慕ってきた神侠会の美山勝治を頼りに、同会の松原宏和が率いる組に入った村上義一。栄達をひたすら目指すが、松原と美山の対立が起こり、微妙な立場に立たされる。守るべきは、組織の筋目か、己の義理か――。二つの道理の間で揺れながらも、極道の世界でまっすぐに生きようとする男を鮮烈に描いた、傑作長編小説!
  • 石平の新解読・三国志 「愚者」と「智者」に学ぶ生き残りの法則
    3.3
    1巻1,500円 (税込)
    中国出身の日本人評論家だからこそわかる『三国志』の奥深い人間模様と処世術。いつ死んでもおかしくない武将・家臣・文人らの知略を尽くした生き残り策は、どのようなものだったのか。本書は、『三国志』に登場する人々の事績と人物をクローズアップする。事例を取り上げる際の大きな視点の一つは「大物や凡人は、乱世をどう生き延びたのか」。『三国志』の時代は、約100年間で人口が5分の1に激減するほどの殺し合いが横行した乱世である。高官であろうと庶民であろうと、男であろうと女であろうと、誰もが殺戮や一族滅亡と背中合わせの日常を送っていた。乱世を生き延びることは、すべての人々にとってまさに至難の業だった。だからこそ当時の人々は皆、身分や立場を問わず必死に生きようとした。そして渾身の力で生き延びるための知恵を絞り出し、己の才能を満開させたのだ。「英雄史観」から「庶民史観」へ、歴史の見方が変わる目からウロコの一冊である。
  • 背中合わせの恋(上)
    完結
    3.3
    全2巻935円 (税込)
    「俺にダンス、教えてくれよ」タレント事務所に所属する中学生・文人(ふみと)は、養成所で一弥(いちや)と出会う。ナンバーワンになる夢を追い求め、共に歩き、背中を追い続けるうち、いつしか兄弟のように濃密な絆にむすばれていく。やがて二人はアイドルグループ「NUMERO」のメンバーとしてデビューすることになった二人だがその頃、文人は一弥に抱いた感情と葛藤していた。それは片思いという、長く遠く続く、険しい道のりの始まりで…。 大人気BL小説「楽園のうた」スピンオフ作品! どれだけ辛くても、どれほど傷ついても、この恋だけは知られてはならない…。君の隣で歩むために―。 アイドルグループメンバー同士の切ない純愛ストーリー!
  • 「一九〇五年」の彼ら 「現代」の発端を生きた十二人の文学者
    3.5
    いまに連なる 日本人の「原形」がここにある 日本が日露戦争に勝利した1905(明治38)年、「いまにつながる日本が幕を開けた」。漱石や啄木、鴎外や露伴など著名文人12人の「1905年」とその晩年の姿を描くことで、現代的自我の萌芽や拝金主義の発現、海外文化の流入と受容、「表現という生業」の誕生といった現代日本と日本人の祖型、その成熟を探る意欲的な試み。

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  • 戦国武将に学ぶ逆転人生――縁、誠意、忍耐、自重、したたかさ……乱世を生き抜く方法
    -
    1巻1,650円 (税込)
    【内容紹介】 逆境に陥っても這い上がるにはどうすればいいか。 知将の足跡をたどれば、今進むべき道が見えてくる。 【著者紹介】 [著]菊池 道人(きくち・みちと) 歴史小説作家、ノンフィクションライター。1961年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。大学在学中から「歴史文学ロマンの会」に参加。塾講師を経て、1988年、『早稲田野球部初代主将』でデビュー。その後、伝奇時代小説を主に執筆したのち、本格的な歴史小説を手がける。著書に『大塩平八郎起つ』『丹羽長秀』『榊原康政』『北条氏康』『戦国武将と名参謀 逆転の行動学』『畠山重忠』など多数。2020年5月17日没。 【目次抜粋】 「人」の章 人の縁と誠意をもって開いた活路  藤堂高虎 1556(弘治二年)~1630(寛永七年) ・不遇の若き日 ・出世の道は秀吉の弟から ・阿諛追従と人は言うけれど…… ・ゆるぎなき信頼  仙石秀久 1552(天文二十一年)~ 1614(慶長十九年) ・その風貌を気に入られ…… ・西への抑えとして ・勇み足で惨敗 ・実力ある第三者による執り成し ・誠意は結果で示せ ・痛みを知る者だからこそ  真田信之 1566(永禄九年)~ 1658(万治元年) ・政略の家系に育つ ・圧倒的多数の徳川軍に勝利 ・家康に運命の謁見 ・肉親同士が分かれても ・心ならずもの戦いだが ・肉親の情も忘れずに ・薄氷を踏む思いをしながらも 「地」の章 関ヶ原負け組の忍耐と自重の道程  立花宗茂 1567(永禄十年)~ 1642(寛永十九年) ・少年らしからぬ落ち着き ・秀吉と結ぶ ・西の雄から全国区へ ・派閥に偏らぬ人脈力 ・太閤の恩に報いるべく ・加藤清正との友情で軍門に下る ・義に厚き者は敵からも愛される ・人間力による復活劇  丹羽長重 1571(元亀二年)~ 1637(寛永十四年) ・父と秀吉との関係 ・父の怨念が尾を引いて ・前田利長との葛藤 ・浅井畷の合戦 ・父とは真逆の態度で ・遅咲きの名将  佐竹義宣 1570(元亀元年)~ 1633(寛永十年) ・若くして名門の家督を継ぐ ・試練の日々 ・秀吉への接近に活路 ・水戸を常陸の要とする ・石田三成への恩義 ・天下分け目の時、意外な選択 ・律義であるがゆえに ・新天地に賭ける ・重臣の身命をなげうつ報恩に助けられ 「天」の章 したたかに世を渡る名家末流の意地  細川藤孝 1534(天文三年)~ 1610(慶長十五年) ・若くして室町将軍の側近に ・たび重なる内紛の中での武勲 ・文人としての資質 ・将軍家の威信回復を目指した義輝だが…… ・光秀、そして信長との出会い ・将軍義昭と信長との板挟み ・「古今和歌集」の奥義を伝授される ・ついに室町幕府を見限る ・信長の重臣として ・本能寺の変への決断は? ・余人をもって代えがたき人なればこそ  諏訪頼忠 1536(天文五年)~ 1606(慶長十一年) ・独立精神を育んだ神の国 ・神に仕えた武門 ・主あらばこそ又も結ばめ ・臥薪嘗胆の日々 ・宿願を果たす時 ・誇りの裏には…… ・負けても意地を見せて得たものは  今川氏真 1538(天文七年)~ 1614(慶長十九年) ・室町幕府を支えた名門 ・戦国大名・今川氏 ・激しい家督争いと武田、北条との抗争 ・名門を継いだがゆえの苦難 ・譜代の重臣たちの離反 ・信玄と家康に挟まれて ・大名家としては消滅しても芸は身を助け
  • 全論 諸葛孔明
    4.0
    1巻3,080円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 諸葛孔明の生涯・文章・旧跡から、日中文人による評論・漢詩まで、孔明を全方向から検証、紹介。――諸葛孔明のすべてがわかる! 孔明寸評(本文「評論編」より抜萃) ●諸葛孔明は天下の奇才である 司馬懿 ●諸葛孔明の変に応ずる将略は、その長ずる所に非ず 陳寿 ●諸葛孔明は忠義な司馬懿、司馬懿は行儀の悪い諸葛孔明 朱子 ●後漢の末に、諸葛孔明という才徳兼備の名大将あり 中江藤樹
  • 曾国藩 「英雄」と中国史
    4.0
    死者数千万人といわれる世界史上最悪の内戦,太平天国の乱を平定した文人にして軍人.稀代の名文家でアジテーター,その一方で,小心翼々とした謹直居士.地味でマジメな山出しの秀才が,激動する一九世紀世界で果たした画期的な役割と,身の丈を超えた「英雄」像が転変するメカニズムを描き,中国史の論理を剔抉する.

