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  • 茶と日本人 二つの茶文化とこの国のかたち
    5.0
    1巻1,584円 (税込)
    「茶」をとおして日本人の思考法に迫る、ユニークな日本文化論。●本書は、外国の先進文化である「茶文化」を日本人がどのように受容してきたのか、その歩みを跡づけることで日本文化の深層に迫るユニークな試論です。●全編を通じて繰り返されるキーワードは「異国ぶり」と「国ぶり」。最初に中国から移植された「茶」はグローバリズムの象徴であり、まさに「異国ぶり」そのものでした。やがて日本人のアイデンティティを自覚する「国ぶり」=「侘び茶」が成立しますが、その後ふたたびグローバリズムとしての「文人茶」が登場します。●今日に至るまで「国ぶり」と「異国ぶり」は日本人の思考法の二大潮流であり、そのせめぎ合いこそが日本人を形づくっているとさえ言えます。本書は、先進文化の受容と相克を経て独自の文化を醸成させてきた、この国の人々の心の物語でもあります。

ユーザーレビュー

  • 茶と日本人 二つの茶文化とこの国のかたち

    Posted by ブクログ

    日本文化における茶とは何かということを、煎茶道とも違う文人茶の第一人者が、茶の湯と茶道もよく理解したうえで説明書する。
    軸になるのは国ぶりと異国ぶり。元々外来の植物である茶がいかに国ぶりの文化になったかとか、異国ぶりへの憧れから始まったかとか。
    それと文人茶は自娯の茶ということで、相手が必要で家元のコピー品を量産することに主眼がある茶の湯とは別とか、そういった読み解き方も大変面白かった。

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    2024年05月16日

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