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  • 捜査一課 警部補 児島要
    完結
    4.0
    全3巻712~733円 (税込)
    桜の花も散った四月。神楽坂の一軒家で殺人事件が発生し、一報を受けた警視庁捜査一課の児島要警部補は現場へ急行した。被害者・岩崎康介の全身には六箇所の刺し傷があり、怨恨の線が疑われた。児島は同僚の立山加奈子巡査部長と捜査にあたることとなり、第一発見者でもある被害者の妻・岩崎桃子への事情聴取へと向かうのだが……。「公安捜査」シリーズの著者が書き下ろしで贈る、迫真の警察小説!
  • 宋詞研究(唐五代北宋篇)(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 唐代に起り宋代に盛行した詞は、未開拓な研究分野であるが、本書は詞の様式的発展過程を解明し、その特色を総合的に論じた力作。恩賜賞・日本学士院賞受賞。 【目次より】 荒自序 緒言 序説 第一章 「詞」の語義と韻文様式としての「詞」 第二章 詩と詞 上篇 唐五代詞論 第一章 詞源流考 第二章 温飛卿詞論 第三章 五代詞論 下篇 北宋詞論 第一章 綜論 第二章 張子野詞論 第三章 柳耆卿詞論 第四章 蘇東坡詞論 第五章 周美成詞論 附論一 望江南菩薩蛮小考 附論二 漁父詞考 附論三 霓裳羽衣曲考 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 村上 哲見 1930年生まれ。中国文学者。東北大学名誉教授。専門は唐代から宋代の詩人研究。 京都大学文学部中国文学科卒業。 著書、訳書に、『李〓 中国詩人選集16』『三体詩 中国古典選』(全4巻)『宋詞の世界 中国近世の抒情歌曲』『宋詞研究 唐五代北宋篇』『科挙の話』『陸游-円熟詩人 中国の詩人12』『中国の名句・名言』『漢詩の名句・名吟』『中国文人論』『漢詩と日本人』『唐詩』『宋詞研究 南宋篇』『中国文学と日本 十二講』などがある。
  • 宋詞研究(南宋篇)(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 宋詞は中国文学史において韻文文学として重要な地位を占めるが、わが国では唐詩と比べこれまで関心が薄かった。本書は前著『宋詞研究 唐五代北宋篇』に続き、南宋の詞を総合的に考究する。北宋より南宋への詞の変遷を概述し、かつ南宋詞に二つの流れ、すなわち現実派・士大夫の詞と典雅派・文人の詞があり、それぞれが北宋に淵源を持つことを指摘。その上で代表的な四人の詞人を取り上げ、それぞれの出身経歴、詞の特色、後世の評価、詞集の伝来などを考察する。前著と併せ宋詞の全貌を解明する、本邦初の学術的論著。恩賜賞・日本学士院賞受賞。 【目次より】 第一章 綜論 第一節 北宋詞と南宋詞 第二節 現実派、士大夫の詞 第三節 典雅派、文人の詞 第二章 辛稼軒詞論 第一節 官歴について 第二節 稼軒詞の諸相 一 稼軒の交遊とその詞 二 閑居の詞 三 農村詞 四 晩年の感懐 第三節 歴代諸選本における稼軒詞 第三章 姜白石詞論 第一節 「営行」と「別派」 第二節 その生涯と著述 第三節 周邦彦・呉文英と白石 第四節 周済『宋四家詞選』における白石詞 第五節 宋代の詞選における白石詞 第四章 呉夢窗詞論 第一節 出身と経歴 第二節 詞集の諸本 第三節 交遊と作詞 第四節 自度曲について 第五節 周邦彦と夢窗 第五章 周草窗詞論 第一節 家系と経歴およひ詞集 第二節 早期の詞 『蘋洲漁笛譜』 第三節 晩年の詞 附論 附論一 楊柳枝詞考 一) はじめに 二) 白居易と「楊柳枝」 三) 盛唐教坊の「楊柳枝」 四) 栄府「折楊柳」と「楊柳枝」 五) 中唐以後の「楊柳枝」 附論二 陶枕詞考 『全宋詞』補遺 一) はじめに 雅詞と俗詞 二) 白鶴美術館所蔵の陶枕 三) 陶枕詞の繹文 四) 詞牌「七娘子」について 五) 詞からみた陶枕の製作時期 六) もうひとつの陶枕 附論三 文人之最 万紅友事略 一) はじめに 文人とは 二) 万紅友略伝 三)『詞律』挙例その一 「三台」 四)『詞律』挙例その二 「醜奴児近」 五)『〓磯砕錦』について 六)『詞律』と『欽定詞譜』 附録 一の一 日本傅存《漱玉詞》二種 一の二 闊於《汲古閣未刻詞》知聖道斎本的討論(王水照・村上哲見) 二 日本収蔵詞籍善本解題叢編類 三 繹詞二題 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 村上 哲見 1930年生まれ。中国文学者。東北大学名誉教授。専門は唐代から宋代の詩人研究。 京都大学文学部中国文学科卒業。 著書、訳書に、『三体詩 中国古典選』(全4巻)『宋詞の世界 中国近世の抒情歌曲』『宋詞研究 唐五代北宋篇』『科挙の話』『陸游-円熟詩人 中国の詩人12』『中国の名句・名言』『漢詩の名句・名吟』『中国文人論』『漢詩と日本人』『唐詩』『宋詞研究 南宋篇』『中国文学と日本 十二講』などがある。
  • 宋代文人の詩と詩論(東洋学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 蘇軾を基軸に据えた宋代文人たちの多彩な詩境と、それを支える文学認識や修辞の考察を通し、宋詩と文人の綜合的な様相を浮き彫りにする。詩人を時代を生きる士大夫の生の全体性として把握し、詩作の営みの意味を追求するとともに、修辞の具体的な分析を通して豊かで深い文学の姿を提示する。著者の平易で落ち着いた筆致は、読者を文学史の諸相へと引き込み、文学の営みの普遍的価値の認識へと導いていく。宋詩研究に必須の研究。 【目次より】 I 蘇試の文学 一 蘇試の隠逸思想について 陶淵明との関係を中心として 二 蘇試の「和陶詩」について 三 蘇試の政治批判の詩について 四 蘇試の「南行集」の詩について 五 詩人における「狂」について 蘇試の場合 六 蘇賦の詩における修辞 誓喩・擬人法・典故 七 宋代の詩と詩論における「意」について 蘇試を中心として 八 蘇試と黄庭堅 自発主義と古典主義 九 風を繋ぎ影を捕える 蘇東波の詩 一〇  東波詞論考 作詞の場と作品の分析 一一 蘇東披の画論 題画詩を中心として 一二 蘇試の「墨戯」 文人画の形成 II 宋代詩人の詩と詩論 一 欧陽修の文章論 二 梅堯臣の詩論 三 王安石の詩と詩論 四 黄山谷 その詩と生涯 五 黄庭堅詩論考 典故の用法を中心として 六 陳師道の詩と詩論 七 陸游の詩における「憤激」と「閑適」 八 陳与義の詩と詩法について 九 楊万里の詩論と詩 近体詩を中心として 一〇  「風雲言志」考 朱熹における文学と哲学の統合 III 宋代詩論 一 宋代詩論に及ぼせる禅の影響 二 詩話にみる宋人の批評意識について 三 宋詩論にみる「平淡の体」について 四 滄浪詩話の研究 五 滄浪詩話 抒情の復権 IV 唐詩と宋代文学 一 王維「〓川集」の詩とその背景 二 李賀小論 比興の手法を中心として 三 李賀の詩 青春の彷徨 四 苦吟派の詩 孟郊試論 五 宋代詩人からみた李白と杜甫 六 宋人からみた白楽天 蘇東波の見方を中心に 七 宋の「話本」における人物形象 八 倪〓論 横山伊勢雄先生年譜・著作目録 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 横山 伊勢雄 1935-1997年。中国文学者。東京教育大学文学部卒業、博士課程修了。 東京教育大学、筑波大学、新潟大学で教鞭を執る。 著書に、『中国古典詩聚花 (1)』『宋代文人の詩と詩論』『唐詩の鑑賞』などがある。
  • 増補完全版 昭和・平成現代史年表
    値引きあり
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    1巻1,247円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 昭和から平成の終わりまで完全収録した年表。 ロングセラー『増補改訂版 昭和・平成現代史年表』を改訂。 大正12年9月1日から平成31年4月30日までを収録し、昭和の始まりから、平成の終わりまでに起きた出来事を完全網羅。1年を1見開きでまとめたわかりやすい構成。 全ページ2色刷で、重要事項は赤文字で強調するなど、見やすさにも配慮。 ギリギリまで本を広げることが出来る特殊製本なので、より作業がしやすく便利に。 原因・結果・目的などの解説的要素を取り入れ、事件のもつ意味や背景にも迫る。 政治・経済、世界、社会・文化、世相の4つのジャンルにわけて記載。流行歌・流行語、話題の本、映画・テレビ、物故者などをまとめて掲載。 年月日を引くことができるくわしい五十音索引〔事項索引・人名索引・作品名索引〕とテーマ別索引を用意。 主な物故者については、索引だけでなくなった日がわかるようにした。 テーマ別索引の例 ・政党結成 ・オリンピック ・地震と火山の噴火 ・台風や水害 ・鉄道や船舶の事故 ・航空機事故 ・新聞は雑誌の創刊 ・世界遺産 など。
  • 鷹将軍と鶴の味噌汁 江戸の鳥の美食学
    4.8
    おいしい野鳥が食べたい!――幕府の権力をもってしても、江戸のグルマンの食欲を抑え込むことはできなかった。失われた食文化の全体像を、初めて描き出す異色作! 江戸時代の人々は、多くの「野鳥」を多彩な調理法で食していた。鶴、白鳥、鴨、雁、雉子、雲雀、鷺、雀、鳩・・・それらは、食のみならず政治や経済、儀礼などをめぐって、魚やほかの動物たちには見られない、複雑で高度な文化の複合体を形作っていた。鳥は、日本文化そのものを理解するうえで欠かせない重要な動物だったのである。 歴代の徳川将軍は、鷹狩で野鳥を狩り、鶴を天皇に献上し、また大名や家臣に獲物を分け与えた。中・下級の武士たちは雁鍋や鴨鍋を楽しみ、裕福な町人は料亭で野鳥料理に舌鼓をうち、庶民は鴨南蛮や雀焼といった素朴なファストフードを頬ばった。幕府によって野鳥流通が厳しく統制され、日本橋の水鳥市場は活況を呈し、その大きな利権を狙ってアウトローたちがうごめいていた。しかし、江戸時代に隆盛を極めたこの食文化は、明治以降、衰退してしまう。そして今、数千年の歴史をもつ野鳥を食べる伝統文化が、日本から消滅しようとしている。 さまざまな野鳥料理のレシピ、江戸に鳥を送っていた村のフィールドワークなどから、語られざる食文化を総合的にとらえたガストロノミー(美食学)の誕生。 目次 序章 鳥の味にとりつかれた美食家たち 第一章 鳥料理の源流――京料理から江戸の料理へ 1 日本人はいつから鳥を食べていたのか? 2 中世の鳥料理 第二章 江戸時代の鳥料理と庖丁人――鶴の味噌汁、白鳥のゆで鳥、鷺の串焼き 1 江戸の町から出てきた大量の鳥の骨 2 『料理物語』のレシピ 3 庖丁人――一流シェフの伝統と技術 第三章 大衆化する江戸の鳥料理――富商、貧乏武士、町人の味覚 1 鶏鍋、雁鍋、鴨鍋――中級・下級武士の食卓 2 料亭・名店の味――富裕層、文人墨客の贅沢 3 鴨南蛮と雀焼――庶民の素朴なファストフード 第四章 闇の鳥商売と取り締まり――せめぎあう幕府と密売人 1 「生類憐れみの令」による危機 2 アウトローたちの鳥商売の手口 3 鳥商売と大岡裁き 第五章 侠客の鳥商人 ――東国屋伊兵衛の武勇伝 1 日本橋・水鳥市場の男伊達 2 幕臣と侠客との親密な関係 第六章 将軍様の贈り物――王権の威光を支える鳥たち 1 鷹狩と贈答による秩序維持 2 「美物」の使い回し――中世の主従関係 3 「饗応料理」の鳥の意味 第七章 江戸に鳥を送る村――ある野鳥供給地の盛衰 1 手賀沼の水鳥猟 2 西洋的狩猟の浸食 3 カモが米に負けた 終章 野鳥の味を忘れた日本人
  • 宝島・ジーキル博士とハイド氏
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    巨万の財宝が眠る伝説の宝島探検に向かう一行の行く手には恐ろしい海賊の陰謀が待ち受けていた。甲板を歩く船長の義足のコツコツという音、鉄の爪をつけた義手の隊長。樽の中でその陰謀を聞いた勇敢な少年ジムの活躍が始まる! 巨匠スティブンスンが毎夜こどもに読んで聞かせた後に刊行して評判になり、作家の名前を不朽のものにした冒険ロマン「宝島」と、身の毛もよだつ二重人格、分身の恐怖を描く「ジーキル博士とハイド氏」の二大傑作。翻訳は星の文人として著名な野尻抱影。
  • 胆斗の如し 捌き屋 鶴谷康
    4.0
    企業の争いを裏で解決する鶴谷は難題を覆す凄腕で名を馳せてきた。そんな彼に築地再開発を巡るトラブル処理の依頼が入る。東京五輪決定後、移転が進む築地市場。その跡地利用が大手不動産だけでなく、政治家や官僚も群がる巨大利権の種となっていた。殺人も辞さずに平成最大の利権を貪る政官財の陰謀を阻止できるのか? 傑作エンタテインメント。
  • 筑紫文学圏論 山上憶良
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 奈良時代の太宰府、そこは大伴旅人や山上憶良ら第一級の文人たちが宮廷の拘束をはなれて、真に自由な文学活動を展開した地であった。主に憶良の和歌や漢詩などを取り上げつつ、「筑紫文学圏」について考察する。
  • 茶と日本人 二つの茶文化とこの国のかたち
    5.0
    「茶」をとおして日本人の思考法に迫る、ユニークな日本文化論。●本書は、外国の先進文化である「茶文化」を日本人がどのように受容してきたのか、その歩みを跡づけることで日本文化の深層に迫るユニークな試論です。●全編を通じて繰り返されるキーワードは「異国ぶり」と「国ぶり」。最初に中国から移植された「茶」はグローバリズムの象徴であり、まさに「異国ぶり」そのものでした。やがて日本人のアイデンティティを自覚する「国ぶり」=「侘び茶」が成立しますが、その後ふたたびグローバリズムとしての「文人茶」が登場します。●今日に至るまで「国ぶり」と「異国ぶり」は日本人の思考法の二大潮流であり、そのせめぎ合いこそが日本人を形づくっているとさえ言えます。本書は、先進文化の受容と相克を経て独自の文化を醸成させてきた、この国の人々の心の物語でもあります。
  • 中国詩境の旅
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    中高年層を中心に、静かな漢詩ブームが続いている。李白・杜甫・白楽天・陶淵明らの詩を愛誦するばかりでなく、実際にゆかりの地を訪ねる人も跡を絶たない。古来より日本人が強い憧れを抱き、想像をたくましくして詩歌や俳句にうたい上げてきた中国の詩文の世界を、現実に体験できる時代になったのだ。ことに、うららかな春の江南地方(長江下流の南側)は、いにしえの文人たちの詩境に想いを馳せる上で最高の舞台となる。本書では、日中双方の古典文学に深い造詣を持つ著者が、揚州・蘇州・杭州・紹興……と旅をしながら、それぞれの詩文の情趣豊かな作品世界を見事に読み解いている。さらに著者の思索は、芭蕉や蕪村の作品を引きながら、日本人の意識の深層にある中国文化までを鮮やかに照らし出すのだ。たんなる漢詩の解説書や旅行ガイドでは物足らない人たちにとって、知的好奇心を刺激するまたとない「詩と旅のガイド」である。

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  • 中国人の美意識 詩・ことば・演劇
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 詩人は花の中に何を見ていたか。あるときは文人たちが苦心した「ことば」の襞に分け入り、又あるときは夢と芝居を往還して、中国人の美意識の多様な側面を探求した諸篇を編んで贈る。 【目次より】 まえがき I 花と詩人 梅花と返魂 蘇試における再起の悲願 杜甫に海棠の詩のないのは何故か 唐宋問における美意識の変遷 瓶中梅の詩 宋人の美意識 中国の楓 II ことば 食時とはいつか 遺愛寺の鐘は枕を戟てて聴く 「たけなわ」とはなにか わが国における酣と闌の混同 III 人と書物 横地石太郎と朝鮮版『読書続録』 僧一圭と亀井昭陽 蔵書印のこと 文禄の役餘話 大内義隆と朝鮮王国書 唐寅の人と芸術 袁枚について 明清の香艶花史 板橋雑記と呉門画舫録 入蜀記と陸游 IV 演劇 桃花扇と孔尚任 李開先年譜 北京頤和園の三層大舞台 夢と芝居と人生と 初出一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 岩城 秀夫 1923年生まれ。中国文学者。京都大学文学部卒業。山口大学名誉教授。 著書に、『漢詩美の世界』『中国文学概論』『中国人の美意識』など、 訳書に、『長生殿』『板橋雑記 蘇州画舫録』『入蜀記』『桟雲峡雨日記』などがある。
  • 中国文学と日本 十二講(中国学芸叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 遥か古代、漢字に接し、初めて文字を知った、われわれの祖先――。日本人と中国の古典との深い因縁を、漢詩の確かな鑑賞眼をもって考察し、日本における知識人と漢字文化の系譜を、飛鳥・奈良時代に始まり江戸の漢籍出版に至るまで、生き生きと描き出す。『古事記』や『日本書紀』にみる初期の漢文、『万葉集』に記された山上憶良の漢詩文、『懐風藻』の大半を占めた藤原不比等一門の権力と漢詩、平安時代の『句題和歌』や『新撰万葉集』における漢詩と和歌の関係、室町時代に武家階層の信仰を得た禅宗五山寺院による漢籍の出版と学僧の講義録、そして江戸時代における唐詩の営業出版と読書の大衆化へと、時代を追って中国古典文学の摂取とわが国独自の発展の歴史を明快に辿る。本という形態が岐路に立つ現代に、書物文化の育んだ豊かな実りをも伝える好著。 【目次より】抜粋 第一講 漢字との出逢い 「倭」の人々と文字 古代の文字資料 中国の文献にみえる記載 大陸との交流 『懐風藻』と『日本書紀』 『古事記』と『万葉集』 第二講 万葉歌人の漢詩I 山上憶良の漢詩文 大伴旅人と憶良 大伴家持と池主の漢詩文 など 第三講 万葉歌人の漢詩II 『万葉集』と『懐風藻』 長屋王の詩 藤原不比等とその一門の人々 藤原宇合の詩 第四講 漢詩と和歌 「詩」と「うた」 嵯峨天皇の勅撰三集 『新撰万葉集』 大江千里の『句題和歌』 第五講 漢籍の伝来と普及 「倭」から「日本」へ 遣唐使と書籍 『日本国見在書目録』 五山の僧侶と漢籍 五山寺院の書籍出版 第六講 五山学僧の漢詩講義I 律令制下の講学 五山寺院における講義  「江南春」詩の抄 「帰雁」詩の抄 「湘妃廟」詩の抄 「湘妃廟」詩余話 第七講 五山学僧の漢詩講義II 『古文真宝』の抄(『笑雲和尚抄』) 『古文真宝前集抄』 読書階層の拡大 第八講 江戸時代における漢詩の翻訳・翻案 営業出版のはじまり 森川許六の『和訓三体詩』 『和訓三体詩』の俳文 『六朝詩選俗訓』と『訳注聯珠詩格』 第九講 江戸時代の漢籍出版I 本屋仲間と板株 写本と刊本 本屋仲間と板株 「類版」をめぐる訴訟 嵩山房と『唐詩選』  『唐詩選』の重版事件 第十講 江戸時代の漢籍出版II 江戸嵩山房対京文林軒 『唐詩選』が「売買停止」に 幻の『唐詩訓解素本』 『唐詩国字弁』をめぐる「出入」 第十一講 『唐詩選』の和語解・画本など 嵩山房『唐詩選』の各種 『唐詩選』和語解の各種 四代目小林新兵衛という人 第十二講 文人と書商 古文辞派批判の新風 江湖派の文人と書商たち 書商たちの積極的関与 万笈堂英平吉と館柳湾 鵬外『伊沢蘭軒』にみえる書商 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 村上 哲見 1930年生まれ。中国文学者。東北大学名誉教授。専門は唐代から宋代の詩人研究。 京都大学文学部中国文学科卒業。 著書、訳書に、『李〓 中国詩人選集16』『三体詩 中国古典選』(全4巻)『宋詞の世界 中国近世の抒情歌曲』『宋詞研究 唐五代北宋篇』『科挙の話』『陸游-円熟詩人 中国の詩人12』『中国の名句・名言』『漢詩の名句・名吟』『中国文人論』『漢詩と日本人』『唐詩』『宋詞研究 南宋篇』『中国文学と日本 十二講』などがある。
  • 珍饌会 露伴の食
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    博覧強記の文豪が描く、奇奇妙妙の「食」尽くし。露伴とその周辺の好事家たちをモデルに描く抱腹絶倒の戯曲「珍饌会」、河豚を愛した文人たちの漢詩を読み解く「桃花と河豚」、故事来歴から料理法まで網羅した「鱸」など随筆六篇を収録。稀代の碩学・露伴の「食」をめぐる蘊蓄と諧謔を味わう名篇集。南條竹則・編。
  • 追悼の達人
    5.0
    夭逝、自死、その他さまざまな死のかたちは、作家の「人生」というもう一つの作品を完結させる重要なファクターとなる。漱石、荷風、谷崎、三島由紀夫ら明治・大正・昭和の文人四十九人に寄せられた追悼を通して、彼らの生身の姿を照射し、近代文学史の新しい一面を拓く。

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  • 月と蛇と縄文人
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    なぜ、縄文人は死者を穴に埋めたのか? 縄文土器の文様は何を意味しているのか? 旧来の考古学では問われてこなかった縄文人の「精神性」を、シンボリズムとレトリックの観点で読み解く意欲作!
  • 『徒然草』を読む
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    京の町衆の家に生まれ育ち、当代きっての文人学者として、東西文学を自在に往還し続ける著者が、随筆史上、最大の古典『徒然草』を読み解く――。鎌倉時代末の乱世を出家遁世し、歌人であることを隠れ蓑に、反時代的に生きた兼好のざわめく心、色好み、もののあはれ、無常の世の処し方、有職故実の世界への思いなど、その人間性の複雑さと心の深層からの言葉を探る。兼好の筆触に迫る随筆仕立ての名著。
  • 手紙が語る歴史秘話 書簡と現代語訳で日本史の裏側を読み解く ~戦国武将から明治の文人まで~
    完結
    4.5
    全1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 貴重な資料を所蔵元の専門家が詳しく解説! ★ 年表や相関図、ゆかりの地で深堀も。 ★ あらたな視点で語られる「あの出来事」、 家臣や友人にみせた「意外な素顔」 ★ 親しい人への私信に垣間見える日常や家族のありかた…。 ★ 激動の時代を生きた人物たちの足跡と、 息づかいを感じる人気の連載が1冊に! ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ 裸一貫から天下人に登りつめた豊臣秀吉、 江戸幕府を開いた徳川家康、 薩長同盟の成立に尽力した坂本龍馬…。 私達が歴史上の偉人に思いを巡らせる時、 映画やドラマ、時代小説に描かれたイメージが 浮かんでくることが多いのではないでしょうか。 後年に創作された逸話や伝聞ではない、 生身の姿を描くことは難しいものです。 そうした時に手掛かりとなるのが、 その人物が自ら記した手紙です。 記された内容は差出人の人柄だけでなく、 その時代の空気感までも伝えてくれます。 また、個性溢れる筆跡にも性格が表れているようで、 遠い過去に生きた人物がぐっと身近に 感じられることもあるかもしれません。 貴重な歴史資料でありながら 様々な楽しみ方ができるのは、 直筆の手紙ならではだと思います。 戦国や幕末といった時代の転換期の 緊迫感が感じられるようなものから、 日本を代表する作家の交友関係を伝えるもの、 家族への愛情に溢れたものまで様々。 その中から四〇点を厳選し、 相関図やゆかりの史跡などを加えて纏めたのが本書です。 日本史上の事件の舞台裏を覗いたり、 偉人の意外な素顔と出合ったり、 はたまた手紙の筆跡に注目したり。 それぞれの楽しみ方で読んでいただければ幸いです。 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ 戦国時代 * 毛利元就→三人の息子 * 浅井長政→阿閉甲斐守 * 明智光秀→土橋重治 * 豊臣秀吉→滝川一益 * 徳川家康→浅野長政 * 徳川秀忠→結城秀康 ・・・など ☆ 江戸時代 * 直江兼続→松本高次 * 勝→本居宣長 * 平賀源内→宮脇又右衛門 * 十返舎一九→藤森善兵衛 * 原惣右衛門→超倫子六左衛門 * 松尾芭蕉→句空 ・・・など ☆ 江戸幕末期 * 河井継之助→河井代右衛門 * 坂本龍馬→乙女 * 沖田総司→佐藤彦五郎 * 高杉晋作→木戸孝允 * 渋沢栄一→千代 * 徳川斉昭→徳川慶恕 ・・・など ☆ 明治以降 * 樋口一葉→くに * 太宰治→井伏鱒二 * 芥川龍之介→山本喜誉司 * 福澤諭吉→鐘 * 夏目漱石→藤代禎輔 * 徳川慶喜→筆子 ・・・など
  • 手紙のなかの日本人
    4.0
    夏目漱石、親鸞、織田信長、明智光秀、勝海舟と西郷隆盛、永井荷風、小林一茶、良寛、太閤秀吉、細川ガラシャ……歴史を彩る文人や武人、22人の手紙。 無心状であれ、恋文であれ、遺書であれ、それらは真率な感情が綴られ、思わず笑ってしまったり、あるいは襟を正したり。 「いろんな人たちと一杯やりながらの会話を楽しむつもり」で、歴史探偵・半藤さんが美しい日本の手紙を読み解いた名著復刊! ラインやメール全盛の今だからこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
  • 篆刻 鑑賞と分析のコツ 深い理解が制作につながる
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 技法や特徴から、歴史、思想まで。 ★ 印の世界を深く正しく知ることで、 味わいを増した作品づくりに。 ◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆ 篆刻(てんこく)は、印に文字を刻す伝統芸術です。 主に漢字の最も古い書体である篆書(てんしょ)を 刻すので篆刻という名称がついていますが、 実際には篆書以外の書体も用いられます。 篆刻は、手に収まるほどの 小さな四角の中に文字を配し様々な意匠を 凝らすことから「方寸の美」とも称され、 机上に収まる小さい空間の中に 無限の広がりを感じさせられる奥の深い世界です。 本書では「篆刻をどのように鑑賞すればいいのか」 というニーズに応えるべく、篆刻芸術を鑑賞し 理解するための見方・考え方について、 様々な作例を挙げて解説致します。 中国・日本における歴代の古印や 篆刻の作品解説にはじまり、近現代の 篆刻作品についてはそれぞれ独自の技法や 風格に着目して鑑賞の解説を行います。 この本が篆刻に興味を持つ方の 鑑賞の一助となり、あるいは篆刻芸術に 魅力を感じて篆刻を楽しむきっかけとなり、 篆刻人口の増加へと繋がることを願っております。 篆刻家 川内伯豐 ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ 本書では、篆刻の鑑賞について内容を 四つのカテゴリーに分類しています。 第一章では、篆刻を鑑賞するうえで、 抑えておきたいポイントを紹介。 篆刻芸術の概要から印面や側面に彫られた 側款の意味、手法、印材の種類など、 基本となる知識を説明しています。 第二章では、篆刻が起こった中国において、 古典である古璽印から歴史をたどり、 現代への流れを紹介します。 篆刻の主要な風格について解説し、 篆刻芸術を理解するための基礎的な内容が 理解できます。 第三章では、日本における篆刻の歴史、 中国から伝来し、どのように文化として 発展していったのか、その足跡や潮流を辿ります。 第四章では、印に込められた思想や背景を紐解き、 篆刻芸術の根底にある思想や印文内容と 作品効果についてなど、一歩踏み込んだ 解説を試みます。 自分に合ったスタイルで篆刻の世界を より深く知り、楽しんでみてください。 ◆◇◆ 主の目次 ◆◇◆ ☆ 第一章 鑑賞のポイントを整理する ≪篆刻の用例≫ 書画作品における篆刻の使用例 ≪篆刻芸術の要≫ 篆刻とは線の表現による芸術である ≪篆刻における古趣≫ 篆刻の表現では古めかしい趣が重視される ≪押印による印象の違い≫ 印は押され方によって印象が異なる ≪側款の鑑賞≫ 側款の文字も鑑賞の対象である ・・・など ☆ 第二章 古印の世界に親しむ ≪篆刻の鑑賞とは≫ 二つの観点から篆刻を鑑賞する ≪古印鑑賞の歴史≫ 詩・書・画と並ぶ文人芸術の一角を担う ≪古璽印の世界≫ 中国古代の印章「古璽印」の世界 ≪殷商璽~中国最古の印≫ 殷墟より出土した中国最古の印 ≪戦国時代~古璽(鉨)≫ 多様な線質と古樸な趣が魅力の戦国古璽 ・・・など ☆ 第三章 日本歴代の古印・篆刻の鑑賞 ≪大和古印≫ 日本の印章の祖「大和古印」 ≪武家の印≫戦国武将が愛用した「武将印」 ≪篆刻の伝来≫亡命の黄檗僧が日本に篆刻をもたらした ≪旧派 高芙蓉≫ 「印聖」高芙蓉とその系譜 ≪新派 関東≫ 関東における清朝篆刻の受容 ・・・など全 ☆ 第四章 印に込められた思想や背景 ≪古銅印における閒章≫ 古銅印における閒章とその内容 ≪老荘思想の影響≫ 老荘思想を背景とした篆刻作例 ≪側款に込められた懐い≫ 側款には作者の理念や意図が込められる ≪篆刻の神品・妙品・能品≫ 最高の篆刻とは…印論に見える風格の格付け ≪印鈕のモチーフ≫ 印鈕は何の象徴?モチーフの由来を考える ・・・など
  • DNA、古地理・古環境からさぐる日本人の起源 ~石器時代人が縄文人、弥生人そして現代人になった~
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    1巻1,056円 (税込)
    日本人はどこから来てどこへ行くのか――誰しも抱いたことのあるこの問いに、新たな仮説を打ち立てる。著者の趣味で読み込んだ様々な文献より導き出した、日本人の成り立ちを徹底解説する書籍。

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  • 電子改訂版 沖縄からはじまる
    5.0
    1996年から98年にかけて、当時の沖縄県知事・大田昌秀と、沖縄に移住した作家・池澤夏樹が数回にわたり対談をおこなった。「平和の礎」を建設し、米軍基地問題に真正面から取り組んだ大田知事は、自身の戦争体験を語り、沖縄の歴史をひもとき、現状を憂い、将来を見据え、対話は多岐にわたった。これはその全記録である。しかし、その後の選挙で大田は敗れ、沖縄は大きな揺り戻しに翻弄された。それから四半世紀近くが過ぎても、沖縄のおかれた状況は変わらず、更に悪化さえしている。当時、日本政府の中にもわずかに残っていた良識は消え、いまや目を覆うばかりの劣化と抑圧が日々進んでいる。それ故にこの対話はまったく古びることなく、逆に時間とともに叡智の光を放ち始めているのだ。沖縄が生んだ希有な文人政治家と、マージナルな場所から日本を見つめ続ける作家が平明な言葉で語り合う。民主主義とは何か。沖縄とは何か。沖縄の問題とは何か。そして、なぜいまだ解決していないのか。沖縄と日本が直面するアクチュアルな課題を理解するのに最適な一冊であり、いまこそ読み直されるべき貴重な言葉の宝庫である。こうした言葉の力なくして真の民主主義は手に入らない。この国の民主化は「沖縄からはじまる」のだ。電子化に際し、2016年におこなわれた最後の対話を特別に収録した。その1年後に大田昌秀は世を去った。
  • トイプードル警察犬カリンとフーガ
    -
    1巻1,430円 (税込)
    鳥取県にある犬の訓練所で、家庭犬として訓練されていたトイプードルのカリンとフーガ。もの覚えがよく、訓練をどんどんこなしていく2頭は、訓練士から才能を見いだされて、鳥取県警の嘱託警察犬を目指すことになります。厳しい訓練も、勇気と気合で乗り越えて……。日本初の「トイプードル警察犬」が誕生するまでを、生き生きと描きます。

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  • 陶庵随筆
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 公家出身の政治家西園寺公望は、桂太郎の後を引き継ぎ内閣総理大臣として第一次・第二次西園寺内閣を組閣、桂と交互に政権を担い「桂園時代」を主導した。  また、留学経験も豊富で公家出身でありながら「教養ある市民の育成」や「女子教育の重要性」を訴えるなど当時としてはリベラルな考えの持ち主であったことも知られている。 「陶庵随筆」はそんな文人政治家、西園寺公望が記した自伝的エッセー。表題作は小説家・国木田独歩が激賞したほど文学的センスに優れ、肩肘張らずに読むことができる。本書は、明治36年に出版されたものを電子書籍化したものである。
  • 陶庵随筆
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    独歩が「立派なる文学上の産物」と激賞した表題作の他、維新を回顧した「懐旧談」を収載。雨聲会を主宰した文人元老の自伝エセー。〈解説〉細川護貞

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  • 東京老舗の蕎麦名店
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子書籍版には、表紙画像や中吊り画像に掲載されている一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または一部の画像が修正されている場合がありますので、内容をご確認の上、お楽しみください。 昔ながらの、老舗の蕎麦屋。 創業以来、長きにわたり愛され続けるその味には、理由がある。 今も昔も変わらず貫き通しているこだわり。時代の流れに合わせて試みる新たな挑戦。 創業者の思いを受け継ぎ、よりうまい蕎麦を追求する職人の魂が込められている。 本誌では、100年以上の歴史を誇る店から、今注目されている未来の老舗名店までをご紹介。 歴史が誇る、伝統の一杯を愉しもう。 -CONTENTS- 【巻頭特集】100年続く伝統の味。歴史を彩る蕎麦名店 【特集1】時代を築くニューウェーブ。未来の老舗名店 【特集2】旨い酒と肴がそろっています。老舗の蕎麦屋で一杯 【特集3】受け継がれる伝統の味。江戸三大蕎麦の名店 【ジャンル別特集】老舗の蕎麦名店へご案内 シンプルに味わう せいろ 蕎麦屋の花形 天ぷら蕎麦・かき揚げ蕎麦 つゆが染みわたる 温かい種もの ひんやりとうまい 冷たい種もの スパイスの香りに誘われて カレー南蛮 【コラム1】 蕎麦の基礎知識10 【コラム2】 蕎麦と文人 【巻末企画1】老舗の立ち食い蕎麦図鑑 【巻末企画2】世代を超えて愛される 我が町の蕎麦屋
  • 東京老舗名店案内
    5.0
    表紙 目次 関東企画① 江戸の味覚概論 四大食の味覚をひもとく 巻頭企画② 食を愛した文人たち 個性あふれる食の風景を訪ねて メイン特集 東京の老舗で食す「この一品」 特集 東京の老舗で選ぶ「絶品手みやげ」 50音別 INDEX 駅名別 INDEX 路線図 INDEX インフォメーション 地下鉄路線図 奥付

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  • 東京老舗名店案内 vol.2
    -
    老舗の味を愛する皆様、おまたせしました! 大好評の「東京老舗名店案内」、いよいよvol.2の刊行です! 今号では、東京の老舗名店はもちろん、横浜の関内・伊勢佐木町エリアの老舗名店もご紹介。 どの店も、40年~200年以上もの歴史を刻む老舗です。 永く人々に愛され続けていることこそが、本当に美味しい店の証明でもあります。 昔ながらの味と心意気を受け継ぐ老舗名店へ、ふたたびご案内します。 目次 食を愛した文人たち 東京・横浜の老舗名店 東京・横浜老舗の「絶品手みやげ」 最寄駅名INDEX 主要エリアマップ 奥付

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  • 東京食本vol.1
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 旬の「食」と「街」を楽しむ、首都圏版グルメガイドが新登場! いま東京で話題のグルメエリアと、注目のグルメジャンルを毎号ご紹介します。 記念すべき第1号は、大人のためのおいしい店が集う「銀座」と、 ブームますます燃え盛る「肉」の新名店を大特集! 「おいしい東京」を食べに行きませんか? ―contents― 【第1特集】大人が愉しむ食の街「銀座」 ・銀座で味わう4つの時間 ・ぎんざの「NEW」な店 ・「いろは」で巡る銀座の老舗 ・玉子サンド図鑑 in GINZA ・文人たちが愛した銀座の名店 ほか 【第2特集】東京「うまい肉」の新たなる名店 ・一度は味わいたい熟成肉の名店 ・今宵も肉に乾杯! 肉バル・肉ビストロへ ・香ばしい薪火焼きをご賞味あれ ・王道を極めた焼肉・ホルモンパラダイス ほか 【小企画】 ・地元グルメ探検隊「千歳烏山」 ・酒呑みの聖地でハシゴ酒「赤羽」 ・接待&おもてなしの名店「絶景レストラン」 ・入りにくいけどウマい店 ほか
  • 東京 文学の散歩道
    -
    この本は街探検とか探訪とかを主たる目的として書いたものではないのである。それぞれの場所に縁のあった作家文人たちが、意識していたと無意識であったとにかかわらず、次第に文学上のネットワークをつくり、それが近代文学をどのように形成させていったのか、その成立の道すじを辿ってみたいという意味の「散歩」が、本書の趣旨なのである。――(著者あとがきより)
  • 東京歴史さんぽ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子書籍版には、表紙画像や中吊り画像に掲載されている一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または一部の画像が修正されている場合がありますので、内容をご確認の上、お楽しみください。 東京の歴史から街の成り立ちを学ぶ、カルチャーさんぽはいかがですか?  東京が歩んできた歴史を知り街をより身近に感じられる、学び+さんぽで構成した1冊。 いつもの街角に江戸の面影を感じて、新しい魅力を発見しよう。 読み物としても楽しめる、おとなのカルチャーMOOKです。 -CONTENTS- 【時代をめぐる】 皇居周辺/江戸城をめぐり開府の面影をたどる 浅草・両国周辺/庶民文化が花開いた娯楽三昧の下町を歩く 深川/鬼平ゆかりの捕り物の舞台へ 御茶ノ水・九段周辺/江戸の若者が闊歩した学問所や私塾集まる町へ 築地・お台場/異国の波が寄せた開国前夜の時代を訪ねて 池上・田町周辺/江戸城無血開城ゆかりの地を歩く 霞ヶ関・丸の内周辺/近代日本の名残と文明開化の足跡をたどる   など 【人物をめぐる】 両国~泉岳寺/赤穂義士 日野/新選組 早稲田/千駄木/三鷹/文豪ゆかりの地  など 【コラム1】江戸の花街、吉原へ 【コラム2】宿場町の今を訪ねて 【コラム3】ドラマのある、建造物へ 【コラム4】江戸を学べるミュージアム 巻末企画1・偉人・文人たちが愛した老舗グルメ 巻末企画2・ちょっと遠くの歴史町へ 鎌倉・川越 巻末企画3・著名人のお墓を訪ねて
  • 解き明かされた、謎の縄文地名 今に残る縄文文化の里・長野県小川村の地名と神社
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    全1巻990円 (税込)
    長野県小川村に残る難解地名が縄文時代に名付けられたものと考え、縄文語=アイヌ語で地名の解読を試みた書 長野県の北部にある虫倉山という信仰の山。この西山麓にある小川村には多くの難解地名が残っている。小川村には、夷=アイヌ人が長く暮らしていたという江戸時代の農民の記憶を書きとどめた『小川郷昔記録』という古文書が残っている。近年DNAにかかる研究がすすみ、縄文人の系譜はアイヌ人に色濃く伝わっていることが明らかになった。本書は、この難解地名が縄文時代に名付けられたものと考え、縄文語=アイヌ語で地名の解読、あわせて村の遺跡や神社、食べ物、方言を取り上げ、本州最深部にある小川村の古代を探ったものである。 【目次】 はじめに 序章 現代に続く縄文人の系譜 第一章 縄文地名の発掘 第二章 古い時代から続く十一の村々 第三章 歴史「こぼれ話」 第四章 特色ある小川村の縄文地名 あとがき 参考文献 【著者】 神谷真 1943年長野県小川村に生まれる。東京都及び宮内庁を経て神奈川県に勤務。環境衛生課長、産業政策課長、政策調整室長、土木部(現県土部)次長、県立図書館長を歴任し平成15年3月退職。以後、郷土史の研究に没頭、著書に小川村の伝承に着目した『空蝉の旅立ち』や鎌倉権五郎の末裔という伝説を持つ鎌倉家の歴史を追及した『信州鎌倉家の歩み』などを書き上げる。昭和41年法政大学卒業
  • 特命 身代金
    -
    南町奉行でありながら、随筆集『耳袋』などを著し、文人としても有名な根岸肥前守鎮衛(やすもり)。彼は江戸府内の捕縛率が上がらないのを憂慮していた。そこで奉行所内でも、特に一騎当千の強者(つわもの)二人を選び、兇悪な犯科の検挙に当たらせている。ある日、屋台の燗酒屋を営むお島の娘千代が拐(かどわ)かされた。犯人は、お島にではなく、なんの縁(ゆかり)もない当代きっての千両役者嵐菊之丞に千両を払えと言ってきた……。
  • とっぱくれ
    3.0
    喧嘩に明け暮れ、若くして極道の世界に飛び込んだ“とっぱくれ”(はねっ返り者)村上ギイチ。組織内でひたすらてっぺんを目指すが、自分を拾ってくれた兄貴分の美山と「親」である松原の極道者としての生き方に隔たりが見えはじめ、二人の間で微妙な立場に立たされる。「極道者がのしあがっていくのに必要なのはゼニと力。せやけど一番大事なのはハートや。男の気骨を大事にせえ」。正念場でギイチが選んだ道は…! 不器用だがまっすぐに生きる、一人の極道者を描く!
  • 堂々たる政治
    3.7
    この国の土台が揺らいでいる。小泉政権の構造改革を継承し、突如瓦解した安倍政権、停滞し、綻び始めた国家の運営……いま、政治家に不可欠な判断の要諦とは何か、言葉と行動の重さとはいかなるものか。奇をてらわず、耳障りなことでも堂々と語る。文人の家系に生まれ、会社員から政治家に転身、度重なる落選やガンとの闘いまで、生涯を省察しながら、国の将来に深い想いをこめた初めての著書。

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  • ドラコニアの夢 アニメカバー版
    4.0
    新キャラクター「澁澤龍彦」登場の映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」、2018年3月3日公開! 大人気アニメ「文豪ストレイドッグス」シリーズの映画に登場するキャラクター「澁澤龍彦」。コラボカバーのアンソロジー文庫で澁澤龍彦のエッセンスを味わおう! 珠玉のエッセイや小説などを収録。 「文豪ストレイドッグス×角川文庫」アニメ描き下ろしコラボカバー第4弾! (既刊一覧は https://store.kadokawa.co.jp/shop/e/epu040103/ ) 編者・解説はアンソロジストの東雅夫(編著に『澁澤龍彦玉手匣』ほか)。 === サドやコクトーの名訳で知られる仏文学者、西欧異端文化の紹介者、達意のエッセイスト、絢爛たる物語作家――いくつもの魅惑的な顔を有する文人・澁澤龍彦は、みずからの文学世界をドラコニア(龍彦の国)と呼んだ。 本書は「澁澤龍彦×文豪」をコンセプトに、新世代の読者に向けて編まれたアンソロジーである。 古今東西の文豪たちをめぐるエッセイを中心に、小説、評論、紀行、対談など全26篇を収録。 <「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?> 中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。 舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!
  • 夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫
    -
    夏目漱石の書簡は、2500余現存し、その内容は、生活全般にわたります。 しかも、漱石の手紙は、芥川龍之介、武者小路実篤、佐藤春夫はもとより、多くの文人たちが愛読し、そこから多くを学んでいます。 生活書簡からにじみ出る、漱石の面白さ、そして、人生をどう生きるか、楽しむかということについて、手紙の端々から学びとることができ、若い人々にとっても非常に興味深い読み物といえます。 実用面でも手紙の基本を知ることができます。 ただし、漱石の手紙は、漢語調の文句や候文が混ざるなど、若い世代、あるいは現代においては、読みづらいものとなりつつあります。 そこで今回は、いわゆる超訳的なかみくだいた現代語訳を併記したり、現代語訳だけを紹介することにより、中学生でも十分に読みこなせる内容を目指しました。 この「夏目漱石の手紙に学ぶ 伝える工夫」では、漱石の、ユーモアを交えながら本心をうまく伝える、軽妙な気持ちのかよわせ方を紐解いていきます。親愛をこめた、ていねいなこころの伝え方が、豊かで楽しく、潤いに満ちた生活を築くということを、漱石の手紙から学びます。
  • 二十五年間の文人の社会的地位の進歩
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

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  • 日本書道史新論 ――書の多様性と深みを探る
    -
    日本書史の碩学が、近年の新たな研究成果に基づき、日本の書がもつ多様性と深みを新視点から明らかにする。わが国の書の原点を稲荷山古墳鉄剣象嵌銘や聖徳太子「法華義疏」に見、近年中国で見つかった吉備真備の李訓墓誌銘などを例に挙げつつ、その発展史を辿る。さらに三筆・三跡と呼ばれる平安期の能書家、儒者、西行・寂厳から良寛に至る僧侶、頼山陽ら文人の書から、中国基軸の漢字文化史とも異なる、自由で伸びやかな日本独自の文字文化の歩みとしての書道史を描きなおす。
  • 日本人に生まれて良かった
    4.4
    今も多くの日本人は自らの素晴らしさを知らず、「日本人である」ことに誇りを持てないでいる。それは、自国の真の歴史を知らないから、と著者は言う。神話時代から繋がる日本の歴史を繙くと、この穏やかな国土で、「和」を尊び、日本独自のしなやかな「勁さ」を育んできた先人たちの姿が見える。読むほどに、 「日本をもっと知りたい」という思いが沸いてくる。書き下ろしの名著! 神話の神々の大らかさ、縄文人たちの豊かな食生活、十七条憲法の持つ先進性、いまも世界から尊敬されている武士道の精神……。日本には先人たちが生み出し、育んだ「宝物」がたくさんある。「日本人」としての自信を取り戻し、思わず襟元を正したくなる1冊。親子で読み継ぐロングセラーを目指します。

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